530:本当にあった怖い名無し:2012/12/02(日) 16:58:54.76 ID:VlkZqSq60
飴玉
越した初日に近所で女の子が事故で死んだ出来事があった。

翌日から事故現場を通る度に手を合わせ飴玉を置いていくことにしていた。
それから半年は過ぎた頃かな
深夜にテレビを観てたら、ベランダで音がして窓をガチャガチャされた。 
二階なので野良猫の仕業だと思い無視してテレビを観ていた俺。

それでもガチャガチャ何だか開けるような感じが続いた。
腹が立ちカーテンを広げたら、スリガラス状の窓に小さい両手がベタッ!と
張り付いてる光景を見てしまった。
怖いって感じより驚きの方が勝り思わず窓を開けてしまったんだ。
すうと、小学生の低学年くらいの女の子が無言で表情が無い感じでスーと入ってきた。 
「ええ?誰?どーしたの?となりの子?」完全にパニクル俺は分け分からない事を話してた
女の子は俺が座ってた座布団に座り、俺の顔を見つめてるだけ。 
その時に初めて気づき「あ!事故で亡くなった子だ」と、口に出してしまった。 
そしたら、女の子が大声で俺に「連れてきたのはあんた」低い声で叫ばれた。 
茫然としてる俺の前で段々と薄くなり最後は消えた。
後ろを振り返ると窓もカーテンも閉じられてた。 
次の日、窓を見たら薄くだが小さい手の跡が無数についてた。

むやみに手を合わせて同情した俺がいけないのか分からん・・・
夜

92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 17:54:32.23 ID:DVIBnR9G0
山岳救助
俺の親父から聞いた話


昔うちの親父が山岳救助の仕事をしていて、
転落で亡くなった登山客を麓まで運ばなくちゃいけなくて、
当時の死体を運ぶ方法が、死体の背骨を折って折りたたんで運んだんだって
そんで、うちの親父がその仕事を任されたんだけど、
死体の背骨をボキッと折った瞬間に死体が

おうぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
って叫んだんだってそれが今でもトラウマになってるとか。  



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 17:58:09.35 ID:DVIBnR9G0
山中の不思議な光景
山仲間の話。


単独で入山中に、不思議な光景に出会した。
行く手の繁みの中で男性が二人、藪漕ぎしながら歩いているのだが、
ある程度進むとくるりと踵を返してから、元来た藪中を戻っていく。
そのまま50メートルほど戻ると、そこでまた180度回転し、
再びこちらへ向かって進んでくる。

その二人組は、そんなことを何度も繰り返していたのだ。
顰め面が見て取れるほどに近よってみたが、向こう側は彼のことが
目に入らないようで、気が付きもしない様子。

「あのー、何をしているんですか?」

流石に気になってそう声を掛けると、吃驚した顔で立ち止まった。
二人して安堵の息を吐きながら、こんなことを口に出す。

「あぁ良かった、人に逢えた。
 僕ら、実は昨日からずっと道に迷ってて・・・。
 ここがどこかわかりますか?」

「いや、あなた方、ずっとそこでグルグル行ったり来たりを繰り返して
 いたんですけど?」

そう指摘された二人は、彼にからかわれたものと思ったらしく、
「何を言ってるんですかぁ」と苦笑しながらこちらに向かってきた。



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 17:58:40.26 ID:DVIBnR9G0
(続き)
いきなり、前を歩いていた方が立ち止まった。
ギョッとした顔で足下を見つめている。

「ここ・・・昨晩僕らがテントを張った場所だ。
 このペグの痕、見覚えがある。
 ・・・嘘だろ、ここから半日以上は歩いている筈だぞ」

そう呟くと顔を上げ、あれ?っという表情になる。

「何だ、ここ、○○峠に下りる途中道じゃないか!!」

「・・・本当だ。今まで嫌と言うほど通っているのに。
 どうして気が付かなかったんだろう?」

どうやら後ろの男性も、現在地の特定が出来たらしい。
二人して顔を見合わせて、頻りに首を傾げている。

丁度、下りる先が同じだったので、彼も二人に同行することにした。
問題なく下山出来て、礼を言ってくる二人に別れを告げたのだという。
「あの二人組、揃って狐にでも騙されたのかね?」
そんなことを考えたそうだ。

しかしその三年後、彼もその藪で道に迷い、別の登山者に助けられた。
道を失ったのは、正にあの藪の中であったという。

「・・・あそこの藪って、何かヤバいモノでも潜んでいるのかな・・・」

以来、彼はそこの道を利用しないようにしているそうだ。



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 18:44:25.31 ID:CVKn8iDV0
連鎖
92 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/07 22:04

子供のころ読んだ昔話

ある猟師が山に入った。
猪を待って身を潜めていると、目の前に一匹の蜘蛛がいた。
そこへ蛙がやってきて蜘蛛を食べた。
蛙は跳ねていった。
そこへ蛇がやってきて蛙を呑んだ。
蛇は這っていった。
すると、どこからか大きな猪がやってきて蛇を喰った。
猟師はしめたと思い、猪に鉄砲の狙いを定めた。
しかし、ここでふと考えた。
「蜘蛛は蛙に喰われ、蛙は蛇に喰われ、蛇は猪に喰われた。
 その猪を撃ったら、俺はどうなるんだろう」
気味が悪くなった猟師は鉄砲を下ろした。
そのとき、山中に響きわたるような大きな声がした。
「撃たなくてよかったな!」



131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:12:15.20 ID:Mb8tVkUU0
>>113
こういう話し好き



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:07:06.85 ID:DVIBnR9G0
遭難
学生時代、友人が所属していたT大学山岳部に、代々伝わるという話である。


ある年の三月、T大学山岳部は新人三人を連れて、東北のY岳で冬山訓練を行った。
三月といえば、平野ではそろそろ新芽も顔を出し、春の息吹が聞こえ始める季節だが、
高山はいまだ深い雪の世界である。

メンバーは新人が三人、リーダーと副リーダーの三年生が二人。
合計五名の雪山山行だった。
先頭に副リーダーが立って、膝まで埋まる雪をラッセルし、
真中に新人の三人を挟んでリーダーが隊列の最後尾についた。
新人三人も高校時代から山に通っており、高山ではないが冬山も経験していたので、
快調なテンポで五人は雪の尾根を登った。

ところが五合目を過ぎた辺りから灰色の雲が空を覆い始め、六合目を過ぎて雪が舞い始めた。
天気はなおも下るという予報もあったため、
パーティは小休止を取り、先に進むかあるいは撤退するか、

リーダーと副リーダーがミーティングを行ったが、
結局リーダーの判断でこのまま山頂を目指す事になった。

しかし、この後、雪は本降りとなり、
八合目を過ぎた頃には猛烈な風も加わり始めて横殴りの吹雪になり、

一歩前に進むことも困難な状態に陥ってしまった。



125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:07:39.86 ID:DVIBnR9G0
前を歩く部員の姿も確認出来ないようなホワイトアウトに近い状態の中で、
リーダーは山頂を目指す決断をしたことに後悔しながらも、
前を歩く新人たちに懸命に声を掛けながら前進を続け、

周りが暗くなり始めた午後の四時過ぎに何とかY岳の肩にある非難小屋に辿り着いた。
 

雪に埋まった扉を懸命にこじ開け、
先頭を歩いていた副リーダーが雪崩込むように非難小屋の中に飛び込む。

わずかに遅れてふたり目… そして三人目…。
さらに五分ほどして、最後尾を歩いていたリーダーが、
全身雪まみれになってが非難小屋に入ってきた。

「あれ? 小泉はどうした? 」
副リーダーが荒い息を吐きながら、防寒着の雪を払っているリーダーに聞いた。
「なに? やつは来ていないのか!? 」
副リーダーの顔を見返して、雪を払っていたリーダーの手が止った。

隊列の四番目、つまりリーダーの前を歩いていたはずの新人の小泉がまだ小屋に着いていないだ。
「ちくしょう!はぐれたか!? 」
そう叫ぶと、リーダーは座る間もなく再びピッケルを手にして小屋を飛び出した。
「俺もいくよ! 」
副リーダーが後を追おうとして腰を上げた。
「おまえは新人達の面倒をたのむ。なあに。ここに着くほんの十分くらい前に後ろから声を掛けて、
前に小泉がいる事を確認しているんだ。すぐに見つかるさ」



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:08:45.76 ID:DVIBnR9G0
そう言って副リーダーを非難小屋に戻し、
リーダーは目を開けるのも辛くなるような猛吹雪の中に姿を消した。

非難小屋に残った三人が一言も声を出す事もなく固唾を飲んでいると、
二十分程して小屋の入り口でドーンという大きな音がしていきなり扉が開き、
吹雪といっしょに白い塊が非難小屋の中に転がり込んできた。

それは新人の小泉だった。肩で荒い息をし、それでも自力で立ち上がり
「すみません。途中で道を逸れてしまったようです」と荒い息といっしょに吐き出すように副リーダーに言った。
小屋の中にホッとする空気が流れたが、それも一瞬のことだった。
「おまえ、リーダーに会わなかったのか?」
新人のひとりが小泉に聞いた。
「リーダーがどうかしたのか?」
小泉が聞き返す。
「さっき、おまえを探しに飛び出して行ったんだ」
「えっ!?」
ニ重遭難…。

四人の頭に不吉な言葉が浮んだ。
副リーダーと新人のひとりが装備を整えて、小屋の扉をこじ開ける。
ブワァァ~~~ッ!
もの凄い勢いで風と雪が小屋の中に吹き込み、目を開ける事もできない状況だ。
何より小屋の外は、すでに日が落ちかけていた。
「くそう…」
副リーダーは歯を食いしばって小さく唸ると、ゆっくりと小屋の扉を閉めた。



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:09:33.71 ID:DVIBnR9G0
けっきょく、それきりリーダーは戻って来なかった。
県警、山岳部OBも加わって懸命に捜査を続けたにもかかわらず、
山に緑が戻り、山道にフキノトウが顔を出すころになっても、
リーダーの遺体は見つからなかった。

特に非難小屋の肩から西に切れ込むK沢は入念に捜索されたが、
遺体はおろかその痕跡すら見つけることが出来なかったのである。

捜査が打ち切りになった翌年の三月、同じY岳でリーダーの追悼山行が計画された。
その年の冬は例年に比べ雪は多かったものの、天候は比較的安定していた。
その日も、見上げれば空は真っ青の快晴で、
昨年のメンバー四人を含めた総勢八名のT大学山岳部員たちは

隊列を乱すこともなく、時間通り、昨年事故があった避難小屋に登り着いた。
登頂は明日果たす事とし、その日は避難小屋の中でリーダーの思い出話に、
部員それぞれが花を咲かせた。


冬の山に夜の帳が下り、そろそろ寝ようかと部員達が目をこすり始めた午後の十時過ぎ、
非難小屋の外の様子が突然変わりはじめた。
風が非難小屋の板壁を叩きはじめ、その中に雪も混じリ始めたようだ。
「おかしいなあ。天気図を見ても今日明日、天候は崩れないはずなんだが」
そう言って立ち上がったひとりが、小屋の扉を薄く開けて叫び声を上げた。
「うわぁ!完全に吹雪いているよ」
慌てて扉を閉める。
「これは、明日は上まで登れないかもしれないな」
つぶやきながら白い息を吐き、ランタンを囲む車座の中に戻って来る。

その時…。



128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:10:21.45 ID:DVIBnR9G0
車座の中で酒を飲んでいたひとりがぽつりと言った。
「おい…。誰かこっちにくるぞ…」
今まで賑やかに語り合っていた部員達が口を閉ざし、いっせいに非難小屋の扉を見た。
すると…。

聞こえてくるのだ。
吹雪の音に混ざって、雪を踏みしめる山靴の音が…。

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

夜の十時過ぎだ…。こんな時間に冬山に登ってくる奴などいるわけがない。
しかしその靴音はだんだんと大きくなり、そして小屋の前で止まったのである。
八人は声を出す事も出来ず、ただただ非難小屋の扉を見つめ続けた。
しばらく小屋の外は吹雪の音だけになった。

そしてまた聞こえ始めたのだ。山靴の音が。

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

山靴が雪を踏みしめる音が、やがて非難小屋の周りを回り始めた。

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

八人は肩を抱き合って非難小屋の真中に固まり、ただただ、その足音を耳と目で追いかけた。
非難小屋の中の空気が凍りつき、八人の歯のなる音が小屋の中に響く。
部員たちの吐く息が白い。



129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:11:34.71 ID:DVIBnR9G0
「…は…かあ…」

「おい…」八人のうちのひとりが震える声でつぶやいた。「何か言っているぞ…」
耳をすますと、雪を踏みしめ、小屋の周りを回り続ける山靴の音と、板壁を叩く吹雪の音に混じって、
微かに男の声が聞こえるではないか。

「…は…いるかあ…」
何かを叫びながら、山靴の音が小屋の周りを歩き続ける。

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

「おい…」昨年、副リーダーだった四年生が、周りの部員の顔を覗きこみながら言った。
「あれって…リーダーの声じゃないのか?」

「小…泉は…いるか…あ…」

八人の耳に、今度ははっきりとその声が聞こえた。
それは昨年、この避難小屋に辿り着く直前に逸れた新人の小泉を探しに飛び出したまま、
冬のY岳に消えたリーダーの声だったのだ。

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

「小泉は…いるか…あ!」



132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:13:09.05 ID:DVIBnR9G0
小屋の周りを回りながら、リーダーの声が吹雪の音に混じって叫んでいる。
そのうち、肩を抱き合う八人の中で、握り拳を作って懸命になにかに耐えていた小泉が、
堪え切れなくなって非難小屋の外に向かって叫んだ。
「僕は無事です! ありがとうございましたあ!」
その途端、小屋の外を回っていた山靴の音がピタリと止った。

そして、しばらく吹雪の音だけになったと思うと、
非難小屋の外の山靴の音はまたゆっくりと雪を踏みしめて歩き始め、
それは少しずつ小さくなっていき、やがて山の中へと消えて行った…。
しばらく呆然としていた八人は、やがて我に返り、
山靴の音が消えていった非難小屋の外に向かって無言のまま深く頭を下げ続けた。



昨年あれほど、捜索したにもかかわらず、
その痕跡すら見つける事が出来なかったK沢上流で、

リーダーの遺体が発見されたのは雪がまだ残る五月の初めのことだった。
その遺体には不思議なほど傷みがなく、
まるで何かに安心したかのように安らかな顔をしていたそうである。




143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:33:59.08 ID:DVIBnR9G0
アタックザック
山登りをするときに使う鞄を「アタックザック」と言います。

肩に背負うナップザックに似ているのですが、それよりも大きな鞄です。

ある日、何人かで登山をすることになりました。
ある程度登ったところで、日が暮れてきました。
そして、どこかでテントを張り、一晩過ごすことにしました。

そして何分か経ったとき、結構大きな広場のような物がありました。
そこにテントを張って寝ることにしたのですが、一つだけ気になることがありました。
アタックザックが広場のすみに一つ置いてあったのです。

初めは気にもとめてませんでしたが、夜になるに連れて、恐怖を醸し出すようになりました。
とりあえず寝ていれば気にならないと思ったので、寝ることにしました。
何時間か経ったときに、ある音で目が覚めました。

ザッ・・・ザッ・・・

山の奥だから、獣が居るんだろうと思ったのですが、
どうしてもあのアタックザックが頭から離れないので、

何かあるんじゃないかと思った1人が、見に行くことに・・・
そこにはアタックザックがあり、そこから何かが出ようとしていました。
見てはいけない物を見てしまったと、1人は寝袋に潜っていました。それでも物音は消えません。

ザッ・・・ザッ・・・



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:34:39.31 ID:DVIBnR9G0
怖いと思いながらも、その晩は寝てしまいました。

朝、みんなが起きたときにこのことを話したら、信じてくれませんでした。
結局、何も分からず写真を4枚ほど撮って、また頂上を目指すことに・・・

そして、家に着き、写真を現像したとき、
後ろにアタックザックが写っていることに気付きました。
確認してみたところ、まず1枚目は何の異常も無かったのですが、
2枚目で変なことに気付きました。


そこに写っていたのは、アタックザックの中から出る頭。
少し悪寒が走りました。

3枚目では、既に手が出ていました。
4枚目では、胴体まで出ていました。


もし5枚、6枚撮っていたら、どうなっていたのでしょうか?



153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 20:04:02.96 ID:0AMkIuY20
押入れ
個人的にトラウマな話。家族以外は知らないし、誰にも話したことない。


うちは転勤族で、子供の時は2~3年おきに引っ越ししてた。
小3~4年の時住んでたのは京都のとある市だったんだが、
アパート(官舎?)の裏は山になってた。

近所の友達とよく裏山を探検してたんだけど、
親から言われてたのもあってあまり奥までは入らなかった。


ある日、親たちには内緒で、友達3人くらいと裏山の奥まで入ったことがあった。
多分30分ほど適当に歩いてたら、廃屋があった。別に普通の廃屋だった。
俺たちはテンション上がって、廃屋の中に入って探索してた。
平屋の3LKくらいの間取りだったと思う。


廃屋のリビングと思われる部屋にエ口本が数冊落ちてて、
エ口ガキだった友達たちは歓喜してそれを読んでた。

俺はまだそこまで興味なかったから、
適当に友達がエ口本読んでるのを後ろから見た後に別の部屋を探索した。

隣の部屋に入ったけど、特に家具とかは無かったと思う。押入れがあるだけだった。
俺は何となく押入れの襖を開けた。



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 20:04:38.96 ID:0AMkIuY20
そしたら押入れの上段に、小太りのおばさん?
が後ろ向きに、正座をちょっと崩した感じで座ってた。

あまりにも予想外すぎて、恐怖とか疑問より、その時の俺は怒られる!ってパニクった。

でも2~3秒してもおばさんはこっちに
背を向けたままだったので、おばさんは俺にまだ気付いてなくて、

このまま静かに襖閉めればバレないんじゃないか、って思った俺は、静かに襖を閉めようとした。

で、襖に手をかけた瞬間におばさんが突然振り向いた。
今でもはっきり覚えてるが、おばさんの顔がヤバかった。

眼球が無くて、目の部分がぼっこりと黒い穴が開いてた。
口開いてたんだけど、歯もなかった。

そして顔のいたる所から血が流れてた。
俺は叫んで一目散に家を飛び出た。友達を置いて。
帰り道の道中はよく覚えてないけど、何とか家まで帰ってきた。

もう走ってる最中ずっと泣きっぱなしだった。
家の前まで来ると幾分冷静になったんだけど、親に話そうか迷った。
話したら怒られると思ったから。「勝手に裏山の奥に行って!」って。
結局黙ってることにした。もう友達のことなんてすっかり忘れてた。
で、家帰って、怖いの払拭するためにファミコン始めた。確かDQ3だったと思う。

俺の家のFCがある部屋には襖がある。
DQしてる途中に、襖の方から音が聞こえた気がして振り返ったら、

襖が少し開いてて、中からさっきの顔面ぐちゃぐちゃのおばさんが見てた。
俺また絶叫して、台所にいる母親に泣きついた。「押入れにおばさんがいる!」って伝えた。
母親が俺をなだめた後、ファミコン部屋の押入れを確認に行った。
もう俺はただただ怖くて、台所で固まってた。




155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 20:05:11.66 ID:0AMkIuY20
すぐに母親が、「何もいないじゃない」って言ったから、恐る恐る確認に行った。
母親は襖を開けたまま「どこにおばさんがいるの?」って聞いてきたけど、
おばさんはまだ襖にいて、眼球ないのに俺の方を見てた。母親には見えてなかったみたい。
俺はそこで気絶したらしい。

それ以来押入れ(のある部屋)がダメになった。
旅行先の旅館の押入れにもいた時はマジで困った。

今も押入れにまだおばさんがいるのかは分かんないけど、
怖くて確認できない。てか、したくない。

今まで3回そのおばさん見たんだけど、
見る度に少しずつ押入れから体を出してきてる気がするから。



55:本当にあった怖い名無し:2012/10/01(月) 20:53:18.14 ID:54lk7LEH0
お稲荷さんの歌
ほんのり怖い話から転載

273 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/28(金) 23:52:18.23 ID:utFqySzq0
"死ぬ程洒落にならない怖い話"の方から紹介されてまいりました初心者です。
お手柔らかにして頂けると聞いてきました。
投稿よろします。

もう随分昔の話だけれど。
友達のお兄さんが車で事故をおこして入院した。
それで友達と一緒にお見舞いに行ったんだ。
お兄さんは点滴つけてベッドに横になっていたけどわりと元気そうだった。
頭を酷くぶつけたとかで、左の眉毛の上から目尻にかけて縫った傷があった。
友達は引出しとか、戸棚をチェックして次にお母さんが来る時持ってきてもらう物をメモ。ロビーへ電話をしに行った。


274 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/28(金) 23:57:21.89 ID:utFqySzq0
お兄さんの横に座って、痛いの?とか、
事故の時にどんな風だった?
みたいな在り来たりな事を話てたんだけど、お兄さんちょっと様子がおかしい。
...と思った瞬間に手をやさし~く握られて愛を込めたキスをされちゃった。
お兄さんはその当時流行りの某紳士服の専属モデルでイケメン。
キャ~(≧∇≦)どうしよう。本当は私にほれてたの?
そしたら今度は私の頬にやさし~く手をあてて唇を奪おうとする。
さすがの私も何かが変だと体全体を後ろに引いた。



56:本当にあった怖い名無し:2012/10/01(月) 20:53:37.41 ID:54lk7LEH0
275 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/29(土) 00:16:45.76 ID:Rn8Cw3m/0
私に拒否されたからショックだったかなあと思い顔を見ると、
いきなり歌を歌い出す。
「ちょうちんをウチワであおってコン、コン。
油揚げに醤油をかけてコン」
え?何それ?って固まっていると「さあ、一緒に歌って!」と言うので一緒に歌ってみる。
音痴だと言われる。

もう一度やり直しって言われるから仕方なく歌う。
そしたら急に点滴を引き抜いて起き上がろうと暴れ始めた。
拘束されているわけではないけれど、起き上がっちゃいけないかもしれない。
ナースコールをすると直ぐにナースが来て
お兄さんを落ち着かせようとするけど止まらない。
私も腕をつかんで加勢するも虚しく、すぐにふりほどかれる。
次の瞬間、掛布団が床におちた。


276 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/29(土) 01:05:14.97 ID:Rn8Cw3m/0
私の目の前には逸し纏わぬ露わな姿のイケメンが。
目のやりどころに困り、とりあえずベッドの足元の方に移動。
ベッドの上でいきなり立ち上がるお兄さん。
そして私に背を向ける形で四つん這い(>_<)
固まって動けない私を襲ったのは
○| ̄|_ 私
のような状態。
そしてこの恐怖に追い打ちをかけるかのように、大量のウ○チが....



57:本当にあった怖い名無し:2012/10/01(月) 20:54:15.58 ID:54lk7LEH0
278 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/29(土) 01:13:46.97 ID:Rn8Cw3m/0
助っ人のナースが来て、あなたは廊下で待っていてね、
と惨状を目の前に固まる私に救いの手をさしのべてくれた。

電話をしに行ってた友達が戻って
来たのはその数分後。
手には三角形の紙パックのコーヒー牛乳。
さすがに飲めなかったわ。

長くてすいません。
ここからがオカルトです。


279 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/29(土) 01:15:27.98 ID:Rn8Cw3m/0
その事件から数日後友達の家に遊びに行った。
友達のお母さんにお兄さんの様子を聞いてみる。
頭を強く打ったショックで一時的な記憶喪失になってたらしい。
あの不思議な行動はそのせいだそうで、今は随分落ち着いてきてると言われた。
あなたがお見舞いに行った時の事は看護師さんから聞いたわ。
ごめんなさいね、とデパートの包装紙に包まれたハンカチを渡された。


"私ね、無理やり歌を歌わされて音痴って言われたんですよ。
それが変な歌で、
「ちょうちんをウチワであおってコン、コン。油揚げに醤油をかけてコン」ってお稲荷さんの歌みたい。"
お母さんの顔色が一瞬にして変わった。



58:本当にあった怖い名無し:2012/10/01(月) 20:54:40.39 ID:54lk7LEH0
281 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/29(土) 01:18:12.72 ID:Rn8Cw3m/0
私何かいけない事言っちゃた?
そしたらお母さんが神妙な面持ちで話し始めた。
"実はT(お兄さん)が事故を起こした翌日、疎遠になっていた親戚の叔母さんから電話があってね。
家族の中で誰か頭を怪我した人はいる?って聞かれたのよ。"
"Tが事故で入院して、意識不明で今、お姉ちゃんが付き添っているって言ったの。"
"そしたら叔母さんが、お宅に首が壊れて落ちちゃっているお稲荷さんはない?探して直ぐに供養しないとT君大変な事になるわよって言うのよ。"
"電話を切ったあと神棚を調べたらあったのよお稲荷さんが。"

なんでもお稲荷さんは友達のひいおじいさんにあたる人が信仰してたらしく、
その方が亡くなった時にお稲荷さんは返したんだそうだ。

だからお稲荷さんがそんな所にあるはずはない。
でも、あった。
神棚は毎年暮れの大掃除の時に綺麗にしている。
そこにあれば気づくはず。


282 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/29(土) 01:21:41.81 ID:Rn8Cw3m/0
ひいおじいさんは下町の人で腕の良いウチワ職人。
お稲荷さんの棚にはちょうちんをかけていた。
自分が油揚げを食べる時にはお醤油をかけていた。
この3つの要素でお兄さんの歌は構成されていた。
怖いと言うより不思議な気分になったなあ。
お稲荷さんは無事供養してもらってお兄さんも普通になった。
因みに、お稲荷さんは元の所へ戻されると出戻り扱いされて肩身が狭いらしい。


以上、あまり怖くはないけど"お稲荷さんの不思議"でした。
長文駄文にお付き合い頂きありがとうございました。



149:本当にあった怖い名無し:2012/10/11(木) 22:05:57.39 ID:ht3zogaG0
拝み屋
昔知り合いのAに聞いた話です

酒も入っててもしかしたら細部が違うかもしれないけど、
妙に気になった話があるので書いておきます



昔Aの祖母が病気になったんだがどうにも
治りが悪いってことで、いわゆる拝み屋を呼ぶことになった。

で、いざ拝み屋がやってきて祖母の部屋に通されたんだが、
その拝み屋急に固まったと思ったら自分には無理だと言い出した。


それを聞いた親戚はなんとか頼み込んでお祓いしてもらった。
その後祖母は順調に回復して、ああお払いが効いたんだなとみんなで喜んでたんだが、その後何年かしてまた同じように寝込んでしまった
そこでまた前回の拝み屋を呼ぼうとしたんだが、
来てくれないということで仕方がないから別の人を呼んだ。


お祓いはすぐに終わったんだが、その後祖父だけ呼ばれて何か話し込んでる。
周りがうまくいかなかったのかと心配したんだが、
拝み屋の顔を見るとそういうことでもないようだった。

ただ、話を聞いているうちにだんだんと祖父の顔が青くなってきて、
話している拝み屋もだんだんと深刻な顔になってきた。


その後拝み屋は帰り際に自分の連絡先を書いておいていったが、
祖父は何故かそれを捨ててしまったらしい。

周りがなにか聞いてもお祓いは成功したとしか言ってくれない。
そしてその言葉の通り祖母はみるみる回復していき、
80過ぎた今も元気にくらしているという。

幸か不幸か当時のことはずっと寝込んでたのでよく覚えていないらしく、
事情を知る祖父もだいぶ前に鬼籍に入ってしまった。




だいぶ昔の話だし自分には関係ないよと笑うAだったが、私は今もこの話が気なっている。
それで何か答えが出ればと思い、ここに書き込ませてもらいました。



152:本当にあった怖い名無し:2012/10/14(日) 00:51:56.96 ID:8ZjnrC5t0
>>149
知り合いか身内
人を呪わば穴二つ



359:ほんのりスレからコピペ:2012/10/31(水) 17:48:28.78 ID:0b5wRzOT0
山の中の駅
43 しゃち New! 2012/10/28(日) 15:08:18.34 ID:eOFXbmO00

1週間前に長野と群馬の県境にある山に登山に行ったんだ。
(これでわかる人は簡単に場所特定できると思う)

頂上で朝日が見たかったから、2時前には山の麓まできていた。
もうその山は4度目の登山だったから

ナビも設定しないで山道に入った。

荒れた一本道の山道で5kmほどいくと山荘と登山道があるので、
いつもその駐車場に止めるんだ。

夜で暗かったけど、見慣れた看板もあったし、
まったく心配せず進んでたんだけど
いっこうに目的地に着かなかった。
一本道だから迷う事ないけど、新しく山道できて迷ったのかと思って携帯のマップみたんだ。

そしたら時計を見たら0時30過ぎだった。


44 しゃち New! 2012/10/28(日) 15:11:37.56 ID:eOFXbmO00
あれ?俺さっき麓では2時だったように見えたんだけど、寝ぼけてたかな?
と思いながらGPSと登山用の地図で場所を確認して
間違ってないように見えたから一本道を進んだんだ。


でも、正直このときもっと自分を疑っていればって今でもちょっと後悔してる。



360:ほんのりスレからコピペ:2012/10/31(水) 17:49:09.89 ID:0b5wRzOT0
45 しゃち New! 2012/10/28(日) 15:17:21.08 ID:eOFXbmO00
で、その後も車でゆっくり道を進んでいったんだ。

30分くらいかな?なにか建物が見えてきたんだよ。
おぉ、山荘ついたかな?とおもったんだけど、
なぜか車止めのフェンスがあって通れなかったから

そこに車止めて徒歩で行く事にしたんだ。

でもそこで俺が見た建物は見慣れた山荘なんかじゃなかったんだよ。


そこにあったのは駅。

しかも電気が1カ所だけついてて、どこから伸びてるか暗くて見えないけど
まだ使われてそうなさびてない線路が横を走ってた。
どうやら俺は線路沿いを車で走ってたみたいなんだ。

もちろん電車なんか今まで見た事ないし、こんな所電車が通ってるはずも無いと思った。
その時は貨物車の非常待機線かなにかかと思った。



361:ほんのりスレからコピペ:2012/10/31(水) 17:49:32.88 ID:0b5wRzOT0
47 しゃち New! 2012/10/28(日) 17:09:59.72 ID:eOFXbmO00
では続きを。
あ、スペックを
会社員
20代後半、男

それでまぁ、気になったし駅に近づいてみたんだよ。
駅は単線?の駅でコンクリートで出来ていて、そこまでボロくはなかった。
灯りは1つだけ、でもこれが今にも消えそうな電灯で写真は取ったけど、うまく映らなかった。
(あとで一応上げます)
駅には看板があった。
ひらがなで何か書いてあったけど、擦れていて錆もあり良く読めなかった。

とにかくひらがなの駅名だった。

ホームの端っこから先は山になっていて、トンネルが通っていた。



48 しゃち New! 2012/10/28(日) 17:16:11.36 ID:eOFXbmO00
ここからが問題で、
そのトンネルを覗いていたんだ。やっぱり興味あるからね。
そしたら、トンネルの奥の方から太鼓の音みたいなのが聞こえたんだ。
持ってたライトで照らしてみたものの真っ暗で何も見えないし、
太鼓の音は段々近くなってきたんだよ。


人がいるなら道も聞けるし待ってみようと思って
「すみませーん」とトンネルに向かって声をかけたんだ。
するとピタッと太鼓の音が止まって辺が静かになったんだ。



次の瞬間良い歳こいて小便ちびりそうなくらいびびった。



362:ほんのりスレからコピペ:2012/10/31(水) 17:49:56.47 ID:0b5wRzOT0
50 しゃち New! 2012/10/28(日) 17:27:53.95 ID:eOFXbmO00
何となく振り向いたら後ろに人が立ってたんだよ。

「どうされました?」
って聞かれたから、ちょっと怖かったけど
「道に迷ってしまって・・・」と今までの経緯を話してみたんだよ。
でも、よく見るとその人の装備が変なんだよ。

まず、ライトを持ってなかった。こんな夜中に登山するのにライト持ってないのはおかしい。
というか素人でも持ってくる。つぎに服装。
10月も中旬になるとフリースやダウンきるもんなんだけど、

その人は見た所10年以上前のレトロなまるでスキーウェアのような格好だった。
そんな厳寒期用の装備で登る人は珍しいと思いながらも地図を見ながら説明してくれたんだ。

その人が言うには、このトンネルを徒歩で抜けると村が有るから今日はそこで泊まって、日が明けてから登り始めればいい
という事だった。
まぁそうしようかと思って、トンネルに入っていこうとした時

51 しゃち New! 2012/10/28(日) 17:35:00.73 ID:eOFXbmO00
携帯に現地で待ち合わせをしてた大学の同期から電話がかかってきた。
こんな山奥でも携帯繋がる時代で良かった。。

と思いながら、今の状況を話すと
「そんなのあり得ない!絶対トンネルなんか入ったらダメだ!!!とにかく車に戻れ!」
とスゴイ強く言われた。

「迎えにいくから、GPSの位置情報送って」と言われたので送ったら
友達は言いにくそうに
「これ、ホントに合ってる?」と聞いてきたから
読み上げてもらって確かめたんだ。そしたら


「え、お前の場所、今ココだよ?」



363:ほんのりスレからコピペ:2012/10/31(水) 17:50:31.77 ID:0b5wRzOT0
53 しゃち New! 2012/10/28(日) 17:44:29.75 ID:eOFXbmO00
俺も訳が分からなくなってその時は混乱したけど、要するに
友達のいる位置情報とおれのいる位置情報がほとんど隣接した点にいるという事。
GPSの誤差はかなり小さいので車のクラクションで位置がわかるって言うから、
そのスキーウェアの人に断って車に戻ったんだ。でクラクションを鳴らした。

「え、聞こえないけど?」
と友達。
「いやいや、冗談辞めてくれよ。俺一人でちょっと怖いんだから」
「マジだって!」
と少し喧嘩気味なやり取りをしてたんだ。

すると、さっきのスキーウェアの人が車の所まできて

「もう時間だから行かないと。あなたも僕ときた方が良いですよ」

となんか強引に車から降ろそうとしたんだよ。なんか変だなと思って
「いや、友人が近くにいるみたいなんで、車で待機しておきます」

って言ったんだ。
ここでついて行かなくてホントに良かった。。


ごめんもう少しで終わるけど、飯食べてくる。
この先の話しはどうも俺も良く覚えてないというか、
記憶が少し抜けてるような感覚だから曖昧になってしまうんで、許してほしい。



364:ほんのりスレからコピペ:2012/10/31(水) 17:52:15.75 ID:0b5wRzOT0
83 しゃち New! 2012/10/29(月) 02:28:39.57 ID:5wCUR86V0
それで、携帯で電話をかけながら待ってたんだ。
電池が切れるみたいな下手なネタとは違って
登山の時は4回フル充電できる外部バッテリーもってきてたからよかった。

その間にスキーウェアの男の人はちょっと連絡手段ないか
村に確認しに行くってトンネルの中に消えていったんだ。


85 しゃち New! 2012/10/29(月) 02:36:45.86 ID:5wCUR86V0
それから30分くらいかな?結局また2時過ぎになるまで動かないで待ってたんだけど、
友人から「結局近くにいるはずなのに見当たらない。ほんとに線路なんてあるの?」
「この辺電車なんか通ってないはずだぞ?寝ぼけてるんじゃない?」
と疑われながらも、こっちとしてはなにもできない。

87 しゃち New! 2012/10/29(月) 02:43:05.09 ID:5wCUR86V0
ちょっと小便と思って、外に出たらトンネルの脇にまだ山道が続いてるんがわかったんだ。
もう何もできないしGPSも携帯も地図もあるから行ってみるかと思って、
荷物をまとめて進んでみることにした。

90 しゃち New! 2012/10/29(月) 02:59:46.40 ID:5wCUR86V0
登山するくらいだから夜中の森の中を一人で進むのには全く抵抗なかったし、
カシミールの地図と高度計もあるので確実に山道を上っているのはわかってたんだ。
山ならいつかはほかの山道に合流するだろうと思いとにかく上を目指した。

歩くこと25分、進んだ距離は1.3km、高度は確実に50mほど上がった。



365:ほんのりスレからコピペ:2012/10/31(水) 17:53:14.14 ID:0b5wRzOT0
93 しゃち New! 2012/10/29(月) 03:07:24.85 ID:5wCUR86V0
でも、なぜか俺の車がそこに見えたんだよ。
白い車だからライトあてるとすぐにわかる。
え、おかしいなと思って高度計確認すると元通り、
カシミールのログだけは残ってたけど、確実に地図は進んでる。

94 しゃち New! 2012/10/29(月) 03:12:11.58 ID:5wCUR86V0
でも、時間はなぜか2時過ぎ。つまり時間が完全に進んでない。
アナログ時計も携帯の時計も一切進んでない。
さすがにこうなると、わけがわからず混乱していた。


98 しゃち sage New! 2012/10/29(月) 03:31:37.56 ID:5wCUR86V0
山っていうのは迷った時は基本的に戻ってはいけないんだ。
というのは登れば何かしらの頂上にはつくけど、下るとどこに行けるかわからない。
山と森がつながっている場合は遭難する確率が非常に高いから。
でも、もうとりあえず来た道を戻ろう!それしかない!
と思って車に乗ってどうにか旋回しようとしてたんだ。

もちろん山道みたいな狭い道だから旋回は至難の業。


99 しゃち sage New! 2012/10/29(月) 03:39:15.48 ID:5wCUR86V0
とりあえず詳細は飛ばして書く。
始発で出勤だからもう時間がない。

で、バックビューモニターみたらスキーウェアのあいつ等がいたんだよ!!
急いでたからギアバックにいれっぱなしで、フェンス壊した。
アクセルに入れなおして急いで山道を降りた。

でも、ここまでで記憶がない



366:ほんのりスレからコピペ:2012/10/31(水) 17:53:41.49 ID:0b5wRzOT0
102 しゃち sage New! 2012/10/29(月) 03:47:07.65 ID:5wCUR86V0
どうやら俺失神したみたいで、次に気づいたら山荘まで運び込まれてた
警察とか救急車もきてた。しかも、なぜか手足が重度の凍傷にかかってたみたいで即入院
いまも足の痛みで車イス生活してる。治るには治るみたいだけど
後日警察から届いた私物の中に「厳寒期用のスキーグローブ」が混じってたんだ
さすがに恐ろしくなった

104 しゃち sage New! 2012/10/29(月) 04:03:11.79 ID:5wCUR86V0
たぶんスキーウェアの人?のモノなんだよ。なぜか車にあったらしい
処分したいのはもちろんなんだけど、今特に問題も起きてないしどうすればいいか困ってる。
でも家族のこと考えるとどーにかしたいんだ。だから足が治ったら、
11月にもう一度同じ場所に行ってくる。

なんだか行かなきゃイケない気がするんだ


105 しゃち sage New! 2012/10/29(月) 04:08:03.05 ID:5wCUR86V0
ここまでが今の現状。
かなり端折ったからどこも怖くないけど、
初めての経験で大けがまでしてしまって自分としては恐ろしい体験だったんだ。

詳細とかは失せろとかもういらないとか無ければ明日、もう今日か、アップします。

では仕事の準備があるので。お付き合いありがとう。



468:本当にあった怖い名無し:2012/11/25(日) 05:16:11.29 ID:E7rzGZWg0
黄色いおじさん
全然怖くないかもしれないけど、ふと思い出した話

小学1年生くらいの時に親同士が仲が良いということで、
よく家に一つ下の女の子が遊びに来てた

その子はまだ保育園生でちっちゃい女の子だったんだけど、
小さい子供の方が変なものが見えるっていうじゃん?


その子のお母さんが言うにはよく家の窓の外に手招きしてる黄色いおじさんがみえてたらしい。
「黄色いおじさん」って何がどう黄色いのかとかいまいちよくわからないんだけど
とにかくそのおじさんが手招きしながらずっと「おいで~おいで~」っ言ってたんだって。
それが度々あってその子のお母さんも困ってたみたい。

全然怖くないね
駄文すみませんでした



508:本当にあった怖い名無し:2012/11/30(金) 04:02:09.14 ID:U8D4jJx80
ボタン式信号
ボタンを押したら「間もなく信号が変わります」ってアナウンスが
一回流れてから信号が変わるっていう横断歩道を真夜中に渡ったときの話。

車なんて来てないし人通りも全く無かったけど一応ボタンを押して
アナウンスを聞いて、信号が変わるまで待ってた。

そしたらバグったみたいにアナウンスが連続で流れた。ボタンを連打したみたいに。

何が怖いって五分くらい信号変わらずなり続けてたんだけどこの間信号無視して渡っちゃおうって気持ちが一切起きなかった。別に普段もルールとかそこまで気にする人間じゃないのに。



524:本当にあった怖い名無し:2012/11/30(金) 21:48:28.05 ID:Vzp3uTDZP
>>508
これはこえぇな。



520:本当にあった怖い名無し:2012/11/30(金) 20:01:04.69 ID:BRVklhyA0
ほんのり怖い話スレから
松ヶ山
779 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/11/29(木) 23:47:13.13 ID:R2WoTcRq0

親父の三周忌も過ぎたんで親父と山の話を書いてみるよ ぜんぶ実際にあったことだ
同居していた親父が精密機械の会社を退職して2年目のことだった
けっこうな退職金が出て年金もあるし
これからは趣味の旅行三昧でもするのかと思っていた矢先に
高校時代の友人から投資詐欺にあって、退職金の三分の二くらいを失ってしまった

その友人は指名手配になったものの消息不明
もともとタイ在住だったんで、もう日本にはいないだろうと
警察では推測してるような口ぶりだった


俺にしてみればまあ借金をこさえたわけではなく、元々ある親父の金を失ったのだし
まったくあてにもしてなくて親父が好きに使ってくれればいいと思っていたんで
それほどショックはなかったんだが、親父の落ち込みようはひどかった
金額よりも古くからの友人に裏切られたことのほうがこたえたんだろうと思う
それからは何も手につかない様子で、家でぼうっとしてることが多くなった

その親父が急に山に行くと言い出したんで嫌な感じがした
旅行はするもののそれはパックの海外旅行がほとんどで山登りとかには縁がなかったからね
俺の女房も、自殺でも考えてるんじゃないかと言うし
それで親父の予定の日がちょうど休みだったんで、俺もついていくと言ったら
なんか複雑な顔をしたけれども、しばらく考えていいと答えたんで俺の車で出かけることにした
親父から聞いた目的地は隣県でかなり時間がかかるんだが
山へ入るのは4時過ぎじゃないとだめだと言うんで昼過ぎに出発した



521:本当にあった怖い名無し:2012/11/30(金) 20:01:27.91 ID:BRVklhyA0
780 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/11/29(木) 23:48:28.47 ID:R2WoTcRq0
3時間ほどでその町に着いたが一言でいえばものすごい田舎
その町外れまで来て森の前の小さな神社のわきの空き地に車を停めた
ちょっと意外に思ったのは、そこには十数台車が駐車されてて
中には高級外車なんかもあったことだ


それから森に入って小径を歩き始めた
この間中親父は押し黙った気まずい雰囲気だったが
それまでも山に行く目的とかは一切話してはくれなかったんで、
せめてと思って山の名前を聞いてみた

すると親父は「・・・・松ヶ山」とぽつりと答えた

小一時間ばかりで細い山の登り口のようなところに出たが
そこは注連縄のようなものが張ってあるし、
私有林につき入山を禁ずという木の立看板もあった

看板の上のところに鮮やかな赤字で梵字のようなものが書かれていた
そのときは6月で4時過ぎていたけどまだ明るく

山は森にさえぎられてわからなかったけどそんなに高いところではないという感じがあった
登山道には古い木の板が埋められていて傾斜もきつくはなく登りやすかった
60過ぎの親父でもそれほど息は乱れてない

10分ほど登ってくと前に人影が見えてきた
どうやら女性の二人組で、しばらくして追いついたが
高校の制服を着た女の子とその母親らしい女性だった

母親のほうは洋装の喪服のようなものを着て、ヒールの高い靴で歩きにくそうだった
親父が何も言わないままその二人を追い越したんで俺も体を傾けて
「お先します」と小声で言って前に出た


その二人もやはり押し黙ったまま後ろになってついてくる
それから20分ほど登ると、ヤブを切り払ったようなちょっと広いところに出た 
まだ山頂ではない

そこの大きな木を回ると洞窟の入り口が見えた 
やはり御幣のついた注連縄が上から垂れ下がっている 

高さ3~4mくらいのくぼみで奥は相当深いようだ



522:本当にあった怖い名無し:2012/11/30(金) 20:01:58.86 ID:BRVklhyA0
781 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/11/29(木) 23:49:07.60 ID:R2WoTcRq0
おぼろげながら洞窟の数十m奥に人の姿が見える 数人並んでいるみたいだ 
親父は「ここで待っててくれ」と言って洞窟の中に入っていった
俺が近くの朽ち木に腰掛けてタバコを吸ったりしていると
先ほどの母子が追いついてきて中に入っていった


それから40分ほど待ったが、その間に出てきたのが8人、
様々な年代の人たちで女性も2人いた

どの人も白い布で包んだ箱を大事そうに持っていた
そして親父が出てきたがやっぱり白い布の箱のようなものを持っている
出てくるなり俺の顔を見て「・・・やっとひとつ済んだ」と言う
俺が「その箱は何だい」と聞いても答えてはくれなかった

もうだいぶ暗くなっていたんで急いで空き地まで戻って車に乗った 
まだ車は数台残っていた

親父は後部座席に乗ったまま大事そうに箱を抱えて黙っている
家に帰ると親父はそれから二階の隠居部屋にこもって
食事も部屋まで持ってこさせるようになった


そのくせ夜はひんぱんに外出する
しかもそれまでなかったんだが自分の部屋に鍵をかけるようになった
夜の9時頃に家を出て0時過ぎに戻ってくる
何をやってるかわからないが靴や手が泥だらけになっていて、
いつも帰ってきては入念に手を洗っていた


めずらしく親父が夕方出かけたとき部屋の鍵が開いていたんでちょっとのぞいてみた
すると机の上がかたづけられていて、
そこに仏教風でも神道風でもない祭壇がこさえられている

あえていえば古代風といった雰囲気で埴輪のようなものがある

それに囲まれてあの白包みの箱があり、
その前には10cmくらいの細い骨が積み上げられていた

俺は近寄って、悪いとは思いながらも箱をそうっと取り上げてみると
箱は意外に重くなんだか生暖かい 振ってみるが音はしない 
粘土のようなものが詰まっている感触がある

耳をあててみるとかすかにだが、とき、とき、というような音が聞こえてくる
そのとき下で親父が帰ってきた音がしたのであわてて部屋を出た



523:本当にあった怖い名無し:2012/11/30(金) 20:02:19.65 ID:BRVklhyA0
782 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/11/29(木) 23:51:32.60 ID:R2WoTcRq0
その夜、俺は家の中でタバコを吸わないように家族に言われてるんで
外の通りでタバコを吸っていると、耳もとで
「お前、あの箱にさわっただろう」とぼそっとつぶやく声がして
驚いて振り向くと親父が立っていて
「いいよ、もう済んだから、・・・これで全部終わったから」

そう言ってまだ60代なのにひどくよぼよぼした感じで家に戻っていった

その2日後の新聞に親父をだました友人が海外で惨殺されたという記事が出た
詳しい記事ではなかったがナイフで刺されたというようなことが書いてあった
その後警察も家に来たが、犯人はわからず金も戻ってはこなかった

それから6年後親父は肺炎で死んだが、
いよいよ危ないと医者に言われて病院についていたときにふと意識が戻ったように目を開けた
そのとき俺は「親父、あの松ヶ山って何だったんだ」とずっと気になってたことを聞いた
すると親父は鼻に酸素の管を入れられた状態で少し笑い
「松ヶ山じゃない、順番が違う・・・古い遺跡・・・後のことは墓場に持ってく」
途切れ途切れにそれだけ答えると眠ったようになってしまった

そしてそれから4日して息を引き取った
話はこれで終わり それから気になって自分で調べたこともあるがちょっとここでは書けない



526:本当にあった怖い名無し:2012/12/01(土) 21:32:52.55 ID:qtJAB6uV0
ごめんなさい
オカルトじゃないだけどいいかな?


小学校んとき、職員室で先生たちと一緒にいた(何の用事か忘れたけど)
3、4年生ぐらいの男の子が入ってきた。
真っ青な顔で「ごめんなさい。」とだけしかいわない。

すごく怒られるのが怖そうな風だったので、なにかしちゃったの?って
優しく私の担任の先生が聞いたら
「ごめんなさい、裁断機で遊んでしまいました。もうしません。」

と、切断された中指ををだした。

先生失神、職員室騒然
( ゚Д゚)<指かーホンモノかー誰の指だー自分のかー救急車ー!
ということで、冷蔵庫の氷の中に切断されちゃった指をつけこんで病院へ。
後ほど無事につながったらしーのだが、切れた指ってインパクトあるな。

自動の裁断機で、100枚切れるでっかい奴があった。
たまたまその部屋の鍵があいてて、高学年以上は立ち入り禁止だったので
興味わくわくで入って、裁断機で遊んで指をどこまでぎりぎりいれてられるか
遊んでたとのこと。

もちろんそれから児童は立ち入り禁止になったけど。
その後も、わたしは指にまつわる体験をするはめになったのでした。



528:本当にあった怖い名無し:2012/12/01(土) 22:41:55.38 ID:PcfLQhr0O
どこまでぎりぎりいれてられるか、って
何という恐ろしいチキンレース((((;゜Д゜)))



534:本当にあった怖い名無し:2012/12/03(月) 19:54:52.75 ID:gjvcHHSu0
ほんのりスレから
天井裏の香炉
831 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/12/01(土) 17:37:25.03 ID:FS5WQPeV0

この間解体の仕事をしていて奇妙なことがあったんで書いてみるよ。
うちらは建設会社だけどその筋ともつながっていてある程度ヤバイ仕事も受ける。
これもそんな方面からあった話で、要は古い一軒家の解体だ。

ここは地方都市なんだが、その現場はある会社の社宅のように使われていたということで、
2~3年で住人が入れ替わっていたらしい。
元が蔵だったのを改築したもので、平屋でキッチンと和室二間しかなく、
家具類もいっさい事前に運び出しておくということだったんで、簡単な仕事だと思ってた。

現場を見ると重機を入れるまでもなさそうだったが、
費用はいくらかかってもかまわないということだったんで、実際これはおいしい仕事だ。
ところが条件がついてたんだな。
それは内装をはがしたら外装に移る前に床下をさらってくれという作業手順の話、
もう一つ、外部の人間を一人入れてくれということだった。
あとはその人間にあれこれ尋ねたりしないで好きなようにやらせることと、
現場で見たことは口外しないこと。



535:本当にあった怖い名無し:2012/12/03(月) 19:55:08.90 ID:gjvcHHSu0
832 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/12/01(土) 17:38:25.04 ID:FS5WQPeV0
作業日になって、依頼主の会社の立会人といっしょに来たのは30代くらいのスーツの男だった。
ひどく華奢な体格をしていて色白だったんで
工事関係者ではなさそうだったが、その筋の人間にも見えない。

その男はワゴン車から大きなボストンバックを抱えて現場に入ってきて、
ヘルメットの着用を断った。


まず数人の手壊しで内装の木部を外して外で分別する。
それからしっくいの壁は最後に重機でやることにして、
言われたとおり畳をはがして床下を解体してしまうことにした。
男はだまってじゃまにならないよう玄関で見ていたが、
4畳半を終えて6畳間にとりかかろうとしたときにボストンバックを開けて、
マスクと四合瓶に入った白濁した液体、
それから金箔を貼ったと思える真ん中に持ち手があって両側が尖った奇妙な道具を取り出した。

バールで床板をはがしていったが、
その部屋だけかなり厚い板を使っていてしかも他の場所より新しい。

そのとき部屋の隅のあたりをはがしていた若い作業員が「あっ!何だこれっ」と声を上げた。
すると男がさっと近づいていって下をのぞき込んだ。
自分もいってみたが、土台の土に頭蓋骨が見える。
ただし人間のではなくて動物のもののようだ。



536:本当にあった怖い名無し:2012/12/03(月) 19:55:34.63 ID:gjvcHHSu0
835 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/12/01(土) 17:41:52.89 ID:FS5WQPeV0
自分らはシャベルを使って丁寧にまわりから掘ってみたが、
驚いたことに頭だけではなく全身が埋められていたんだな。
おそらく1m以上の動物の骨が出てきた。

犬かと思ったが正確なところはわからない。

男が出てきた骨をざっと土をほろって、皿と一緒にバックから出した黒いゴミ袋に入れたからだ。
それが終わると男は「もう二つばかりお願いがあります。
骨の真上にあたる天井裏に小さな香炉があるはずです。

それはいらないのでそちらで処分してください。
それから今車から炭を出しますので、地ならしのときに

骨のあった場所に埋めてください、お願いします。

私はこれで戻りますから」と事務的に言った。

それで男は帰っていったんで、あとは屋根裏の木部と
トタンをはがして重機を使って一気に仕上げる。

屋根裏からは男の言ったとおりごく普通の形の香炉が出てきたんだが、
材質が緑の石製で、素人でよくわからないがヒスイというものじゃないかと思えた。
高価な品ならもらっちまおうかと一瞬思ったが、
一連のことを考えると気味悪いんで廃棄処分にまわした。




537:本当にあった怖い名無し:2012/12/03(月) 19:55:54.74 ID:gjvcHHSu0
838 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/12/01(土) 17:45:16.05 ID:FS5WQPeV0
これで終わりだが、後日談が二つある。
一つはこの仕事のことがあとあとまで気になっていたんで
ホントはしないほうがいいんだろうけどいろいろと探った。
わかったのは、その家は確かに会社の社宅だったんだが
それは誰でも名前を知ってる大会社で、
その町には社員寮が別にある。

解体した家には主に家族連れの若手社員が入っていたそうだが、
2~3年の赴任期間に、その社員自身か家族の誰かが亡くなっているということ。
もちろん犯罪性のない病気や事故で、自殺もない。
小さな子どもがトラックに轢かれた事故もあったようだ。
もう一つはこの3年後、参院選挙があったときにある保守候補の選挙事務所に出向いたとき、
ばったり解体作業のときに来ていた男と出会ったこと。

男はどうやら候補のの地元秘書をやっているようで、
自分の顔をみるとちょっと驚いたような表情をしてから、

ニヤッと笑い「へええ、この間はどうも。ご健在でしたか、これは何よりです。あの香炉は処分なさったんですね。
いやあ誠実に仕事をするのが何よりで。おかしなことを考えてたらお命がなかったかもしれませんよ。」
男は前とは違う屈託のない声でそう言うと「投票よろしくお願いします」とつけ加えた。

どうやら世の中には知ってはいけない領域があるみたいだ。
これで終わり、文章が下手でもうしわけないね。



543:本当にあった怖い名無し:2012/12/04(火) 11:20:20.25 ID:FlfhH4R+0
戦争ばあさん
その①

俺が会社辞めて、転職活動中にやっていたバイトでの話。
実体験だから怖くなかったらすまん。
1年半位前に牛丼チェーンのS屋で深夜バイトしてたとき、
うちの店は、かなり暇な店で夜22:00~朝9:00まで1人でまわしていた。
その日は、大雨でただでさえ暇な店がより暇になっていた。

深夜1時に配送できた食材を冷蔵庫に移して、
その後、厨房の掃除もやって時計を見ると深夜3時。
この間の2時間でお客さん0人・・・(笑)
まぁ、雨降ってなくても1時間誰も来ない事はよくある。
楽な日に入ってよかったなと思っていると、
テュルルルルルーン♪・・・入店音がなった(ファミリーマートと一緒)。



544:本当にあった怖い名無し:2012/12/04(火) 11:21:14.69 ID:FlfhH4R+0
その②
チッ!2時間ぶりに客がきちまったかと思って厨房からカウンターに行くと
カウンター席にずぶ濡れで貧乏臭い70歳くらいの婆さんが座っていた。
大雨なのに傘も持ってないし、よく見ると靴も履いてない。

俺:いらっしゃいませー(婆さんの前に水を置く)。
婆:・・・(何も言わず席を立ち、持帰コーナーへ歩いていく。)
気味が悪いと思いつつ、俺も持帰コーナーのレジ前へ移動
俺:いらっしゃいませ。ご注文は何にしますか?
婆:あなた、こんな若いのに何で戦争行ってないの?
俺:え??
婆:今は戦争で大変なんだから・・・・(ずーっと戦争の話をしてくる。)
その後も、俺が何を言っても注文も言わないし、戦争の話を止めない為、
ボケてると判断して警察に通報。



545:本当にあった怖い名無し:2012/12/04(火) 11:22:09.54 ID:FlfhH4R+0
その③
警察が来る間も俺が持帰コーナーにいないのに、1人で戦争の話を続けている。
10分位して、自転車で来た警官Aとパトカーで来た警官BとCが同時に入ってきた。
案の定、警察が話しかけても住所を言わないし何言ってんのかわからないので、
警官Bが「お婆ちゃん、ここは飲食店だから注文しないといちゃいけないんだよ」と説明して
少し強引にパトカーに乗せて帰って言った。同時に警官Aも自転車で帰った。

婆さんが消えて15分くらいした後に、カウンターの醤油交換をしようと思って、
カウンターに出て、店の入り口の方を向くと、店のガラス越しに誰か立っている・・・
後ろ姿だけだったが服装も同じだし、靴も履いてない、傘も持ってないから
すぐにさっきの婆さんだとわかった。

店の外で雨を凌ぐように、ボーっと店とは反対方向の道路を見て立っている。
俺は、このままではまた店に入ってくる可能性もあるし、
ボケていて住所も言えない老人を大雨の中に置いていった警察の態度にも
腹が立ち、すぐに警察へ電話した。



547:本当にあった怖い名無し:2012/12/04(火) 11:35:07.15 ID:FlfhH4R+0
その④
俺:さっき電話したS家~店の者ですけど、
さっきの婆さんがまた店に戻って来ちゃってるんですけど。

警:わかりました。10分くらいで警官の者が行くと思うので少々お待ちください。ガチャ(電話を切る)。
5分後、店の電話が鳴った。電話に出ると警官Bからだった。

警B:さっきお伺いした者ですが、先ほどの婆さんなら、まだ住所がわからないので今もパトカーに乗ってますよ??
俺:ふへぇえ?(急に怖くなって裏声になった)。そんなはずありません。ちょっと確認してくるので待っててください。
俺はゾッとしながらカウンターへ行き、店の外を見るも誰もいない・・・
信じられないので店外に出ても、大雨で歩いている人すらいない。もう半泣き状態。
俺:すいません。勘違いだったみたいです(震声)。
警B:気味悪い人だから、精神的に怖くなって幻を見ちゃったのかもね。じゃあバイト頑張ってね。ガチャ(電話を切る)。

もう俺怖くなっちゃって、一生懸命店内掃除して時間をやり過ごしたよ。
ちなみに深夜1時~警官との電話終わった深夜4:00くらいの3時間誰も客来なかった。
さすがに台風でも、3時間こないなんて事はないから、
さっきの体験と重なって余計気味が悪かったのは覚えている。

以上が俺が体験した話。



606:本当にあった怖い名無し:2012/12/12(水) 00:33:48.49 ID:I0ffIumY0
白い箱
首都圏のあるホテルのスカイラウンジでの話

俺は近くに勤め先の支社がある関係でよくこのホテルを利用する
といっても月に多くても4~5回のもんだけど
寝る前にそこのバーで一杯やるのが楽しみだった
くの字型に大きな続いていて
その一辺のほうからは港の景色が見えると言えばわかる人がいるかもしれない

それで何度か通ううちにあることに気づいた
俺がそのホテルのバーに行くたびに必ず同じ人物がいる
その人は70代くらいに見えるじいさんで
昔風のベストのついたスーツを着てジンリッキーとか飲んでる
これだけならまあ御常連さんということだろうけど
奇妙な動作をしている



607:本当にあった怖い名無し:2012/12/12(水) 00:35:51.24 ID:I0ffIumY0
そのじいさんは港に面しない方の窓際の同じ席にいつもいるんだが
テーブルの上に店のものとは見えない白い箱が置いてある
じいさんは座ったまま窓の方を向いて両手の人差し指を目の前で合わせ
白い箱に向けて指先を引き下ろすような仕草をする
10分に一度くらいの感じでそれをやってる
俺が行ったときは毎回だったから、もしかしたら毎日やってるのかもしれない

気になったんでカウンターのバーテンの一人に話を向けると
「毎日こられています この地区では有名な方で、引退した社長さんですよ」という答え
あの仕草についても訊いてみたんだが「さあ 何かの健康法でしょうか」と要領を得ない
たしかに指先にはかなりの力が込められているのが遠目にもわかるから
実際そうなのかもしれない
じいさんは11時を過ぎると箱を布に包んでしまい
がっくりとした感じで杖をついて帰って行く



608:本当にあった怖い名無し:2012/12/12(水) 00:36:25.33 ID:I0ffIumY0
その日も出張でホテルを利用した
バーに行くとやっぱりじいさんは同じ席にいて、ときおりあの仕草をする
そのとき俺は、じいさんの動きは窓の外の景色と何か関係があるんじゃないかと思った
じいさんの席の正面にはこれもけっこう有名な高層ビルがあって
この時間でもたくさん明かりがついてる
俺のいるカウンターからは角度がずれてよくはわからないが
その高層ビルをなぞって指を動かしているようにも見えた

ついこの間またそのバーに行ったが、思ったとおり同じ席にじいさんはいた
怪しまれない程度に様子をうかがっていると
指先にはすごい力がかかっているようで痩せた体が小刻みに震えているのがわかる
と、これまでにはないことに指先を引き下ろしたあとでポンと手を叩いて顔を下に向けた
そして顔を上げたときには気持ちが悪いほどの満面の笑みを浮かべている
そのまま箱をかたづけ杖をとって歩き出した
早い時間だがもう帰るらしい



609:本当にあった怖い名無し:2012/12/12(水) 00:37:24.40 ID:I0ffIumY0
カウンターの脇を通るところでじいさんは俺の席の横に来てバーテンに向かい
「この方のお勘定はわたしにつけておいてください」と言った
俺が驚いているとじいさんは「いやあ、お祝いです どんどん飲んでください」と声をかけ
俺が「それじゃ悪いですよ・・・何のお祝い・ですか?」と尋ねると
「いや、いや、気にしないで これでやっと引退できます わたしの退職祝いと思ってください」
と陽気な声で答えると俺のほうに顔を近づけ、小声で
「わたしの動き見てたでしょう 知ってますよ」とつけ加えた

じいさんは帽子とコートをとって帰っていき
俺はわけがわからないながらも年代物のスコッチなどを注文してかなり酔うまで飲み
次の朝二日酔い気味で支社に顔を出したとき
夕べじいさんが指でなぞっていた高層ビルから
飛び降り自殺が、それも同時に二人あったという話を聞かされた



614:本当にあった怖い名無し:2012/12/12(水) 08:23:26.05 ID:R9lTAao50
キチママ
897 名無しの心子知らず sage 2012/12/11(火) 17:42:37.13 ID:19XhEzfh

キチママにキチ呼ばわりされた。
といっても、こっちもちゃんと説明できるものではなかったから仕方がないのかもしれないけど。
キチ成分も少なめなのと、どっちかというと怖いほうの話に近いところもある。
ちょっと長くなります。

幼稚園から徒歩で帰宅中スーパーに寄ったのでいつもの道より1本裏道を通った。
いつもの道は大きめな道路にある歩道で、裏道はそこから住宅のある通り。
そこを通っていつもの道にでる予定で歩いてたところ、子供がとある家を見て「こわい」と言い出した。
今までどうだったのかわからならいけど1年前は
空き地だったと記憶してるところに新築の家が建ってた。


「新しい家ができてるね~」と言ったら子供がそこの2階部分を見上げて「こわいよ」と言う。
なんだろうと見てみるとぼんやり何かが見える。人っぽいもの。
ものすごくぼんやりだけど人の形したものが2階にある大きな窓にくっついてる。
なんていうか、何色だろう。グレーのようなものすごくぼやけてるんだけどとらかく人の形。
「あれなんだろ?」と立ち止まって見てたんだけど見ててもなにかわからないので帰ろうとしたところ
そこの住人らしきママが玄関から出てきた。

「なんなの!あんたたちもなんなのよおぉぉぉぉぉ!」っていきなりMAXな状態で怒ってる。
後ろから小学生の娘らしき子供とおばあちゃんも出てきた。
娘はオドオドとしていておばあちゃんはヤレヤレといった感じ。
「いい加減にしなさい、あんたが悪いんでしょう」ととめるおばあちゃん。
「あんなにジロジロみられたらゆっくりできないじゃないのよおぉぉぉ!!!!」
私の肩をつかんでゆさゆさ揺すりながら叫んでて、それをとめるおばあちゃん。



615:本当にあった怖い名無し:2012/12/12(水) 08:24:59.03 ID:R9lTAao50
どうやら私が見てたところはリビングだったらしい。
一階が駐車場と玄関で他に部屋があるのかわからないけど
二階にリビングがあって道路に面したところの上半分がほぼ全面窓。

横に長い窓っていえばわかるかな。床までの窓ではないので道路から
室内はほとんど天井くらいしか見えない。背の高い家具なら見えてたかもしれないけど

私は家をのぞいてたわけじゃなく、窓に見えるモヤをみてたわけで家具がどうとか見えてなかった。

私の子供が突然「きゃあぁぁぁぁぁ」と叫んで
私の後ろに隠れたのでその声にびびったママも一旦とまった。

落ち着いたのか「なんで人の家のぞいてんのよ」と今までよりは大人しめにだけど怒鳴ってきた。
あなたの家の窓に人の形したモヤモヤしたものが
いましたとか言っても信じてもらえないと思って

ぼんやりしてただけで室内を見てたわけではないと誤魔化した。

「どいつもこいつもキチばっかり!」と叫んで自分の子供の手をつかんで家に帰っていった。
おばあちゃんが「家を見てたんじゃないなら何をみてたんですか?」と
聞いてきたんだけどなんていっていいものかと迷ってたら

「だからリビングにあんな大きな窓はやめとけっていったのに。
カーテンもつけろっていったのに。

丸見えだから人にのぞかれるのよ。ねぇ?そう思うでしょ?」というので
「いや、ちょっとわかんないです」といって逃げた。



616:本当にあった怖い名無し:2012/12/12(水) 08:29:16.93 ID:R9lTAao50
家に帰る道で子供に聞いたら窓に女の人がいて家の中をのぞいてたらしい。
それで玄関からママが出てきたら笑いながら飛んでついてきて
ママの後ろから抱き着いて笑ったんだって。それでキャーっていっちゃったとか。

とにかく怖かった。

それから週をはさんで今日のお迎えのとき家が
近くのAママと一緒に帰ってたら例の家のママが待ち伏せしてた。

窓全面にカーテンつけるからそのお金を払えと領収書を突き出してきた。
私の子供とAママの子供そろってビクビクしてる。
払えとしつこかったんだけどAママが「最初からカーテンつけてなかったのが悪いんじゃないの?払うことない」と突っぱねてくれた。

キチママとAママがしばらく「払え」「払う必要はない」と言い合ってたところに
おばあちゃんがきて「また!あんたは!いい加減にしなさい!」と怒鳴りあい。

キチママが私を突き飛ばして転んだ。転んだとき上に乗って殴りかかろうとしてたのをとめて
「こっちは怪我させられた。こうなったら警察呼ぶしかないですね」と言ったらキチママ逃げかえった。

また取り残されたおばあちゃんに「ごめんなさい、警察だけはやめてね。ほんと、あの子はあんな子じゃないの」と話してきた。
家を建てて引っ越してから優しい娘だったのが短気でいつもイライラしてる娘にかわってしまった。
窓もあんなに大きいのはやめるようにいったのに、大きな窓をとるつくりにしてしまった。さ



617:本当にあった怖い名無し:2012/12/12(水) 08:30:41.42 ID:R9lTAao50
二階だから目隠しする必要もないとカーテンもつけないでいたのは
自分なのに、自分はよく窓から外を見ている。

そして自分の家を見てる人を捕まえては家をのぞいてると文句いって回ってる。
カーテン代もおばあちゃんが払ってるのに、
のぞいてる人を捕まえては請求して回ってる(誰も払っていない)

そんな話を聞いて帰った。
おばあちゃんと別れたあと子供たちが「こわいのみた?」「みたみた」と話してた。

Aママに何のことか聞かれたので先週のことを教えたら
「他の人から聞いたんだけどあの家よく怖いのがいるっていう子供がいるらしいよ」だって。
子供には女の人が見えるんだろうか。
Aママには何も見えてなかったらしい。
私はモヤモヤしたものが見えてたけど今日は見えなかった。

他にも見えてる人がいるらしい。(人の形にすらなってないモヤだったり人の形だったりハッキリした人だったり)

とにかくもうそこの通りは避けて通うことにしようと思う。

それと、さっき幼稚園のママ友(Aママではない)から電話があった。
キチママが自分の子供の同級生に弟か妹が幼稚園にいるとこに
突撃しまくって私とAママを探してるらしい。

旦那にストーカーされてるからやめさせるように言うから連絡先教えてって言って回ってるって。
旦那とか見たことないのに。



627:本当にあった怖い名無し:2012/12/13(木) 20:46:52.30 ID:PlkuBSWj0
黒い郵便配達
16 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/12/05(水) 16:09:49.12 ID:y5lAHRl70

余り怖くはなく、どちらかといえば昔話に近いような内容ですので、
ここに投下させていただきます。

私が子どもの頃に祖父から聞いた話です。
祖父が生まれ育った地域は、古くからの神話伝承の豊富な土地柄であり、
これもそういうものの一つかもしれません。
はるか古代に、その地域の国津神がある誓いを立てたのだそうです。
それは、その地域の住人が死ぬ前に本人に死期を知らせるというもので、
なぜそのような奇妙な誓いを立てることになったかのいわれは伝わっていません。

ただし死期を知ることができるのはその血筋の氏の長者、つまり本家の家長に限られています。
そのお告げを受けた場合、財産の分与などの準備を万事滞りなく済ませてから、
従容と死についた者がほとんどであったといいます。
そしてその死のお告げの形は時代によって変化しながら、近代まで続いていたということです。
例えばこのように。



628:本当にあった怖い名無し:2012/12/13(木) 20:47:08.16 ID:PlkuBSWj0
17 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/12/05(水) 16:10:43.63 ID:y5lAHRl70
黒い郵便配達・・・主に雨や風の強い夜にその配達夫は自転車でやってきます。
まだ電話がない時代、あっても普及していなかった時代の話です。
風や雨の強い夜半「電報です」とドンドンと戸を叩く音がします。
ただしその音は家長にしか聞こえません。
外に出てみると、帽子を目深にかぶり黒いゴム引合羽の衿を立てた、
人相のわからない郵便局員がずぶ濡れで立っていて、無言で電報が手渡されます。 

それに目を落として顔を上げると、自転車ごと配達夫の姿はもう見あたりません。
電報には1週間以内の日付が記されていて、
読み終えたとたんにこれもまた溶けるように消えてなくなるといいます。
そこでその家の主人は何事であったかを悟り、死出の旅路の準備を始めるというわけです。

他にはこんなのもあります。持ち山の様子を見に行ったときに、
慣れ親しんだ道のはずがどうしたわけか迷ってしまい、
さんざんさまよったあげく見たことのない大きな寺の前に出ます。
山門をくぐって中に入り、道を尋ねようと本堂に入りますが、
蝋燭が灯り線香に火がついているのに人の姿がありません。 

そこで何かに誘われるように奥のほうの位牌堂に入っていきます。
位牌堂の入り口には卒塔婆が立てかけてあり、
削りあとも新しい一番上のものに自分の名前と
法要の期日が記されているのを目にするというわけです。

あっと驚いた拍子に、寺は姿を消し見覚えのある山道の辻に立っているのに気づきます。



629:本当にあった怖い名無し:2012/12/13(木) 20:47:24.48 ID:PlkuBSWj0
18 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/12/05(水) 16:11:14.67 ID:y5lAHRl70
また、例祭などでもないのにふらっと氏神の神社に足が向いていきます。手水をとっていると、
水盤の底にゆらゆらと字が浮かび上がってきて、自分が死ぬ日の日付に変わります。
また陽あたりのいい冬日に、子守に逆向きにおぶられた孫の顔を何気なくながめていると、
赤ん坊は へくっ とくしゃみをして、そのときに舌を出すのですが、
その舌がべろーんと長く伸びて、そこに墨で黒々と日付が書かれていたという話もあります。

お告げを受けた者は、そのことを親類・家族、
檀家寺の住職に話し、死ぬための支度を始めるのです。

これは少なくとも戦前までは当たり前にあったと祖父はいいますが、
子どもの頃の私をからかっていたのかもしれません。

祖父はもう亡くなり、その伝承のあった地から離れていますので、
今現在もこのようなことがあるのかどうかはわかりません。
それから明治の時代に一人、このお告げに抵抗した人と白い箱の話も聞きましたが、
それは長くなりますので、後日機会があれば投稿したいと思います。



630:本当にあった怖い名無し:2012/12/13(木) 22:53:06.12 ID:lpLYY1kp0
もののべのはらえ
つい先週あったことなんだけどそれほど怖い話でもないからここに書くよ。


その日俺は仕事の帰りで駅前で少し買い物をした。時間は7時過ぎだった。
いつもは駅の乗り場からバスに乗るんだけど、
店に寄ったために2つほど離れた停留所でバスを待ってた。
すると近くの街路樹の手が届くくらいの高さに折りたたんだ白い紙があるのが目にとまって、
濡れてもおらず、ごく最近つけたように見えたんで何気なく手に取ってみた。

たんに枝にはさんであっただけみたいですぐに取れたけど、
和紙がおみくじみたいに細長くたたんである。
開いてみると「布留部由良ト由良加之奉ル事ノ由縁」と細い毛筆で書かかれている。
その字を見たとたん頭の後ろでいきなり
銅鑼を叩かれたような衝撃があったけど、音がしたわけじゃない。


それからこの内容はそのときに暗記して覚えたんじゃなくて、
検索して調べたんだが合ってるかは自信ない。

当然そのときは俺には意味不明の字のられつとしか思えず、
やっぱりおみくじのたぐいかと考えて元の場所に戻しておいた。



631:本当にあった怖い名無し:2012/12/13(木) 22:53:54.48 ID:lpLYY1kp0
しばらくしてバスが来たんで乗り込んだんだけど、乗り込んですぐにあれっと思った。
ほぼ毎日このバスを利用するんだが、
いつもは混んでて座れないときもあるくらいなのに、乗客がまばらにしかいない。
しかもバス停には俺の他にも待ってた人が何人かいたのに乗り込んだのは自分だけ。
てっきり間違えて乗ったんだと思って行先の案内を見たんだけど、ふだんのバスだった。
ゆっくりできるなら飲み物でも買ってくりゃよかったと思いながら近くに座った。

するとすぐ目が変なのに気づいた。座った自分の体がぶれて二重に見えるんだな。
うまく言えないんだけど輪郭の線が二重になって、
自分の膝が四つあるようになって見える。
仕事で何時間もパソコンに細かい数字を打ち込んでるんで、
疲れ目かと思って目をつむって指先でかるくまぶたを揉んだ。
その後目を開けてみると、まだ目の前の手が二重に見える。



632:本当にあった怖い名無し:2012/12/13(木) 22:54:53.38 ID:lpLYY1kp0
これは病院に行くべきかと思ったが、奇妙なことに気がついた。
ぶれて見えるのは自分の体だけで、バスの座席やなんか自分の体以外はなんでもないんだ。
そのとき後ろの座席から「おじさん体が二重に見えるんでしょ。それ重なってるからだよ。」
と、子どもの声が聞こえた。
振り返ってのぞいてみると、黒い長いグランドコートを着た小学校高学年くらいの男の子がいる。
スポーツ刈りで首がひょろっと長く両手で四角い箱のようなものを持ってて、
それには白い布がかけてある。


「えー、重なってるってどういうことだい?」と聞くと、
「さっき木の枝の紙を見たでしょ、あれもののべのはらえだから。何であんな粗雑な始末をするんだろうね。」
と、その年頃らしくない口調で言うんで、「もののべのはらえってどういうこと、何なのあの紙?」
と、さらに尋ねると、子どもは「説明はできないけど、このままだと分離しちゃうよ。
関係ない人には迷惑かけられないから、なんとか元にもどしてあげる。そんなに難しくもないよ。」
そういう言葉の一つ一つが妙に重みがあって、さからえない気分になるような声なんだ。



633:本当にあった怖い名無し:2012/12/13(木) 22:55:33.00 ID:lpLYY1kp0
「おじさんさっき店で買ったのは何?おみやげ?」と聞いてくるんで、
「そうだよ。息子に頼まれてたゲームのソフトなんだ。でもどうして買い物をしたことを知ってるんだ?」
「なんとなく・・・それこれと交換しようよ。そうすれば元に戻れると思う。そうしてよ!」
その声はもう催眠術のように逆らえなくて、俺はバッグからソフトの包みを出してその子に渡した。
男の子は座席に立ち上がったようで、上からそうっと箱を渡してよこす。

「おじさんこの箱ね、あした一日神棚か仏壇に供えておいて。明日の昼過ぎまでぜったい中を見ちゃだめだから。
それ過ぎたら中身は捨ててもかまわないよ。」と言う。
箱を手にとってさわってみると、軽いけどでこぼこした固い感じがある。
子どもは「これで交換は済んだよ、契約だから守ってね。・・・まだいつも降りる場所じゃないんだろうけど
ここで降りて。」そう言ってブザーを押した。

わけがわからないままにバスを降りると四つくらい手前の停留所だった。
バスを見上げると、がらがらだったはずなのにぎっしり人が乗ってる感じがする。
男の子が窓から手を振ってるのが見えた。



634:本当にあった怖い名無し:2012/12/13(木) 22:56:05.71 ID:lpLYY1kp0
気がつくと目はもう治っていた。家に着いてすぐ箱を神棚に置いてから
「もののべのはらえ」を検索して調べたら「物部の祓」のことだとわかった。
その方面には詳しくないんで間違ってるかもしれないけど、

どうもおみくじに書いてあったのはその中の
「布留部由良ト由良加之奉ル事ノ由縁」
という部分によく似ていたように思う。
翌日は気味が悪かったんで駅からそのままバスに乗って家に帰り、
神棚から箱をおろして白い布を取ってみた。
中から出てきたのは竹製の目の詰んだ虫かごで、
中には干からびた蝉の死骸が一つ転がってた。

話はこれだけ、わけがわからなくてスマン。



651:本当にあった怖い名無し:2012/12/15(土) 23:53:14.40 ID:H0JNp60H0
銃声
小学3年生の秋、2つ上の兄ちゃんと家の目の前の雑木林に遊びにいった。

川 林 道路 家 の順に並んでて、
道路は余り車が通らない、林の幅は狭くて迷子の心配がない、川は浅瀬、
と子供の遊び場として調度よく、普段から私と兄は友達を交えてしょっちゅうそこで遊んでいた。

その日兄は玩具の銃で缶や木を的にし、
私は兄の邪魔にならないように、でも遠くもない場所で、
木の実や虫を採集したり、落ちてるゴミで工作してた。

 的←兄 私→
 (矢印は目線)

玩具の銃のパンッパンッと鳴るリズミカルな音を背に遊んでいると、
耳の奥が痛くなるくらいの強い耳鳴りがし、ぼーっとしてると、
ふと気付けば銃の音がしなくなっていた。
後ろを振り返ると兄がいない。
歩く音もしなかったが、ぼけっとしてたせいで聞き逃したのかと、
名前を呼びながら探しまわったらすぐに見つかった。



652:本当にあった怖い名無し:2012/12/15(土) 23:53:35.54 ID:H0JNp60H0
でも何か様子が変で話し掛けちゃいけないような…
あんなに呼びながら探してた私のほうを見もしない。

「…にーちゃん?どしたの」
怖ず怖ずと聞くと、兄はゆっくりと顔を向けながら、
見たこともないひしゃげた笑いをした。
ぐしゃりと笑う目鼻立ちが時計回りに35度ぐらい、輪郭の中でずれてた。

ショックに固まる私に、兄はゆっくりと近付いて手を伸ばしかけた瞬間
頭上で玩具の銃の音がパパパンと鳴り響いた。
体の緊張が取れた私は猛ダッシュでその場から逃げ出した。

すぐに家につき、母親に震えながら泣き付くと、兄帰宅。

兄ちゃんはちょっと横暴で、八つ当たりで私を殴り泣かせたりするやんちゃタイプで、
喧嘩いっぱいしてたけど仲間ってかんじで仲良しだったのに、
このことがあってから大人しくて変に物分かりのいい兄になり、距離ができてしまった。



656:本当にあった怖い名無し:2012/12/18(火) 00:12:52.74 ID:s57WDnQg0
クロ
2週間ばかり前、晩に犬の散歩をしてて奇妙なことがあったんで書いてみるよ


雑種のクロという犬を飼っているんだけど、
それまで世話をしていた息子が中学生になり、部活で自分より遅く帰るようになったので
それにつれて夕食の時間も遅れて、毎日散歩させる役目が回ってきた
といってもそんなに長時間ではない 

自分は団体職員で家に帰る時間は毎日ほぼ同じ、
帰って一息ついてから6時半から7時くらいの間

散歩のコースは犬も飽きると思って3~4通り考えてローテーションしている
これがやってみたら、座職の自分にはけっこういい運動になるとわかった

その晩は神社コースをとった
自分の家から15分くらい先に某有名企業の工場があって、わきに企業所有の野球場があり、
その三塁側ダッグアウトの後ろが少し林になってて中に小さなお社がある
何でも昔はもっと大きな社殿だったそうだが、
自分らがこの地域に越してくる前に不審火で全焼てしまい、有志で小さな新社を建てたという
球場のフェンスの外を曲がろうとしたとき、さらにその先の小路から車が出てきた
危ないことはなかったんだが、ヘッドライトに照らされてボッと光ったものがある



657:本当にあった怖い名無し:2012/12/18(火) 00:13:23.75 ID:s57WDnQg0
近づいてみると、曲がり角の球場のネットの内側に1Lのペットボトルがある
まあ珍しくもないんだが、口の部分まで液体が入ってまっすぐ立っている
中には細長い紙のようなものと、黒く渦巻いた何かの塊が入ってるようだが
街灯の光が影になっていてよく見えない
こんなところに猫よけというのも変だなと思ったとき、リードが強く引かれた
見るとクロが歯をむき出してうなり、後じさりしている
奇妙だなあと思いながらもその場を離れた

それからクロの様子が変になった
いつもはおとなしい犬だが、低い姿勢で警戒しているみたいだ 
何かの臭いをかぎつけているのかもしれない
50mばかり行った曲がり角で、低く「ウッ!」と吠え声を飲みこむような音を立てた
頭の先のほうを見ると人家の生垣の中ほどに、枝に引っ掛かるようにまたペットボトルがある



658:本当にあった怖い名無し:2012/12/18(火) 00:13:57.24 ID:s57WDnQg0
いって見ようと思ったけど、クロが近づこうとせずリードを強く引っ張る
しかたなく近くの電柱につないで近寄ると、街灯があたってさっきよりよく見える
液体は透明で、中にはやはり折りたたんだ細長い紙と、
何かそれほど大きくはない生き物のひとつづきの内臓?がゆっくり回っている
ギョッとした ああ嫌だ見なければよかったと思った

子どものイタズラかなにかで、内蔵は魚かカエルなんかのものだろうか
とにかく気味が悪くなって、すぐ先にある神社までいく足を速めた
犬を連れているので不浄かと思って、いつも神社の鳥居をくぐらないで引き返す
その晩もそうしようとしたら、たくさん並んでいる
赤い奉納鳥居の間をだれかが歩いてくる気配がする

カサカサという足音のするその方向から目が離せなくなった
最後の鳥居二本くらいまで来て姿がうっすらと見えてきた



659:本当にあった怖い名無し:2012/12/18(火) 00:15:11.77 ID:s57WDnQg0
中年の女性で和服を着ている 両手で重そうな布袋を前に提げ持っている
布袋の上部にはペットボトルのキャップ部分が7・8本分見える
その女性は近くまでくるとすごい厚化粧で顔は真っ白
自分らの前をこちらを見ようともせずに通り過ぎた
女性が角を曲がってからクロのほうを向くと、伏せの状態で小刻みに震えてた
それから家に戻るまでの間クロは道端に二回吐いた

クロはその晩、飯を食べず今にいたるで何となく調子が悪そうで、
ペット病院に連れて行こうかと思っている
それからクロの散歩は神社コースはやめたので、
あのペットボトルがどうなったかはわからない

神社の噂をそれとなく周囲に聞いてみたが、これまで2回ほどボヤ騒ぎがあったという
2回とも、遠くから炎が上がっているのが見えたので通りかかった人が通報し、
しかし消防が駆けつけると、何かが燃えたような跡は一切なかったんだそうだ
わけがわからん



689:本当にあった怖い名無し:2012/12/19(水) 11:09:44.24 ID:XZmn8L4k0
>>659
はやくクロにお祓い受けさせてやって
ついでに自分もやってもらった方がいいよ



720:本当にあった怖い名無し:2012/12/20(木) 21:35:39.22 ID:WnTN3tck0
>>689
病院が先だろ



662:本当にあった怖い名無し:2012/12/18(火) 04:41:08.37 ID:9Auk81tl0
侵入者
一応最近の話


俺の家って俺が子どもの頃からよく壁や天井が軋むような、
叩かれるような、何かが倒れたりするようないわゆるラップ音が頻繁に聞こえるのね


例えば、俺が小学生だった頃は昼過ぎに学校から帰ってくると、
親が共働きなこともあって家に俺一人になったりすることもあったんだよ

ラップ音はそんな昼の時間帯でも頻発して、誰もいない二階の床が「ドタッ」みたいな音たてるんで、子どもだった俺は強盗や空き巣が入って来てて
二階にいるんじゃないかとか、すげえ不安で怖い思いをしてた


ある時は玄関のドアが空いたような音がしたり、
ある時は二階にある和室の引き戸が「ゴロゴロ」って少し開くような音がしたりした

そんな音がする度に、俺は木製のバットとか台所にある包丁とか持って音がする方へ恐る恐る誰もいないことを確認しに行ったりしてた



663:本当にあった怖い名無し:2012/12/18(火) 04:50:14.17 ID:9Auk81tl0
その影響があってか、子どもの頃から大人になった今に至るまで、
家の外から不審者や犯罪者や基地外が家の窓や二階のベランダや
裏口から侵入してくるって内容の夢をすんごいよく見るんだよ

夢の内容は、家に俺がいてなんとなく過ごしてると
「あっ、これは入られそうだな」って直感が突然頭をよぎる


で、慌てて気配がする家の箇所、例えば玄関の横にある窓に駆け寄ってみると
知らないおっさんが家の外からじーっと家の中の様子をうかがってる

俺は次々とそんな侵入者の居る家の出入り口に駆けつけてカギを閉めたり、
武器を見せつけて威嚇して侵入者を追い払ったりする、そんな夢だ

侵入者の見た目はおっさんだったり、イカれた表情の女だったり、
時には2mくらいある化け物の姿だったりする




664:本当にあった怖い名無し:2012/12/18(火) 05:01:09.13 ID:9Auk81tl0
その夢は俺が大人になるに連れて内容がエスカレートしていって、
家の中に侵入者が入って来てしまう!もうダメだ!ってとこで目が覚めるようになっていった

大学に入るころになると、それまでは経験したことなかった金縛りにもあうようになり、金縛りの間、例のあの「あっ、誰か家に入ってきそう」という予感がするようになる

そして更に、金縛りにかかって悪寒に耐えていると
突然すごいリアルな家のドアが開く音が聞こえてくる

そして明らかな足音が俺のいる部屋に近づいてきて、俺のベッドの近くをうろついて止まる
そうするとまた家のドアが開く音が聞こえて、
同じように足音が近づいてきてベッドの近くをうろついて止まる

怖さで目を開けずにひたすら耐えていて、それでもあまりにも音や気配がリアルなので、足音が近づいてくるループ五度目くらいのときに恐る恐る目を開けると
おっさんがひとり無表情でベッドの横に立って俺を見下ろしてた




665:本当にあった怖い名無し:2012/12/18(火) 05:14:20.89 ID:9Auk81tl0
怖さで頭が真っ白になってると、今度はまた新しく
「また何かが家に入ってきそう!」という気配がする

そして急に金縛りが解けて、勢いよく飛び起きるとさっきのおっさんはいなくなっていた

だけど、今度こそ現実に、リアルに誰かが家の玄関の前に立っている!と、
何故か確信した俺は、慌てて玄関に駆け寄った


玄関のドアに近づくと、普通ドアの重みで自然に閉まるはずなのに、
何に支えられているのか、ドアが数センチ開いていた

危機感を覚えた俺は、慌ててドアノブを手にとったが、
その瞬間、体が凍りづいて全身の毛が逆立った


数センチあいたドアの隙間からドアノブに手をかけている
不気味な表情の小さな女が、棒立ちで俺を見つめていたのだ


俺は叫びながら、ドアを閉めようと渾身の力でドアノブを引くが、どんなに力を入れても小さくて細い不気味な女が片手で持ってるだけのドアを引き戻せなかった
俺は泣きそうになりながら必至でドアを引いているが、
女はそんな俺をじーっと無表情で見つめていた




666:本当にあった怖い名無し:2012/12/18(火) 05:41:25.99 ID:9Auk81tl0
そんな状態が10秒くらい続いて、突然その女はニヤ~っと笑い始めた

俺はもうダメだ!入られる!と思った

つぎの瞬間、俺はさっきまで寝てた自分のベッドの上で目が覚めた
何がなんだか分からない状態で、さっきの女は!?おっさんは??
何がどうなったんだ!??と、飛び起きた


めちゃくちゃ怖かったが、家のドアを確認しに行ってみると、きちんとカギがかけられている
どうやらおっさんや女は今までになくリアルな金縛り中の夢だったらしく、
状況を把握するのにすごく時間がかかった

それが今年の2月のこと


ただ、俺がものすごく不安なのは、
それ以来あんなに頻繁に見ていた侵入者の夢を見なくなったことだ

家のラップ音は子どもの頃からあるもんだから流石に慣れてしまったけど、
夢を見なくなったのは結局なにかに入られてしまったのだろうか




669:本当にあった怖い名無し:2012/12/18(火) 12:04:42.27 ID:oKlvjiWy0
>>666
怖い…
そんな経験絶対にしたくない



710:本当にあった怖い名無し:2012/12/20(木) 14:17:11.31 ID:oGs7FvnL0
鵺塚
土着信仰や風習に関する怖い話


204 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/12/12(水) 00:36:54.81 ID:4/CjRexR0
むかし秩父の荒川上流ダム群のあたりに
イツザミという村八分にされた3戸ほどの集落があった。

その人達の間では法律によって禁止される昭和初期まで風葬が行われていた。
遺体を風葬する洞窟には鵺というのが棲みついており死体の肉をキレイに食べて
骨だけにしていると言い伝えがあるそうだ。
そしてその骨を洗骨し壷に入れて洞窟に納めるが風習だったらしい

日本が高度成長期に入る頃、父が住んでいる地元で戦時中に使われていた近くの
防空壕から気味の悪い奇声が聞こえてくると噂が広まった。
あるとき地元の若い男達3人が酒を飲んだ勢いで、その防空壕へ肝試しに入った。
男達が戻ってくると得体の知れない大きな獣の死骸を持ち帰り
これが化物の正体で退治してやったと地元民に勇ましく見せびらかしていた。

だが数日後その獣に直接トドメを刺して殺した男が突然死んだ。
そして葬儀が行われ火葬された男の遺骨が、何故かまったく残らず全て灰に
なってしまい結局それで祟りだ呪いだの噂や騒ぎが大きくなり揉めに揉めていたら
それを見かねた土地の有力者が火葬炉の火の調整の不手際よって起きたのが原因で
祟りではないという事情を説明して遺族に弔慰金を渡して騒動を収拾させた。だがその後・・・
土地の有力者は防空壕の傍にあの獣の魂を鎮める小さな塚をひっそりと祀っている。
地元民はそれを「鵺塚」と呼んだが、塚がダムに沈んだ後でも公でその話をする人はいなかった。

この話を父が亡くなる直前に聞かされ、
私はよくある迷信の類と思い本気にはしていなかったが

父が他界し葬儀の最中にある事に気づいた。
父方の身内や親戚の葬儀で骨上げをした事が一度もない事を・・・。



779:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 13:16:38.87 ID:wS/+3jG/0
釣りで遭遇した話 「バス回収箱」

たしか2007年の秋だったと思う。
悪友の亮(りょう)、亮のイトコの淳(じゅん)と
滋賀県は琵琶湖にバス釣り(ブラックバス釣り)に行った時の話。



ある時、亮と近くのダムにバス釣りに行ったのだが
全く釣れず帰りの車の中でリベンジの計画を練っていた。

そして亮の家に着く頃には琵琶湖遠征の話が組みあがっていた。
で、亮の家に着くとそう年の変わらない男がいた。
彼の名は淳、亮のイトコで俺らより一つ年下だそうだ。
俺らが次の土日に琵琶湖に行くことを知ると是非自分もと言ってきた。
断る理由も無いので一緒に行くことに、ただ亮は一瞬妙な顔をしたあと「ま、いっか」と・・・?


-ウンチク-
ブラックバスとは北アメリカ原産の外来魚でフィッシュイーター。
琵琶湖でも大繁殖して固有主絶滅の危機とかで何かと目の仇にされている。
ただモロコなど日本固有種の激減の理由は同じ外来魚のブルーギルの
食害と護岸整備(公共事業)による産卵場所の激減よるところも大きい。




780:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 13:18:23.25 ID:wS/+3jG/0
琵琶湖釣行当日、俺たちバサーの朝は早い。
午前二時に出発、午前三時頃に天王山トンネルを通過したときに
亮「なんか見えたか?」
淳「いや、特には・・」
俺「?」
なんだ今のやり取りは?

「なあなあ、今の何?何かあったん?」
「いや実はな、こいつ霊感がけっこう強いんよ」
「え、そうなん?」
「はぁ、実はそうなんす」
淳君は霊感があるいわゆる「見える人」ってやつらしい。
俺はなんだかワクワクしてきた。
「え、じゃあ今までどんなん見たことあるん?」
「そうっすねぇ・・・」



781:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 13:20:00.63 ID:wS/+3jG/0
以下淳君が見てきたものの一部
・国道2号線のおばちゃんみたいな何か
・国道312号線の四足動物的な何か
・近所の桜の木にへばりついているカエルみたいな何か
・東京タワーで見た空飛ぶ巫女ぽい何か
・中古車センターの車に乗っている自縛霊一家
・落ちてた財布から禍々しいオーラ
・海で不知火
などなど

「ほー、けっこう見てるんやねぇ」
「まだまだこんなもんじゃないっすよ」
「で見えたらどう対処すんの?」
「基本はガン無視です。俺は見えるってだけで対処の仕方とか知らないっすから」
「ほんとに見えるだけなんだなぁ、でも本当に見えてるん?実は変な薬でも決めてるとかw」
「あははは、バレましたぁ?w」
そんなこんなで怪談とも言えない怪談話で盛り上がりつつ、俺らは目的の琵琶湖についた。



782:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 13:22:01.60 ID:wS/+3jG/0
琵琶湖(南湖)についた俺ら、テンションは実に高かった。
実は俺らは琵琶湖初挑戦でその期待たるや半端なものではない。
琵琶湖なら50センチ60センチオーバーは当たり前!ルアーを投げれば即爆釣!
そんな勝手な妄想していたが現実は厳しい。

時刻はすでに正午を回っているがいまだに誰もバスを釣れず。意気消沈する三人。
昼食時にこれからどうしようかと小会議、
もう少し車で北に移動して仕切りなおしということになった。

適当に車で北上し、適当に護岸駐車場に車を止め、地に降りた。
岸際を歩いて北上しつつロッド(竿)を振るも全く当たり無し。
そもそもこの季節は護岸付近は藻が大繁殖していてまともな釣りにならない。
次来るときはボートを調達しとかないとあかんかな・・と思いつつ俺らは歩いて北上を続ける。



783:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 13:23:48.47 ID:wS/+3jG/0
「あ」
唐突に淳君が声を口に出す。
「なに、どうしたの?」
「おっとこれは、久々に何か見えたかぁ??」
淳君は一瞬動きが固まったてから
「うわ、これは・・・おおおお???」
一方向をマジマジと観察している。

「なんだよ、教えろよ」
「なーんか嘘くせえw」
「いやいや、まあまあ」
一通り観察終えてから淳君は
「あそこに箱があって、その周りで子供が三人遊んでるでしょう?」
「うんうん」「うんうん」
「あの周辺、何かがうようよいるんすよ」
「ブヨ(蚋)じゃね?」
「そんなんじゃなくて・・あ、あの箱から湧いて出てるのか・・」
「???」「???」
「もしかしたらデジカメに写るかも・・あ、駄目か、やっぱり写らないし」
よくわからないが俺らも試しに携帯で写真を撮ってみる。が、やはり何も写らない。



784:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 13:26:11.56 ID:wS/+3jG/0
淳君が言うには地上50センチくらいのところまでで全長10センチから40センチくらいの何か分らない「群れ」が湧いているのだとか。
それは「箱」から湧き出し子供たちの足元をまとわり付いているとか。
「実害とかはありそう?」
「さあ?でも近づく気にはなれないっすね」
さらに観察、どうやら子供たちノベ竿で魚を釣っては生きたまま箱の中に捨てているらしい。
そして死んでいく様子を楽しんでるようだ。

暑い中、背中に冷たいものが走る・・
「何やってんだ、あいつら!?」
注意しようと前に出ようとするが淳君が立ちふさぐ。
「近づかない方がいいっすよ、憑かれちゃうかも」
「え、そうなの?」
「可能性高いっす。」



786:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 13:37:30.24 ID:wS/+3jG/0
「あんたたち、あれが見えるんだ?」
唐突に声をかけられて思わず振り向くと女の人がいた。
ロッドを持っている、どうやら俺らと同じ釣り客のようだが・・
「あれはね、悪名高い『バス回収ボックス』。
そして湧いてるのは魚だったものの残りかすみたいなものかな、よくわからないけど。


まあ大人が近づいてもどうってことは無さそうだけどね、
でも百害あっても一利なしな存在だから近づかない方がいいよ。」

「あんた誰?」
「通りすがりの普通のバサーだよ。」
「あれ、止めなくていいんですか?」
そういってバス回収ボックスに魚を捨てて楽しむ子供たちを指差した。
「外来魚を箱に捨てるのは行政が決めたことなのよ、注意する理由なんてある?」
「でも・・」
なんか釈然としない。

「それにあの子達はもう手遅れだから。」
「手遅れ?」
「そう手遅れ。あの子達、思春期に入る頃には楽しんで人を殺せるくらい感性が変貌するでしょうね。きっといつか人を殺すわ。」
俺と亮は怪しい人を見る目で
「なんでそんなこと分るの?」
と問いかけた。
「さあ、なんでだろうね?持って生まれた才能としか言いようがないわ。」
その後少し話をして女の人は去っていった。もう少し詳しい話を聞きたかったが仕方が無い。



787:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 13:39:00.66 ID:wS/+3jG/0
帰りの車の中は例の話で持ちきりだ。
女の人が言うには回収ボックスの形は問題がありすぎるとのこと。
あれは祭壇的な形であり生きたまま放り込まれる魚は生贄と変わらない、
野良幽霊や野良神や野良妖怪のかっこうの住家になり力を増大させるらしい。

そして俺たちが見た回収ボックスの中にも得たいの知れない何かが巣くっていたらしい。

しかし琵琶湖周辺の全ての回収ボックスが同じ状況にあるというわけでは無いらしく、ほとんどは何も居ついていないのだとか。
まあ確かに外来魚のブラックバスやブルーギルを
生贄に出されて喜ぶ日本の神やモノノケは少なさそうだ。


「ところであの女の人・・」
「ん?」
神妙な顔して淳君が語る。
「あの女の人、おっぱい大きいかったすね!」
場の空気をぶち壊す淳君、以後おっぱいの大きさと
霊能力の関係について盛り上がりつつ俺らは帰った。




788:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 13:40:34.65 ID:wS/+3jG/0
月日は流れ・・
それにしても気になるのは
「子供たちはもう手遅れ」
の言葉。
本当に手遅れなら2012年現在、あの子供たちも
もう中学生か高校生くらいのはずで殺人を犯しているかもしれない。


しかしながら琵琶湖周辺や滋賀県で重大な少年殺人事件の話は聞かない。
もしかしたらバレないように殺しているのか県外に引っ越して殺しているのかもしれないが。
まあ女の人の予言は外れたんだろうと今は楽観しているが。



おわり



828:本当にあった怖い名無し:2013/01/05(土) 16:12:32.17 ID:WccFY/r20
車の中
10年くらい前の話だけど、母の職場に荷物届けに行った時のことを

職場の前に駐車場があるんだが、そこに止まっていた1台の車にふと目がいった
よくよく見てみると、後部座席にロングヘアの女性と金髪の若い男性が座っている

その二人を何となく眺めてたんだが、1分したところであれ?と思った
というのも、その日は8月だというのにエンジンの切れた車内で窓も開けずにいたことと、
二人とも前かがみの姿勢のまま微動だにせず固まっていたから
それに気づいた瞬間、「あ、これ生きてる人じゃない」と直感
ぞ~っとしてすぐに母の職場に逃げ込んだ

長いと言われたので分けます



829:本当にあった怖い名無し:2013/01/05(土) 16:24:17.59 ID:WccFY/r20
>>828の続き

後日母から聞いたんだが、その車は母の同僚の車
私がその二人を目撃してから数日後、同僚がお守りを神社に貰いに行った
その際その車を運転していったらしいんだが、神主さん車を見るなり
「あー…。人、乗ってますね」と言われたんだって
私が見た2人に加え、助手席にも1人おじさんが乗ってたらしい(私は気づかなかった)
同僚、震え上がってその場で車のお祓いをしてもらったそうです

あと1回で終わる



830:本当にあった怖い名無し:2013/01/05(土) 16:26:32.69 ID:WccFY/r20
>>829の続き

何で同僚が母に言ってきたかというと、
母と同僚が外回りに行く際に同僚の車に決して乗ろうとしなかったから

母にも見えていたそうです(母はなぜかロングヘアの女性しか見えなかったそうだが)
お祓いした翌日に同僚が母に「ちょ、お前見えてただろ!!」と突っ込んできたそうでw

でも、同僚の車は中古ではなく新車だったんですよね
乗ってた3人も、同僚には全く心当たりがないそうで
曰くつきの中古車とかでもないのに、
何であの人たちはあの車の中にいたのかな…と不思議でした


こま切れで読みにくいうえに、あんま怖くなくてごめんなさい



831:本当にあった怖い名無し:2013/01/05(土) 22:55:06.35 ID:Jrim12AQ0
>>830

新車だというのがリアリティがあって良かった



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