2012年7月25日(水)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。

警報が続く大飯原発。今度は4号機の非常用ディーゼル発電機の異常について、警鐘を鳴らしています。

▼20120725 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

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※「大飯原発の警報 原子炉内一次冷却水の温度上昇の説明が「おかしい」理由 小出裕章7/25(1)」からのつづきです。

水野「で、またですね、お昼になりましたら、今度は2時40分頃のことです。この大飯原発4号機の中央制御室で、今度は非常用ディーゼル発電機の、補助のモーターが、異常である、ということを示す警報がまた、鳴ったんですよ」

小出「はい」

水野「で、これ、16日にも同じ警報が鳴ったんですけれども」

小出「はい」

水野「これ、はどうですか。ほっといていいことなんですか」

小出「非常用ディーゼル発電機が動かなく…ということになれば、福島原発事故の二の舞になってしまうわけですね」

水野「あ、いざという時に、発電できるかどうか、が水で冷やせるかどうかですよね」

小出「そうです。大変重要な機器なわけですし。え…福島原発事故を受けて、え …一層注意をしなければいけない装置なはずなのですが。そこで警報が頻発するということは、やはりそれも…うーん、大切に考えなければいけないと思います。」

水野「はあ…。この、水の温度についてはですね。」

小出「はい」

水野「関西電力は、温度のゆらぎが原因で、安全運転に影響はないと、言っているんです」

小出「(苦笑)…いや、ゆらぎというのはもちろんありますけれども。え…通常あるようなゆらぎで警報が出ては困るわけで」

水野「うんまぁ…たしかに」

小出「警報というのは、それを、ゆらぎを考慮した上で、決めているのですね。ですから通常ではないゆらぎがあったからこそ、警報がなっているわけですから。え…どうしてなのかという原因をまずしっかりと究明すべきだと思います」

水野「はあ…。近藤さん。」

近藤「はい…」

水野「警報が鳴っても、問題ないんだって言われるということを私たちはどう受け止めるかですよね」

近藤「うーん…なんーかねえ…あの…うーん、要するに本当にちゃんと説明する気があって言うてんのかっていう、感じが…ぼく、ずっとしてるんですね。例の、うーん、その下を走ってる活断層の話にしたってなんにしたって。もうずうっとなんちゅうんでしょうか、あの、動かして当たり前、なんだということが、最前…前段階にあるもんだから。あの、そういう返事になるのかなあと思うんですけども。…色々と不信感が多いです」

水野「ま…その活断層に関連して言いますとね」

近藤「はい…」

水野「え…今度、次に再稼働させる原発、について、関西電力の社長が取材に応じまして、高浜原発3号機4号機が、次の再稼動の対象として最有力であると、いうふうに答えたんですが。この、高浜3号機4号機というのは、小出さん、どういう原発なんでしょうか」

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「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 (集英社新書)小出裕章氏参加の共著

続き:次の再稼働の最有力と関西電力八木誠社長が述べた「高浜原発」3・4号機はどんな原発か 小出裕章7/25(3)
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