2015年02月13日
釧路高専、定員40名減
ついにこの時が来たか…。
記事のタイトルを見ての率直な感想です。16年度から学科再編。それに伴っての定員40名減。学科の枠組みが必ずしも時代の要請にマッチしていないという側面は、確かにあるんです。
情報工学・電子工学・電気工学・機械工学。昔であれば、それぞれ主に、プログラム・弱電・強電・機械といったようなそこそこに明瞭な線引きがされていました。ところが今では、専門知識の多くは複数の分野にまたがるわけですから、そうした区分け自体、意味が薄れているわけなんですね。(その点、建築学科は明確です)その意味での再編、これは時代の流れでしょう。
しかし、問題なのは定員の縮小です。せっかく地元に工業高専があるのに、地域の子ども達の理数の力が相当に弱い。なので高専という選択肢は真っ先に消されることが多い。実に残念、あまりにもったいない。(事実、現在では釧路市内からの進学者は5割強といったもの。ここのところ、寮は満員だそうです)
そしてまた、この地には実におかしな風潮があります。学校の先生方が高専進学を薦めないんですね。「将来の選択肢が狭まってしまうから」(就職が当然に工業系に向いてしまいますから)という理由ならまだ分かります。いただけないのはこれですね、これ。「高専に行ったら、勉強で苦労するぞ」なんだそれ?楽しなさいって言いたいわけか?しかしまぁ、どうにもこうにも…。
公立高校との完全併願制が導入され、一時期の(毎度)定員割れ状態から脱したものの、しかし釧路学区(旧釧路第一学区)の倍率が低いまま。つまり、高専と武修館の定員を加味したなら実質は大幅に定員割れ。そうした実情が相も変わらずに逆風になったままです。おまけに、成績上位層は年々やせ細る一方。
答えは簡単。理数教育ですよ、理数教育。算数・数学の学力が高まったなら、黙っていても地元からの進学組が増え、当然ながら倍率も担保され、その存続は安泰ということになるわけです。今までは、その正反対の路線を歩み続けてきたわけですが…。
やはり間に合わなかったか…。
記事を読み終えての、これまた率直な感想です。今日(2015.02.13)の北海道新聞記事です。
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記事のタイトルを見ての率直な感想です。16年度から学科再編。それに伴っての定員40名減。学科の枠組みが必ずしも時代の要請にマッチしていないという側面は、確かにあるんです。
情報工学・電子工学・電気工学・機械工学。昔であれば、それぞれ主に、プログラム・弱電・強電・機械といったようなそこそこに明瞭な線引きがされていました。ところが今では、専門知識の多くは複数の分野にまたがるわけですから、そうした区分け自体、意味が薄れているわけなんですね。(その点、建築学科は明確です)その意味での再編、これは時代の流れでしょう。
しかし、問題なのは定員の縮小です。せっかく地元に工業高専があるのに、地域の子ども達の理数の力が相当に弱い。なので高専という選択肢は真っ先に消されることが多い。実に残念、あまりにもったいない。(事実、現在では釧路市内からの進学者は5割強といったもの。ここのところ、寮は満員だそうです)
そしてまた、この地には実におかしな風潮があります。学校の先生方が高専進学を薦めないんですね。「将来の選択肢が狭まってしまうから」(就職が当然に工業系に向いてしまいますから)という理由ならまだ分かります。いただけないのはこれですね、これ。「高専に行ったら、勉強で苦労するぞ」なんだそれ?楽しなさいって言いたいわけか?しかしまぁ、どうにもこうにも…。
公立高校との完全併願制が導入され、一時期の(毎度)定員割れ状態から脱したものの、しかし釧路学区(旧釧路第一学区)の倍率が低いまま。つまり、高専と武修館の定員を加味したなら実質は大幅に定員割れ。そうした実情が相も変わらずに逆風になったままです。おまけに、成績上位層は年々やせ細る一方。
答えは簡単。理数教育ですよ、理数教育。算数・数学の学力が高まったなら、黙っていても地元からの進学組が増え、当然ながら倍率も担保され、その存続は安泰ということになるわけです。今までは、その正反対の路線を歩み続けてきたわけですが…。
やはり間に合わなかったか…。
記事を読み終えての、これまた率直な感想です。今日(2015.02.13)の北海道新聞記事です。
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この記事へのコメント
2. Posted by ZAPPER 2015年07月08日 11:30
大石様
情報、ありがとうございます。
本日の新聞にも出ていましたが、今回の「改革」によって、結局は更なる受験者減となる可能性が高くなると判断しております。
言い難いことですが、校長が変わってから、こうした「改革」は裏目に出ているように思います。
論点を整理をして、記事としてアップしようと思います。
ありがとうございます。
情報、ありがとうございます。
本日の新聞にも出ていましたが、今回の「改革」によって、結局は更なる受験者減となる可能性が高くなると判断しております。
言い難いことですが、校長が変わってから、こうした「改革」は裏目に出ているように思います。
論点を整理をして、記事としてアップしようと思います。
ありがとうございます。
1. Posted by 大石 玄 2015年07月07日 22:20
釧路高専で社会科の教員をしている者です。常日頃より関心を持ってくださり誠にありがとうございます。
学科改組について,本日,正式な発表をいたしました。今後も忌憚なき御意見をいただきたく存じます。
http://www.kushiro-ct.ac.jp/modules/d3blog_04/details.php?bid=163
学科改組について,本日,正式な発表をいたしました。今後も忌憚なき御意見をいただきたく存じます。
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