12年前に対馬市の寺から盗まれた仏像が、2025年5月、韓国から返還されます。
日々、手をあわせ拝むことができるよう寺に安置するか、それとも安全な博物館に預けるか。
高齢化する檀家が苦渋の決断を迫られました。 (中略)
対馬市教委文化財課 田中課長「やっぱり安全面、防犯面の観点から今のままで戻すのはリスクがあるのかな」
対馬市の担当者は、対馬博物館への寄託を提案しますが…
檀家の人「できれば観音様を元の位置に置いていただける考えも持っていただけたら」
一方で、檀家は高齢化して仏像を守るには限界もあります。 (中略)
協議では、常設での展示を条件に対馬博物館に預ける方向でまとまり、今後は輸送方法や到着後の法要を検討することにしています。
(引用ここまで)
対馬の観音寺に所有権があると認められた観世音菩薩坐像ですが、現在は韓国の浮石寺で100日法要中。
予定では5月に観音寺に返還される予定です。
返還された際、どこに安置するのかは大きな問題でした。
オープンスペースであるお寺に置くことはもはや難しい。
そこを狙われて盗まれたわけですからね。
というわけで、対馬の博物館に寄託することが決まったそうです。
そもそもこの博物館自体が「対馬にある文化財を盗難から守るため」に建てられたものです。
いや、ホントに。
対馬の文化財を韓国人の手から守れ! 博物館で預かり管理する方向へ(楽韓Web過去エントリ)
ここで「文化財を守るために新設される博物館」とされているのが、現在の対馬博物館(公式サイト)。
過去エントリでは19年にもとの予定でしたが、コロナ禍等々で遅れて22年4月に開館となっています。
収集方針にも「収集により貴重な資料の流出や散逸、盗難を防ぐ」って一文があるほどです。
ここも一度、行ってみないとなぁ。
そんなわけでとりあえず返還されてからも安全ではある、と思われます。
まあ、こうした目的で施設を建てざるを得ないのが、そもそもの不幸だって話もありますが……。
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