Ubuntu 24.04.01へのアップグレード中にxdiagnoseのインストールに失敗する

現象

2024年12月2日にUbuntu 24.04において、アップグレード(apt upgrade)を行ったところ、xdiagnoseのインストールに失敗してしまう現象がおこった。

起こったエラーは以下のサイトのとおり。
askubuntu.com

このエラーはパッケージ開発者に報告済みとのこと。
bugs.launchpad.net

2024年12月2日現在、解決されていない。

対応:更新しないようにする

以下のページの手順で、更新対象から一時的に外した。
linuxcommand.net

更新対象から外す。

% sudo apt-mark hold xdiagnose

更新対象に復活させるとき。

% sudo apt-mark unhold xdiagnose

VMWare Workstation Pro上のUbuntuでGUIが表示されないとき

状況

VMWare Workstation Pro 17上にインストールしていたUbuntu 22.04を24.04にアップグレードしている途中で、Windows 11がブルースクリーンで落ちた。その結果、アップグレードが完了しておらず、Ubuntu起動時に真っ黒画面で何も表示されないようになってしまった。

パソコンに直接Ubuntuをインストールしている場合は、Ctrl + Alt + BackspaceでXを停止できたのだが、VMWare Workstation Proだと Ctrl + Altを押すとゲストOSからホストOSにマウスポインタが戻るという動作になっている。

解決方法

コンソールでログインし、その後、起動モードをCUIに変更する。

  1. Ctrl + Alt + F1でコンソールに移動する。Ctrl + Altを押し続けながら、F1を押す。
  2. ログインする。
  3. 起動モードをグラフィカルログインからコンソールログインへ切り替える。参考:How to switch boot target to text or GUI in systemd Linux - nixCraft。ただし、Ubuntu 22.04だと後ろの「.target」が不要。

起動モードの切り替え(Ubuntu 24.04)

グラフィカルログインからコンソールログインへの切り替え

% sudo systemctl set-default multi-user
% sudo systemctl reboot

コンソールログインからグラフィカルログインへの切り替え

% sudo systemctl set-default graphical
% sudo systemctl reboot

どのようなモードが用意されているかは /lib/systemd/system 以下の 拡張子「.target」のファイルを探せばよい。

% ls /lib/systemd/system/*.target

アップデートの完了

以下のコマンドを実行し、表示されたエラーメッセージに適宜対応する。なんとか24.04へのアップグレードは完了した。

% sudo dpkg --configure -a  (upgradeやinstallの失敗時はとりあえずこのコマンドを実行する)
% sudo apt update (最新のパッケージリストを取得)
% sudo apt upgrade (最新版にアップグレード)

Windows 11にVMWare Workstation Pro 17をインストール

作成途中

ライセンスについて

VMWareがBroadcomに買収された関係で、「VMware Workstation」と「VMware Fusion」が2024年11月から商用・教育用・個人用とわず無償化されたとのこと。
商用もOK ~「VMware Workstation」「VMware Fusion」が完全無償化 - 窓の杜

ダウンロードについて

VMWareがBroadcomに買収された以降、どこからダウンロードするのがわからない。こちらにまとまっている→CyberSakura事務局:VMware Workstation Proダウンロードの手引き(PDF)。

手順抜粋。

  1. Broadcomのアカウントを作成する https://support.broadcom.com/
  2. ダウンロードする。こちらからダウンロードできるとのこと。 https://support.broadcom.com/

インストールについて

WSL2と共存させたいので、Hyper-Vをインストールする(先にWSLインストールするのが良いかも)。Workstation Proのインストール時にはWindows Hypervisor Platform (WHP)を自動でインストールするオプションを選ぶ。

メモ:職場用Windows環境

はじめに

職場のWindowsマシンの調子がわるく、Windows 10を導入して以後、久方ぶりにブルースクリーン(BOSD)に悩まされている。2年くらい問題なく使っていたのに、2024年9月後半ごろからBOSDが頻発している。このため、初期化し、それでもだめで、クリーンインストールした。

今後も何度か環境を整えなおす必要がありそうなので、インストールすべきソフトウェアをメモしておく。

Windowsインストール時の初期アカウントをローカルアカウントにする

Windows11 Homeの場合

  1. ネットワークに接続せずにインストールを行う(有線LANの場合はLANケーブルを外す、無線LANの場合はスイッチを切る)
  2. セットアップ画面になったら Shift+F10 でコマンドプロンプトを立ち上げる
  3. コマンドプロンプトで 「oobe\BypassNRO.cmd 」と入力する。
  4. 再起動したら、設定をすすめ、ローカルアカウントを作成する

Windows11 Proの場合

  1. 設定を進める
  2. 「このデバイスをどのように設定しますか?」が表示されたら「職場または学校用に設定する」を選択する
  3. 「サインインオプション」をクリックする。
  4. 「代わりにドメインに参加する」をクリックする。
  5. ローカルアカウントを作成する。

「ドキュメント」フォルダなどの場所を変更する

ユーザフォルダの下に「ドキュメント」フォルダなどがあると再インストールを行うときなどに面倒なので、別の場所に移動させておく。

  1. エクスプローラーを起動する
  2. 「ドキュメント」のアイコンを右クリックし、「場所」タブをクリックする
  3. 希望する場所に変更する。

同様に「ピクチャ」なども移動しておく。

予測変換を調整する

Windows11では予測変換で文字入力が遅くなっている気がするので、予測変換を切る。参考:IMEをカスタマイズして日本語入力を快適に、予測入力と辞書登録を活用しよう | 日経クロステック(xTECH)

  1. 設定を開く
  2. 「時刻と言語」→「言語と地域」→「Microsoft IME」→「全般」
  3. 「予測入力」を「オフ」にする

Microsoft Office 365

Word, Excel, PowerPointは仕事に欠かせない。大学がMicrosoft 365を契約してくれているのでアプリをダウンロードしてインストールする。

2024年11月24日現在の手順

  1. Microsoft 365にログインする。
  2. アプリ一覧を表示するアイコンをクリックし、「Microsoft 365」のアイコンをクリックする。
  3. 「インストールなど」からWindowsにOfficeをインストールする。
  4. インストール後に適当なOfficeアプリを起動し、サインインする。

Firefoxのインストール

普段使っているWebブラウザはFirefoxなのでインストールする。設定のバックアップ・リストアは以下のページを見る。

  1. 移行元のPCでユーザフォルダの「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles をバックアップしておく
  2. Profiles以下の「***.default-release」が設定データが入っているフォルダ(**.defaultはテンプレート?)
  3. 移行先のPCに新しいFirefoxをインストールし、一度、Firefoxを起動する。するとProfilesが作られるのでFirefoxを終了する。
  4. 新たにできた「***.default-release」フォルダに、以前の「***.default-release」の中身を丸ごとコピーする。

これで、ブックマーク、パスワードなどが全部移行できる。

OneDrive

OneDriveのディレクトリをユーザフォルダの下にしておくと、Windowsを再インストールしたときに面倒なので、別の場所に変えておく。

Thunderbird

メーラーはThunderbirdを使っている。覚書は以下の過去エントリー

Shylpheed

Thunderbirdに切り替える前の古いメールファイルを読むためにインストール。アカウントの設定は誤送信しないように設定する。2024年11月24日現在、Windows用のバイナリーファイルがOSDNでしか配布されていない。

Sylpheedのインストールが終わったら、一度起動し、適当にアカウントを設定する。
その後、メールのアーカイブフォルダを設定する。

  1. C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Sylpheed へ移動する。
  2. folderlist.xml をメモ帳で開く(右クリックから「プログラムから開く」)
  3. メールのアーカイブフォルダを設定する。
  4. Sylpheedを開き、「フォルダツリーを再構築する」を実行する。

Slack

研究室内での簡単連絡に利用している。Microsoft Storeからダウンロード&インストールできる。

Adobe Acrobat Reader

PDFファイルを閲覧するようにAcrobat Readerをインストールする。間違ってAcrobatをインストールしないようにする。

TeraPad

テキストエディタ。UTF-8やUnix/Linux改行コードを扱えること、軽いことからずっと使っている。
インストールが終わったら、適当なテキストファイル(拡張子が.txt)を開き、標準で利用するアプリを変更する。

Gimp

インストールログなどを作るためにGimpをダウンロードする。

PuTTY

サーバにSSHでログインするために使用する。

PuTTYのインストール先(私の場合はC:\Program Files\PuTTY)にあるpagent.exeをスタートアップ(サインイン時に自動起動する)に追加する。参考:Windows 11のサインイン時に自動実行するアプリを追加・削除する方法:Tech TIPS - @IT。

  1. pagent.exeのショートカットを作成する(C:\Program Files\PuTTY以下には作成できないのでデスクトップ上に作成する)
  2. デスクトップ上のショートカットはTurtoiseGITなどのインストール時に利用するのでそのまま残しておく
  3. C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup にショートカットのコピーを置く

PuTTYにはエクスポート機能がない(このためレジストリーで設定のバックアップをとる)ので、秘密鍵と公開鍵だけ別途バックアップをとっておき、設定はのちほど追加する。

WinSCP

サーバとSSH経由でファイルを送受信するのに利用する。

WinSCPは設定をエクスポート&インポートできるのであらかじめバックアップを取っておいた設定をインポートする。

Unison

複数のWindowsパソコン間でローカルに保存したメールの同期をとるためにUnisonを用いている。

設定は過去エントリーのとおり。

Git for Windows

Windows上でGitを用いるためにGit for Windowsをインストールする。GitHubやGitLabにあるリモートリポジトリをHTTP経由で利用する際に必要なGit Credential Managerも一緒にインストールされている。

TortoiseGit

GitのフロントエンドであるTortoiseGitをインストールする。同様なフロントエンドにSourcetreeがある。私はTortoiseGitに慣れているのでこちらを使うが、Sourcetreeのほうがわかりやすいかもしれない。

Zotero

文献データ管理ソフト

DeepL翻訳

Windows用の翻訳アプリ。最近はこれとGramalryを使って英作文することが多い。Deep

Grammarly for Windows

英文校正ソフトウェア。

Zoom

Microsoft Teamsも使うが、Zoomはやっぱり便利。

VMWare Workstation

ちょっとしたことならばWSL上のLinuxを使うのが良いが、普通のLinuxをつかったほうが良い場合もあるので一応環境構築。

「微力」が「全力」の反対語として使われ始めている例?

なんのこっちゃわからなかったのだけど、このポストへのリプライをみると「微力」が「全力」の反対語として使われ始めている例のように見える。日本語は変わり続ける。

もちろん、突っ込んでいる人もいる。

追記(2024年12月4日)

salon.mainichi-kotoba.jp

まず明らかにしたいのは、「微力を尽くす」という表現があるかどうかです。「微力ながら力を尽くす」の間違いでは?という声があったので強調しておきます。「微力を尽くす」は立派に存在する日本語です。