TPPに日本が全面参画した場合には、飼料業界で一番気になるのは、現時点で、飼料原料の殆どが無税扱いで入って来ているので、食品原料の穀物も飼料用穀物もその輸入コストに格差が無くなることである。
ある意味、食料の安定供給に向けて無税枠の特権が認められていたのが、他の食品産業と差が無くなることになる。また、小麦等も輸入自由化された場合には、国産麦の生産者を如何に保護するかが課題になる一方で、韓国等他の国が買っている様な低価格の飼料用小麦が輸入出来る様になる。
日本の配合飼料産業を中心とする製造業の主原料は、殆どがアメリカ産のとうもろこしであったが、それは、アメリカ産とうもろこしの飼料原料としての輸入が関税フリーということで、他の穀物に比べて優遇されていたからに他ならない。
これ以外に、日本の飼料産業を保護する為に、例えば、飼料製品は、小袋にパッキングされたのに限定されているが、これも規制が外されると、バルクのタイプで、混合飼料の輸入が可能になるだろう。
つまり、アメリカでとうもろこし以外の幾つかの粗粒穀物等を混合した飼料をTMR基礎飼料として輸入が出来る様になる。更に、アメリカ産の牧草等も現地で、粉砕して混合したミックスサイレージ飼料の形で輸入されれば、今、わざわざ高い牧草や穀物を輸入して日本国内で製造されていたTMR(トータルミックスドレーション)等は、大部分が輸入品になってしまうかもしれない。
そういった面で、TPPは国内の畜産市場への脅威であると同時に国内の飼料産業のあり方自体を変えてしまいかねないのである。
ある意味、食料の安定供給に向けて無税枠の特権が認められていたのが、他の食品産業と差が無くなることになる。また、小麦等も輸入自由化された場合には、国産麦の生産者を如何に保護するかが課題になる一方で、韓国等他の国が買っている様な低価格の飼料用小麦が輸入出来る様になる。
日本の配合飼料産業を中心とする製造業の主原料は、殆どがアメリカ産のとうもろこしであったが、それは、アメリカ産とうもろこしの飼料原料としての輸入が関税フリーということで、他の穀物に比べて優遇されていたからに他ならない。
これ以外に、日本の飼料産業を保護する為に、例えば、飼料製品は、小袋にパッキングされたのに限定されているが、これも規制が外されると、バルクのタイプで、混合飼料の輸入が可能になるだろう。
つまり、アメリカでとうもろこし以外の幾つかの粗粒穀物等を混合した飼料をTMR基礎飼料として輸入が出来る様になる。更に、アメリカ産の牧草等も現地で、粉砕して混合したミックスサイレージ飼料の形で輸入されれば、今、わざわざ高い牧草や穀物を輸入して日本国内で製造されていたTMR(トータルミックスドレーション)等は、大部分が輸入品になってしまうかもしれない。
そういった面で、TPPは国内の畜産市場への脅威であると同時に国内の飼料産業のあり方自体を変えてしまいかねないのである。
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