スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム https://vitaminw.livedoor.blog/ ja
  • 高額転売案件と評判のドジャチケを正規ルートで手に入れたので、運営サイドの強硬姿勢に期待しつつ「空席観察」へ意欲高まるの巻。 https://vitaminw.livedoor.blog/archives/53500530.html 屍と空席の山が生まれるまで徹底的にやりましょう!待望の報せと羨望の品物がほぼ同時に届きました。転売ヤーが「今年一番の稼ぎ場」と大挙暗躍していると評判のメジャーリーグ東京シリーズの件、我が家にもローチケ一般抽選で当選したドジャチケが到着したのです。本当は券... vitaminw 2025-02-28T08:00:20+09:00 野球 <![CDATA[
    屍と空席の山が生まれるまで徹底的にやりましょう!

    待望の報せと羨望の品物がほぼ同時に届きました。転売ヤーが「今年一番の稼ぎ場」と大挙暗躍していると評判のメジャーリーグ東京シリーズの件、我が家にもローチケ一般抽選で当選したドジャチケが到着したのです。本当は券面の写真など見せて自慢でもしようと思ったのですが、自分のチケットの画像が「私は確かにこのチケットを持っています」の転売用画像にでも使われたら腹が立つなと思ってチケットそのものの掲載は控えますが、とにかくまずは正規ルートで正規のチケットを確保したことで、この先が楽しみだなと鼻息を荒くしております。

    何が楽しみかと言いますと、このMLB東京シリーズを巡る転売ヤーたちの行く末です。26日、今どき紙チケットで発売するなど転売天国へと自ら誘導した運営サイドがようやく重い腰を上げ、「不正転売チケットの取り扱いについて」と題する声明を発表したのです。その声明では、不正転売には刑事罰が科されることを警告しつつ、転売サイトに出品者情報の開示請求を行なったことや、不正転売が確認されたチケットは無効とすること、不正転売者を警察に通報することなどが宣言されました。うむ、どんどんやっていただきましょう!

    ↓私は確かに簡易書留で届いた封筒と手数料券を持っている正規ルートの者です!
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    ↓運営サイドが言うだけ番長で終わるのかどうか、そこが問題です!



    昨今はこうしたチケット転売サイト「R」や「J」…まぁ伏せる必要もないので普通にチケット流通センターとチケットジャムのことですが、それらの転売プラットフォーマーに対して強い姿勢で臨む運営サイドが現れてきております。先日は、旧ジャニーズ事務所であるSTARTOエンターテインメント社がチケットジャムに対して、Snow Manのコンサートチケットを出品した1589件について発信者情報開示命令を求める申し立てを行なったと公表したばかり。また、それに先立って申し立てを行なっていた17件については身元が判明したことも明らかにしており、そうした転売ヤーに対してはファンクラブの退会措置を実施したのだとか。

    今回のMLB東京シリーズの運営サイドがどこまで強硬に出るのか、あるいは抑止力としてのポーズだけなのかは不透明ですが、少なくとも「1枚200万円」とかのバカげた出品と購入に対しては、何らかの対応を起こすのだろうと期待したいもの。早速効果は表れているようで、チケットジャムでMLB開幕戦のチケットを1枚200万円で出品しているスレッドでは、開示請求が行なわれたことについて怯えながら購入を検討する人のコメントや「リスク高過ぎ」などと指摘する声も寄せられておりました。以前から展開されていた「定価で譲っていただきたい」「70000円でぜひ」「同額(※200万円)で2枚ください」など幅が広過ぎる価格交渉の履歴と合わせて、なかなかカオスな交流の場だなと眺めている次第です。

    ただ、転売ヤーの側もしたたかなもので、本当にやる気のプロっぽい転売ヤーほど、十分な備えのもと防御を固めている模様。日本でのチケットの「不正転売」を禁ずる「チケット不正転売禁止法」は、転売ヤー視点で見れば「不正転売でない転売は全部合法」というルールなのであるのだとか。不正転売の要件である「興行主の事前の同意を得ない」「特定興行入場券の」「業として行う有償譲渡であって」「興行主等の当該特定興行入場券の販売価格を超える価格をその販売価格とするもの」をすべて同時に満たしさえしなければOKなのであると、そういう認識で備えをしているようなのです。

    たとえば「特定興行入場券である」という部分を逆手に取る場合だと、そもそも特定興行入場券の転売でないと不正転売でしょっぴけないわけですが、ドジャースファンクラブで販売されたMLB公式BallParkアプリ上でのチケットは特定興行入場券であるための条件を満たしていないんじゃないかと、隙をうかがう動きがある模様。7万5000円のMVP会員年会費を払っても、ドジャース戦ならオープン戦でも1枚10万円前後で売ることができ、「MVP会員は2枚」買うことができるので確実に儲けが出るし、しかも安全なんじゃないか、そういう計算が働いていたようなのです。本当にそんな話が通じるかはさておき、転売ヤーにしてみればドジャースファンクラブのMVP会員年会費は「安全を買う」ための安い保険みたいなものだったんですね。なるほど、どうりでファンクラブ開始と同時に転売が爆増するわけです。電子チケットなら転売抑止になると思いきや、ほかのチケット以上に安全確実を狙えそうな案件だったとは。

    そして「業として」という部分。これはほかの法律でも出てくる定番の表現のようで、そのあたりをもう少し勉強しましたところ、どうやら宅地建物取引業(不動産屋)であるとか貸金業(金貸し)であるとかの規制の対象になるかどうかを示すための言葉で、要は素人と業者を区別するための一言であるよう。そこには「反復継続性」や「事業遂行性」がともなうことが必要となるとかで、自宅を売却したら儲かった…は素人だけれど、何度も何度も不動産を売ったら規制対象の不動産業者になるのであると。これでは金額が高ければ即「業」となるかというとアヤしく、「たまたま1回転売した」くらいでは対象になりそうもありません。

    よほどの状況…不動産業で言えば「マンションを1棟買ってまず1部屋売った」とかであれば「これ絶対ほかの部屋も売りますよね?」という話で1回の取引でも反復継続性があるとみなされるかもしれませんが、チケットに関してはよほどの枚数・よほどの回数を重ねてでもいないと、しょっぴけないのではないかという気がしてきます。「MLB東京シリーズ全試合行こうと思ってたくさんチケット取りましたが、一週間仕事が忙しくて全部行けなくなりました」と言い張る輩の反復継続性や事業遂行性を証明するのは骨が折れそうですからね。

    あまり詳しく書くと真似する人が出そうなので、詳細は各自お考えいただければと思いますが、そうした視点を持つとむしろ「一撃200万円」とかで出してくる合理性であるとか、何故か30万円をわずかに割り込む価格で出品しているチケットの多さであるとか、何故かアカウント削除後も同じ個人情報で再登録できるプラットフォーマー側の仕様であるとか、転売ヤーには転売ヤーなりの備えがあることが見えてきて、結局しょっぴけるのは「やり過ぎた素人」くらいなのかもしれないなと思いました。なるほど、STARTO社はファンクラブというチケット入手へのゲートを自前で構えているからこそ、対策にも実効性が伴うわけですね。

    ↓法律だけでなく、自前の強制力もあるからこそSATARTO社は強い…と!



    法律においても、個人的な認識においても、これまではまず転売ヤー側が問題であり、買う側はその次の問題という気持ちでいましたが、本当にこうした行為をなくしていこうとするなら、屍と空席の山を築きつづけるしかないのかなと思います。チケット不正転売禁止法では努力目標とされている本人確認の措置を徹底し、買う側全般に「本当に入れないんだ」「買っても無駄なんだ」という認識を広げていくのが結局は早道なのだろうと。売る側はプロの転売ヤーが十分な備えのもと、少ない人数で大量のチケットを入手してさばくのでしょうから、何とかかんとかして法の網目をかいくぐってくるでしょう。その点、買う側は売る側ほどにプロ化しようがないわけで、そちらへの対策のほうが効果が出しやすいはず。

    徹底した本人確認で東京ドームの前に屍の山を築き、MLBの選手たちには申し訳ないけれども東京ドームのなかには空席を大量に生み出していく、ぜひ運営サイドにはそこを徹底してもらいたいもの。僕は自分のチケットを握り締めてドーム前の屍を眺め、徹底した本人確認を急遽やらされているゲートのもぎりの方々に「頑張ってくださいね」と声を掛け、不自然に生まれた空席の写真を撮りながら「またひとつ世のなかがよい方向に前進した」などとニッコリしたいなと思います。一発目の巨人戦あたりは、大谷さん鑑賞⇒空席観察⇒ドジャース鑑賞⇒空席観察⇒大谷さん鑑賞⇒空席観察くらいの熱量で見ていきたいところですよね。少しでも早くそうした状況が伝われば、大本番であるMLB開幕戦直前に「やっぱり買うのやめた」と思い留まる人が生まれるかもしれませんからね。通常のイベントだと空席ブロックでもあると「そこも売れよ!」と憤るところですが、今回は「うんうん、不正転売が防がれたな」と楽しく見守れる気がしました!

    ↓これだけの枚数を積み上げたコイツは「業」で間違いなさそうです!

    コイツにこの枚数分のダメージを与えるには、誰も買わないのが一番!

    誰も買わずに公式リセールに放出させれば、正規ルートにチケットが戻ってくる!



    大規模高額転売案件に立ち会う機会はそうないので、じっくり観察します!

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    メタバース空間で羽生結弦氏「Echoes of Life」を鑑賞する交流イベントにて、メタバース写真撮るの下手くそ選手権を開催の巻。 https://vitaminw.livedoor.blog/archives/53500453.html 元気にメタバースしてきました!春の足音が遠くに聞こえ始め、ちょっとお出掛けでもしようかしらなんて思っている皆さん、こんにちは。僕は3月の週末が何故か全部予定で埋まるという嬉しい悲鳴を上げながら、春を楽しんでいこうと思っているところです。そのなかでも大きなお... vitaminw 2025-02-27T08:00:37+09:00 ウィンタースポーツ <![CDATA[
    元気にメタバースしてきました!

    春の足音が遠くに聞こえ始め、ちょっとお出掛けでもしようかしらなんて思っている皆さん、こんにちは。僕は3月の週末が何故か全部予定で埋まるという嬉しい悲鳴を上げながら、春を楽しんでいこうと思っているところです。

    そのなかでも大きなお出掛けとなるのが、3月7日~9日にかけて宮城県で行なわれる羽生結弦氏による震災・天災からの復興への祈りを込めたアイスショー「notte stellata 2025」への遠征です。今年はスペシャルゲストに狂言師の野村萬斎さんをお迎えするとのことで、かつて「SEIMEI」で薫陶を受けた萬斎さんとの共演は、表現者としても大きな挑戦となるに違いありません。

    26日の日本テレビ「news every.」では羽生氏と萬斎さんがともに演目を作り上げる打ち合わせの様子なども放映されました。あのとき「畏れ多い」と縮こまっていた青年が、今は表現者として自分の公演のパーカーをまとって堂々と同じ机につき、意見を交わし合うその姿。2015年の出会いの頃からはともに年齢を重ね、経験を重ね、さらに重厚さを増したふたりが、ついにひとつの表現を一緒に生み出すというのは見ている側としても感慨深いものがあります。

    内容はもちろん明かされませんが、萬斎さんが演出案を検討する場面では「みんな喜ぶね、きっとね」という手応えも滲ませており、期待感しかありません。東日本大震災の地で行なわれる公演であること、年頭には広島の平和記念公園を訪れたこと、この先の構想として能登へも訪れたいことなどなど、いろいろなものを胸に浮かべながら僕も現地に向かいまして、観光にも勤しみつつ、祈り、楽しもうと思います。SEIMEI×SEIMEI(※HUNTER×HUNTERのイントネーションで)はあるのかないのか、未知なるものを想像する時間をじっくりと味わいながら…!

    ↓ついに羽生結弦氏×野村萬斎さんによる表現が生まれる日が来た!


    MIKIKO先生の教えを胸に、萬斎さんと表現を生み出す!

    幻の東京五輪開会式に携わった英傑を訪ねに行く旅人みたいになってきた!



    さて、そんなニュースに胸躍らせつつ、この日はさらなるお楽しみも。この2月26日は初のアイスストーリー「GIFT」が東京ドームで行なわれた記念日ということもあってか、界隈の動きも活発です。アイスストーリーの中継・配信でお世話になっているテレビ朝日さんは、メタバース空間にて「Echoes of Life」を楽しむ交流イベントを開催するとのことで、僕も目覚めしアバターを操って参加してまいりました。

    大丈夫だろうとは思いつつも参加人数の上限もあるとのことで少し早めに入場したメタバース六本木内の特設コラボワールド。運営側で「Echoes of Life」のTシャツをまとったロボット型のアバターを用意してくれており、気分もグッと盛り上がります。羽生氏が演じるキャラクターがVGH-257"Nova"であるならば、さしずめ僕のアバターは"Mob"とでもいったところでしょうか。同じ姿の多くのお仲間とともにワールド内を元気に駆け巡り、お祭り気分を堪能します。

    設定をガチャガチャいじっていたところ、自分の周囲の人の姿を表示しない設定を見つけたので、写真撮影なども大いに捗ります。会場に設置されたNova様の写真パネルの前で、何となくそれっぽい感じのポーズで写真を撮れば、バーチャルとは言え現地参加感もマシマシに。うむ、現地の立て看板前でビシッと決めポーズするのは心の強さも求められますが、アバターだと納得のポーズが完成するまでやり直しても平気なので、むしろ記念撮影にはいいかもしれませんね。

    ↓Nova様が戦えと号令を掛けたら、このモブは起きる気がする!


    ↓心弱めの人も思う存分ドゥン🔫できていいですね!


    ↓例のカプセルに入ってNova様気分を堪能することもできる!


    しばしウロウロして遊んでいると、いよいよイベント開演の時間に。会場内のモニターには羽生氏からのコメント映像も流れ、大いに盛り上がります。せっかくなので羽生氏映像と自分のアバターとで記念撮影を…と思ったのですが、目覚めたばかりのアバターのカメラ操作&エモート選択に若干まごつき、羽生氏のコメントVTRもコンパクトだったものですから、シャッターボタンを押したときには画面がすでに暗転して真っ黒という始末。頭を抱えながらも「こ、これは、羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権inメタバースだ…!」と、ちょっと懐かしい楽しさが失敗を中和してくれるのは、歴史の積み上げの成せる業だなと思います。

    その後、イベントは別室のシアターに移動して「Echoes of Life」鑑賞タイムに。この日は「Mass Destruction -Reload-」「全ての人の魂の詩」の2演目を上映してくれるとのこと。公演全体からすればごく一部分ではありますが、マスディスではお茶の間アリーナで黄色い声を上げたり、最後にNova様が去っていく場面に「行かないでくれー!」と声を掛けることも気兼ねなくできるのがいいところ。並行して見ていたインターネットでは羽生氏本人もイベントに参加する様子をXなどに投稿しており、お仲間ともども大いに盛り上がる夜となりました。

    ↓言われて気づいたけれど会場の足元はスケートリンクになっていました!


    ↓消えゆくNova様を見送りながら、公演現地では雰囲気に配慮して言えなかったこともメタバースなら言える!


    ↓イベント参加者には後日「Echoes of Life」フラッグなどの特別アイテムを配布してくれるとのことです!


    ↓Nova様っぽいアバターも熱くイベントを見守っていた模様!



    「イベントが終わる頃にフラッグが届く」という本体の運営方針までもトレースしてくる再現性の高さ(←違うか)や、進行の方々の「Echoes of Life」への熱い思いによって、あっという間の終演を迎えた交流イベント。現地の興奮というのは格別なものではありますが、このメタバース空間だからこそ成立する「推しとファンが一緒に推しを見守る」という状況も、なかなかにいいものだなと思いました。

    せっかく用意したフラッグもあるわけですし、また今後の開催にも期待したいもの。個人でメタバース空間に行って旗を振りつづけるのも楽しいでしょうが、やはり大人数で振るほうがフラッグらしい見栄えにもなるでしょうからね。メタバース空間ならコストも気兼ねもさほどありませんので、今後のアイスストーリー後のイベントではメタバースパレードでもやったらいいのではないかと思いました。

    メタバース街道をメタバース山車で進む推しと、何とかして推しと自分のアバターを画面内におさめて記念撮影しようとするファンたち。意外に速い山車。手間取る操作。準備ができたと思ったらアッチを向く推し。余計なときに推しの前に出しゃばる自アバター。普通に速い山車。シャッターボタンと間違えてエモートボタンを押す自分。「このエモートは頭の上に何か出るのか…」と推しに被さるエモートでシャッターチャンスを逃す自分。とにかく速い山車。悪戦苦闘しながら山車を追いかけ記念撮影などすれば、そのあとのメタバース写真撮るの下手くそ選手権も盛り上がるのではないかと思いました。

    自分の周囲のアバターを消す機能を活用し、推しアバターに群がるお仲間を消してツーショットを撮ろうと試みるも「ダメだ!推しのアバターも機能で消えるじゃん!」と頭抱えたりできたら、何だか楽しそうですよね。まぁ周囲に人が群がるとメタバースと言えどもちょっと怖いかもしれませんので、推しアバターだけVIP機能で空飛んだりしててもいいかもしれませんね。何ならビームとか出してもらって、その辺全体をマスディスしてくれてもいいなと思いました!

    ↓羽生氏登場のコメントVTRと記念撮影しようとしたら間に合わなかった人です!



    近くにいた方!周囲消してたので見えていませんが、ありがとうございました!

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    選手会が問題視した一部球団関係者の発言は、内容ではなく「正義の誹謗中傷の後ろ盾」になった構造に問題があったと思う件。 https://vitaminw.livedoor.blog/archives/53500091.html 「正義」の取り扱いには気をつけましょう!またこの話題が燃え上がる日があろうとは思っていませんでしたが、誰かが思慮浅く火種をほじくり返したことで燻っていた炎は再び燃え上がりました。ポスティングでのメジャー挑戦からわずか1シーズンを挟んで福岡ソフトバンクホーク... vitaminw 2025-02-23T08:00:46+09:00 野球 <![CDATA[
    「正義」の取り扱いには気をつけましょう!

    またこの話題が燃え上がる日があろうとは思っていませんでしたが、誰かが思慮浅く火種をほじくり返したことで燻っていた炎は再び燃え上がりました。ポスティングでのメジャー挑戦からわずか1シーズンを挟んで福岡ソフトバンクホークスへの移籍を果たした、元北海道日本ハムファイターズ・上沢直之さんの件です。

    20日、毎年の恒例となっている日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が行なわれ、そこで選手会側から上沢さんの事例を念頭に「一部球団関係者の発言が誹謗中傷を煽る結果となっている」との指摘があり、球団側からはメディア対応を含めて配慮していく旨の回答をしたとのこと。そういったやり取りがあったと世に伝わるや、ファン界隈では「何を言ってるんだ選手会」と非難轟轟になり、せっかくオンラインカジノとかフジテレビとか新しい敵に向かって飛びかかっていた戦士たちまで戻ってきて、再び上沢問題でバトルが始まったのです。

    ↓何も言わないほうが賢かったかもしれないが、言わずにいれない立場がある!

    話の本題に入る前に僕自身のスタンスからご案内しますと、僕は上沢さんに対して何の悪感情も否定的な考えもありません。現行の制度に則って何ら問題なく移籍をしただけで、非難される筋合いはまったくないと思っています。日ハム界隈は寂しい思いをしたかもしれませんし、義理を欠いた行動も多少あったかもしれませんが、それは当人同士の話であって僕が気にするところではありません。そもそも僕は「ルールの抜け穴を突いた」という脱法的な観点でこの問題を捉えてはいません。この移籍は「本来塞ぐべき穴だった」のではなく、「もう開けるべき穴だ」と思っているからです。

    現行のFA制度は海外FAに9シーズン、国内FAに7シーズンを要します。それは単に時間が経過すればいいのではなく1軍登録日数でカウントされる「活躍期間」によって決まるものですが、この年数にわたって選手をドラフトの結果に縛りつけるのはもう無理・理不尽・時代にそぐわない、そう考えております。メジャーと同様に6シーズンでFA権取得(※海外含めて完全なFA/自動行使)とすべき、これが僕のスタンスです。

    国内においてさえ球団間で大きな待遇・環境の差があり、ましてメジャーは1桁から2桁違う待遇と巨大な夢が広がっている別天地です。希望の世界に向かおうとする選手を7シーズンとか9シーズンとか僻地のしょっぱい球場に安年俸で縛りつけるのはあまりにも理不尽です。戦力均衡のために必要悪としてドラフトがあるにしても、全盛期はその選手自身の決断で好きなところで過ごせるようにすべきです。上沢さんは怪我などがあって登録日数は国内FAの基準にもわずかに及びませんが、先発172試合・1118回強の投球回は海外FAの基準に到達した選手をも上回る十二分な実績です。もう十二分に日ハムには尽くしてきました。好きなところに行って、好きなようにやらせてあげたらいいじゃないですか。現行の制度のなかでポスティングを認めたんです、もういいじゃないですか。

    有り体に言って、6シーズンとか付き合った相手に「やっぱりここがいい、ここが好き」と選ばれないのはその球団が悪いのです。魅力がなかったのです。しょうがないのです。自分の魅力のなさを棚に上げて文句を言うのではなく、せめてソフバン・巨人あたりと同じ待遇・環境を用意できるように努力するのが筋なのです。まぁ、それをやったとてドジャースの待遇・環境には到底及びもつかないのですから、選手がメジャーに挑戦すると言うのであれば潔く身を引くべきなのです。

    そんなのは嫌だ、選手は俺たちの駒だ、自由に扱っていい商売道具だ、もうポスティングなんて絶対認めてやんねー、と突っ張るならやがて選手たちは面倒で貧乏な日本プロ野球など経由することなく、直接メジャーに行くでしょう。大谷翔平さんや佐々木朗希さんは辛うじて日本プロ野球を経由して日本の体面を保ってくれましたが、これからはそうはいきません。すでに「直メジャー」の動きは静かに確実に始まっています。アメリカの選手は日本プロ野球など経由しなくてもちゃんとスターになって成功しています。日本の選手も直接アメリカで挑戦して成功すればいいだけのこと。

    より大きくて魅力的な市場に人材が吸収されて日本プロ野球が滅びるなら、それはもうしょうがなくないですかね?

    日本の野球文化はメジャーリーグ中継を見たり、ときどきメジャーの遠征試合を見たり、高校野球を見たりすることで継承していきましょう。

    だって、選手の人生は選手のものなのですから。

    競争に敗れた者は潰れる、それが市場の原理です。

    ↓自分の人生は自分のもの!自分の希望の道を進んでいきましょう!




    さて、そんな僕が選手会からのコメントを見ると、なるほどと理解できる部分は確かにあります。世間からは「は?脱法擁護か?何言ってんだコラ」「新庄発言で溜飲が下がったのに蒸し返した選手会が悪い」「選手会は佐々木朗希は非難したくせにダブスタが」「今頃になって言うな」などと、選手会側の対応のまずさを指摘する声が大きいので選手会なりの理屈はかき消されてしまうでしょうが、ある種の筋は通っていると思うのです。

    選手会側はすべての批判や非難を止めろと言っているのではなく、「一部球団関係者の発言が誹謗中傷を煽っている」ことを指摘しています。これは日ハム・新庄監督の発言を指すものでしょう。僕もこの発言には構造上の大きな問題があると、選手会の指摘を経て再認識しました。新庄監督の発言はファン心理に寄りそうもので、それ自体は「そりゃあ日ハム界隈はそう思うでしょうな」という程度の発言ですが、これを評論家とかではなく日ハムの関係者が発信すれば「被害者からの訴え」ということになります。この移籍において、唯一「被害者ポジション」に立ち得る日ハムが、「ああいう決断をされたのはすごい悲しい」「育て方が違ったのかな」「ちょっと悲しさが強くて、(インスタグラムのフォローを)会話をするより先に外しとこうと思って」と被害者としての辛さ・悲しみを鮮明にすれば「日ハム=被害者=正義、上沢さん=加害者=悪」という構造を喧伝することになります。

    外野同士が意見を言うぶんには、それは賛否両論さまざまな意見のぶつかり合いでしかありません。しかし「被害者」が登場すれば、それは途端に「正義と悪の戦い」になります。不倫問題などと同じような話です。どこぞの男(妻帯者)がどこぞの女(フリー)と不倫しましたという不倫問題がどこまで燃え広がるかを分けるのは、「被害者である男の妻」がどういう態度を取るか次第です。「きつく叱ってこれからも一緒に頑張ろうと言いました」であれば被害者不在で事態は沈静化に向かいますが、「あいつクソ!悲しい!滅べ!」と被害者としての訴えを始めれば悪が消滅するまで正義の炎は燃え上がります。ファンや評論家が同じ話をするのと、日ハムの新庄監督が言うのとでは、そこが決定的に違うと僕は思います。新庄監督は「被害者」の立場から、誹謗中傷を含めて「正義」の後ろ盾を与えてしまったのだと。

    どの時点でも誹謗中傷的な発言は多数あったでしょうし、新庄監督の発言で言いたいことを言ってもらって怒りが鎮まった人もいるかもしれませんが、被害者たる日ハムの新庄監督からそういう発言が出たことで「こちらが正義、あちらは悪」という構造が出来上がり、数の多寡はさておき「正義の誹謗中傷」が「悪の上沢直之」を炎で包む格好になったことを選手会側は指摘したいのだろうと僕は思います。あなたが言えば、制度の話じゃなく、善悪の話になっちゃうんだよと。「正義の誹謗中傷」が居丈高に襲い掛かってくるんだよと。

    ↓発言自体は多くのファンが思っているような話ですが、日ハムがそれを言えば「正義」は勢いづきますよね!


    ↓その点、栗山英樹CBO・吉村チーム統括本部長から掛けられたという言葉は「正義」を呼び込まない言い方だなと思います!

    「そんなことはまったく気にしなくていい」

    「お前が決めた道ならば、それに向かって頑張ってほしい」

    「むしろまた球場で、1軍の試合で会えるのを楽しみにしている」

    言葉尻からは100%の賛同ではなさそうな気もしますが、「被害者」にはならない言い方ですよね!

    外野の評論家がどれだけ非難しても、日ハムがこの発言に徹していれば「正義と悪の戦い」にはならなかったと思います!



    選手会はあくまで選手会に所属する選手たちの利益と幸福を追求する立場ですので、上沢さんを「悪」とするような球団側の発言に対しては一言あるでしょうし、言うべきでしょう(※遅きに失した感は否めないが)。ファンや世間が何か言うのとは異なり、球団と選手とは一緒にプロ野球を作っていく協業関係にあるのですから、その関係にあって「正義と悪の戦い」を始めてくれるなよと。お客さんや外野が言うのは仕方ないけれど、球団が言うのは違うでしょと。そんな感覚を抱いたのではないでしょうか。

    一方で、同じように移籍に関していろいろな意見が飛び交った佐々木朗希さんに対しては、佐々木さんが選手会を脱退した際に「情けないし、寂しい」「先輩方が団結していろんなものを勝ち取ってきた」「佐々木君にしても当たり前のように使えてきて、やめても使えるわけですよね。そこにはいろんな思いがある」「選手ファーストに変えていかないといけない」と批判的な発信をしていた選手会。選手会とすれば、選手が一丸となって球団側との折衝にあたり権利拡大をしていこう、という立場なのですから「抜けるのかい!」とは思うでしょうし、権利拡大への強力なカード「ファンも応援する夢」を持つ佐々木さんが抜けることについてはほかの選手が抜けるのとは違う次元での落胆もあったのでしょう。そして、結構頑張ってきたつもりなのに「抜けてもいい組織」程度にしか思われていない自分たちへの情けなさもあったと思います(※「情けない」発言は自嘲だろうと思います)。

    ただ、佐々木さんの一連の移籍を巡る動きにおいては千葉ロッテと佐々木さんとの関係が主であり、ロッテが「彼のやり方はおかしい」と言えば「被害者」となって「正義」を呼び込みもするでしょうが、選手会が「被害者」となって「正義」を呼び込むのは難しいかなと思いますので、今回選手会が非難している発言とは少し性質は異なるかなと思います。それでも、そこはやはり「選手会に所属する選手だけを大事にする労働組合」的な小さな視点ではなく、日本の野球選手が自分の夢を叶えられるようになることを第一に考えて、夢を応援する立場に立つべきだったのではないかと思います。こういうところで「自分たちの組織の利益しか考えていない」とみなされると、本当に大事な日に味方についてくれる人がいなくなってしまうので、所属の有無にかかわらず「選手の夢の実現」を考えていくのがいいのではないでしょうか。その理念や行動に共感を持ってもらえれば、頼まれずとも選手は集まってくるでしょうし。

    ↓全体的に選手会の動きは遅くて上手くないなと思いますね!鉄と炎は熱いうちに打つべし!


    とにかく昨今のSNSは、一度火が点けば収集がつかなくなるところがあります。その炎は手加減なく「悪」を燃やしにかかり、炎の側が飽きるまでは消えることがありませんし、ときには命まで奪うことがあります。相手を焼き尽くすつもりであれば火を放つことも手ではありますが、ちょっと改善してほしい、ちょっと困っている、ちょっとムッとしている、くらいの温度感のときには、うっかり火を放つことがないように意識していくのも大切だなと思います。特に一番の業火となる「被害者が放つ正義の炎」の取り扱いについては。

    「正義を行使したいだけ」の厄介な人って世のなかにたくさんいますので、「正義はそこにあり」っていう状態が見えたら、自分は被害者でも何でもないのに正義の側に立つ者として勝手に戦いに参加し始め、勝手に正義の炎をつけてまわり始めますからね。正義の側に立って相手を罵倒したりすると、鬱屈とした日常を忘れて気持ちよくなれるって人がいますからね。それが唯一の娯楽くらいの人が。相手を焼き尽くすつもりでないのなら、そういう人をうっかり呼び込まないこと、そういう人にうっかり後ろ盾を与えないことも、SNS時代を上手に過ごしていくための賢さかなと思います。悪にも、正義にも、気をつけましょう!

    ↓栗山英樹CBOみたいな発信ができるといいなって思いました!



    憎いのなら燃やすのも手ですが、憎くないなら燃やさないようにしましょう!

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    つば九郎もまたすべてのキャラクターが持つ永遠の命を持っているので、「愛するがゆえに諦める」は一番最後に考えるのがいいと思う件。 https://vitaminw.livedoor.blog/archives/53499834.html 事実よりも大切にしたい真実がある!自分の推し球団のことではありませんが、突き動かされるような報せを耳にしました。東京ヤクルトスワローズ公式サイトで告げられた、「つば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました」との訃報です。一部で先んじて報道されたこと... vitaminw 2025-02-20T08:00:33+09:00 野球 <![CDATA[
    事実よりも大切にしたい真実がある!

    自分の推し球団のことではありませんが、突き動かされるような報せを耳にしました。東京ヤクルトスワローズ公式サイトで告げられた、「つば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました」との訃報です。一部で先んじて報道されたこともあって、もしかしたら望んで行なった発表ではなかったかもしれませんし、何を意味するかはそれぞれ胸で受け止めればよいと思いますが、「支えてきたスタッフ」というこの表現こそが事実であること以上に大切な真実なのだろうと思います。ギリギリのセンスでブラックを追求したつば九郎の安らぎに似つかわしい、事実の縁を絶妙なバランスで進んでいくような伝え方だなと思います。

    これによりつば九郎の活動はしばらくの間休止になるとのことですが、ぜひまた会える日が来るといいなと思いました。そう思っているわけではない人がたくさんいることは承知しています。現実的にそう簡単なことではないかもしれません。このように大きく報じられたことで、事実の存在感は強くなりました。あのギリギリアウトでも何故かセーフになってしまうフリップ芸の言葉選びや手書きの文字、ギリギリアウトでも何故か笑いに変わってしまう他マスコットへの絡み、立ち振る舞いのすべてにつば九郎を支えた社員スタッフさんの「個」のチカラが不可欠でした。それでも、簡単なことではないとは思いますが、また会えたらいいなと思います。




    すべてのキャラクターがそうであるように、人間には命の限りがありますが、キャラクターには永遠の命があります。100年、200年、愛されつづけるキャラクターは世界中に数限りなく存在します。仮にもしも自分が何かのキャラクターを生み出し、関わることがあったなら、それがずっと生きつづけ愛されつづけてほしいと願うように思うのです。もしかしたらそのことによって、自分自身もまたこの世に存在を残しつづけられるような気がして。

    そう思うと、そこにまだつば九郎というキャラクターがいて、それを支えるスタッフさんもたくさんいて、それを愛するファンもたくさんいて…という状況で「また会える日」を求めることは自然だろうと思いますし、仮にやっぱり会えない未来が最後は待っているのだとしても探しに行かずにはいられないのだろうと思います。大好きな人の姿が見えなくなったとき、探さずに終わるわけにはいかないのが人情なのですから。

    それはもう一度キャラクターを深く知る機会でもあると思います。もしかしてこれまでは世界で一番そのキャラクターのことを知っていたひとりの「個」に頼る部分が大きかったかもしれませんが、同じくらいまで深くそのキャラクターを理解することができたなら、彼はまたひょっこり姿を現したりするんじゃないかと思うのです。これまでの記録をAIに読み込ませれば漫画でも小説でもそれらしいものが再生産される現代です。AIにできることなら人間にはもっと上手にできるはずです。人間がもう一度そのキャラクターを深く知り深く理解することで、キャラクターが本来持っていた永遠の命は再び輝き出す、僕はそう思います。

    すべてが同じである必要はありません。人間も日々変化していくようにキャラクターだって日々変化しているはずです。「最近まるくなったよね」なんて人間にもよくある話ですが、まるくなったとしてもその人のその人らしさは変わらずに存在しています。同じにするのではなく、変わりつづけるなかで、変えてはいけないものをつかみ取ること。モノマネをするときにキャッチする表面上の特徴の奥にある、そのキャラクターを作る本質の個性をつかまえること。それを理解しようと努めることは、これまでその「定義書」みたいなものをひとりで連綿と綴ってきた人への敬意の発露にもなるでしょうし、感謝の証にもなるように思うのです。

    「つば九郎って何だ?」

    という問いの答えが「ギリギリのセンスで手書きのフリップを書く芸」だとは僕は思いません。その根っことなる部分…それを表現するにはつば九郎と触れ合った時間が少な過ぎるので言葉にするのは慎みますが、根っことなる本質から生まれる行動のひとつがフリップ芸だったりくるりんぱだったりする、そういう順番だと思うのです。準備万端で魂を引き継ぐことはできなかったかもしれませんが、膨大な記録はしっかりと遺されています。そのなかにつば九郎はいます。諦めずに受け継いでいくような、そんな周辺であってくれたらいいなと思いますし、まぁ少し違うなって思う瞬間があったとしても、「日々いろいろ」だと思って受け止めるような周辺であってくれたらいいなと思います。

    どこか遠くに羽ばたいていきました、のほうが思い出が美しく残るかもしれません。よく似たきょうだい・いとこがやってきました、のほうが受け止めやすいかもしれません。最終的には周辺の人たちが決めることなので、外野としてはその決断を尊重するしかありませんが、それなりに長くキャラクターというものを見つめてきた感覚で言えば、諦めてほしくないなと思います。ドラえもんも、孫悟空も、ルパン三世も、ゴジラも、ウルトラマンも、もちろんミッキーマウスも、支えるスタッフは変わったとしても生きつづけています。生きつづけられます。だから、愛するがゆえに諦める、は本当に一番最後の選択なのかなと思うのです。もし、これから周辺が困難な道に踏み出そうとする未来があるのなら、心からそれを応援したいなと思うのです。事実と真実は同じではない、そう思いますので。

    ↓いつも楽しませてくれてありがとうございます!
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    他球団のことを考えたあとは思考が自球団に戻るわけですが、我らがレオとライナにもずっと生きつづけてほしいなと思います。我が埼玉西武ライオンズの場合は、手塚治虫先生から大切なレオとライナをお預かりしているだけですので、西武が何をしようがレオとライナをどうこうすることなどできるはずもありませんが、それでもジャングルではなく野球場にいるときだけ見せる直立ユニフォーム姿のレオの存在が末永くつづいてほしいなと思います。

    カッコよくて、スマートで、いつも姿勢がよくて、しっぽもピンとしていて、品行方正で、しっかり者で、早起きで、お肉が大好きで、日々トレーニングを欠かさず、妹想いで、ファンへのサービスがよくて、みんなに優しくて、バク転と野球モノマネが得意で、ネタはそんなに得意でなくて、ちょっとやそっと負けたところで百獣の王の尊厳は微塵も揺らがず、大体腰に手をあてている…まぁ誰がやってもそんなに違和感ない程度のことしかしてないっちゃしてないですが、それでもレオらしいレオでこれからもありつづけてほしいと思います。姿や動きが多少変わっても、レオらしいレオでいてくれたらいいな、そんなことを思いました。子どもの頃から見ているレオがずっとそこにいてくれると、安心しますし、嬉しくなりますので。できれば、バク転は常にできてほしいですけどね!必須ではありませんが!

    ↓手塚治虫先生は「レオはバク転が得意」とかは言ってないかもしれませんが一応ギネス記録も持っているので!

    手塚先生が言ってないことでも、そうなったらそれはそれ!


    皆に愛される限り、キャラクターが持つ永遠の命は輝きつづけると思います!

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    ドジャチケ争奪戦に敗れたドジャざる者の皆さんのため、まだ総計1000名以上がMLB東京シリーズに行ける正規ルートをご案内の巻。 https://vitaminw.livedoor.blog/archives/53499651.html ドジャチケを諦めるのはまだ早い!「どうしてもドジャースを見たいんです!カブスはそんなでもないです」と思いながらMLB東京シリーズのチケット争奪戦に敗れた皆さん、こんにちは。僕はすでに十分なドジャチケを確保したドジャ確民として、高所から皆さまがあがき悶える様子... vitaminw 2025-02-18T08:00:37+09:00 野球 <![CDATA[
    ドジャチケを諦めるのはまだ早い!

    「どうしてもドジャースを見たいんです!カブスはそんなでもないです」と思いながらMLB東京シリーズのチケット争奪戦に敗れた皆さん、こんにちは。僕はすでに十分なドジャチケを確保したドジャ確民として、高所から皆さまがあがき悶える様子を見降ろし、我が掌中にあるドジャチケの輝きに惚れ惚れしているところです。チケット争奪戦で一番気持ちいいのは「自分は取れていてほかの人は取れてない」っていう瞬間ですからね(←悪意の塊)。

    僕は持っているけれど多くの皆さんは持っていないドジャチケは、今や文字通りのプラチナ…いやゴールドチケットとなりました。国民的な関心があったことは前提にありつつも、売り方含めてさまざまな隙があったことで、このチケットは完全に転売ヤーにロックオンされたのです。何千何万もの複垢が一斉にチケ取りに動き、取れた瞬間にすぐ都合が悪くなってすぐさまチケット転売サイトに出品されるという悪魔の錬金術が横行し、「1枚25万円くらいで売れるなら私もチケット取ろう」と新たに悪に手を染める者まで生み出す始末。

    16日には一般先着販売が行なわれましたが、開始の12時台にローチケにアクセスすれば、そこにはすでに30万アカウントを超える大行列ができているではありませんか。大半の人はその画面を見た瞬間にスマホを投げて諦めるのでしょうが、機械が生んだ複垢にはそんな諦めはありません。じっと待ち、取れるチケットがなく機械的にキックアウトされ、少しずつ列が進んで行く不毛な時間。興味半分で粘りに粘った結果、結局僕がローチケの販売画面にアクセスできたのは8時間半後のことでした。もうチケットは当然ナイわけですが、悪い意味で思い出にはなったのでよかったなと思います。

    ↓あなたの前に32万人並んでいるのでこのまま待て、とおっしゃる!
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    ↓言われた通り待ってたら日が暮れて夜になったわ!
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    この一般先着販売の終わりをもって、チケット販売の工程は終了しました。今まだチケットを持っていないドジャざる者の皆さまは「もう転売で買うしかない!」と思っているかもしれません。しかし、諦めるのはまだ早い。正規ルートでチケットを手に入れる術はまだ残っています。ていうか、新たなルートがボコボコ増えています。その数、合計1000名以上!これから僕が見つけられた限りのルートと、何をすべきかをご案内しますのでどうぞ今からでもできることを最後まで精一杯お試しください。僕は皆さまが頑張ってお茶飲んだり飛行機に乗ったり中古車乗り換えたりするのを心から応援したい…そう思う者なのです。皆さまにドジャチケが届きますように…★彡


    ドジャチケへの道・第1歩:バイトルでバイトをする(60名)

    これから皆さんが歩むドジャチケへの獣道は、そこそこお金がかかります。どんな世界でも先立つモノは金です。ということで、まずはバイトをしてください。ディップ株式会社さんが提供する「スポットバイトル」のアプリをダウンロードして、アプリ内のバナーから応募すれば、何と30名様にドジャチケが当たるのです。応募要件としては登録だけで大丈夫ですが、このあといろいろとお金が掛かるのでバイトもしてください。それが夢への第一歩です。ん?「バイト代で転売チケットを買えばよくない?」ですって?魂が汚れても大丈夫な人は、その方向もアリかもしれませんね!

    ↓なお、会社を持っている人は「バイトルとスポットバイトルでバイトを募集する」ことでもドジャチケが30名様に当たります!

    急いで会社を立ち上げてバイト募集してください!

    そしてその会社に自ら応募してバイトしてください!


    ドジャチケへの道・第2歩:アマゾンマスターカードでビールとお茶を1万円分買う(100名)

    大手通販サイト・アマゾンさんではアマゾンマスターカード会員を対象に、期間内のカード利用1万円以上&抽選で100名様にMLB東京シリーズのチケットが当たるキャンペーンを開催中。このあとのアレコレにも絡んでくるので、買うモノはスーパードライ6缶入りパックとお~いお茶にしてください。アマゾンでのキャンペーン期間は25日までですが、このあとアレコレの締め切りがあるのでビールだけでもすぐ買って、すぐ配送してもらって、すぐ飲んでください。なお、どの試合のチケットが何枚あるかはキャンペーンサイトに書いていなかったので、もしかしたらオールカブスという可能性もあるかもしれませんが、まぁそれはそれということで。

    ↓カード自体がない場合はもはや間に合わないかもしれませんが…!


    ドジャチケへの道・第3歩:スーパードライを30本飲む(60名)

    アッスゥァヒィィ~スープアァァァドゥルァイ~でおなじみのアサヒビール「スーパードライ」の6缶入りパックについている専用応募マークを5枚集めて送ると、5組10名×6試合ぶんのチケットが当たるキャンペーンが2月19日まで開催中です。もちろん飲まずに買うだけでも応募はできますが、せっかくなので飲んでハズレの落胆を忘れるとよいでしょう。なお、応募可能な6試合のうち2試合は「カブスVS巨人」と「カブスVS阪神」なので実質ドジャチケは40枚となっております。応募の際はお間違えないように(※あんまりいないかもしれませんがカブスを見たい人はカブチケに応募してもいいと思います)。

    ↓応募締め切り迫る!急いでお酒飲んでください!最低30缶!



    ドジャチケへの道・第4歩:お~いお茶を24本飲む(120名)

    お酒を飲み終わったら次はお茶です。お~いお茶でおなじみの伊藤園さんが、お~いお茶を飲んだ人を対象に10組20名×6試合ぶんのチケットが当たるキャンペーンを2月24日まで開催中です。一般のペットボトルなら合計24ポイント(24本)ぶんのバーコードを、ティーバッグなどのリーフ製品であれば1商品3ポイント換算で合計24ポイントぶんのバーコードを集めて、ハガキに貼ってキャンペーン事務局に送りましょう。20袋入りのティーバッグとかがコスパがいいと思います。ビールがすっかり脳にまわって、「今さらお茶なんか飲んでられっか!」となっている皆さんは、メルカリでバーコードだけ買ってもいいかもしれませんね。ん?「メルカリでバーコード買うなら直で転売チケット買えばよくない?」ですって?魂が汚れても大丈夫な人は、その方向もアリかもしれませんね!(※二度目)

    ↓どうせ飲めば一緒なんで、ビールの緑茶割でもいいかもしれません!



    ドジャチケへの道・第5歩:酔いがさめたら中古車に乗り換えて空港に向かう(300名)

    中古車買い取り・販売のガリバーさんでは、期間中のクルマの乗り換え客(購入と売却が条件)を対象にドジャチケが当たるキャンペーンを開催中。キャンペーン期間は2月1日から2月24日までで、ローンなら24日までの申し込み、現金なら28日までの決済が必要となります。当選人数は「開幕戦15組30名×2試合」「オープン戦30組60名×4試合」の合計300名様(※そのうち120名はカブチケ)。ハードルは高いですが、このために車乗り換えるバカ…じゃなくて熱意のある人は少ないと思うので、かなり大きなチャンスがあるのではないでしょうか。このあとのアレコレがあるので、試運転はその足で空港に向かうようにお願いします。

    ↓なお、応募口数の上限はないそうなので爆速でクルマ乗り換えていけば当選確率アップです!


    ドジャチケへの道・第6歩:空港に着いたらJALで海外旅行に行く(60名)

    これまでもドジャチケが当たる「2回搭乗キャンペーン」「リポストキャンペーン」などを実施してきたJALさんでは、引きつづきドジャチケキャンペーンを開催中。2月24日までにJAL海外ダイナミックパッケージで旅行商品を購入すると、5組10名×6試合ぶんのチケットが当たります。カブチケも混ざっていますが、応募段階で希望の試合を選べる良心設計ですのでご安心を。ん?「どうせ海外行くならロスでドジャース見ればよくない?」ですって?それはまったくその通り、ごもっともです。

    ↓酒とお茶飲み終わったら中古車で空港に向かいその足で海外に行ってください!


    ドジャチケへの道・第7歩:ひたすらJALに乗りまくる(60名)

    さらにJALさんではJALマイレージバンクのマイル交換特典として、抽選でMLB東京シリーズのチケットが当たるキャンペーンも開催中。申込期間は2月3日から3月2日までで、オープン戦カブチケが2万マイル、オープン戦ドジャチケが2万5000マイル、開幕戦が5万マイルで応募でき、10名×6試合ぶんが当たるとのことです。JALに乗りまくってマイルを溜めまくって抽選に応募しまくりましょう。なお、羽田からロサンゼルスに行く場合の片道航空券はエコノミークラスで2万5000マイルからの交換となっておりますので、「5万マイルで抽選に応募するよりロス行ったほうがよくない?」って話もありますが、東京ドームでの開幕戦はロスでは見られませんものね!

    ↓マイル的には罠な気もしますがロスに行きたくない人は応募しましょう!


    ドジャチケへの道・第8歩:海外に行く前には忘れずに保険に加入する(24名)

    どこからどうつながっているのかはよくわかりませんが、どけん共済会さんでは火災・地震共済・自転車保険に加入している方を対象に、ドジャチケが当たるキャンペーンを2月28日まで開催中。2組4名×6試合ぶんの狭き門ではありますが、そのぶん応募が面倒くさそうなので案外チャンスがあるかもしれません。保険に加入しておけば、JALで海外に行っている間に家が燃えても安心です。

    ↓別口の巨人戦チケットプレゼントにも応募できてお得です!


    ドジャチケへの道・第9歩:海外旅行の合間のヒマな時間に野球ゲームを遊ぶ(24名)

    コナミさんが運営する野球ゲームアプリ(メジャスピ、プロスピA、パワプロアプリ、パワプロ栄冠クロス)を遊んで、ゲーム内のミッションを達成すると、獲得したポイントでドジャチケが当たるキャンペーンに応募できます。どのくらい面倒くさいのかはやっていないのでよくわかりませんが、バイトするのは面倒という人にはコッチのほうが向いているかもしれません。頑張れば複数口応募ができるシステムなので、どのくらい面倒くさいのかはさておき、頑張って応募してみるといいのではないでしょうか。面倒くさそうな割に当選人数は2組4名×6試合と控えめですが、応募期間は3月2日までとまだ時間がありますのでトライするしかありません。すごく面倒くさいかもしれないので着手はお早めに。あと受け取りはMLB Ballparkアプリ上でのデジタルチケットになりますので、面倒ですがのちほどインストールと登録をお願いいたします。

    ↓誕生月にはたくさんポイントもらえるそうなので今すぐ生まれて今すぐ登録してください!


    ドジャチケへの道・第10歩:野球ゲームの合間にサクッとサムティとLINE友だちになる(6名)

    東京で不動産業などをしているサムティグループさんのLINE公式アカウントと友だちになるとドジャチケが当たるキャンペーンが開催中。チケット自体はペアチケット(1組2名のことと思われる)×3試合ぶんと当たる気がまったくしない間口の狭さですが、サムティさんは「山本由伸案件」としての参加なので、まぁこんなものでしょう。なお、この記事を書いている時点で対象のアカウントの友だちは約3万人おりました。全員が応募するわけはないとすれば、5000名に当たるというD賞エコバックのほうは結構な割合で当たるのではないでしょうか。エコバックがメルカリで高額で売れたらそのお金で転売チケット買えるかもしれませんね。エコバックを届けてもらったあと、見慣れない不動産関連のチラシとか届くかもしれませんが、その辺は各自で規約をよくご確認ください。

    ↓エコバックは当たりそうな気がしますね!いるかいらないか問題はさておき!


    ドジャチケへの道・第11歩:海外旅行から帰ってきたら中古車でスカイツリーに行く(40名)

    3月8日から19日の期間、東京スカイツリータウンはMLB東京シリーズのファンフェスタ会場になるとのこと。この期間、スペシャルトークショーやパブリックビューイングイベントが開催されるほか、イベント開催に先駆けてチケットプレゼントキャンペーンも実施されるのだとか。イベント開催期間とは微妙に噛み合いませんが、スカイツリータウンがMLBに染まる前の2月21日~3月2日の期間に東京ソラマチ内の店舗で累計1万円以上買い物をすると、抽選でドジャチケが当たるとのことです。当選人数は「開幕戦2組4名×2試合」「オープン戦4組8名×4試合」の合計40名様と少なめですが、応募にはTOBUポイントアプリに登録(面倒)した東武カードでの支払い(面倒)が必要で、チケットの受け取りにはMLB Ballparkアプリが必要(面倒)だそうですので、意外と競争率は低いかもしれません。余談ですが、こうやってデジタルチケットで配る仕組みがあるなら全部それで売れよ、とは思いましたよね。

    ↓もうちょっと楽しそうに紹介してほしい、とか言わない!


    ドジャチケへの道・第12歩:セブンイレブンでたくさん買い物する(150名)

    セブンイレブンさんでは3月1日から10日までの期間、税込700円以上買い物するとレシートにシリアルがついてきて、シリアルを集めて応募するとドジャチケが当たるキャンペーンを開催予定。ドジャチケの応募には4シリアルもしくは5シリアル、つまり税込み2800円~3500円以上の買い物が必要ですが、当選人数はそこそこ多めで「開幕戦25名×2試合」「オープン戦25名×4試合」の合計150名にチャンスがあります(※50名ぶんはカブチケ)。なお、1シリアルで応募できる賞品がクオカードPay1000円×1万名様なので、そっちに応募しないで我慢できるだけの熱いドジャチケ愛が試されることでしょう。僕はもしシリアル溜まったら1000円のほうに応募します。

    ↓コンビニのゴミ箱からレシート盗むのはお止めくださいね!


    ドジャチケへの道・第13歩:ドジャース公式ファンクラブに加入する(不明)

    最初からコレをやるべきという話もありますが、何とドジャースさんが日本で公式ファンクラブを開設されるそうです。年会費7万5000円のMVP会員には大谷翔平さんのボブルヘッド人形など魅力的なグッズ特典が多数つくほか、MLB東京シリーズの観戦チケットを2枚先着で購入できる権利が付与されるとのこと。下級クラスでも抽選でドジャチケが当たる権利がもらえるそうですので、これは加入するしかありません。ん?「7万5千円+実費で先着購入なら、直で転売チケット買ったほうがよくない?」ですって?真のドジャースファンならファンクラブに加入するのは大前提であり、真のドジャースファンでもないのに開幕戦のチケットを取ろうとするなんて、何かおかしくないですか?四の五の言わずに加入一択、これが約束されたドジャチケへの正しい道なのです!

    ↓なーんだ、ファンクラブに加入すれば万事解決じゃん!



    いかがでしょうか、転売チケットに手を染める前にまだこんなにやれることがあるのです。正規ルートでチケットを確保してこそ、情報バラエティ番組で自分の座席番号を公開させられたりしても堂々と胸を張れるというもの。絶対に当てたいと思うなら中古車高速回転がベストな気がしますが、そこまでの資金力はなくても、野球ゲームとかスカイツリーとか面倒くさそうなヤツに取り組む「熱意」でカバーすることはできるはず。正しい道のりで正しいチケットをつかみ、堂々とオオタニサンに会いに行こうではありませんか。僕はもうドジャチケあるんで面倒くさいからやらないですけど、ナイ人はやるしかないですよね!最後まで諦めずに頑張ってください!


    当たった人がチケットを転売する側にまわる、とかもお止めくださいね!

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    Jリーグ開幕のお祭り気分を味わうべく国立競技場での東京ヴェルディVS清水エスパルス戦を観戦し、オリ10対決を大いに楽しんだ件。 https://vitaminw.livedoor.blog/archives/53499577.html Jリーグ開幕を楽しんできました!有名なサッカー選手がCMに出ていたから安心して遊んでいた有料オンラインゲームサイトが、日本では違法の賭博サイトだったと気づいて震えているサッカーファンの皆さんこんにちは。単純賭博罪の公訴時効期間は3年だそうですので、2022年ワー... vitaminw 2025-02-17T08:00:49+09:00 サッカー <![CDATA[
    Jリーグ開幕を楽しんできました!

    有名なサッカー選手がCMに出ていたから安心して遊んでいた有料オンラインゲームサイトが、日本では違法の賭博サイトだったと気づいて震えているサッカーファンの皆さんこんにちは。単純賭博罪の公訴時効期間は3年だそうですので、2022年ワールドカップあたりまでにやっちゃった人も今年何も起きなければ大丈夫だと思うので、サイトのことは忘れてもう何も触らないようにお過ごしください。

    さて、そんなジットリとした不安は楽しい出来事でかき消していくしかありません。この週末はJリーグ開幕ということで、そのお祭り気分でベラジョン有料版を遊んじゃった過去のことは吹き飛ばしましょう。僕は特に吹き飛ばしたいものはありませんが、そんなお祭り気分のおすそわけにあずかろうと、国立競技場で行なわれた東京ヴェルディVS清水エスパルスの試合を見に行ってまいりました。奮ってオーオーウォウウォウするつもりです!

    ↓やってまいりました近くて便利な国立競技場!
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    ↓開幕を祝う大型バナーもドーンと掲出されておりました!
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    国立でヴェルディVSエスパルスなんていうと、記憶が一気に遡って1992年・1993年・1996年のナビスコカップ決勝みたいだな…などと思いながらの訪問。現在進行形のサポーター視点では2023年のJ1昇格プレーオフで、対戦結果は引き分けであったもののリーグ戦上位のヴェルディが昇格した一戦を思い出すところでしょうか。開幕の盛り上がり、長年鎬を削ってきたことでの盛り上がり、試合開始前から国立周辺は大いに盛り上がっていました。

    2年連続国立での開幕となったヴェルディは、この機会に地元・東京の浮動層も獲得しようとしてかサービスにも熱がこもっています。何とこの日は来場者先着3万3000名様にシーズン開幕記念のベースボールシャツをプレゼントしてくれるとのこと。「サッカーのクラブってベースボールシャツ配るの好きだね…?」「もしかしてユニフォームをベースボール型にしたほうがいいのでは…?」「もらえるものなら何でももらうんでコチラは野球でもサッカーでも構いませんけど…」と思いつつ、入場時にありがたくベースボールシャツをいただきます。早速身にまとえば心も身体も緑の戦士に早変わり。僕のなかで完全に忘れていたラモスや武田さえも心に甦ってきます。現在進行形のサポーター的には「誰?」かもしれませんが大丈夫です、知らなくても問題はないです。

    いざ入場すればスタンドはすでに緑とオレンジに染まり、その境界線すらクッキリと浮かび上がっているほど。やはり地元だけあって数ではヴェルディが優勢ですが、エスパルスもアウェーチームとは思えないほどの大勢力で対抗しています。なるほど、国立開催なのにベースボールシャツの配布が3万3000枚とは若干少ないような気がしていましたが、これだけの大オレンジ軍団が来ると見立てていたのであれば3万3000枚くらいがちょうどいいかもしれません。僕は対戦相手のグッズでも何でもホイホイありがたくもらうタイプですが、熱いサポーターたちは相手チームのグッズはノーサンキューでしょうからね。

    ↓国立の6割くらいを緑に染めたヴェルディサポーターたち!
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    ↓国立の4割くらいをオレンジに染めたエスパルスサポーターたち!
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    ↓あの辺に天気図の前線みたいな境界線が出来上がっています!

    開幕戦ということで試合前のセレモニーも華やかなもの。ピッチにはヴェルディの旗がズラリと並び、その中央にはセンターサークルサイズのエンブレムが掲出され、いよいよ始まるなという気分も大いに盛り上がります。ここ数年はユニフォームなどでもVの字みたいなロゴマークを表示していたヴェルディですが、やっぱりヴェルディのユニフォームは鳥ってイメージがありますからね。あの鳥はコンドルじゃなく始祖鳥なんだそうですが、ヴェルディ=鳥、大変カッコイイなと思いました。

    ↓鳥も登場していよいよ開幕戦の始まりです!
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    ↓ヴェルディサポーターは見事なコレオグラフィーで鳥を描きました!
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    ↓エスパルスサポーターも「図柄が複雑なら勝ちというわけではない」という見事なコレオ!
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    華やかな雰囲気のなかいよいよ始まった試合は、ともに一進一退という感じで、なかなかチャンスらしいチャンスが生まれない固い展開となります。このあたりは開幕戦ならではの緊張感もあるでしょうか。そんななか、ふんわりとゴールに迫ったのは東京ヴェルディ。前半15分と32分にそれぞれ右サイドのコーナーキックからエリア内でシュートを放つ場面を作り、観衆の腰をオッと浮かせます。特に前半32分のほうはあとちょっと強いシュートを撃てればそのまま入ったかなという惜しい場面でした。まぁ、ここは止めたエスパルスのゴールキーパーを褒めるしかありません。

    しかし、全体としてはヴェルディはあまり攻め手がない感じでもあります。よく言えば組織的な攻撃、よく言わなければ変化や違いを作り出せる個の物足りなさ。みんなで持ち上がってキレイな攻撃は見せるのですが、勝負の場面で何かを起こせる感じがあまり見受けられません。逆にそのあたりに強みを見せたのはエスパルス。中央には元日本代表の乾貴士さんを擁し、自由で細かいつなぎによって真ん中を強引にこじ開けていくような力強さがあります。ヴェルディが全体で持ち上がったあとに跳ね返したボールを、エスパルスの前線の選手がターン一発で詰めてきた相手をかわして前進したりするものですから、そこから一気に怒涛の攻撃へと移る場面もしばしば。サイドの突破も鋭く、楽しい攻撃を見せてくれます。

    エスパルスの攻撃が実を結んだのは前半40分。エスパルスが最終ラインから攻撃を組み立てようというとき、「中央に当ててチョコチョコつないでくるぞ」という頭があったのか、ヴェルディの守備陣は少し前掛かりになり過ぎました。それまでの攻撃と一転して、あまり使っていなかった右サイドへ縦一本で長いパスを送ると、ヴェルディは完全に裏を取られてしまいます。右サイドを破って中央にクロスを送ると、完全フリーで待ち構えていた北川航也さんが押し込んでエスパルスが先制!

    ↓前半32分、ヴェルディのシュートはエスパルスGKの好セーブに阻まれる!
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    ↓前半40分、エスパルスは見事なゴールで先制!

    エスパルスの1点リードで折り返して後半戦へ。次の1点が勝負を分けるぞと、さらに熱気を帯びる両チームですが、ゴールに迫るのはエスパルスのほう。乾さんがドリブルから惜しいシュートを放つなど、ヴェルディに反撃の機運を与えません。ヴェルディ側に得点の匂いを感じたのは、後半43分にエリア内で放ったボレーくらいだったでしょうか(※うまく当たらず)。エスパルスはしっかり主導権を握ったまま試合を畳みにかかります。

    唯一ヒヤッとしたのは後半40分の交代の場面。エスパルスはここで2枚替えを指示し、乾さんをベンチに下げようとしたのです。「開幕戦で乾さんを交代させるのは乾さん的にアリなんだっけ…?」と外野としては少しザワッとしますが、何とこの場面、一旦サイドラインまでやってきた乾さんが再びピッチのなかに戻っていったではありませんか。どうやらここはエスパルス側の指示がうまく伝わっていなかったようで、そもそも乾さんは交代の予定ではなかった模様。

    最終的には後半アディショナルタイムに入ってから、交代枠3枚を一気に使う際に乾さんもお役御免となりますが、ここは乾さんも納得の交代だったようで、ベンチには労いのムードも広がりました。結局試合はエスパルスが前半に挙げた1点を守り切り、因縁の対決に勝利。試合中もずっと元気いっぱいだったエスパルスの秋葉監督がピッチングフォームみたいな大きなガッツポーズを見せていたのが印象的でした。J1復帰を勝利で飾ったエスパルスの皆さん、おめでとうございます!

    ↓一度33番の乾さんが交代というお知らせが出たのだが…
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    ↓乾さんも交代だと思ってサイドラインまでやってきたものの…
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    ↓まだ交代ではなかったようでピッチに戻っていきました!
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    ヴェルディ側としては東京・国立で迎える開幕戦に敗れ、さぞ残念だったことと思いますが、戦い終えた選手たちにサポーターが温かい声援とチャントを贈るなど、最後まで楽しい開幕戦を演出してくれていました。最近はFC町田ゼルビアあたりも勢力を拡大してきておりますが、古豪としての存在感を発揮し、東京と言えばヴェルディ、国立と言えばヴェルディ、そんな奮闘を期待したいもの。ぜひ頑張っていただければと思います。

    そんなこんなで、ベースボールシャツをいただいた時点からだいぶご機嫌だったうえに、開幕戦の熱い戦いも大いに楽しませていただき充実の一日となりました。次回はあのカッコいい始祖鳥のエンブレムを配布シャツにも入れていただけますと、嬉しいかなと思います。選手のユニフォームには鳥が入っていて、自分のベースボールシャツには鳥が入っていないのを見比べましたら、やっぱり鳥が入っているほうがいいなと思いました。今後の配布の際にはぜひご検討ください!

    ↓5万2541人の大観衆が熱い試合を見守りました!
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    ↓勝利に沸くエスパルスの面々!
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    ↓ヴェルディの面々はサポーターにご声援ありがとうございましたの礼!
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    ↓リヴェルンとヴェルディ君もお疲れ様でした!
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    「ヴェルディVSオリ10で国立開幕」は毎年恒例でもいいなと思いました!

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    オンラインカジノでやらかす人が急増するなかベラジョンを笑っていた自分を猛省し、遅まきながら「吉田を信じるな」の警鐘を鳴らすの巻。 https://vitaminw.livedoor.blog/archives/53499407.html やっとベラジョンの仕組みを理解しました!最近オンラインカジノで身を持ち崩すのが大流行しております。東京五輪男子卓球団体で銅メダルメンバーとなった丹羽孝希さんが単純賭博容疑で書類送検されたり、令和ロマンの高比良くるまさんら吉本興業所属のタレント10人弱の面々... vitaminw 2025-02-15T08:00:56+09:00 サッカー <![CDATA[
    やっとベラジョンの仕組みを理解しました!

    最近オンラインカジノで身を持ち崩すのが大流行しております。東京五輪男子卓球団体で銅メダルメンバーとなった丹羽孝希さんが単純賭博容疑で書類送検されたり、令和ロマンの高比良くるまさんら吉本興業所属のタレント10人弱の面々が任意で事情聴取を受けているなどの話も出ており、にわかに「過去が自分に襲い掛かってくる」という事例が続発中。この界隈の頂点に立つ一平も要するにオンラインカジノ沼にハマったことを考えると、これは決して他人事ではない危険性があるなと震え上がりました。

    個人的にはギャンブルについては馬・船・自転車・バイクを少々嗜んでおり、「馬ですら信用できないのに人間が作った機械やサイトなど信用できるか」と心の深いところで実感しておりますので、オンラインカジノに手を出したことも出す気も毛頭ないのですが、それでもこれだけの普通の人が手を出している現状を見ると明日は我が身と思います。先日も友人との新年会で向かった雑居ビルで、エレベーターを降りるフロアを間違えたら美女とイケメンが飲みながらブラックジャックやっていたなんてこともありました。甘い危険はいつもすぐそばにある。皆さまもどうぞオンラインカジノ、賭けゴルフ、賭けマージャン等にはお気をつけください。

    さて、そんなオンラインカジノの話題が出るたびに思い出すのはベラジョンです。一時期、元サッカー日本代表の吉田麻也さんをCMに起用し、サッカー日本代表戦の合間などに流れていた「ベラジョン」なる絶対にアヤしいあのオンラインゲームサイト。直観の時点で「近寄ったらダメなヤツ」と確信していたので、遠巻きに「あー出ちゃった」と思いながらCMを見て笑っていただけだったのですが、何故アレがあんなに堂々としていたのか今さらながらに気になってしまったのです。

    ↓何でこんなに堂々としていられたんだろう…?



    ↓何でDAZNでメイキングとか配信して堂々としていられたんだろう…?



    ↓何でワールドカップの会場にも進出するくらい堂々していられたんだろう…?



    このベラジョンのCMはすでに放映されてはいませんが、この話題が持ち上がった段階でもスポーツ配信サイト「DAZN」内では「BeeBet」とかいう別のオンラインゲームサイトのCMに元サッカー日本代表の岡崎慎司さんが出演されていたりするなど、スポーツ中継からオンラインゲームサイトへの誘導は盛んに行なわれている模様です。身を持ち崩した人が実際どのサイトでやっていたのかは定かではないものの、これらのサイトで引っ掛かった人もなかにはいるのだろうと思うと、いたたまれない気持ちになります。サッカーとか野球が好きだっただけなのに、こんなことになってしまうなんて……!

    で、何故こんなに堂々としていられるのかを改めて調べますと、そもそも外国にはこうしたオンラインカジノが合法である国もあったりしつつ、日本向けに有名サッカー選手が告知しているのはオンラインカジノではなく「●●無料版」という合法のオンラインゲームサイトだったのだと理解しました。CM中にも小さくて薄くて白い文字で「無料版」という但し書きが入っていますが、このベラジョンであったりBeeBetであったり遊雅堂であったりクイーンカジノであったりカジ旅であったりというのは「合法の無料オンラインゲームサイトを盛大に告知し」「同じ名前のオンラインカジノサイトへと誘導する」という流れで人々を沼に誘うカラクリのようなのです。

    例えばベラジョンで言えばベラジョン無料版は「verajohnfree」というドメインで運営されていますが、オンラインカジノであるベラジョンカジノは「verajohn」という別のドメインで運営されているなど、無料の国内合法サイトと有料の国内違法サイトをかっちり分けているのです。おそらく運営会社からして別になっているのでしょうし、試していないのでわかりませんがアカウントもまったく別のものなのでしょう。アカウントが一緒だったら「コッチのサイトは無料で合法なんで」と堂々としていられないはずですからね。

    じゃあ別にいいじゃんご利用は計画的に…となるかと言うとそうではなく、まずそもそも「ベラジョン無料版」と「ベラジョンカジノ」が別のサイトだなんてCMを見た人は認識していないわけです。しかも紛らわしいのが、「ベラジョン」で検索して真っ先に出てくるのは無料版のほうではなくオンラインカジノのほうなのです(※CM打ってるほうが出ないという逆SEO的な現象)。ベラジョンは完全無料で合法なんだろうとだけ思ってサイトを開いた人は、その段階でうっかり有料のほうを先に見ていたりすることも十二分にあるでしょう。しっかり「無料版」まで入れて検索する人なんて多くないと思いますからね。ていうか、BeeBetに至っては一生懸命無料版のサイトを探しているのですが、いまだにどこにあるのかよくわかりません(BeeBetは無料版サイトがないのかな?)。

    そこにさまざまなインフルエンサー的な動きも加わり、さらに誘導は強固なものになっていきます。気になったけどためらっている人が「ベラジョン 違法」などで検索すると出てくる解説サイトには、「ベラジョンの運営元は合法の国にあるので違法性はありません(※日本でプレイするのが合法とは言ってない)」「キュラソーライセンスを保持しています(※キュラソーライセンスって何?)」「すごく危険なサイトということはありません(※安全とは言ってない)」「グレーゾーンと言えるでしょう(※シロとは言ってない)」などのギリギリの言葉遊びを繰り出しながら、合間合間にオンラインカジノサイトのほうへの誘導バナーを差し込んでくるのです。合法だと信じたい人が「無料版は安心なんだなヨシ!」と思って飛んだ先にはオンラインカジノが待っている…引っ掛かるのが間抜けと言えばそれまでですが、ちょっと判断力が鈍っているときなどはうっかりダマされることもあるのではないかと思います。外国籍の豪華客船に乗って日本の領海外で遊ぶとか法を守って遊ぶのは面倒くさいですが、オンラインはとっても手軽なので気軽に沼にハマれそうですしね!

    ↓「アカウントが乗っ取られました」「事実と異なる内容が多い」などにつづく「違法とわからず反省」構文!


    ↓同じ銅メダルメンバーでも合法の相場で負けてる水谷隼さんはさすが遵法精神が高い!



    このような仕組みだと理解すると、合法のほうの知名度や安心感の醸成に一役買うことも限りなくブラックなのではないかと今さらながらに思えてきます。僕もよもや引っ掛かる間抜けはいないだろうと思いながら「ベラジョンwww」などとあのCMを笑っていたことについては、一歩先への想像力を欠いていたことを反省するばかりです。CMと実態が全然違うアプリ(ラストウォー:サバイバルとか)のCMに出演するよりもさらに一段よろしくないところに吉田麻也さんなり岡崎慎司さんなりが出演していることに対して、「吉田の話は信じないでください!」くらいの警鐘は鳴らさなければいけなかったなと思います。サッカー界隈の皆さんはもちろんご承知だろうとは思いますが「へー、日本代表、すごーい」みたいな人が世間の大半であることをすっかり失念していたのは僕としても大きな落度でした。申し訳ございません。

    昨今は「悪をスポンサードすることや悪を起用することも悪に加担するEvilな行為」とみなす向きが強まっています。たとえばフジテレビにCMを出稿すると、悪に加担する側と認定するような風潮が。その感覚で言えば、CMに出演するのはその企業の活動なり商品なりを支持・支援する行為であるわけですから、知らぬ存ぜぬイノセントというのは通用しなくなっているのではないかと思うのです。CMとは、その人のイメージや信頼を商品のイメージや信頼へと転換する行為なのですから。信頼できる有名人が美味しいと言ったからその商品はきっと美味しいんだろうと消費者は思うわけで。本当にあなたが出演している暗号資産取引サイトは大丈夫なところなのか、本当にあなたが出演しているウォーターサーバは大丈夫なところなのか、本当にあなたが出演している育毛剤は大丈夫なところなのか、自分自身でもしっかりと確認し、その企業や商品への理解を深めたうえで広告に出演することは有名人の責任の一端であろうと思うのです。

    大きなチカラを持った者は、そのチカラを正しく使わなければならない。

    アスリートと言えば「有名で人気者なのに緩い」みたいに思われがちなところがありますので、各位十分に意識を高めていただき、アヤしいサービスに加担しないようご留意いただければと思います。

    頼まれたら・もらえるお金を計算して・CMに出る、ではなく、

    サービスや商品に・心から賛同したから・CMに出る、へ。

    若い世代がどんどんダマされやすくなっている気がする現代社会において、有名人にはそういった姿勢も求められる…僕はそう思う者なのです。CMのような大きなオファーを受ける際は、自分と家族とでみっちりそのサービスや商品を試してから検討するくらいしたって、バチは当たらないと思いますからね。「CMに出てる本人がオンラインカジノにハマって書類送検された」のであれば、Evilだなとは思いつつも「あぁ本当にイイと思ってたんだな」とある種の誠意は感じるかもしれませんね!

    ↓なお、ベラジョン無料版のラジオCMは、フジサンケイグループのニッポン放送CMグランプリを受賞したとのことです!

    里崎智也さんが「いいですね~」って言っているなら大丈夫だな!

    って、普通の素直な人はなるんですよね!

    有名人には素直な人を守る義務がある、そういう時代だと思います!



    「吉田か…」「里崎か…」で察することができる人は大丈夫だと思います!

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    羽生結弦氏アイスストーリー3rd「Echoes of Life」千秋楽に参加し、また出会うために終わりを迎えることに「生きる」を見出した件。 https://vitaminw.livedoor.blog/archives/53498957.html ありがとう!また会う日まで!Echoes of Life!いやー…ついに、あっという間に、この日を迎えてしました。羽生結弦氏のアイスストーリー3rd「Echoes of Life」が2月9日の千葉公演2日目をもってフィナーレを迎えたのです。昨年12月7日の衝撃的な初演からわずか2ヶ月。あれだ... vitaminw 2025-02-10T08:00:56+09:00 ウィンタースポーツ <![CDATA[
    ありがとう!また会う日まで!Echoes of Life!

    いやー…ついに、あっという間に、この日を迎えてしました。羽生結弦氏のアイスストーリー3rd「Echoes of Life」が2月9日の千葉公演2日目をもってフィナーレを迎えたのです。昨年12月7日の衝撃的な初演からわずか2ヶ月。あれだけ濃密に作り上げたものがわずか2ヶ月で眠りにつくというのは何とも惜しまれる話です。本当に終わってしまうのか、半ば信じ切れない、信じたくないような気持ちで僕は会場となるLaLa arena TOKYO-BAYへと向かいました。

    ↓乗り換えの合間に東京駅のいつもの場所の広告にもご挨拶してきました!
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    道中では見渡す至るところにお仲間の姿が見えます。このツアーのグッズのパーカーや、これまでのアイスストーリーで手に入れたバッグなどを身につけ、万全の準備で臨む人々が一斉に南船橋へと向かっていく。同じ道のりで舞浜へと向かうディズニー勢とともに、これから素敵な「夢」を見る人たちのワクワクする気持ちがあふれ出していました。

    現地に着けば、駅から会場へと伸びる長い人の列が。その列の先には巨大な白いアリーナが待ち受けています。個人的にも初めての訪問となった、Bリーグ千葉ジェッツふなばしのホームアリーナとして知られるLaLa arena TOKYO-BAYは、何とも雄大で美しいアリーナではありませんか。当然と言えば当然ですが近くにはららぽーともありますし、IKEAもありましたし、休日に足を運びたくなる楽しい街がここに存在していたとは。早くも気分が盛り上がってきます。

    ↓やってきましたLaLa arena TOKYO-BAY!
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    ↓本日の公演はもちろん「Echoes of Life」です!
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    ↓会場前広場ではすでにたくさんの人が期待に胸躍らせて待機中です!
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    公演までまだ時間があるので早速グッズなどを物色していきます、が、この日から新たに発売された公演キービジュアルモチーフのTシャツは早くも全サイズ売り切れとのこと。むー、さすがお仲間の皆さん、動きが早い。そこで僕はフラッグなど買い求めまして、名残を惜しみながらビュンビュン振り回すことに。エコーズのフィナーレを大観衆の手旗で祝祭のパレードのように見送ろう、そんな気持ちです。

    ↓最終公演に満を持して登場することでおなじみのフラッグをゲット!
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    協賛企業の皆さんのブースなども拝見しつつ開場を待てば、先着順の自由席があるわけでもないのに入場口には会場時間前から長い列ができ、アリーナを取り囲むように人の列がつづいています。僕もその列に加わりますと、その熱気でさらに興奮も高まってきます。いざ入場、そして会場内へ。するとそこには素晴らしい夢空間が広がっているではありませんか。

    急勾配で4階までつづく座席は中央のフロアを壁のように取り囲み、ものすごい密度を感じます。もともとの会場サイズがやや小さめでもあるのか、リンクはスタンド席のギリギリまで設置される格好。それでもなおやや小さめのリンクサイズだったりするのかもしれません。この密度感で最大1万席あると言うのですから、普段にも増して盛り上がりを感じることでしょう。すべてが「ギュッ」と濃縮された感じです。

    ↓この空間もいよいよ見納めか…!
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    ↓舞台装置も下からじっくりと拝見しておこう…!
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    ↓リンクと客席との近さ、臨場感、最前列が羨ましい!

    そして始まった公演ですが、一言で表現するなら「究極」と言っていい仕上がりでした。ストーリー中に登場するルームの案内人さんの顔が今までの公演よりも少し見やすくなっている気がする?など演出面でのブラッシュアップ的なものももちろん感じるのですが、それ以上に羽生氏自身がエコーズという公演を完全にマスターしたという感じが漲っています。

    身体の動きは軽やかで力強く、公演中に単純に「速っ!」と滑るスピードに驚いてしまったほど。コンディションも含めて素晴らしい状態でこの日を迎えたということが最初の「First Pulse」の時点からビンビンに伝わってきます。つづく「産声~めぐり」や「UtaiⅣ -Reawakening」では衣裳のはためきさえも掌握しているかのように、淀みない螺旋や均整の取れた翼が風と衣装によって描き出されます。

    そして、「Mass Destruction -Reload-」では、まさに氷の上でダンスが踊られました。陸上のように踏むことはできない氷上でのステップを、つま先やかかとの「点」で踏み、瞬時に切り返すその技術。それを力みや緊張など見せずに、軽やかな動きと柔らかい表情で演じてみせる表現力。その合間にはスタンドの観衆にアピールしては絶叫させるという客あしらいまでこなす余裕っぷり。ずっとこのステップを見ていたくなるような、圧巻の仕上がりでした。

    公演第1部には10分以上にわたるピアノコレクションから平昌五輪仕様のバラード第1番を連続で演じるという体力的にも技術的にもハードな場面があるわけですが、この日の羽生氏は無敵状態です。静寂のなかで跳ぶPhilosophyパートの4回転トゥループも、競技会ではおよそ見ることのないTruthパートでの超ロングスピンも見事な美しさで決め、最後に完璧なバラ1で締めるというフルコース。

    バラ1へのウォームアップの際には、演目では跳ばない4T-Eu-3Sのコンビネーションもやってのけた羽生氏(※聞くところによれば千葉公演初日でもやっていたとのこと)。通常の中継であれば大型ビジョンの演出のみを映しそうなところでしたが、「ここで4T-Eu-3S跳ぶぞ」と分かっているスタッフによる分かっている中継で、その姿が各地にライブで届けられたのはよかったなと思います。演者とスタッフによる見事な連携でした。

    公演第1部最後の「Goliath(2024remix)」を演じ終える頃には、演出という意味だけでなく倒れ込むような姿も見せてきた羽生氏が、指先から表情まで演目の世界観に没入して暗転を迎えたところなどは「羽生結弦が羽生結弦を超えた」と感じるような瞬間でした。ルームの案内人さんの「よくぞここまで成長してこられました」の声も「第1部最高でした!完璧!」という意味での褒め言葉に聞こえてきましたよね。ショートとかフリーの単位ではなく「公演」の単位でノーミス完璧をやってしまうんですから!

    ↓第1部が終わり第2部へ!あぁ!フィナーレが近づいてきてしまう!

    第2部に入ってからも羽生氏の演技はますます冴えわたっていきます。打鍵に合わせた足の振り上げが高く美しく印象的だった「アクアの旅路」。自ら綴った詩に合わせて演じるという「詩ハメ」がさらに流麗になった印象を受ける「Eclipse/blue」。凄まじいスピード感での奔走が、出典作品世界での主人公の苦悩さえも想起させる「GATE OF STEINER -Aesthetics on ice」。別れを惜しむ曲想だからなのか、高速ツイズルからの美しいスピンに何故か猛烈な名残惜しさがこみあげてくる「Danny Boy」。

    ラストの「全ての人の魂の詩」はここまでの哲学の旅をもう一度たどる演目だろうと思いつつ、ツアーの思い出を振り返りながら見守るような時間となりました。今日がとか、物語がとか、ではなく、このアイスストーリーとツアーが終演を迎える、その時が迫ってくる、もう感情はそちらに引っ張られっぱなしです。最後にNovaがどこかへと消えていく場面、「帰ってきてくれー!」と世界観ぶち壊しの声が喉から出掛かりましたよね。去るからいいんだというのは分かりつつ、これで終わってしまうんだという現実がリアルに迫ってくるもので。

    アンコール、「生きる」ということについて少し重たい話をし、重たい話をしたことに照れ笑いのような苦笑いのような笑い声も漏らした羽生氏でしたが、こちらの感情によく合う、まさに今聞きたい話だったなと思います。命の終わりとはもちろん違うのだけれど、ツアーの終わりというのも寂しさや悲しさがあり、それでも未来へと向かっていかないといけないという想いがあり、過去と今と未来が交錯する瞬間なのかなと思います。甘い過去にいつまでも留まっていたいけれど、未来に出会うにはここから踏み出していかないといけない。たとえば4thに出会うためには、3rdはどこかで終わる必要があるわけで、生きていくというのはそういうことの繰り返しだったりするのかなと思いながら、最後のお楽しみの時間を過ごしました。

    アイスストーリーの魅力と楽しさが回を追うごとに増しているぶん、終わってしまうときの寂しさもまた大きくなっているこの数年。野球やサッカーのシーズンのように、また来年になればやってくると当たり前のようには思えないのが辛いところですが、きっとまたこれ以上の時間を過ごせるだろうと信じて、元気に過ごしていきたいと思います。次の未来と出会うまでは、このツアーの思い出を反芻して、アイスストーリーロスを乗り越えていきたいなと。このあとも写真集&解説本と思しき「THE BOOK 『Echoes of Life』」の発売もあるようなので、じっくり読書もよさそうです。ツアー後に新しいグッズが出たりするのは、ビジネスの一般論とは違うのかもしれませんが、この名残惜しさを癒してくれるという意味ではありがたい限り。まだ夢はつづいている、そう思えますので。

    そんなことで空元気を出すのがやっとという感じではありますが、何とかそれを胸に押し留め、楽しい時間と生きようとする意欲をいただいたことに感謝してNovaと「Echoes of Life」を見送りたいなと思います。ありがとう「Echoes of Life」!濃密で充実した、生きているって感じる時間でした!

    ↓リンクに残るエッジの跡のように、心にエコーズを刻みます!
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    ↓遠方の方にも、千秋楽の雰囲気など動画で伝わればいいなと思います!




    「Echoes of Life」を生み出してくれたすべての皆さまに感謝です!

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    初の首都圏開催に沸く日本カーリング選手権を現地で観戦し、緊張感の極みと混沌の極みとなった男女準決勝2試合を堪能した件。 https://vitaminw.livedoor.blog/archives/53498904.html ミラノ・コルティナ五輪への道のりがさらに楽しみになりました!本日はお出掛けの記録です。今回は横浜で開催されました日本カーリング選手権大会に行ってまいりました。4年に一度カーリングのことを思い出す日本がそろそろ目覚めようかという2025年、いよいよ迫ってきたミラ... vitaminw 2025-02-09T08:00:22+09:00 ウィンタースポーツ <![CDATA[
    ミラノ・コルティナ五輪への道のりがさらに楽しみになりました!

    本日はお出掛けの記録です。今回は横浜で開催されました日本カーリング選手権大会に行ってまいりました。4年に一度カーリングのことを思い出す日本がそろそろ目覚めようかという2025年、いよいよ迫ってきたミラノ・コルティナ五輪への道のりがますます楽しみになるような時間でした。

    会場となるのは横浜スタジアムから歩いてすぐのところにある横浜BUNTAIなるアリーナです。約5000席を備えた真新しく立派な会場には、初の日本選手権首都圏開催に沸き立つカーリングファンが多数詰め掛けています。チケットは早々に完売したとのことで、あやうく行きそびれるところでしたが、追加販売のタイミングで首尾よくチケットを確保することができ「実はこの日しか行けない」という2月8日の観戦に僕も滑り込むことができた次第。狭い隙間を通したドローショットのような感覚での訪問です。

    会場の内外ではたくさんの催しが行なわれており、観戦以外の部分も大変充実しています。入場口前の広場では滅びゆく会社ともっぱらの評判の日産さんが新車の展示を行なっていたり、会場内では「もぐもぐ横丁」と題した誰でもフリーで入場できるイベントスペースでパブリックビューイングやカーリング体験イベントが行なわれています。試合のチケットがなくても楽しめるというのは、楽しい試みだなと思いましたよね。

    ↓会場には大型のバナーなども設置されて準備万端!
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    ↓もぐもぐ横丁にはチケットがなくても入場可能です!
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    早速散策から始めていきますと、入場口付近ではいろいろな配り物が用意されています。学研さんが「地球の歩き方」テイストで特別編集した「カーリングの歩き方」なる冊子がいくらでもどうぞの雰囲気で自由配布されていたり、大会スポンサーのアマノさんは応援用のスティックバルーンを配ってくれています。同じく大会スポンサーのノジマさんは、抽選でプレゼントキャンペーンを実施しており、買い物をしたときにポイントがもらえるクーポン券などを配布してくれています。うむ、最近はステッカーをいただく機会が多いなか、ステッカー以外のものをいただくとグッと気分も上がってまいります。ぜひいただいていきましょう。

    ↓地球の歩き方みたいな冊子をいただきました!
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    ↓あのちゃんを意識したスティックバルーンをいただきました!
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    ↓200円クーポンとクジで当たったエコバッグをいただきました!
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    ↓何らかのキーホルダーをいただきました!
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    景気のいいおもてなしを受けたあとは、もぐもぐ横丁を冷やかしにまいります。アリーナ併設の体育館に多くの人が詰めかけ、この日のために持ち込まれたグルメに舌鼓を打ったり、記念グッズを買い求めたりしている様子。氷がなくても何とかカーリングをしたいという熱意に突き動かされて生まれた「滑る床」や「テーブルの上でカーリングを遊ぶゲーム」の展示では、親子連れなどもカーリング体験に勤しんでいました(←それはカーリングではない気もするが)。さらに、特設のフォトスポットでは実際のストーンやブラシを携えて記念撮影ができるようになっており、僕もスキップ気取りでブラシで指示出しなどしながら記念撮影をさせていただきました。

    グルメのほうでは、平昌五輪で一躍有名になった「赤いサイロ」も販売されていたようですが、残念ながらそちらは売り切れで買えず。まぁ、アンテナショップに行けば買えるっちゃ買えるし、買えるっちゃ買えるのに今まで買わずにきたんですから今さらっちゃ今さらですが、この日の観戦とセットの体験として「試合を見ながら赤いサイロをもぐもぐ」はしてみたかったのでちょっと残念でした。アンテナショップで買ってからくればよかったかもですね。

    ↓大盛況のもぐもぐ横丁へ!
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    ↓赤いサイロは品切れでしたが北海道のお土産がたくさんありました!
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    ↓さらにカーリングのストーンに見立てた峠の釜めしの販売なども!
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    ↓グッズコーナーでは個性的なグッズの数々を販売!
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    ↓記念撮影が捗りそうなフォトスポットのコーナー!
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    ↓日本のカーリング界隈の人が一挙集合したサインの寄せ書き!
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    ↓「どうしても家のなかでカーリングがしたい」という人間の欲望が生み出したミニゲーム!

    たっぷり1時間ほど散策をしたのちはいよいよ試合観戦へ。会場内には4面ぶんのシートが設けられ、ハウス内の様子を拡大してくれる大型ビジョンも用意されていました。場内アナウンスなどはそのぶん控えめで、試合の合間の説明・進行や若干の盛り上げ音声があるくらい。基本的には選手たちの会話そのものを肉声で聞きながら、それぞれが思い思いに展開を予想してご覧くださいといったスタイルです。

    なるほど、このあたりは「首都圏開催とは言っても、カーリング見に来るぐらいの人だからカーリング好きなんだろう」という割り切りを感じさせます。ちょっと気を回し始めると「場内解説くらいしたほうがいいかな?」とか思ってしまいがちですが、せっかくの現地ですからやはり選手たちのコールを聞きたいもの。「7…7.5!」「8あるかもー!」「ヤァーップ!」などのデリバリー中の掛け声から、作戦を検討しているときの相談話までが結構クリアに聞こえてくるのは現地ならではの楽しみだなと思いました。シートまでの距離も近く、臨場感があっていい感じです。

    ↓美しいシートに試合への興奮が高まります!
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    ↓得点表示などをする小さいビジョン!
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    ↓ハウスの様子を大映しにしてくれる大型ビジョン!
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    ↓トイレの看板も試合会場っぽい雰囲気でよかったです!
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    まず午前の部は男子の準決勝。準決勝と言ってもトーナメントのベスト4ということではなく、ここまでの予選リーグの結果に基づき、決勝に進むチームを決める暫定2位VS暫定3位の戦いです。男子の準決勝はロコ・ソラーレの男子チーム(※ロコ・ドラゴで覚えてくださいね!)と前年度優勝のコンサドーレとの対戦となりました。

    少し気の早い話をすると、もし日本がミラノ・コルティナ五輪の出場枠を獲った場合、日本代表となるにはザックリ言うと「2024年の日本選手権で優勝」「2025年の日本選手権(この大会)で優勝」「2025年の日本選手権開催時点での世界ランキング最上位のチームが、2024年・2025年の日本選手権で3位以内に入る」のいずれかを満たす必要があります。条件を満たすチームがひとつならそのチームが代表になり、複数あれば代表決定戦を行なうという流れです。

    男子ではコンサドーレが「2024年の日本選手権優勝」「この大会開催時点での世界ランキング最上位」を占めていますので、要するにコンサドーレがこの日本選手権で優勝すれば日本代表に決定するのです(※五輪の出場枠はこれから獲る必要があるが)。コンサドーレは絶対に勝ちたい、それ以外のチームは負けたらその時点で五輪が消える、そういう緊張感の高い戦いとなっており、これは見る側としても燃えるというもの。やはり「負けたら終わり」の緊張感はたまらないものですね。

    ↓準決勝を控えた両チームの選手たち!
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    ↓ロコ・ソラーレの本橋代表もこの戦いを見守ります!
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    そして始まった男子の準決勝。ラストストーンをコンサドーレが持った状態から始まった試合は、1エンド・2エンド・3エンドがブランク(互いに0点)となる静かな立ち上がり。しかし、その静けさは白く燃える炎のようなもので、コンサドーレは複数得点を狙いつつ無理ならば0点で後攻を握りつづけようとし、ロコ・ソラーレは何とか1点を押しつけようとし、際どい盤面とタフなショットの応酬となります。前半の5エンド終えて1-1というガチガチの守り合いです。

    しかし、試合は後半に入るとここから劇的に動いてきます。6エンド、先に投げるロコ・ソラーレの最後の1投がストーンとストーンの間を抜けていくミスとなると、コンサドーレはこのエンドを3点獲得のビッグエンドとします。それでも粘るロコ・ソラーレはすかさず2点と取り返して3-4と1点差に追い上げます。ここからコンサドーレは序盤と同様に、ラストストーンを握ったまま8エンドをブランクとし終盤の攻防へ向かいますが、流れが変わったのは第9エンド。盤面づくりの段階でコンサドーレに不十分なショットがあり、ロコ・ソラーレがナンバーワンの石を持ったままガードを置きつづける展開となります。

    ガードを置く、それを剥がす、また置く、また剥がす…その途中で一度に2個剥がすようなショットが出ていればコンサドーレの優位は動かなかったのですが、そうしたナイスショットは生まれず。ロコ・ソラーレは4番手で投げるスキップの前田拓海さんの1投目のところで、ここが勝負とハウスのなかにドローし、ナンバーワン・ツーを作りました。今度は互いにナンバーワンを叩いて外に出し合うハウス内での攻防となり、やがてコンサドーレのラストストーンを迎えます。

    ハウス中央部にはロコ・ソラーレの石がふたつ。ただ、中心は空いており、道も開けています。ドローで真ん中に止めてもいいし、奥側の石を叩いてステイしてもいい、ブランク(互いに0点)にするのは難しそうですが1点取るのは比較的簡単そうな局面でした。が、ここでコンサドーレにはミスが出て、ロコ・ソラーレの石を叩いたあと自分の石が外に流れていってしまいました。痛恨の1点スチールで4-4と同点に持ち込まれます。10エンドのコンサドーレ後攻は変わらないので、ブランクにしたのと同じと言えば同じですが、やはりリードがあるのとないのが同じはずはありません。

    10エンド、このエンドはコンサドーレがハウスのなかでナンバーワンを作った状態で、ガードの置き合い・剥がし合いとなります。最終盤、ロコ・ソラーレは13投目でナンバーワンの石に見事に寄せて止め、叩いて外に出すのが難しいナンバーワンを作ります。何とか外に出そうとヒットするコンサドーレですが、フォースの清水さんの1投目(第14投目)では出ず、ナンバーワン奪還もなりません。15投目でロコ・ソラーレはガードを置き、「最後の1投で真ん中にドローできたらコンサドーレさんの勝ちです、どうぞ」という盤面を作って投げ終えました。そして…

    ↓コンサドーレ清水さんのドローショットはわずかに長くなり、計測の結果ナンバーワンにならず!


    ↓計測の最中からロコ・ソラーレのスキップ・前田拓海さんは男泣きしていました!
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    ↓本橋代表の目にも涙が浮かぶ劇的な幕切れ!
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    詰め掛けた大観衆からも両チームに大拍手が送られる素晴らしい試合。勝った側も負けた側も観衆も泣いているというドラマを目撃し、大変いい思い出となりました。さぁそして、その余勢をかって迎えた女子の準決勝は、皆さまおなじみロコ・ソラーレと北海道銀行の対戦です。今日も笑顔いっぱいのロコ・ソラーレは「首都圏開催ってこういうことですよね?わかってますよ」とでも言わんばかりに劇場型のカーリングを展開していきます。

    第1エンドの序盤から早速ハウスのなかに石を溜め始めると、北海道銀行もその流れに応酬し、気がつけば「12投目を終えた段階でハウスのなかに石が10個ある」という、おはじきかビー玉みたいなカオスな盤面になっているではありませんか。自ら混沌を生み出し藤澤五月さんのミラクルで勝つ、それがロコ・ソラーレのやり方なのであれば、まさにこれこそが狙い通りの戦いなのでしょうが、男子の準決勝とあまりに違う展開に、コチラもちょっと笑いがこぼれます。

    ↓今日も楽しそうなロコ・ソラーレの面々!
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    ↓北海道銀行も楽しそうでいい感じです!
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    ↓盤面もめちゃめちゃ楽しそうです!もうここまできたらどっちも後には引けない!
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    ↓で、最後こうなりました!


    北海道銀行が田畑百葉さんの素晴らしいショットで2点を先制すれば、第2エンドは途中まで北海道銀行がナンバーワン・ツー・スリー・フォー・ファイブを作るというカオスな展開から、藤澤さんが最後に見事なダブルテイクアウトを決めてロコ・ソラーレが2点を取り返します(←危なかった)。第3エンドは、藤澤さんのストーンが石の隙間を抜けていってしまう大きなミスが出て、北海道銀行が4点を獲得。しかしロコ・ソラーレも4エンド・5エンド連続得点で追い上げる…と出入りの激しいカーリングとなり、観衆も「盤面が複雑過ぎて次にどうすりゃいいのかまったくわからない」と、混沌のなかで大興奮です。

    ↓5エンド後の休憩時間に藤澤さんは何らかの反省をしていたようです!
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    6エンドは中盤で北海道銀行の仁平美来さんが見事なトリプルテイクアウトを決めて優位を築くも、ロコ・ソラーレも粘って北海道銀行は1点止まり。7エンドは北海道銀行のナンバーワンの石が強く、ロコ・ソラーレはそれを動かせないまま北海道銀行がスチールで連続得点とします。これでロコ・ソラーレは7エンド終えて5-8と苦しい展開に。

    そして第8エンド、後攻のロコ・ソラーレは「藤澤さんがダブルテイクアウトを決めれば2点」といった盤面作りをイメージしていたようでしたが、狙い通りに決まらないショットがつづき、最後は藤澤さんの「1点取るしかない」の真ん中へのドローショットが短くなってしまい、北海道銀行が3点スチールします。8エンド終えて5-11ではさすがに厳しいか、ロコ・ソラーレはここでコンシード。ミラノ・コルティナ五輪へ進むためには今大会優勝が大前提となる北海道銀行が競り勝ち、日本一そして世界へ生き残りました。

    まぁ、藤澤さんはいつものように「私が」と反省をするのかもしれませんが、ロコ・ソラーレは全体的に上手くいかない場面が多く、苦しい展開を自ら強いてしまったような感触。一方で北海道銀行はサード・フォースの安定感が素晴らしく、スキップもつとめるサードの仁平美来さんのところで、「厳しい盤面をどうぞ」と仕上げていたところがスコアの差となったのかなと思います。決勝は姉妹チーム対決とでも言うような縁深い相手・フォルティウスの対戦で、五輪を目指すにはどちらも優勝が必要となります。「現地」で見たことで思い入れも増してきましたし、ぜひ北海道銀行にも頑張ってもらえたらいいなと思います!

    ↓第8エンド終了後、大差がついたところでロコ・ソラーレはコンシード!


    ↓対照的な表情を見せる両チーム!
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    ↓なお、試合中はキリッと引き締まった視線が印象的な仁平さんですが…
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    ↓マイクが自力で取れなくなったらしくて試合後に本橋代表に外してもらっていました!
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    どことなくドジっ子の気配がしますね!

    五輪に出たら日本の注目を集めそうです!



    そんなことで大変充実した観戦となったこの日。今大会は観衆の入りも大変よく、選手の皆さんも試合を楽しんでくれていたようですので、ぜひ今後におきましてもときどき首都圏開催というのを検討していただきたいなと思いました。北海道や軽井沢に行くのは面倒だけれど近くに来るなら4年に一度のペースで見てみたい…くらいのライト層が日本にはたくさんいると思いますのでね。特に首都圏には!


    ロースコアの痺れる試合と混沌の試合を両方見られてとてもお得でした!

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    東京ドーム前に積み上がる高額転売チケット購入者の屍が見たいので、ドジャース戦のチケットは厳格な本人確認を実施してほしい件。 https://vitaminw.livedoor.blog/archives/53498685.html まずはドジャ1確定、いただきました!しばらく更新が空いてしまいましたが、皆さまお元気でしょうか。僕は長年携わっていたプロジェクトにおいて痛恨の失態を犯してしまい、心身ともに海底まで沈み込み、グッタリと横たわっていました。ときおりスマホを見たり、給料をもらう... vitaminw 2025-02-07T08:00:34+09:00 野球 <![CDATA[
    まずはドジャ1確定、いただきました!

    しばらく更新が空いてしまいましたが、皆さまお元気でしょうか。僕は長年携わっていたプロジェクトにおいて痛恨の失態を犯してしまい、心身ともに海底まで沈み込み、グッタリと横たわっていました。ときおりスマホを見たり、給料をもらうために日々のルーティンワークをこなしたりはしたものの、基本的には屍のように過ごしておりました。取り返しのつかないミスってあるものですね…。

    しかし、いつまでもグッタリしているわけにはいきません。週末にはお楽しみもありますし、そろそろ元気に立ち上がらねばならぬと身を起こしたところ、嬉しい報せが飛び込んできたのです。何と、あの、国民的人気を誇る、抽選に申し込むだけで20万アカウント(※複垢含む)が並んだと言われるロッスァンズェルゥス・ドッジャース(※チカラがこもっている感じのトーンで)のチケットを手に入れたのです!

    ↓ヤーヤーヤー!ドジャースが日本にやってくる!



    もっとも僕が手に入れたのは最注目のMLB開幕戦ドジャースVSカブスのチケットではありません。その前に、日本の野球選手の視察を兼ねて戯れに行なわれるプレシーズンマッチ、ドジャースVS巨人戦のほう。そう聞くと「なーんだ」「カブス戦じゃないのか」「どうせオオタニサンは出ませんよ」という声も上がるかもしれませんが、相手がどこであってもドジャースの試合を見られることには変わりありません。

    大谷さんが出るのか出ないのか、そこはオープン戦なので何とも言えないところではありますが、少なくともベンチに座っている時間くらいはあるでしょう。そのあたりは大谷さんの大人の対応力(※試合には出ないって前から言ってるのに営業的に欠場をギリギリまで伏せられたことへの怒りと不信感をぶちまけたりはしない自制のこと)に期待したいところ。オオタニサンであれば仮に試合に出ない場合も、ちょっとバッティング練習をしたり、軽めのキャッチボールをしたりして、観衆を慰めてくれることでしょう。もしもしっかりご出場なんて展開になるなら、これはもう相手がどこでも問題はありません。巨人でも阪神でも中日でも、西武以外ならどこでもいい、そう思います。ほら、西武だと、日本プロ野球のレベル自体に疑問符つけられそうだし、何かの間違いでオオタニサンに怪我でもさせちゃったらお家断絶級の罪なんで…。

    7日、ローソンチケットの第3次抽選の当落を示す画面には、「第1希望当選」の赤い文字が誇らしげに踊っていました。「真の第1希望は巨人戦じゃないんだけどね…」とは思いつつも、まずはドジャ1が確定したことに(※ドジャース戦が1試合確定したの意)、心は弾みました。グッタリと沈み込んでいた屍も動き出しました。その喜びの前では、座席代そのものは6000円と大したことないのに、先行サービス料・システム利用料・配送手数料・サービス料が次々に乗っかって最終的には9140円に跳ね上がっているお値段のこともまったく気にはなりません。麻雀でも5800点くらいの手にドラが乗ったら急に12000点くらいになるのと同じで、ローソン!メンタンピンドジャドジャ!で6000円のチケットが9140円に跳ね上がることはさもありなんなのです(←あんまり納得はしてない顔と口調で)。

    ↓麻雀の点数計算は複雑なので詳しそうな人にあとで聞いてみてくださいね!


    さて、そんな喜びに震えると同時に、僕は怒りにも震えています。このMLB開幕戦ドジャースVSカブスを巡るあまりにも悪質なチケット転売の数々についてです。配送料を取るためなのか広く門戸を開放するためなのか知りませんが、「基本紙」でチケットが自宅に届くという旧時代の建付けに加えて、最速先行となるマスターカード先行販売の際には「並んだときのクジ運順で大量購入可能」という転売ヤー大歓喜の仕組みまで発動させ、MLB開幕戦は完全にチケット転売ヤーにロックオンされてしまいました。国民的な関心事であることは大前提にあるとしても、そこにマックスパワーの転売ヤーを誘引してしまったのは売り手側の「罪」と言ってもいいでしょう。

    「どうせMLBだから本人確認なんかしないだろ」という察しのもと、チケット転売サイトには異常な高額出品での転売成立事例が並びました。サイト側では白々しく「STOP不正転売」などと啓蒙のバナーを掲げてはいますが、それは不正転売を止めたいという意志の発露ではなく、「合法な転売ならやってよーし」という法解釈の表明に過ぎません。本当に転売を止めたいと思うなら、システムでいくらでも対処できるはずです。大元のシステム側でチケットの定価を入力すれば「それより●円以上高い出品は全部強制的にBANする」くらいのことはすぐにでもできそうじゃないですか。でもやらない。何故なら合法な転売はしてほしいから。メルカリみたいな顔でチケット転売サイトは今日もまた異常な高額出品を黙認しつづけているのです。消しゃーいいのに。

    ↓何だこの4枚249万円とか1枚200万円とかの出品は!
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    ↓実際に売れちゃうからまたタチが悪い!
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    ↓相場を探っても1枚20万円からスタートみたいな桁が違う世界!
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    外野席1枚30万円とか話が1桁じゃなく2桁違いますよね!

    しかも「いかなる場合も返金いたしかねます」と!



    「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」、いわゆるチケット不正転売禁止法では、特定興行入場券(※転売禁止のチケット/多くのチケットは基本的にこれに該当する)の不正転売を禁止しています。ただし不正転売とは「興行主の事前の同意を得ない特定興行入場券の業として行う有償譲渡であって、興行主等の当該特定興行入場券の販売価格を超える価格をその販売価格とするもの」であるとされており、ここにはガバガバの抜け道が存在しています。

    この「業として」の部分、これはどういうことかと言うと、いわゆる仕事・ビジネスとしてやっているという意味合いで、具体的には「反復継続してやっていること」「事業として行なえるような規模だったり組織だったりがあること」といった状態を備えていることとされているのだそうです。法律的な説明は専門家に譲るとして、要は何度も何度も転売してそれで暮らしているような輩でもない限りはそうそう罪に問えないように骨抜きにされているのです。このあたりは「本当に都合が悪くなって行けなくなったので誰かに譲りたい」みたいな人の不便とトレードオフになるので、あまり厳格にするのもどうかとは思いますが、厳格にしなかったことによって結局抑止力程度でしかないガバガバな法律になってしまったことは否めません。

    これにより、「私!これからチケットの転売をします!この先やる予定は特にありません!半年前くらいにもやったかもしれないけれどそれはたまたまそうなっただけでこの先やる予定は特にない素人です!今買ったばかりのドジャースのチケットが手元にあるんですが、今急に都合が悪くなって行けなくなりました!うーん残念!行きたい方にお譲りします!お値段は200万円で!」みたいなアホな転売も不正転売にはあたらなくなってしまうのです。転売価格200万円なんて一撃で年収レベルの出品ですが(※確定申告での税金のお支払いをお願いいたします)、これはもう反復しようがしなかろうが「業として」でいいんじゃないかと思うわけです。年に一度だけ漁に出てぶっといクロマグロを揚げて1000万円を稼ぎ出す漁師がいた場合、「ネンイチなんで趣味の魚釣りの範囲ですねぇ」とはならんでしょう。法律がシロだと言っても世間の心証はクロで譲れない、一線超えてしまった感があります。

    もう後付けでも何でもいいので、厳格な本人確認をやろうじゃないですか。そして、東京ドームの手前の狭い広場に屍の山を築こうではありませんか。200万円払っちゃった人が入場できずに「チクショー!」とか叫びながらあの広場で転がっているのを国民が見届けてこそ、こうした不正と思しき転売の抑制にもつながるのです。買った側より売った側を先に苦しめたいのはやまやまですが、買った方もまぁまぁの悪だと思いますので、この痛みと反省をきっかけにぜひ不正転売撲滅の陣に加わってもらいたいもの。あなたにチケットを売った相手を詰められるのはあなただけです。その怒りの拳で「急に行けなくなりました、ファンの方に200万円でお譲りします」の輩を倒そうではありませんか。

    そのためならば入場までの待ち時間がやたら長くなろうが問題はありません。見たいのは動いているオオタニサンであって試合ではない!くらいの気持ちでコチラも臨むわけですから、入場できるのが5回終了時だろうが7回終了時だろうがこの際許容して、徹底的にやってもらおうじゃないですか。マイナンバーカードorパスポートor運転免許証等々の写真付きの身分証明書を出してもらってじっくりと顔を見比べながら(※写真と似てない場合は別の証明書を要求しますので複数種類ご持参ください)、徹底的に身分を確認しようじゃないですか(※簡単に複数作れそうなんで学生証は不可とします)。クルマの免許のない学生さんは、いい機会だからパスポート取りましょう。1週間くらいで取れますから、ドジャース戦には間に合います。ドジャース戦のチケット代払えるならパスポート取得の手数料も払えるでしょうし。ひと昔前なんて免許のない学生さんは、エッチなビデオ借りるためにパスポート出したりしてたんですから、これぐらいどうってことない苦労です。

    そして、今まさに転売チケットを買おうとされている皆さんは、一度冷静になってください。20万円とか30万円とかの値付けになっている転売チケットを買うお金があれば、現地で本物のMLBを見ることだってできます。転売チケットで東京ドームで見るより、正規のチケットでドジャースタジアムで見るほうが絶対にイイでしょう。くすんだ屋根、白ボケた人工芝、狭い客席、こぼれたビールで汚れた床…20万円とか30万円とか出すならもっといいところで本物のドジャース戦を見ようじゃないですか。「転売ヤーがムカついたんでアメリカ行ってくる」から始まるYouTubeとか盛り上がりそうじゃないですか。僕はもうドジャ1確保してるんでドームの巨人戦でいいかなって感じですが、転売ヤーから買おうとされている人には、ぜひアメリカ行きをオススメしたい。お金は上手に正しく使ったほうが気持ちいいですからね。

    ↓マイナンバーカードでの本人確認が早く簡単にできるようになるといいですね!ピッの早さで!


    そんななか、僕にはひとつ不安も浮上してきました。この記事を書いている間、クレジットカードの利用を知らせる通知が僕のもとに届いたのですが、どうも金額からするとドジャースVS阪神戦も当たったようなのです。確かにたくさん申し込みはしましたよ。一般抽選のタイミングでは、ローチケ、ぴあ、イープラスに加えて読売新聞読者向けのチケットサイトでも申し込みを行ないましたよ。それは全部申し込んでも当たらないと踏んでいたからそうしたのですが、もしかして今回放出されるチケットは結構たくさんあったりするのでしょうか。「どうせ当たらない」と思ってドジャースVS阪神戦あたりは結構舐めた応募(※第5希望まで高いのたくさん入力、みたいな応募)をしてしまっているのですが、こんなペースで次々に当選の報せが届いた場合、僕の生活費は大丈夫なのでしょうか。

    「ま…ドジャース戦なら誰か来るだろ…」

    そんな一抹の不安を抱えつつ、今後のドジャドジャ祭りに期待していきたいと思います。できればドジャースVSカブス戦がいいのですが、はたしてその希望は叶うでしょうか。よしんばドジャースVSカブス戦観戦の希望が叶わなくても、厳格な本人確認によって東京ドームの前の広場に屍が積み上がりそうな展開になったら、その様子だけでも冷やかしで見に行こうと思います!タコベルのタコスでも食べながら!(←あくまで食事に来ましたよの顔で)



    「大谷さんは来日しなかった」のパターンも転売撲滅のためなら我慢します!

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