このところ、『突然PCの電源が落ちた』という話をしばしば耳にする。
OSはWindowsXPである。以前のWindows9×系のOSはよくフリーズした。
XPになってフリーズは減ったが、その代わり、いきなり電源を落とすとは、
Windowsも確実に進歩しているらしい。
こういう脆弱なOSでも、世界標準になってしまったからには上手く付き合って
行くしかない。前にも書いたが、セキュリティ・ソフトの導入やWindowsのアップ
デートは必ずしも必要ではなく、最も重要なのは、システムのバックアップなのだ。
普通に使っていても次第にあちこち綻びてゆくのだから、元気な状態を保存して
おいて、いつでも素早く元に戻せる様にしておく事が肝要。さもないと、何か
重大な問題が起きた時、また一からリカバリーし直して、ネットワークその他の
設定をし、普段使うソフトをインストールして・・・と、慣れた者でも半日つぶす
羽目になる。もしも、XPの『システムの復元』という機能が完璧なものならば
こんな苦労をしなくてもよいのだが・・・。
なお、「システムのバックアップって何?」という超初心者は、ここを参考に。
視覚障害者のためのサイトだが、実に解りやすく書かれている。
また、バックアップ・ツールには各種あるが、私はTrue Imageというソフトを
使っている。フロッピーで起動ディスクを作る必要はないし、何より処理が速い。
こうしてシステムのバックアップを取っておくと、かなりの無茶をしても平気。
試しに、溜まってるWindowsのアップデートを全部やってみたところ、・・・あらら、
元のシステムが倍に膨らんでしまった。これを人間にたとえると、生まれつき
病気がちな子に、効くかどうか分からない薬を大量に投与して、身体が倍に
腫れ上がってしまった様なものか。間違いなく児童虐待ですな、こりゃ。
アメリカのフォーク・ヂュオS&G(サイモンとガーファンクル)の
『コンドルは飛んでいく』は大抵の人がご存じと思う。哀愁を帯びた
アンデス民謡に「カタツムリになるよりは雀になりたいな」という
歌詞を付けて世界的なヒットになった。初めてこの曲を聴いたとき、
まだ多感だった私の目から、半粒ほどの涙が流れた記憶がある。
後に知ったのだが、アンデスのコンドルは体重が有りすぎて
飛べないとか。ハングライダーみたいに地上に舞い降りた後は、
岩山をテクテク歩いて登っていくらしい。そういえば、この曲の
原題は『コンドルは通り過ぎる』だ。
以来、この曲を聴くたびに、山道を満腹のコンドルが汗を拭き拭き
登っている絵が浮かんでしまう様になった。
かつて、私の流した半粒の涙をどうか返してほしい。
ところで、S&Gのデビュー・アルバム「水曜の朝、午前3時」に
『太陽は燃えている(邦題)』という、原爆をテーマにした歌がある。
聴いてみれば誰でも分かると思うが、メロディー・ラインがあの
沖縄戦を歌った『さとうきび畑』と実によく似ているのだ。
日本音楽界の重鎮だった寺島尚彦氏・作のこの名曲の発表年は
意外に古くて1967年。しかし、S&Gの方は1964年である。
同じ反戦のメッセージ・ソングとして、深く影響を受けたのは間違い
ないだろう。
意図的かどうかは分からないが、『太陽は燃えている』は滅多に
メディアで流れることはないし、70年代初頭に、エンゲルベルト・
フンパーディンクの同名のラブソングが大ヒットして、本家の方は
すっかり世間から忘れられている。
もし出来ることなら、なかにし礼氏あたりに邦訳をお願いして、
さだまさし始め、多くの歌手にぜひ歌ってほしいものである。
せめて、8月の前半くらいは・・・。
ウインドウズとの付き合い方
知人からPCの買い換えを相談された。Meを含むWindows98系のサポートが
今月で終了したので、セキュリティの点で安心なXPにしたいという。しかし、
「WindowsXPなら安全」と単純に思うこと自体、セキュリティの何たるかが
殆ど分かってない証拠だろう。
この御仁(仮にA氏とする)は団塊の世代で、地方公務員である。
数年前にもウイルス対策について訊かれ、「メールソフトにOutlook Express
さえ使わなければ、たとえ感染しても余所へ広がることはない」と説明し、
無料のWebメールを取得する方法を詳しく教えたことがある。
しかし、未だにOutlook Express から離れられないようだ。メールは
手元に残しておかないと不安だというが、聞けば、メールのバックアップも
していないらしい。HDは絶対に壊れないと信じて疑わないのだろう。
また、彼からは何度か古典的なウイルス付きメールを頂戴したことがあり、
その度に、「ブラウザで表示するだけで感染するサイトが有るから、
ネットの裏通りを歩きたければ、IEを止めて、他のブラウザにすべし」と、
NetscapeやOperaを紹介した事もある。ファイルの解凍方法が
分からないというので、それも詳しく説明したが全くの無駄骨だった。
しばらくして、「新しくセキュリティ・ソフトを導入したので、今後は絶対
大丈夫」とメールをよこしてきた。PCショップの店員の薦めらしい。
そのソフトは、私もずっと以前に使ったことがあるが、とにかく重い。
一般的にセキュリティ・ソフトというのは譬えて言えば、常に自転車の
荷台に土嚢を積んで走ってる様なものだし、Windowsの修正パッチを
当てる時には一旦外しておかないとトラブる事が多いのだ。
私のデスクトップPCはWindowsXPで、ノートはWindows98SEだが、
もう長くどちらにもセキュリティ・ソフトは入れていない。怪しいメールは
無視するし、万全を期して週に一度は、ウイルスのチェックだけでなく
削除もしてくれるこのサイトでオンライン・スキャンをしている。
また、近ごろ話題のスパイウエアは、Spybotなどのフリーソフトがあるので
大いに助かっている。
さらに、XPの『自動更新』も切ってある。出来たての修正パッチは
ウイルス以上に危険だったりするからだ。
そのためにXPには『システムの復元』という新機能を付けた・・・
という穿った見方があるが、多分正解に違いない。
A氏のパソコン歴はもう5年にもなるが、未だにIEとOutlook Express
から離れられないようだ。
アヒルのヒナだったか、最初に動く物を見たら親と思う『すり込み』と
いう現象があるが、世のパソコン人口の恐らく8割以上はA氏と同程度の
レベルで、マイクロソフトという『ヤクザな親』から離れられないのでは
なかろうか。
聞けば、Windowsの次期ヴァージョンである『vista』は、1ギガ以上の
メモリーが必要らしいが、また多くの脳天気な初心者が買い換えるに
違いない。恐らくこの先も当分、ソフトメーカーやPCショップ、さらには
ウイルス作者から、アヒルたちが『カモ』にされる時代が続くのでありましょう。
ユネスコ(United Nations Educational,Scientific and Cultural
Organization=国際連合教育科学文化機関)はこの度、日本の『大本営』を
世界遺産として登録した模様だ。
大本営とは、1893(明治26)年の戦時大本営条例によって法制化された、
戦時の最高統帥(軍隊を支配下におき率いること)機関で、特に第二次
世界大戦中は『大本営発表』によって国民を騙し続けたことで有名だが、
1945年の終戦時に消滅したと思われていた。しかしその後のユネスコの
調査により、しぶとく霞ケ関に存続していることが判明したため、今回の
措置となったようだ。
ユネスコの世界遺産選定に関わった委員の一人は次のように語る。
「今年3月末の日本の主要な統計数字が発表された中で、個人の資産が
1506兆円、国の借金827兆円は見事な『大本営発表』といえる。実際には
1506兆円の半分は個人事業主の運転資金であり、家計における住宅ローン
等の負債額もあえて伏せている。さらには、売却可能な国の資産や歳出削減額
も示さず、『子供も含めて国民一人当たり1000万円以上の金融資産が
あるんだから、増税しても大丈夫でしょ?』と、国民を洗脳しようとする意図が
見え見えだ。世界遺産には原爆ドームやアウシュビッツなど、人類の負の遺産
も含まれるが、日本の『大本営』はその最たるものだろう」
この報道を受けて、自民党の武部幹事長は次のように語った。
「せっかく秘密にしてたのに、ユネスコさんに見つかっちゃったね。いやー、
まいった、まいった。でも、個人資産10億円以上のスーパー・リッチが
10万人を超えてるのも事実だよ。これもひとえに、小泉内閣の聖域なき
構造改革のおかげだね」
これに対しユネスコでは、『改革を免れた聖域』も新たな世界遺産に
選定すべきとの意見が出ているそうだが、もしそうなると、日本中至る所
世界遺産だらけになると指摘する声も多いようだ。
芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した洋画家の和田義彦氏(66)の複数の
作品が、イタリア人画家、アルベルト・スギ氏の作品と酷似している問題で、
文化庁は総力をあげてスギ氏を説得している模様だ。
消息筋によると、まず日本の模倣文化について同氏に説明した後、
タレントの明石家さんま氏のビデオを見せ、次に久本雅美さんのビデオを
見せたところ、スギ氏は驚きながら次のように語ったという。
「おおっ、これこそ盗作だ! 日本ではこんな事が日常的に行われているのか。
これに比べれば、私の絵と和田氏の絵は全く別物といえる」
この報を受けて、当の久本雅美さんが、
「スギさんてば、やだ~。だって、生まれつきこういう顔とキャラなんだから
仕方ないでしょ。よーし、こうなったら絶対さんまさんを追い越してやる。
大体ね、サンマに限らず、魚類は卵を抱いたメスの方が美味しいのよ」
と語ったところ、側にいた友人の柴田理恵さんは、
「そうよそうよ。お肉だって少し腐りかけくらいが一番美味しいんだから」
と、訳の分からないことを言いながら弁護したという。
全米の各主要都市で、移民への規制強化を進める米政府に対する
抗議デモが日々激しさを増している中、ブッシュ大統領は不法移民の
流入阻止を強化するため、数千人規模の州兵をメキシコとの国境線沿いに
派遣する計画を進めている。
この政府方針を知ったマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏がこの度、
長さ3200キロにおよぶ国境線を壁で閉鎖する事を提案している事が
明らかになった。同社のホームページに、ビル・ゲイツ氏は次のような
メッセージを載せている。
「このままだと、アメリカは遠からずヒスパニック(中南米系移民)に
乗っ取られちゃうよ。かつてのベルリンやパレスチナみたいに
頑丈な壁で遮るのが一番じゃないかな。そのための費用は、全額
僕が負担してもかまわないと思ってるんだ」
これに対し、あるジャーナリストはこう解説する。
「何しろメキシコ国境のセキュリティは穴だらけだからね、まるで
ウインドウズみたいに。ゲイツ氏は不法移民を徹底排除することで、
自社のソフトウエアのイメージアップを図ろうとしているのかも知れない」
なお、今回の件を知った北京政府は早速、
「アメリカは著作権を大切にする国ではなかったのか。『万里の長城』は
我が国の非常に重要な知的財産のひとつだ」
との抗議文を発表した。
悪質な貸し付けや取り立てが問題となり、財務省近畿財務局から
全店舗業務停止という重い処分を受けている消費者金融(サラ金)
大手「アイフル」に対し、この度、全国のペット業界が損害賠償請求の
訴訟を起こしている事が明らかになった。
訴状によると、「同社がテレビCMで起用していたチワワの販売価格
下落によって被った損害を補償せよ」という事のようだ。
確かにこのところ、全国的にチワワの人気は急降下しており、業界
ホームページで行った緊急アンケートでも、
「近頃何だかチワワの目つきが鋭く感じられる」
「『ハウス!』と命令しても、玄関に居座って動かないのではないか」
「午後9時以降に、数分おきに吠えて嫌がらせをしそうで怖い」
という回答が多く寄せられている。
今回の件について業者の一人は、次のように語った。
「今まで横綱級の人気だったチワワがこの有様では、とても商売が
成り立たない。死んだ方がましとも思うが、家族のことを思うとそうも
いかない。認知症の叔母を連帯保証人にするから、とりあえずの
運転資金をどこか貸してくれないだろうか」
これを知って早速、アコムと武富士から融資の申し出が有ったとか。
]]> 防衛庁職員が私物のパソコンを業務に使い、ファイル交換ソフト
「Winny(ウィニー)」により機密情報流出の不祥事を起こした件で、
再発防止策の一環として大量発注で支給品に切り替えることになったが、
これをきっかけに、私物パソコンを業務から締め出す動きは、警察など
他の官公庁などにも広がっている。
この重要情報の流出は、全国の教育機関でも深刻な問題となっており、
早急な対策が求められている一方、教員が自宅でも仕事せざるを得ない
状況もあり、私物パソコンを完全に否定できない現実がある。
そうした学校現場の特殊性を踏まえて文部科学省では、教育関係者の
私物パソコンのうち、winnyをインストールしているものを、年式にかかわらず
一台20万円で買い上げる方針を打ち出した。
インターネットに詳しい園田寿・甲南大法科大学院教授(刑法、情報法)は、
この件について以下のように語る。
「文科省のこの思い切った対策も、はたして情報流出の防止にどの程度の
効果があるのか疑問だ。ロリータ画像や動画を密かに収集している
先生たちが、20万円程度でwinnyを手放すとはとても思えない。問題は、
教育関係に止まらず、全国的にロリコンが増えている事にあるのでは
なかろうか」
これを聞いて、自民党の武部幹事長は次の様なコメントを出した。
「とにかく一刻も早く、winnyパソコンを回収しないとね。一台50万円までなら、
国の方で面倒みようじゃないか。警察関係ではwinnyの削除命令を全職員に
出したが、削除の仕方が分からないなんてのが大勢いるらしいし。
知人や友人に動かし方を教えてもらったのはいいが、ブレーキのありかすら
知らない連中が高速道路を走ってる様なもので、危険きわまりない。
ネットの裏通りを歩き回ってウイルスを貰ってきたり、初心者には本当に
困ったもんだ。その点、僕は大丈夫だよ。何しろホリエモンの兄であり、
親でもあるからね。ネットのことなら任せなさい、わっはっは・・・」
なおこの直後に、記者がスパイウエアについて質問したところ、武部氏は、
「はて・・・、諜報員の着てる服が、何かインターネットに関係あるのかね?」
と、答えたという。
2000年11月に初めて市場投入された時は、「無用の長物」とか「子供の
オモチャ」と揶揄されたカメラ付き携帯電話だが、2003年には日本国内に
おいて、それまでのいわゆる「カメラなし」携帯をほとんど駆逐するほどの
大ヒット商品となり、一方で「盗撮」や「デジタル万引き」等の犯罪行為を
誘発するなどの社会問題も生んだ。
現在では、部屋の写真を何枚か送って「引っ越し費用の見積もり」を
してもらえるサービスや、摂った食事の写真から「カロリー計算」をして
くれるサービスまであるが、しかし、静かなブームなのが健康に関する分野で、
一例として歯メールをご存じだろうか。これは、メールに歯の画像を添付
することにより、適切なカウンセリングが無料で受けられるというものだが、
この度新たに、同種のサービスとして痔メールが開始された。
この世界初の痔メールに関して、日本肛門医学会事務局は次の様な
コメントを発表している。
「『ジメール』という、あたかもフランス語の如きお洒落な言葉の響きにより、
きっと若い女性にも受け入れられやすいと思う。できれば肛門の写真だけ
でなく、便の画像も添付して下されば、より適切なアドバイスが出来ます。
先日も、潜血と便の細さから大腸ガンの発見につながった例がありました」
なお、この歯メールや痔メールに刺激された日本消化器外科学会では、
オリンパス光学に依頼して、胃カメラ付き携帯電話の開発に取り組んで
いるそうだが、
「クスコ付きカメラ携帯なら、明日にでも実用化できそうだ」と嬉しそうなのは、
日本産科婦人科学会事務局のコメントである。
「うぇ~~ん、パパ~」
「どうした、ジョージ坊や。一体何を泣いてる」
「WBCでアメリカが負けちゃったよ~」
「なんだ、そんな事か。一時は絶望視されてた日本が優勝か・・・。
大体、失点率なんていう変なルールを拵えたのがいかんな」
「だって、投手力に優れたアメリカに絶対有利だと思ったからさ。
どの世界でも、ルールを作った者が勝つのが当たり前でしょ?」
「まあ今回、それが裏目に出てしまった訳じゃな」
「その上、せっかく審判のボブという最終兵器まで送り込んだのに・・・」
「ああ、あれはちょっとやりすぎたな。眠ってるメキシコをボブが起こして
しもた。良かれと思ってしたことが悪い結果を招く。人生にはよくある
事じゃよ、坊や。そのいい例がイラクだ」
「あれはね、パパの仇をとったんだもん。フセインをやっつけたんだよ」
「まあ理由は何であれ、独裁者を倒したら、民主化どころか内戦状態に
なってしもた」
「うん、ボクももう嫌だよ。そろそろイラクから手を引こうかな・・・」
「馬鹿な事を言ってはいかん。平和志向の大統領は暗殺される。
我が国はそういう国なんじゃよ、坊や」
「うぇ~ん、怖いよ~。パパ、ボク一体どうすればいいの?」
「たとえ間違いと気づいても、決して他人の意見など聞かず、最後まで
自分が正しいとゴリ押しするしかないな。丁度いい師匠がいるから、
是非とも弟子になって教えを請うことじゃ」
「そ、それは一体誰です?」
「分からんのか。審判のボブに決まっとる」
「堀江メール」問題で、民主党の党員資格停止となっている永田寿康
衆院議員(36)がこの度、国民栄誉賞の有力候補に挙がっている事が
明らかになった。国民栄誉賞は内閣総理大臣による表彰のひとつであり、
『社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者に対し、その
栄誉を讃えることを目的とする』として1977年8月に創設されたが、
もし実現すれば国会議員初の受賞者となる。
今国会で民主党は、耐震強度偽装問題や官製談合事件などのいわゆる
『4点セット』で、自民党を完膚無きまでに叩きのめす予定だったが、
皮肉にも永田議員が小泉政権の救世主となった事が高く評価された様だ。
この件について、自民党の武部幹事長は次の様なコメントを寄せた。
「もし彼がいなかったら、我が国はどうなってたか全く見当がつかないね。
政局不安を嫌う外人が一斉に日本株を売り、せっかく上向きかけた景気が
またおかしくなったかもしれない。永田議員の功績は偉大だよ。閣内では
『ホリエモン』や『フリー記者』にも国民栄誉賞を・・・という意見が
あったが、そんなに安売りしちゃ値打ちがなくなる。え!? 渡部恒三氏
が彼に『腹を切れ』って? そりゃ残酷すぎる。永田くんは本当にいい男
だよ。僕の弟か息子にしてもいいくらいだ」
これを聞いて、1983年6月に当時の世界記録となる通算939盗塁を
達成し、中曽根康弘首相から国民栄誉賞の授与を打診された事のある、
元プロ野球選手の福本豊氏は、
「やめとき。そんなん貰うたら、道で立ちションもでけへん様になるがな」
と語ったという。
「お父っつぁん、えらいこっちゃ!」
「何や、正男か。どないした」
「オリンピックのフィギュア・スケートで、日本の荒川選手が
金メダルを取りました!」
「うん、儂も今ビデオを見てたんやが、アジアで初らしいな」
「そうです。蒙古民族の誇りです。我が国なら、褒美に豪邸と
終生年金ですよね」
「そやな。・・・しかし、ええ女子(おなご)やで。見てみ、あの
イナバウアーちゅうのか、あれやってる時の笑顔がまた最高や」
「僕も同感です。点にならんのが分かってて、イナバウアーに
こだわるのも偉い!」
「おい、お前、今から日本へ行って来い」
「へ? 何しにですか」
「そこに大きな葛篭(つづら)と小さな葛篭があるやろ。それを
荒川選手に渡して来るんや」
「あ、分かった。日本の昔話にありますね。小さい方には何が
入ってるんです?」
「平壤までの航空券や。是非とも儂が直に祝福したいゆうてな」
「ははあ、すると大きい方には、ムカデや蜂に蛇とか。ほいで
どちらか選ばせるんですね」
「そんな意地の悪い事するかい。大きい方にはアイスクリームが
入っとる。彼女の好物らしいから、それも渡して来い」
「分かりました。よっこらしょっと・・・。しかし重たいなぁ・・・。
お父っつぁん、一体このアイスクリーム、何キロあるんです?」
「荒川選手の体重と同じだけや」
「・・・嘘でしょ。彼女、こんなに重いはずない」
「儂の体重やったかな・・・」
「あ~ん、そんな、あんまりです」
「ごじゃごじゃ言うてんと、しっかり背負わんかい!」
「とほほ・・・。どっこいしょ、うーん、うーん・・・。お父っつぁん、
見て見て。僕のイナバウアー、美しい?」
「アホか」
全国のショッピングセンターでお笑いライブを展開するなど、話題に
事欠かない吉本興業(本社・大阪市中央区)が、この度ヒューザーの
小嶋進社長及び、東横インの西田憲正社長とタレント契約を交わして
いる事が明らかになった。
契約金など詳細は不明だが、両氏は当面、吉本新喜劇に随時
特別ゲストとして客演する予定とか。これを聞いて、新しく座長に
就任した小藪千豊(かずとよ)氏は次のように語った。
「ええ~? マジっすか~? あんな途方もなく芸達者なお二人に活躍
されたら、きっと僕たちみんな食われてしまいます。それはあんまりですよ。
ご両人には是非とも、漫才の方へ行ってほしいです。コンビ名は
そうですね・・・、『社長・社長』なんてどうですか」
これに対し、同社所属の若手漫才コンビ『次長・課長』は、
「それはこっちだって大いに困ります。だいいち、『社長・社長』なんて
安易過ぎるじゃないですか。東急インと東横インよりずっと安易です」と、
声を荒げて異議を唱えた模様だ。
どうやらこの社長たちは、どこへ行ってもオジャマモンの様である。
]]> 千葉県の成田山新勝寺では昨日、『世界平和・万民豊楽・五穀豊穣・
転禍為福』の祈りをこめて、恒例の「特別追儺豆まき式」と「開運豆まき」を、
大相撲横綱朝青龍関やNHK大河ドラマ「功名が辻」の出演メンバーが
参加して盛大に行われた。
昔ほどでは無いにしろ、全国各地の家庭でも縁起物の「豆まき」が
行われた事と思われるが、実は昨夜、東京拘置所(葛飾区小菅)で、
騒動というほどでもなく、ちょっと不思議な事件が起こった。
小・中学生とみられるグループが、何と拘置所の正門に向かって豆を
まきだしたのである。この行為は深夜にまで及び、次々とどこからか
生徒らは現れては去り現れては去り、その最終的な人数は延べ1万人
近くに達したものと推測される。
その光景を実際に見た記者の一人は次のように語る。
「子供たちは口々に『おには~うち~』と叫びながら、豆をまいていた。
大事なお年玉や小遣いを株券という形で巻き上げた堀江貴文容疑者は、
彼らにとってまさに『鬼』そのもので、『鬼は内』には『もう二度と表に出て
来るな』という願いが込められているのだろう。成田山の豆まきでは
『福は内』ばかりで鬼が全く無視されているので、日本全体で見れば、
これで充分バランスがとれているのではなかろうか」
なお、門前に積もった豆の山は、近所の豆腐製造業者がトラックで
引き取りに来たとか。煎った大豆は『焼き豆腐』の原料になるそうだ。
「女性にモテる呪文(じゅもん)」で一夫多妻制のような生活を送り、
専門学校生の女性(20)にも集団に入るよう脅したとして警視庁
捜査1課と東大和署に脅迫容疑で逮捕された無職・渋谷博仁容疑者
(57)が、取調官に呪文の内容を話していた事が明らかになった。
当局の発表によれば、その呪文とは「いちみえ、におとこ、さんかね、
しげぇ、ごせぇ、ろくおぼこ、ひちぜりふ、やぢから、きゅ~きも、
とひょ~ばん」というものだとか。報道各紙が早速、日本語学者の
金田一秀穂氏(父は春彦、祖父は京助氏)に解説を依頼したが、
残念ながら明快な回答は得られなかったようだ。
しかし、京都出身で関西外国語大学教授の堀井令以知氏から
次の様なコメントが寄せられた。
「これは上方の古典落語に出てくるセリフで、ポピュラーなところでは
『稽古屋』、他には『いもりの黒焼き』という珍しい噺にも用いられて
います。皆さん是非とも、実際に落語を聴いてみて下さい」
これに対し、『何としてもその呪文を知りたい』と表明していた
石原慎太郎都知事は、
「早速、テープを借りて落語を聴いたよ。なるほどねぇ・・・。これを
優しく耳元で囁いて、その後、宇治の名物『蛍おどり』を実際に
やって見せれば、どんな女性でもきっとイチコロだな」と、定例
記者会見で嬉しそうに語ったという。