東海(トンへ、日本名・日本海)深海のガス・石油前開発事業「シロナガスクジラ」(プロジェクト名)のボーリング船「ウェストカペラ号」が20日未明から探査ボーリングの作業に本格的に着手した。
韓国石油公社はこの日報道資料を通じて「20日未明、浦項(ポハン)沖から約40キロメートル離れたシロナガスクジラ(有望)構造で探査ボーリングに突入した」と明らかにした。
シロナガスクジラ有望構造は東海第8鉱区と第6-1鉱区北部にかけて東西方向に長く形成されている。直線距離で最も近い都市である浦項から東に50キロメートル以内にあると言われている。
ボーリング船「ウェストカペラ号」(シードリル社)は今月9日釜山(プサン)に入港した後、機資材を船に積み込んだ後、16日夜に出発し、17日午前第1次ボーリング場所に到着した。その後、近隣海底面の試験掘削など準備作業を行った後、20日から本格的なボーリング作業に着手した。
(引用ここまで)
今年の6月にユン大統領が自ら「韓国の排他的経済水域に莫大な量のガス・原油が埋まっている可能性が高い」との記者会見をしていました。
「世界最大級のガス田だ!」って大騒ぎしてましたね。
韓国で見つかった「大規模海洋油田」、ユン大統領が発表記者会見までしたものの、本当にそこに油田はあるのか?(楽韓Web過去エントリ)
あそこからわずか半年でこんな事態を迎えようとは(笑)。
それはそれとして、その迎日湾ガス田の試掘がはじまったとのニュース。
とはいえ、成功率は20%とそこまで高くない模様。
成功率20%…東海深海ガス田事業のボーリング本格化=韓国(中央日報)
事前調査で本当に有望とされる場所の成功確率は30%に達するとのことで。
それでもまあ、有望といえる場所ではあるようです。
来年以降の政権交代後には「ユン大統領の功績である」としてなかったことにされるでしょうから、それに先んじてスケジュール通りのボーリング調査を行っている、といったところかな。
実際の成果が出るのはイ・ジェミョン政権の次の頃になるでしょうから、そこまで関わってこない可能性も……いや、どうだろうな。
たとえばムン・ジェイン政権時代にはイ・ミョンバクが提案した科学ベルト・基礎技術研究院などまでほとんど崩壊したレベルでした。
か個円取りにある重イオン加速器もなんとか完成したのはユン政権になってからでしたしね。
10年前に設立された韓国の基礎技術研究院、空中分解寸前。目玉プロジェクトの重イオン加速器も完成の目処は立たず(楽韓Web過去エントリ)
どんな思想で作られたとかあまり関係なく、韓国の将来に役立つか否かもそれほど関係なく、以前の政権で形作られたものは潰されるのが易姓革命の定め。
イ・ジェミョン政権発足までにあるていどの形ができていればそのまま「我々の業績だ」として掲げる。
そうでなければすべてお取り潰し、ってところかな。
ちなみに該当海域は先だってオーストラリアの開発企業が採掘権50%を保有していたのですが、「望みなし」として権利破棄した場所でもあります。
韓国政府「見つかった海洋ガス田は世界最大規模だ」→オーストラリア著名開発企業が「採算性ないから撤退」を決定していた場所だった(楽韓Web過去エントリ)
まあ……がんばってボーリング調査続ければよいのではないでしょうか。
よくあるパターンが「ガス田はあるが採算が取れない」とか「あるけども規模が小さくて継続性がない」とかですが。
実際にガス田あったら世界的にも助かりますしね。
がんばれー。
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