米国エネルギー省が韓国を「センシティブ国(Sensitive Country)」リストに追加するかもしれないという話が韓米外交界に広がっている。現実化するなら初めてのことで、米国との原子力協力、先端技術交流などに支障が避けられない。
10日、外交界によると、エネルギー省が韓国を非センシティブ国からセンシティブ国に分類し直す場合があるという趣旨の内容が研究機関などを中心に出ている。
エネルギー省によると、「センシティブ国」は「国家安全保障、核不拡散、地域不安定、国家経済の安保脅威、テロ支援など」を理由に指定される場合がある。センシティブ国について、エネルギー省は「政策上、特別な考慮が必要な国家」と説明していて、エネルギー省傘下の情報防諜局などが名簿を管理している。
代表的なセンシティブ国には中国、ロシア、シリアなどがある。北朝鮮もセンシティブ国に分類されている。
センシティブ国に指定されると、エネルギー省だけでなく事実上米国連邦部署全体と協力が難しくなる。原子力分野をはじめ、幅広い科学技術交流で制限を受けて、各種契約などでも非センシティブ国よりもはるかに難しい手順を踏まなければならない。センシティブ国の国籍者が米国で研究に参加する時もより厳格な審査を受けることになる。 (中略)
エネルギー省がこのような検討をしていることが事実なら、韓国政界を中心に核武装のための韓米原子力協定改正要求が噴出していることが影響を与えた可能性もあると一部では指摘する。実体的行為が行われたわけでははないが、文在寅(ムン・ジェイン)政府当時、原子力潜水艦導入のために米国を説得しようとしたことがあるほか、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は「その気になれば1年内に核武装できる技術基盤を持っている」(2023年4月)と言及したこともある。これに対して米国が韓国を注目すべき国として認識した可能性もある。
(引用ここまで)
アメリカのエネルギー省から韓国が「センシティブ国家」に認定される可能性がある、とのニュース。
楽韓Webで何度が話していますが、韓国の念願として「核保有国になる」ことがあります。
対北朝鮮って名目ですが、「大国と認められるためには核保有が必要だ」と考えている部分があるのです。
ムン・ジェイン政権で密かに(でもないけど)語られていた原潜保有も同様ですね。
原潜を保有するってことは核弾頭搭載のSLBMを持つ意向があるってことですから。
実際、韓国では70年代、及び2000年代に数グラムレベルですが、ウラン・プルトニウムの濃縮、精製をしていたことが知られています。
ウランについては「自国で核燃料を製造するために実験した」ってことですが、ウランを80%以上に濃縮する必要があるのはウラン型原爆製造以外にないんだよなぁ。
あと原子力潜水艦の燃料もかなり高濃度。
あとこの事態を暴露しようとしたIAEA総長に対して、韓国政府が「IAEA理事会に回付するのであれば3選を阻止する」って脅迫していたことも知られています。
2004年のプルトニウム精製リーク時、韓国政府はIAEA事務総長に圧力をかけていた!(楽韓Web過去エントリ)
その脅迫に対してIAEAが抜き打ち査察をするなど強硬な態度に出られてしまったわけですが。
記事中にもありますが、ムン・ジェイン政権時代には原潜保有への野望を露わにしていましたしね。
韓国政府「原潜を作るので核燃料売ってください」→アメリカ「お断りします」……原潜開発頓挫か?(楽韓Web過去エントリ)
韓国が米韓原子力協定を改定しよう、あるいはすり抜けようとしているのは周知の事実。
こうした経緯が背景にあることを知っていれば、「韓国へのセンシティブ国家認定もまあなくはないか」ってなるわけです。
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