先日2012年7月18日と19日に福島第一原発4号機の新燃料の取り出し作業が行われ、その際の動画や撮影画像などを東京電力はHPで公開している。
だが、その動画では、作業員たちの企業名にはモザイクがかけられている。
▼電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ
TOP画像で示したが、再度作業員の背中にモザイクがかけられている画像を掲載しておく。
モザイクをかける必要性は一体なんだろうか。企業名が明らかになることで企業は不利益をこうむるのだろうか。どういった企業が参加し、どのように危機管理や安全管理を行なっているのかについて、僕らは知る必要がある。
おそらく日立、東芝、三菱、あるいはIHIなどの名前が書かれているのだろうと推測するが(他の企業である可能性も当然あるけれども)、そういった企業名にわざわざモザイクを掛けなければいけないと東京電力が考える理由はどこにあるのだろうか。あるいは、作業に参加している企業による要請があるのだろうか。
と思って、次に公開されている写真を見てみると、なんと企業名や名前がだだ漏れなのである。
動画ではモザイク、写真ではモザイク無しで、企業名と実名がだだ漏れとなっている。企業名の公開は当たり前だと僕は思うが、同時に実名も公開していることに首をひねってしまったりもする。
いったい公開基準はどういうものなのだろうかと首をひねってしまう。もしこれが、単なるミスであったとしたならば、企業あるいは広告代理店のチェックや要請がゆるい、あるいは東京電力側のチェック体制がゆるい、ということになるのではないかと思われるが。
4号機、新燃料取り出し作業の報告があるのは以下のページ。
▼参考:東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プールにおける新燃料の取り出し作業について
この中から、動画と写真を掲載しておく。
全てモザイクが掛けられている動画
▼福島第一原発4号機使用済燃料プールにおける新燃料の取り出し作業1
▼福島第一原発4号機使用済燃料プールにおける新燃料の取り出し作業2
▼福島第一原発4号機使用済燃料プールにおける新燃料の取り出し作業3
▼福島第一原発4号機使用済燃料プールにおける新燃料の取り出し作業4
全てモザイクなしで企業名実名が写っている写真(クリックで拡大)
とりいそぎ。
▼検証 原発労働 (岩波ブックレット)
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