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6時に帰るチーム術(小室淑恵)

2009-03-29 18:36:50 | ã‚³ãƒ¼ãƒãƒ³ã‚°
◎「チーム術」を実践する6ステップ・25のツール

1.現状を見える化する
(1)朝メール
   時間の見積りと優先順位を共有する
   ・時間は15分単位で考える
   ・業務とそれにかける時間(時間見積もり)をセットで考える
   ・残業は見込まず、就業時間内で終わるようにスケジュールを立てる
   ・各業務に優先順位をつける

(2)夜メール
   実際にかかった時間を振り返る
   ・時間見積もりと実際にかかった時間の差異
   ・反省点とよかった点
   ・翌日の予定

(3)1週間記録シート
   時間の使い方の傾向を把握する
   ・夜メールをもとに作成。傾向がわかれば十分。ただし、就業時間と残業の
    区分はしっかりしておく。

(4)業務分析シート
   業務の種類ごとに時間を集計する
   ・1週間の業務時間を項目ごとに集計する。


2.課題とビジョンを共有する
(5)課題発見シート
   ワークとライフの自己評価
   ○ワーク
    ①生産性・・・5段階で自己評価
    ②成果・・・会社やチームへの貢献を定量的なもの、定性的なものに区分
          して記入。
    ③直近1年間の月間労働時間・・・会社の公式の記録ではなく、チームの
                    業務改革のための試行であることを説
                    明しておく。
    ④自分の生産性(①)の高低を判断した理由
    ⑤理想と行動
   ○ライフ
    ①仕事以外の時間の充実感
    ②成果・・・直近1年間の仕事以外の成果を書く(結婚、趣味、勉強など)
    ③1日の時間の使い方・・・平日と休日それぞれの平均的な過ごし方を記入
    ④仕事以外の時間の充実感(①)を判断した理由
    ⑤理想と今後の行動

(6)見直し面談
   一人ひとりの気付きを深める
   ・朝メール、夜メール、1週間記録シートを見て各メンバーの時間の使い方
    を探る。(特に残業)
   ・業務分析シートを見て、かける時間を減らせそうな業務を見て削減目標を
    決める。

(7)チームビジョン
   会社の方針をチームに落とし込む
   ・マネジャーは自分の言葉でチームのビジョン、数値目標をつくる
   ・「利益」を意識させるためにコスト情報をオープンにしておく

(8)カエル会議
   チームで問題意識を共有する
   ・見直し面談の内容をチーム全体の会議でフィードバック

(9)ドリームミーティング
   年に数回ビジョンを語り合う
   (例)1日かけてディスカッションを行う
      ・フリーディスカッション:会社の目標・部門の目標を自由に話す
      ・個人の目標も自由に話す
      ・付箋に書き出し、カテゴリー別に分類
      ・チームの目標に落とし込む
      ・目標とそれに伴う数値を設定する
      ・メンバー全員が目標・数値に関する背景について共通認識を持って
       いるため、行動のベクトルが揃う

3.仕事の中身と分担を見直す
(10)ムダトリ会議
   業務を仕分けしてムダを省く
   ・1週間記録シートを持ち寄り、利益に直接つながる「コア業務」と内部向
    けの「ベース業務」に区分する。
   ・「ベース業務」をさらに細分化する。
    ①やめる
    ②減らすためのルールを作る
    ③人の力を借りる(アシスタント振り分けやアウトソース)
    ④標準化(マニュアル化)する
    ⑤やり方を変える
    ⑥部長決定の保留案件にする
   ・メンバー個人とチームで定量的な目標設定を行う

(11)引き継ぎマニュアル
   今日入った人もすぐに動ける
   ・作業の手順、主な連絡先、よく使うメール文面の雛型、関連資料の保管場
    所、これまでの打合せ等の議事録、変更した日付&変更した人の名前など
    をセットにしてまとめておく。

(12)マルチ担当制
   1人が複数&1ヵ所を数人で担当
   ・業務ごとにメイン担当・サブ担当を配置
   ・新入社員は短時間労働者と組ませる
    →「1人で責任を持つ時間」が発生することで、新入社員の仕事の覚え方
     が飛躍的に早まる

(13)ミニドミノ人事
   メンバーの休みをチャンスに
   ・職位・賃金はそのまま。能力とやる気に応じて期間限定で上の職位の業務
    を代行。期間内の評価が高ければ次の人事のタイミングで昇進→ポジショ
    ンと役割で人は育つ

4.評価ポイントを見直す
(14)プラスα評価
   助け合いと効率化を評価する
   ・チームを変える3つの評価ポイント
    ①人を育てあうこと
    ②時間を意識すること
    ③結果に至るプロセスを重視すること
   ・具体的には次の2点を加える
    ①成果を上げるときに「誰の情報提供やサポートを受けたか」
    ②成果を上げるときに「どれくらいの時間をかけたか」

(15)全員メンター制
   育て合う習慣をつくる
   ・メンターをマネジャーが決め、メンターをするメンバーの育成もはかる
   ・メンターの役割
    ①朝メールへのフィードバック
     業務の優先順位の確認、見積もり時間の確認、個別業務へのアドバイス
    ②夜メールへのフィードバック
     実際の成果と所要時間の確認、できたところをほめて次につなげるアド
     バイス、できなかったところの改善アドバイス
    ③上のマネジャーに仕事ぶりを報告
     「ほめること、できたこと」を優先して報告
    ④育成方針を他の社員と共有
     「ほめるポイント」と「注意の仕方のポイント」を共有
    ⑤面談する
     「朝メール」「夜メール」から課題を見つけ、時期を選んでアドバイス
     する
    ⑥課題を与え、解決の相談に乗る
     チャレンジの機会を与え、与えた後にも指導・相談に乗って成功体験に
     導く

(16)ほめ9:ダメ1
   効果的なほめ方で意欲を引き出す
   ・ほめるためのテクニック
    ①人を介してほめる
    ②プロセスをほめる
    ③人を助けたことをほめる
    ④皆の前で/皆でほめる
    ⑤存在そのものに感謝する

(17)アクションシート
   成果へのプロセスを読み解く
   ・アクションシートで重要なのは「達成できなかった要因」を分析すること

5.仕事の進め方を変える
(18)カンタンIT
   いつでも誰でも情報共有
   ・メールがすべての基本・・・メールのタイトルはわかりやすく、メールの
                 内容は重要なこと・決定事項から、判断の選
                 択肢を用意
   ・メーリングリストを活用

(19)全部議事録
   会議をはじめ、全業務を「記録化」する

(20)スキマ面談
   ランチや移動時間を活用する

(21)在宅勤務システム
   育児・介護メンバーも通常戦力に

(22)スキマ備忘録
   「即時アウトプット」で時間を節約
   ・会議や打合せが終わるたびに要点をまとめたメモをつくる。作成時間はス
    ケジュールに組み込んでおく。

(23)ミニ締め切りルール
   仕上がりの質を確保する
   ・チェックを入れるタイミングを決めておく

6.変化を周囲に広げる
(24)変化報告シート
   チームの変化を人事部にプレゼンする
   ・課題発見シートを比較

(25)カエル!ジャパン
   政府の取り組みにうまく乗る