・音声はこちら (mp3 41MB)
・講演のまとめは
⇓以下「続きを読む」から
■
生涯未婚率4割の話。
大学を卒器用したら就職する人61%しかいない。
4割の人が就職できない社会に突入。
個人の頑張りで何とかなる時代ではない。
1.就職はオワコンである
2.カネもオワコンである。
3.勇者という生き方
【ツイート】
HundertSteine Ustやニコ生が、TVに勝てない理由の一つだよな。サーバ負荷に勝てない。
nyan666 USTはオワコン。
s_e_lain スタッフさん,がんばれーーーー
岩渕泰行(ぶっちー) 「1就職はオワコン 2カネはオワコン 3勇者という生き方」1、2はニコ生でもやったかな。問題は3よ。それだけは聞きたい!
■
アマゾンの話。
情報社会によって僕らの世界がほんの少し豊かになる。
そのかわり、大量の失業者が出る。
僕らの生活の便利さと失業率にはちゃんと関係がある。
かつて企業寿命は30年と言われた
2009年のデータでは、日本の企業の寿命は7年、アメリカの企業は5年といわれている。
就職はオワコンといわれている。ベンチャー系は2年。
就職するのは、しんど過ぎる時代。
この就職問題というのは単体で見ると、なかなかわかりにくい。
「それでも頑張って就職するしかないよ」と考える人は多い。
■
社長が大阪弁に切り替える。
標準語で話すより、ゼニカネの話をする時は関西弁の方が便利。
※客席トラブルで一時中断。
【ツイート】
treadbikes ライブだなぁw
■
講義再開。
携帯電話の普及率と主婦の浮気率。
ネット観は恋愛間、結婚観を変えてしまった。
いまや恋愛するのも結婚するのも本人の勝手になった。
個人の好みや生き方の問題になった。これは仕事にも言える。
■
就職格差社会。
かつての日本はこんなに恋愛に格差はなかった。
モテる奴と非モテの二極化がはっきり進んでいる。
就職でもこれが進んでいる。
仕事が極端に忙しい人が増えて、
中間の普通にある人がゴソっと抜けて
仕事が極端にない人がどんどん増えている。
これからの仕事。
基本は単職から分散多職へ。
恋愛も相手が一人から、分散多数へ。
■
「課長 島耕作」の話。
島耕作はいろんなところで、いろんな仕事をしている。
その結果で「島、お前にしか社長任せられへん」という話になる。
職モテを目指すしかない。
仕事においてモテるようになる。
自分にいろんな頼まれごとがどんどん持ち込まれるようになったら幸せになれるっていう話を、最後の方でしようと思う。
お手伝いしてて、仕事でモテて、就職するけどモテ多数。これが仕事でモテるということ。
■
月3万円ビジネス。
一人あたりの仕事の総数は50が適当ではないか。
1.月3万円の仕事を10個
2.月1万円以下の仕事を10個
3.無料の仕事を20個
4.マイナスの仕事を10個
例:キャバクラ(金払って女の子の機嫌をとる)、育児。
5.仕事サーフィン、仕事サーファー
これで月の所得が20~30万になればいいじゃないか。
仕事をたった一つやるのは、大変危険である。
■
テープチェンジ。休憩。ust切断。
【ツイート】
smashmedia 複数の依頼主(や雇用主)と報酬の発生する仕事をすると、それぞれから同時にヘルプがきたときに大変になるよね。だからほんとに10個も並行してできるのかって考えないと。ていうか日給なのかな?
■
ポストイットに書くと、面白いでしょ。
講演会をやる時は「質疑応答ありますか?」より、この方がいい。
日本人はブレインストーミングは向いていない。日本人はポストイット方式が向いている。
第二部「お金はオワコンである」
カネは何の為に使うのか。
「ipodを入手する6つの方法」
1.新品を定価で買う
2.ネットで安く買う
3.中古をネットで買う
4.何かと交換する
5.誰かからもらう
6.誰かから借りる
上に行くほどしんどくて割高。
全盛期はカッコいい気がした。
だから金が欲しかった。
誰かから借りたものや、貰ったものには、
必ず俺のところに来た意味やストーリーがある。
1~3より、4~6の方が豊かだと思う。
20世紀は上の方がかっこええ気がした。
でも実は、下に行くほど負担が少なくて楽。
自分が飽きたら引き取ってくれる人がいる。
中にすでに曲が入ってる。
使い方を教えてもらえる。
【ツイート】
osawayusuke iPodを順繰りに廻していって一巡したらどんな曲が入ってるかをみると面白いな~。
■
同じような事例が僕の近場でもありましてですね。
クラウドシティというSNSをやっているんですけれども、来年の一月でクラウドシティが一年になるから、「それだったらイベントしようか」「東京でイベントしようか」「日本縦断イベントしようか」という話になっているんですね。
そのイベントのところで、「ええなあ、九州にいるから行かれへん、誰かカンパしてくれへんかな」
じゃあ、ちょっと余裕がある人がお金を出して、そいつを連れて来ようという話になるんです。
僕、それに対して「それ違う」と思わずコメントを書いてしまったんです。それは違うよと。
何かしたい。それは「お金がないから行かれない」という時点で、回り道をしている。それは回り道なんよ。
お金というのは回り道なんよ。さっき言ったipodで言えば
ipodが欲しいからバイトして、2万円お金貯めて、新品のipod買いに行って、
マニュアルを読み方わからんへん、立ち上げ方がわからんから、ひょっとしたらipodの使い方を本まで買うてやったりする。
一番回り道で、一番損な方法やと考えるんです。
そうと違って誰かから貸してもらうとか、誰かから貰うといのうは、お金も使わんで済むし、その人と縁も深くなるし、仲良くなることもできるし、さっき言ったストーリーも引き継ぐこともできるし、曲も全て入っているし、使い方も聞くこもできる。
ええことばっかりやん。なんでお金を払って買うという、一番遠回りな道を選ぶんや。
という話と同じように、「東京に行きたいのにお金がない」。これが回り道の発想なんですよ。
「東京に行きたいけど、手段がない」と考えるんですよ。
そうすると、その瞬間にこの人は「僕は東京に行きたいけど、誰が乗せてくれませんか?」という選択肢が出るんです。
※UST中断。
2万円のipodを買う為に2万円稼ぐ時間よりは、そのipodを誰かから借りたりもったりする時間や手間の方が、たぶん小さい。
でも僕らは、いつも一番外側の回り道ばっかり考えてしまう。
なんでかというと、煩わしさから逃れる為なんですね。
さっき言うた、誰かに頼む為には「俺、ipod欲しいんやけど、誰かくれへん」と言わなあかん。
乗せてってくれへんというと、誰かに頼まなあかん。
乗せてもらう時には、何か話さなあかん。煩わしさがある。
この煩わしさを僕らは過大評価している。
それを最小化する為にお金を使うことしか知らんかったから、僕らは思いつけへんかったから、
僕らはお金を使いすぎる民族になってしまったんですね。
それがお金を使う理由の最大のことです。
食う為にお金が必要と言っている人間の支出の7割は、食う為と違うんてす。
そうと違うて、この煩わしさを逃れる為なんですね。
親と一緒に暮らしていたら安上がりで楽に暮らせるはずやのに、親と話す煩わしさが嫌だから別に暮らす。
その煩わしさの中には絶対に自分はイヤだと、絶対なものもあれば、
ちょっと待てよ。この煩わしさから逃れる為に、わざわざこの就職氷河時代に金まで稼いで家賃まで払って、そんなことして俺の人生に何がある。関係性減らすだけやんか。
おまけに「好きなことをする為に金が必要」と言う人がいるんですけど、ほんまですかね?
「月~金まで5日間働いて、それでお金貯めて土日で好きなことをやる」ってよく言うんですけど、そんなことできますか?
月曜から金曜まで一生懸命働いたら、土日にすることにえらい期待値かかってしまいます。
それでは、土日に過剰に楽しまなければならなくなる。
ちょっとでも土日に嫌なことがあったら、一週間が真っ暗になってしまう。
だから絶対に楽しまないといけない。過剰に楽しまなければならなくなる。
「月~金までのストレス」と「楽しくしなければいけない土日のストレス」
両方が僕らをしんどくする。そんなことになると思うんですよね。
それも月~金まで働いてお金を稼ぐ、そのお金を使うことによってストレスを発散しようという
すっごい回り道しているからなんですよね。
さっき言った50の冴えたやり方は、twitterで「50もやるんですか?」って言われるんですけど、50するんですよ。
50しとくと、その中でストレスの強い仕事や弱い仕事もあるんです。
これがポイント。
ストレスを無くすことを考えてはいけないし、ストレスから逃げることを考えてはいけない。
ストレスは強弱なんです。種類の差と強弱。
座ってやる仕事ばかりやっていると、ストレスが最大化する。
だからと言って座り仕事でストレスが出て、寝たからって疲れとれへんのです。
別のストレスをかけるしかないんですよ。運動する。
運動している人は別のストレスをかけるしかない。本を読むとか、映画を見る。
そうやっていろんなストレスを、いろんな種類のいろんな強弱というものをやることによって、やっと身体がリラックスして柔らかくなる、脳みそがほぐれてくるんであって。
僕らがストレスから逃れる方法は、ストレスを軽くするのではなく、ストレスの種類を増やして強弱をつけるんですよ。
だから「仕事50」というのは、極論でもないんですよ。
僕自身が、仕事50に近いやり方です。
つまり、いろんなところからフリーで仕事やってたり、せんでもええことやってたり、さっき言うた学生の相談にのってたり。
昨日、学生の相談のってパフェ奢ったんですけど、金を払ろうてまで(笑)。
お金や睡眠時間はマイナスの仕事ですね。
なんでこんなことするんかと言うと、
それは最後の方で言う、「いい人戦略」につながるんです。
「いい人戦略」、えげつないこと言うてますね。
(会場笑)
■
いろんなことを言う人がいる。
・お金は可能性やろ。お金もったら、何でも好きなことができる。
・欲しいもんが買えないのは惨め。人より幸せになるために生まれてきたのに。
・金があればどんなことにも交換できる。
「可能性の為にお金が欲しい」という人で、個性的なお金を使い方をする人は見たことがない。
「いまとりあえず欲しいもんはいろいろあるんやけど、次何か欲しいと思った時の為にお金をもっとくんや」という人は、だいたいブランド品をどっさり持っている。
ブランド品というのは何かというと、その人がうらやましいと思ったり、欲しいと思った物なんで。
それは何でかというと、「これがええもんや」「あなたに相応しいもんや」と売り込まれたからなんですよね。
それは欲しいもん違って、誘惑されただけやろと、ついつい考えてしまう。
・ゴミ屋敷の話に住んでいるお婆さん。
ちょっと別の言い方しますけど、ゴミ屋敷ってあるじゃなですか。ゴミ屋敷のおばさん。
ゴミ屋敷というのは面白いもので、家の外までゴミが出でいるわけです。
コンビニの袋があって、その袋の中にコンビニで貰ったプラスチックのスプーンが何本もささっているんですよ。
そのゴミ屋敷のお婆さんのところに言って、テレビのリポーターが言うんですよ。
リポーターがゴミ屋敷のお婆さんに言う。
「なんでこんなところ住んでいるんですか?こんなスプーン何本もいらないじゃないですか。」
お婆さんは「これはまだ使えるから」と言う。
リポーター「使えるというのはわかった。なんで一人暮らしなのに6本もあんねん。じゃあ、6本のうち5本は捨てましょう」
お婆さんにとって、コンビニのスプーンはゴミじゃない。
全て使えるもので、値打ちがあるもので、手放したら損をするもので出来ているんですね。
そのおかげで、もうお婆さんには寝込むスペースしかない。
本来、角地で地価だけで8000万くらいする家なのに、
ゴミ屋敷であるおかげで不動産価値としてはゼロよりマイナス。
それどころか、近所の家の地価まで大幅に下げている。
お婆さんは、一番最初はただ単にちょっと物にこだわりがあって捨てられないだけなのに、
遂には地域の人から、もの凄いいじめられる。
それは異臭騒ぎとか言われるんですけど、それだけと違うんですよ。
地域全体の値打ちが下がることで、お婆さんはパブリック・エネミーになってしまうんですよ。
でも、そのおばあさんは、その生き方を止められない。
なんでか。
まだ使えるから。捨てると損をするから。
・僕らはモノ屋敷に住んでいる。
僕自身、家の中で一年以内に使ったものがどれだけあるかって言ったら、半分がいいとこですよ。
僕、昔出たレゴのオーディオ・セットを持っているんですよ。
CDプレイヤーなんですけど、レゴ・ブロックの形した、レゴを巨大に拡大したものなんですけど。
でもよう考えたら、ぼく音楽を聞けへんのですよ。
(会場笑)
かっこええと思って買うたから、三年間電源入れてないんですよね。
なんでこんなものあるやと。いや、オブジェとしていいから。
俺の家はオブジェとしていいもんは、山のようにあるぞ!(笑)
でも、買うてしまう。
僕らは、モノ屋敷に住んでいるんですね。
そのモノ屋敷は何かと言ったら、豊かな生活だと僕らが思い込むもの。
欲しいって思ったものを買えへんかったらあかん。
なんでかと言ったら、レゴのオーディオ・セットを欲しいと思う自分、ちょっとかわいいやん。
それを今買だけの2万円くらいの金あるやん。パッと買えたら楽しいやん。
でも買うてしもうたら、電源入れへんで、結局いまホコリかぶっている。
それを見ると僕自身、後ろめたい気持ちになるんですよ。
なんで金払って後ろめたい気持ちになるのか。
僕らは、なんか自分にとって不本意な生活をしている。
■
これを僕は「いつまでもデブと思うなよ」というダイエットの本の中で、「太る努力」といいました。
デブの人間ですね。かつての僕を含めた、あらゆる太っている人間というのは、痩せる努力ができない人間であろうと。
太る努力が無意識にできる人間です。
それと同じように僕らは、モノ屋敷というのを苦労して、金まで使って、その後の罪悪感に耐えながら維持しているという、奇妙な生き物なんですね。
そういうモノがいっぱいあって、欲しいものがパッと買える生活が本当に幸せなんかなと。
・コストコ
こないだ「コストコ」という所に行ったんですけど、コストコに面白いですね。
ありとあらゆるものが巨大なサイズで売っているんですよ。
ケーキのでかいやつとか、アップルパイの24個入りとか売っているんです。
こんなん誰が買うんやと思ったんですけど、この中にいると、ついテンションが上がって買ってしまうんですよね。
「安い」という理由で、モノ屋敷化してしまうわけです。
コストコで出口のところで売っている。
こいつら商売上手いなあと思ったのは何かと言ったら、
物凄い激安の冷蔵庫を売っているんですよ。
(会場笑)
ええでしょ!(笑)
あいつら商売知ってますよね。激安なんですよ。
結局、コストコに来て安く買ってお得な感じがするでしょ。
っで、この冷蔵庫に変えましょ、そしたらフリーザーにガンガン物入れてたらお得ですよ。
「お得お得」と言うてるんですけど、いっぱい物を買うてるわけです。
それを僕らは「豊か」と呼んでいる。かつてのアメリカ型の社会。
アメリカみたいにスーパーマーケットがすごい遠いところにあって、車で1時間半くらいかかって、週に一回とか二回しか行かれへん。
そんな国だったら、コストコも巨大冷蔵庫にも意味があるんやけども、
いまの日本みたいにコンビニが近所にあって、そんな巨大ではなくても、ある程度の雑貨屋が歩いて自転車で行ける範囲である人間が、果たしてコストコや巨大冷蔵庫が必要なのか。
「それはちょっと、そんなに必要でないんじゃない?」
僕なんかは思ってしまうんですね。
家の中にいっぱい色んなものがあって、いつでも食べられる。
なんでもある。欲しいものが買える。そんな幸せはゴミ屋敷の生活と似たりよったりな気がしてしまいます。
それよりは家の近所にいろんな店がある方が、豊かだと思うんですよね。
コストコ行って卵50個安く買って、15個使って凄く安くついたけど35個余してしまった。
でも、普通に卵買うより得だった。35個捨てたけど、得だった。
というよりは、実は卵を1個か2個だけ買えるお店が自分の近所にある。
その自由度の高さの方が僕らは幸せだと思うんですけども、なんとなくお金を使ってモノを買って幸せだというのにあまりに慣れてしまった。
エコロジー野郎でも何でもないんですし、消費社会の人間ですし、何よりオタクですし、モノ社会大好きだから、そういう社会を否定して「これからはエコロジーだ。有意義にモノを少なく生きよう」と言うつもりは全然ないです。
ただ、あまりに損で、あまりにしょうもない話をしているんですね。
大量にモノを買って、お金さえあればいろんな可能性があるっていうのは
物凄い回り道している。結局、自分をゴミ屋敷を入れているみたいな気がする。
■
・超富裕層のおじいちゃん、おばあちゃん。
日本には「超富裕層」という人達がいます。資産5億円以上の人が8万世帯。
この人達が、お金をあまり使わないのが問題といわれているんですけれども、
たぶん、この人達は「カネ屋敷」に住んでいるんですね。
お金がいっぱいあって、使ったら減る、騙されると思っているんですよ。
もちろん使ったら減るんですよ。っで、騙されると思っている。
僕はお金いっぱいある人の暮らしというのを政府の人に聞いたことがあるんですけれども、
実際、かなり気の毒のところがある。
なんでかと言うと、超富裕層というのは、大多数が70~80歳以上のおじいちゃん、おばあちゃんなんですよ。
こういう話すると、すぐ世代論になるんですよ。
「そんな70~80代のおばあさんが、5億も10億も持っているのが悪い。それをもっと若い人達に回せ」
という話にすぐなるんですけど、それを一回落ち着いて、このおじいちゃん、おばあちゃんの気持ちになって考えてみましょう。
どういう話かというと、5億円のカネしかないんです。その人らは。
だから、そのおじいちゃん、おばあちゃんには行くところがない。
5億円、10億円以上持っているおじいちゃん、おばあちゃんのとこに行くとテレビがあって
テレビの音量がでかいそうなんです。
なんでかというと、だんだん人間、耳が悪くなるじゃないですか。
悪くなるから、ボリュームが大きくなるんですって。
普通、家族と一緒に住んでたり、一緒に付き合っている人達がいたら
「あんた耳悪い」と言われて補聴器をつけるんですね。
でも補聴器をつけるのは、まだみんなみたいに若い人らには分からないけれども
おじいちゃん、おばあちゃんにとっては、ものすごいプライドを傷つけられる問題なんです。
「もう、おじいちゃん、おばあちゃんはオネショするんでしょ。オムツ履いてください」
というのと全く同じように、これまで全く問題なかった耳が実は遠かったというのは、
人間、一瞬で捉えるのと違うんです。
だんだん高い音が聞こえなくなったり、ある種の音が聞こえなくなったり、徐々に徐々にわからなくなるから、それに対抗する為にボリュームを上げていくんです。
なので5億円、10億円ある人の家に言ったら、みんなテレビの音が大きい。
なんでかと言ったら、補聴器をつけろと言ってくれる人がいないからなんですよ。
そういう人を排除して、誰にも騙されない、誰にもお金を取られない。誰にも財産を分けないで住んだから、5億円、10億円が可能なんです。
これ、カネ屋敷ですよ。
俺、そんな話を聞いたらね。すごい切なくなった。
なんかね、そういうおじいちゃん、おばあちゃんから「若い人に回すべきだ」という話を、それをストレートにその人達に言う根性がイヤ。
そういう可愛そうな人達から、最後に生きていく心の中の支えになっている金取ったらあかんやん。
そうでなく、どういう風にしたら、そのおじいちゃん、おばあちゃんに何かしてあげられるだろうかと思って、一緒に生活するくらいでなかったら、そのお金をもらのは、考えたらあかんと思う。
そのおじいちゃん、ばあちゃんにしたら、5億か10億円かナンボか知らんけど、そこしか握れるもんがないんやから。
何かね「若いもんに金を」という政府の政策とか、すっごいイヤ。
人間性の否定だと思う。
誰かに出してあげることが怖い、無くなるのが怖い、騙されるのが怖い、減るのが怖い。
そういう結構ホラーな世界に住んでいる。
っで、何の為にお金がいるのか。
僕は、自分なりに結論はあるんですよ。
【ツイート】
joyfulsho おじいちゃんおばあちゃんの気持ち
Hellothebook うぉぉん。じいちゃんとばぁちゃんに会いたくなった。
■
クラウドシティで、ある男性がメンヘラの女の子と知り合った話。
「メンヘラ」という言い方が差別用語か知らんけど、書いてあったからそのまま言います。
もし差別用語だったら、ごめんなさい。
エピソード紹介
誰かを世話するにはお金が必要。
ではどれくらい必要か。
家族6人でテレビが1台。その家族の総生活費はかなり低い。
それが、みんなの欲望を増やしていって、「家族と一緒にいるうっとおしいやん」「自分の部屋が欲しいやん」「自分のテレビ欲しい」と欲望を上げていくと、6人の1台のテレビが、6倍いるんです。
この6台のテレビが売れることを、僕らは経済的繁栄という。
■
大正時代は旦那様が一人働いてたら、
使用人などで15人養っていた。
オールウェイズ三丁目の夕日
一人お父さんが働くと、何にもの家族が食える状態に。
昭和40年代、マスオさんと波平が働いたら7人。
どらえもん、クレシンしんちゃんの時代になってくると、
お父さん一人が働くと、家族2~3人しか食べられない。
いま結婚が難しいというのは何か。
お互いが働いていても結婚したら、どっちかが仕事やめなきゃいけない。
そうしたらもう食べていけないから、結婚できないという人がすごい多い。
ついに僕らは、一人が一人を食わすのが精一杯になってしまった。
「それは貧乏だからだ、豊かにしなきゃけない。だから経済的な発展がもう一回必要なんだ」という人がいっぱいるけど、あんなん全部嘘だと思う。
だって、かつて一人が働いてたら15人食えるところから、日本人は生活のコストを上げていって、それに見合う収入を得ることがなんとかできたから、経済的繁栄というバブルですよね。
バブルというのは、20年ぐらい前にあったもんと違うんです。
人間が本来、かたまって生きるようにできている社会的生物である僕らが、一人一人バラバラに好きなことをすることが幸せで、その欲望を適えることが経済的繁栄であるという、なんかこう、うまいことできたトリック。
たまたま上手くそれが作動した期間乗ってたから、信じちゃっただけ。だと僕は思うんですね。
っで、僕らの日本社会、たぶん世界中そうなんですけど生活コストがやたらかかるようになってしまった。
だから何の為にお金がいるのか。他の人間の世話をする為だというのを
いまの世話の仕方で考えたら、「一人食わすのに何万かかるの」て言うですけれど
これは関しては、一つ事例が出ていてですね。さっき言った、クラウドシティからなんですけれども、
女の人なんですけど。
「男の人は女の人を食わすのに、やたら高く見積もる。そんなにかからない。私の弟の話を聞いてくれ」
と彼女は言ってて、女の人は弟と暮らしているんですけれども、
弟と一緒に暮らすことで増えるコストの上昇幅は2万円。
その弟は自分がいない時はご飯の世話をしてくれたり、クリーニングを取りに行ってくれたりする。
お小遣いを特にあげていないけれど、弟は家で見たいテレビを見たり、ネットを繋ぎ放題にしている。
これにかかるコストは月2万円。その女の人はちゃんと家計簿をつけていたから、上昇幅がわかっているんです。
実は、人間一人を面倒見るのに必要な費用は、僅か2万円なんです。
2万円あったら、さっき言ったメンヘラの女の子を引き取ることはできるんですよね。
だから、もしその男の人が女の子をなんとかしたいんですと言うんだったら、
なんとかするというデモをやるとか、なんとかするという社会運動をするという方法もあるんやけれども、
単に収入を10万円増やして、5人引き取ってくるという方法もあるんですよ。
そういう発想になれへん。
金というのは、そういう時に使う為にあるんやと。
みんな金を使うべきでないタイミングで新品を買って、
金を使うべきタイミングで、社会運動などをしてしまうんですね。
逆。
金というのは、無駄に他人の為に使う為にあるんであって、
自分の欲望というのはできるだけ安く適えて、他人の幸せというのは金を払うことで、社会の物事を動くように。
これを逆にしてしまうから、全てヘンになってしまう。
「この人らを何とかせなあかん」ということで、タダで出来るデモとか、タダで出来る社会運動をしてしまう。
んで、「自分には欲しいもんがある」ということで、定価で買ったり、ネットで買ったりしてしまう。
それで、さっきの女の人が言ってたんですど
「弟は愛されニートなんです」
いいでしょ?(笑)
おれ、今回の講演のテーマそれにしようかと思ったくらい、何てええ台詞なんだろうと。
弟は必要最低限のことはやっているし、迷惑にならないようにしている。
ちょっとした気遣いもしている。
弟を維持するのに2万円しかかからない。
だったら、うちの弟、働かなくてもいいよ。
なんでかというと、うちの弟「愛されニート」だから。
というわけで、まだ結論部分と違うんですけれども、
中間の過程で「お金というのはオワコン」であるという結論部分は
では、就職問題に悩んでいる皆さん、「愛されニート」という生き方はどうでしょうか。
(会場笑)
ちょい、無茶な振り方です。
なんでしょうね。
関係が作れないとか、愛されるのが下手クソな人は金使うしかないんですね。生きる為に。
だから、人間関係が嫌だとか、俺は愛されるなんてまっぴら御免だ。
そうと違って俺は自由に生きたいという人間は、絶対にお金を稼いだ方がいい。
そういう人間は自分で自分を助けるしかない。
さっき言った、金というのは他人を助ける為にあるんですね。
それを自分を対象に使いたかったら、自分で稼いで尚且つ自分で助けるしかないんです。
そういう人は、きちんとお金稼いでください。
誰にも頼りたくない、誰にも頼られたくないという人は
人一倍、お金を稼いでください。
お金というのは、最大の回り道なんです。
その代わり、煩わしさが最小限で済むんですね。
この迂回路が遠ければ遠いほど金はかかるんですけども、煩わしさの中心からは逃れることができるから、煩わしさがイヤな人は、どんなに大回りしても構わないんですよ。
それは言ってしまったら、ペントハウスに住んで誰にも会わずに部屋に入って、
そして自分が家に入る時には、メイドさん達が掃除を完璧にしていて
誰一人いない状態で、自分がこの世の中でたった一人で振舞って、
そして起きて食べたい時に食べて、寝たい時に寝て。
誰にも煩わされずにいる。
煩わしさから最大限に逃れることは、最大限に金がかかるんですから。
そういう人は、ちゃんと金を稼いで生きる方法を選んで欲しいです。
僕は、こういう生き方しかないって言っているんじゃないんです。
この生き方が最もコストが低くて、尚且つストレスの問題です。
ストレスが最小限になるに違いないと踏んでいるんですね。
僕らは関わり合いをガーッと逃れる。
それはかつての農耕社会から貴族社会、そして大家族社会で関わり合うことが、僕らはすごくしんどかったんです。
そこから離れる時に、関わらんでいい、自由に何言ってもいいんだ。
すごい楽しかったから。いまそれを過大評価しているんです。
そっち側の視点が充分に与えられているのに、いまだ欲望とか不安がそこにしかないから。
なんかそちら側に対して投資せんかったら、あかんいうことになってしまうんですね。
・ビッグダディの話
なんであんなん見るんやと言ったら、どっかで「あれええよな」と思ってしまう。
ビッグ・ダディはええことないけど、ビッグ・ダディの子供はええ子ばっかりやん。
俺に比べてあの子供らは、俺が子供の時より楽しそうやなと思ってしまうわけですね。
そういう風に、関わり合いから最大限逃げることばかり考えると
僕らはどんどんしんどくなって損してしまう。
【ツイート】
Hisashi_Takako 今。1人が1人食わすんが大変になった時代。
hamapuerta 核家族化→非家族化の過程は経済繁栄の結果ということか
■
・シンセのトモカズさんの話。
・コンテンツ、コミュニティー、キャラクター
■
僕らはついつい、自分の能力を開発するとか、この社会で生き残るという時に、だいたいの人はコンテンツやと思ってしまうんですね。
だからスキルを身につける、論理的な能力を身につける、プレゼンテーション能力を身に着ける。
そんな本が山のようにあるんです。
それが一段落した人は違うよと、世の中はコネや人脈やという所に行き着く。それがコミュニティなんですね。
だから人間というのは少々無理しても、コミュニティのええとこに入らなあかんやん。
でも、この二つだけではまだ動き出さない。効率が悪いんですよ。
最後の歯車。これがあるから一斉に動き出して、おまけに最初からこれがあった方が一番便利なのは、ごく単純なキャラクター。「平凡やけど、ええ人よ」と。
キャラクターというのは特殊な面白いというわけではないです。
「平凡なええ人」であったらいいんですよ。「ええ人」の上に、ほんのちょっとトッピングみたいな感じで「ええ人なんだけども、ちょっと変なところがあって」っていう。
このほんの少しのスパイスならいいんですけど、最初から激辛料理みたいに、キャラの強い人間だけ目指したら、あんまりろくなことがない。
それは「なんかちょっと変な奴だけど、仕事できるから勘弁して」ということになるんですね。
つまり仕事力100あっても、キャラクターの上で80に減らされてしまうわけです。
コミュニティの中で、変な奴というのはやっぱり扱いにくいとなる。いつも呼ばれるわけではない。
そんなんでもいいよ。スキルがあるやん、コンテンツもあるからええよ。
っていう言い方もできるんですけども、そんなことやってコンテンツだけ伸ばして行って、コミュニティで生き難くして、自分のキャラクターを狭く取られる。
というよりは、純粋に「ええ人」として生きている方がずっと楽。効率がいい。
愛されニートという生き方にも適っている。
・いい人戦略
いい人戦略というのを話した時に、じゃあ「いい人」とはどんなんかって言ったら、簡単な説明があってですね。
「実はいい人」というのは、もう「いい人」ではないです。
これ僕は、「いつデブ」を書いた時にはっきりわかりました。
僕、いつデブという本の中で「現代というのは見た目至上主義」と言っている。
見た目市場主義と言うのは正確に言うと、「見た目第一印象至上主義」。
つまり人間というのは、現状は既にプライドは必要充分に高いので、自分が一番最初に思った「この人いい人だ」「この人は実はこうだ」という印象を、まあ、なかなか変えたくないんです。
こういう社会に、私達は既に生きている。
ということは、見た目至上主義というのは「パッと見た目」のことなんですね。
「よく見たらカッコイイ」とか「裸にしたらカッコイイ」というのは、カッコイイ内に入らない。
パッと見た時にカッコイイ。パッと見た時にカッコイイということが難しいんでしょう。
ということは、「清潔感があってサッパリした格好ましょうよ」と自分の本の中で書いているんですね。
「イケメンになりましょう」とか書いているのと違って、そうでなくて見た目、悪いところを無くしましょうということを書いているんです。
性格も同じなんです。性格も見た目至上主義なんです。
つまり、「パッと見た目の性格」がよくないとダメなんです。
パッと見た目の性格というのは、「でもよくよく知ったら良い人」というのは、それは「おしりの穴を見たらきれいな人」というのと同じなんです。(会場笑)
それはもう見た目至上主義社会に合ってない。性格というものも、パッと見た目で「いい人だな」と思ってもらわないとすごい損をするんですね。
これは損する問題だから、「損しても構わないから、俺は味のあるとっつき難いおっさんかもわからないけれど、実は人情味のあるやつなんや」がやりたいんだったら、それは山の奥に住みたいと言うのと同じですよね。
山の上に住んでたら何もかも不便だし、井戸の水を汲みにいかあかんし、コンビニは遠いし、不便なことだけど生き甲斐がある。
その通り。それと同じように
「俺は味のあるとっつき難い性格だけど、実は人情味のあるやつなんや」
というのは、「あらゆるハンディキャップを乗り越えて、それを引き受ける」という根性があるなら絶対否定しませんけど、かなりしんどいです。
それは「いつデブ」の中で書いた、見た目が悪いというのをそのまま放置しておくと、かなりまずいから、
それを避けるようにするだけで、すごい楽に生きれますよ。
というのと同じように、見た目の性格が悪いと物凄い損をする。
コンテンツとコミュニティが、自分が本来持っているものから大幅に値引きされるんですよ。
だから、いい人になった方がいい。いい人戦略です。
・本音どうするんですか?
そういう場合よく聞かれるのが
「本音、どうするんですか?」「本音言えないのですか?」
人間には本音というのがあるでしょ。本音はどこで言ったらいいんですか?
これもダイエットと同じです。
「どこでケーキ食べたらいいんですか。人間食いたいだけ食いたいじゃないですか」
って言ってたら、太るんですよ(笑)。
同じで「人間言いたいことがあるじゃないですか」「言いたいことがあるんですよ」
って言ってたら、やっぱり性格のスタイルは悪くなる。
【ツイート】
Towa_Amamiya 女性誌っぽいですよね、愛されニート。愛されコーデみたいに。
toranekomakku ニートしてたら人間性なんてみがけないのでは?
■
夜中にこっそり食うたら太るのと同じように
夜中にこっそり2chに書いたら、性格が悪くなるんです(笑)。
カロリーコントロールと同じように、見た目の性格コントロールをするのが、僕は一番楽に生きる生き方だと思います。
繰り返しますけども、だからみんなこういう風に生きろとか、見た目の性格が良くなれと言っていると違うんですね。
2chとかに書いたらあかんというのと違うんです。2chとに書いて自分の性格を悪くする時というのは、ダイエットの最中にケーキ食べるようなもんだから、「カロリー考えてやれよ」ということなんです。
それが自分の生活の主流になってしまったら、「性格が悪い」と思われてしまったら、かなりの損になってしまうぞと。
夜中にこっそり食うたら、ごまかしようがなく体重が増えるのと同じように、影でこっそり人の悪口とか、人の嫌なこととか、人が嫌がるような商売というのをしてたら、絶対にコンテンツ・コミュニティ・キャラクターに影響が出てくる。そういうことやったら絶対に損やぞって話なんですね。
じゃあ、どんな風に生きるのか。
具体例です。
・関係弱者への処方箋
これから先は人と人との関係性に関して弱い人間、関係弱者。
そういう人に対する処方箋。
「毎日5分、これをするだけでコネや人脈が増えます」
毎日5つ、人を褒める
・褒めてツイート
・褒めて紹介(リアル)
・褒めてブログのコメント
「いいな」という発言があったら、見て見てとリツイートする。
これが基本だと思う。なんでかというと、褒めている限り、それを見た人はいいなと思ってくれるんですね。
元発言を見に行ったら、自分はただ単に通過するだけやと思うんですけど、そういう人を褒めてて、これがいいよと言っている人は、人が離れないんですね。
褒めてツイートというのは、まず基本。
本人に言うのと違って、それを世間一般に言う。
一番いいのは、ツイートだと思うんですよね。
僕らが普段やっていることなんですけど、これを意識的に1日5つやる。
・褒めて紹介
いいなと思った人がいたら、「ちょっとこの人紹介したいんだけど、あなたのこの本紹介したいんだけど」
リアルで人と会った時に、必ず褒めて紹介する。
誰かのブログにコメントをする時、「すごくいいこと書いてくれてありがとう」とできるだけ褒めて書くようにする。
これ何かと言うと、ここらへんが関係~(聞き取れず)をやる時の最低単位の方法なんですよ。
・ポイント「宵越しの褒められは持たない」
最近活発になったり、ポジティブになったねと言われたとき、「いやいや」と言ったり、相手を褒め返したりしない。
褒められたら、「もっとすごい人いるよ」と必ず自分以外の人を褒めて返すんですね。
この「褒め」ということに関して、流動させる。
一ヶ所で自分のところで貯めていると、さっき言ったお金持ちのおじいさん、おばあさんみたいもので、褒められたり評価されたりすることが重なっていくと、評価されることが減ったり、批判されたりすることがすごい怖くなるんです。
僕自身、自分の経験だからわかるんですけども、評価が上がったり知名度が上がったりすると、
悪口言われたり自分の評価が下がるのが、すごい怖くなっちゃうんです。
それは何かというと、評価というものを流動させていないからなんです。
評価というものを常に流動させて、水みたいに入ってきたものを必ず出すようにしてたら腐らないんです。
そうでなくて溜め込もうとするから、さっきの気の毒なお金持ちのおじいさん、おばあさんのように、お金とか自分の人生を腐らせちゃうんです。
【ツイート】
Yuusac_T 無職でも何かやれる事ありそうだけどね。探せば。
hamapuerta くそー。初対面の人に善い人と思われるほどのコミュ力ないw
■
流動させる。誰かに褒められたら、必ずその日の内に他の人を褒め返す。
その日褒められたら、その日の内に消費してしまう。
悪口で得た評価は、いずれ利子つきで支払うことになるから、あんまりやらん方がいい。
これはまあ、大した話ではないです。
褒めというのは、評価経済の最小単位なんですね。
評価経済というのは、評価がお金のように流通する社会なんですけれども、
それの一番最初は「注目」なんです。「注目」の次に「評価」なんですけれども、評価というのは褒めることなんですね。
最終目標は誰かを手伝ったり、助けたり、教えたり、世話したり。
お金というのは何の為にあるのかというと、これなんですね。
誰かを助けたり世話するには金が必要だし、誰かを手伝ったりする時は手間が必要なんですね。
もしくはスキル、コンテンツが必要なんですけれども。
それもないという場合、それも忙しくて出来ないという場合は、
手伝う代わりに褒める。
褒めることだけはする。助ける代わりに褒める。
助けられへんけれど、応援だけはする。
応援する。コメントする。
誰かに関して、教えてあげたいけど教えてあげられないなあと言う時は、せめて褒める。
じゃあ、やっている人を褒める。
褒めだけは口だけになっててしまうので、
これをやっているうちに、徐々に徐々に行動をする。
ネットと直(リアル)の両方でやっていく。
1日5分これをやっている内に、コミュニティがよくなっていく。
いい人戦略をとっていると、、自分の評価がいい人に上書きされる。
いい人というのは一番最初、つまらん奴に見えるんですけれども、
どこにでも居る「平凡ないい人」の上に、自分の性格がちょっとトッピングされて、ようやっと魅力的な人になる。
魅力的な人の土台は、まず「いい人」なんですよね。
美味しいおかずは、いい素材の上に独特の味付けをする。
えげつない素材の上に、どうやっても美味しいものって乗らないんですよ。
というわけで、いい人戦略というのをやった方がいい。
っで、最後。
・勇者という生き方。
さあ、どんな生き方をするのか。
「50の仕事」、「いい人戦略」、人格を作った方がいいよ。
その結果、何をするのか。
「勇者」
困っている人を助ける。
その為にはなんでも知ってて、なんでも出来る必要があるんです。
そのうちね、今じゃないです。
何でも知ってて、何でも出来て、いろんな人に知り合いがいる。
というのをやるために、僕らは仕事をするわけです。
今の仕事や今の就職は、目的でも何でもない。
収入を得る為でも何でもない。それは過程なんです。
そうやって得た知識、能力、人脈とか全てを使って、ぶらりとどこかに行って、
自分が好きなことを50くらいやって、困っている人がいたら無条件で助けるだけ。この生き方が面白いんですね。
その為に、もらったお金はだいたい三つに分ける。
・生活と自己投資と人投資。
生活というのは、人間やっぱり食っていかなきゃいけないし、自分の身の回りのものも食っていかなきゃいけないから。
それは最初に確保しなきゃいけない。
その次に、自己投資も必要でしょう。
なんでかと言うと、何でも知っていなきゃいけないし、何でも出来るようにならきゃいけないからです。
世の中にはいろんなことで困っている人がいる。シンセサイザーのプログラミングができない、コードの配線ができない人もいれば、
おじいちゃん、おばあちゃんがトウモロコシの刈り入れに困っている。
何でも出来て、何でも知っている。
いろんな人な人脈があって、電話したらスッと来てくれる。
その為には何年もかけて、「あの人はええ人や」というのがあると、人が動いてくれる。
その為には自己投資。
三つ目、人に投資。これは教育と医療です。
自分に子供がいたら、子供に投資したらいい。
子供がいなかったら、誰か助けたいという人を見つけたほうが、たぶん生きていくのに楽しいと思います。
それは貢ぐのでも構いません。女の人が彼氏に貢ぐのでも構いませんし、男の人が自分の彼女に好きなことをしてあげるのでも構いません。
別にお金がないというのでしたら、投資ですから「この本読めよ」でも構いませんし、お前に説教したるわ、でも全然構わないのです。それらは全て投資だから。
ただし、いい人戦略で。
・得た情報や関係は使い切る。
これ難しいんですけど、やっているとどんどん情報とか関係とかを、自分で貯めたくなるんですけど、
それやっているとさっき言ったように腐りますから、得た情報や関係ですね。
すごいコネを得たとか、自分だけが知っているいい情報に見えたら、さっさとそれが腐らない内に人に教えたり、
人同士を紹介したり、あとこれ高等技術なんですけども、案外、誰かに助けを求めるというのはできないんですよ。
誰かに助けを求めるというのは、求められた方は快感なんですよ。
自分自身が求められた時に初めてわかるくらい、「助けてください」「手伝ってください」と言われるのは、すごい気持ちのいいことなんですよ。
これを積極的にやってみる。これ、かなりレベルの高い話をしています。
んで、冒険。勇者ですから。
困った人を助ける。仲間を増やす。一ヶ所に留まらない。
こうやって、ブラブラ・ブラブラする。
これ僕は、スナフキン的な生活って言っているんですけれども。
楽しく一生、ブラブラ生きていくということですね。
ネットワークが僕らの社会を破壊したとも言えるんですけども、
大きい変化を作って、僕らに新しい社会を創ってくるんですね。
それは何かというと、いい事をやっていたら絶対にみんなが見てくれる社会です。
僕らは、これまでネットワークの発達というのを、いろんなツイッターや暴露事件が起こった時に
「もう何も隠せない社会」だと恐怖を覚えているんです。
■
でも、もう何も隠せない社会というのは、大部分の人にとっては関係ないんです。
大部分の人にとっては、これまで自分がいい事をしても評価してもらえなかったことが、
ちゃんとわかってもらえる世界になったということですね。
悪いことをしたらバレる世界になってしまったということは、
ちゃんといい事をしたらその人は、「良い」という評判がある社会。
「陰徳を積む」という言い方があるんですけれども、影で評価れさないけれど頑張ってた。
というのがあったら、誰かが「あいつ、やってんねんぞ」って言ってくれる社会になってということですね。
でも「あいつ、やってんねんぞ」って言うてもらう為には、そういう関係性を作っておくことのが、必要ですね。
コンテンツ、コミュニティ、キャラクター。
この三つを磨いていないと、陰徳を積んでもしょうがない。
ちゃんと「いい奴」というのがコミュニティ内に知られて、初めて自分がやってきたことが認められるんですから。
そこらへんで、あんまり怖がらないでいいと思います。これからの世界というものに。
やっと僕らは一つのところに縛られて、一つの仕事にしかできなくて、一つのコミュニティに所属していて、生まれたら家族というのをずっと背負っていかなきゃいけなかったり、ずっと結婚したらその人と暮らさなきゃいけなかったり、一つの仕事を決めたら死ぬまでずっと、定年まで働かなくてはならない世界から、僕らはようやく抜け出せた。
抜け出せたことから僕らは、仕事が不安定になったとか、もうこれからは仕事が得られない時代が来るというネガティブな方向から考えるんですけど、ポジティブな方向からしたら、
「なんとなく生きていける社会」
なんとなく生きていく為の最適戦略。
もっとも堅実で確実な方法が「いい人になること」。
いい人になったら何をするのかというと、勇者になること。冒険して困っている人を助けること。
僕らの成功というのは、これまで「目的」があって、目的の為に頑張ってたら燃え尽きちゃうんですよ。
んで、目的に行くまでに楽しいことがあまり無いわけですね。
例えば、世界一の金持ちになるとか、日本を支配するとかって思ってたら、その目的に行くまでにえらいしんどいことばっかりなんですよね。
でも、勇者になって人助けになるって言ったら、途中の過程が全部面白いんですね。
手段そのものが面白くなる。これを「自分の人生を目的から解法してあげる」。
自分の人生に目的がなきゃいけないとかですね。
自分の人生に意味がなきゃいけない、ということから解法してあげて、なんとなく生きていって、そして人助けができて、だんだん「いい人」と言ってもらえて、周りには気持ちのいい仲間で出来て。
そういう勇者な生き方の方が、ずっと楽しいんじゃないかなと思います。
以上です。
岡田斗司夫講演
「私たちは生涯、就職しないかもしれない」
どうもお疲れ様でした!
(盛大な拍手)
終わり。
【ツイート】
fuku0185 吸いたければ吐け。登山初心者へのアドバイス。
mori_3 市役所で働きながらゲーム作ればいいじゃない
Hisashi_Takako 冒険する。困った人を助ける。一か所に留まらない。ぶらぶら。スナフキン的な生き方。
sakura_sakusaku おもしろかった!
■
本編終了。質疑応答。
Haru_Aihara 岡田斗司夫さん、配信スタッフの皆様、ありがとうございました。
(まとめ:橋本良雄)
就職活動中でしたので参考にさせていただきます。
ありがとうございました!
この記事を読んで、少しだけ前向きになれました。いい人戦略、改めて実行させていただきます。これからも頑張ってください。