池田信夫 blog /はてなに集まるネットイナゴ
はてな系ブロガー(という言い方がいいのか悪いのかはさておき)の
はてブ(はてなブックマーク)でかなり見かけたので、
ちょっとチェイスしてた記事です。
ネット右翼、ネットイナゴ(最近ではネット赤潮?)は以前はすごく気になったのですが、
なんか最近感覚が麻痺してきたというか、「個人」として識別できず、
よほどしっかりした記事構成や明快な意見がないと
風景になりつつあるのですが(コワイ現象だ)。
まだまだブログ界で話題になるようですねー。
(被害者からすればたまったものではないでしょうから当然でしょうか)
祭りや炎上とはまた違う攻撃方法として
ちょっと興味深いので、ひさびさにとりあげてみます。
で、記事そのものよりコメント欄が面白い。
記事で一番気になったのは以下。
こういうイナゴの及ぼす社会的コストは大きい。彼らに食いつかれるのを恐れて、専門家はブログで意見を表明しないし、普通のユーザー(特に女性)はSNSに逃げ込んでいる。
うーむ。知らない間に、ネット内の格差化もかなりなレベルまで進んでたようです。
gooは「はてな」に比べると、けっこう思想的に偏りなく平和(?)なので、
そういう変化というか淘汰は、あまり意識しませんでした。
・・・まぁ、あまり過激な記事はたしかにお目にかかれない気はしますが。
池田信夫さんの自己レスで
この記事にも、さっそくイナゴからコメントが来たが、削除しました。彼らのメッセージの特徴は「おまえはバカだ」と断定するだけで、その理由が書かれていないことです。論理を組み立てて相手を説得するという訓練を学校でしてないからですかね。
実は社会では、こういう脳の小さいイナゴがsilent majorityなのですが、そういう連中は普通の学校や職場では発言の場がない。それが、だれでも発言できるウェブで多数派を占めてしまったということでしょう。
こういうノイズが増えると、記事の平均的な質が下がるため読む人がいなくなり、おかげで書く人もいなくなる・・・というadverse selectionが起こってメディアが崩壊してしまうことは、ネットニュースなどで経験ずみです。ブックマークは、そういう結果を避けるために記事を格づけするシステムなのに、それが逆淘汰を促進してるんじゃしょうがない。
というのも、今のところ個人的には実感できてないのですが・・・。
あ、でもそういえば、専門家はブログに書かないというのは、
先日来、死刑制度関係で弁護士の個人ブログを検索していて
少し感じたことではあるかも。
(弁護士を看板にしてる個人ブログで、書いてる人がいなかったと言う意味で)
ただ、マーケティング関係者は異様に多かったりするので
専門のジャンルにもよるのかも?
また、業種・職種的に、守秘義務が多い職業だと、
もともとオープンブログが使えないケースもあると思います。
ただ、コメント欄の流れを読んでいて、
たとえネットイナゴな弊害があったとしても、
こうしたある種良質な情報喚起が起り、意識連鎖が起り、
情報交換が起るブログのソーシャルメディア力は変わらず健在だと思う。
ある意味、「普通の学校や職場では発言の場がない」
(・・・ちょっと「?」マークがつきますが・・・)とする
ネットイナゴのような存在をあぶりだせることそのものが、
WEB2.0的な面白さだと思う。・・・なんて書いたらヤバイ?(ドキドキ
以下、思考メモ。
思考の濃度というものがあって、
それはもちろん善悪でも優劣でもなく。
ただ、あまりに濃度が違うと相いれない。
影響をうけすぎて、自分の濃度が保てない。
だから、心地よいと感じる思考は
個人的に「私」に適した濃度なのだろうな、と思う。
(同じ、というのではなく、
相手を受け入れたり、自分を開放したりが心地よくできる関係)
ネットイナゴは、その濃度のバリアを
数に任せて変化させようとする、その行為自体が楽しいのではないか、と。
実は、ネットが&ブログがすごいのは、
リアルだと、なかなか感じられない&もしかしたら勘違いしやすい
そうした濃度の差を、ROM含めた様々な記事を通して、
語りかける前に感じることができることそのものにあると思う。
ネットいなごもいるけど、そんなものとは引き換えられない
上質コミュニケーションに出会える場がたくさんある。
ネットイナゴをおそれず(できれば襲われないにこしたことはないですが)
鍵をあけて、自分でネットフィールドを歩く。
すると発見がむこうから飛び込んでくる。
過剰防衛で、早々に閉じこもってしまうのはなんだかMOTTAINAIと思います。
参考:
[雑記][議論]ネット!イナゴ!(novtan別館)
[雑記][議論]ネット赤潮(novtan別館)
ネットイナゴ、ネット赤潮、ネットエチゼンクラゲの定義が面白い。
追記と修正:
今回のイナゴ騒動は、もともと専門外のネットワーク関連について
記事化した内容に対し、正当なものを含めて来た反論を、
池田氏が自己批判として全てアラシ扱いしたことが原因のようですね。
うーむ・・・。
関係性を見ず、記事単体で深く考えず、記事化しましたが、
こういう行動もまたネットイナゴなんじゃ?(大汗;)と大反省いたしました;
勉強になった記事を修正版として紹介させていただきますです。
アラシ関係の捉え方と書き手の品位の規準が凄くわかりやすい。
※一部抜粋です。記事元へGO!
[Text]書き手側の品格(NC-15 )
えーと。今回の炎上って、そもそも知識不足でわけわからんエントリ挙げた挙句、論理的に異論を唱える奴も荒らし認定して対応してたのが原因じゃねえのかと。要するに自業自得って奴で。
俺が考える「書き手側の品位」は具体的にこんな感じかなと。
・反対意見はあることを前提に書く。
・論理的な反論については真摯に返す。
・反対意見を全て「相手が悪い」と思わずに、まず「自分のエントリのどこに原因があったかを考える」。
・事実誤認があるときは素直に謝る。
・自分のミスで不具合なコメントがついたエントリは削除しない。わかるように訂正する。
具体的にそこら辺が書く側に要求される最低限の品格だろうと。てか、俺のところは全部それやってるけど、それでも荒れるときは荒れるからね。
そもそもブログで意見を発信するっていうことは、当然レスポンスを期待してるから発信するわけで。そうでなかったらチラシの裏に書いてりゃいいだけの話じゃん?そのレスポンスには当然ポジティブなものもあればネガティブなものもあるわけで。どっちか一方だけ欲しいといっても無理な話。
明快だ!
それにしても、はてブ(はて部?w)はブログ考察活動が活発です。
もう自分で考えないで、秀逸だと感じた記事の編集だけしてればいいかも?
なんてことも思いつつw
や、やっぱ何かアンテナにひっかかった話題を自分なりに考え、
腑に落とすのが楽しいってことですね。ぱくぱく。(←鯉の口イメージ
ただ、こういうコミュニケーション考察エントリはもともと大好きなので
ハイったら出てこれないのが個人的な問題だ。;ぱくぱく(←エラ呼吸
で、こういうネットトラブルテーマの自己増殖傾向もまた
赤潮現象なのかな?と。
関連カテ:
ブログについて考える
ブログについて考える★「炎上」はリアル飛び火が一番問題では?
はてな系ブロガー(という言い方がいいのか悪いのかはさておき)の
はてブ(はてなブックマーク)でかなり見かけたので、
ちょっとチェイスしてた記事です。
ネット右翼、ネットイナゴ(最近ではネット赤潮?)は以前はすごく気になったのですが、
なんか最近感覚が麻痺してきたというか、「個人」として識別できず、
よほどしっかりした記事構成や明快な意見がないと
風景になりつつあるのですが(コワイ現象だ)。
まだまだブログ界で話題になるようですねー。
(被害者からすればたまったものではないでしょうから当然でしょうか)
祭りや炎上とはまた違う攻撃方法として
ちょっと興味深いので、ひさびさにとりあげてみます。
で、記事そのものよりコメント欄が面白い。
記事で一番気になったのは以下。
こういうイナゴの及ぼす社会的コストは大きい。彼らに食いつかれるのを恐れて、専門家はブログで意見を表明しないし、普通のユーザー(特に女性)はSNSに逃げ込んでいる。
うーむ。知らない間に、ネット内の格差化もかなりなレベルまで進んでたようです。
gooは「はてな」に比べると、けっこう思想的に偏りなく平和(?)なので、
そういう変化というか淘汰は、あまり意識しませんでした。
・・・まぁ、あまり過激な記事はたしかにお目にかかれない気はしますが。
池田信夫さんの自己レスで
この記事にも、さっそくイナゴからコメントが来たが、削除しました。彼らのメッセージの特徴は「おまえはバカだ」と断定するだけで、その理由が書かれていないことです。論理を組み立てて相手を説得するという訓練を学校でしてないからですかね。
実は社会では、こういう脳の小さいイナゴがsilent majorityなのですが、そういう連中は普通の学校や職場では発言の場がない。それが、だれでも発言できるウェブで多数派を占めてしまったということでしょう。
こういうノイズが増えると、記事の平均的な質が下がるため読む人がいなくなり、おかげで書く人もいなくなる・・・というadverse selectionが起こってメディアが崩壊してしまうことは、ネットニュースなどで経験ずみです。ブックマークは、そういう結果を避けるために記事を格づけするシステムなのに、それが逆淘汰を促進してるんじゃしょうがない。
というのも、今のところ個人的には実感できてないのですが・・・。
あ、でもそういえば、専門家はブログに書かないというのは、
先日来、死刑制度関係で弁護士の個人ブログを検索していて
少し感じたことではあるかも。
(弁護士を看板にしてる個人ブログで、書いてる人がいなかったと言う意味で)
ただ、マーケティング関係者は異様に多かったりするので
専門のジャンルにもよるのかも?
また、業種・職種的に、守秘義務が多い職業だと、
もともとオープンブログが使えないケースもあると思います。
ただ、コメント欄の流れを読んでいて、
たとえネットイナゴな弊害があったとしても、
こうしたある種良質な情報喚起が起り、意識連鎖が起り、
情報交換が起るブログのソーシャルメディア力は変わらず健在だと思う。
ある意味、「普通の学校や職場では発言の場がない」
(・・・ちょっと「?」マークがつきますが・・・)とする
ネットイナゴのような存在をあぶりだせることそのものが、
WEB2.0的な面白さだと思う。・・・なんて書いたらヤバイ?(ドキドキ
以下、思考メモ。
思考の濃度というものがあって、
それはもちろん善悪でも優劣でもなく。
ただ、あまりに濃度が違うと相いれない。
影響をうけすぎて、自分の濃度が保てない。
だから、心地よいと感じる思考は
個人的に「私」に適した濃度なのだろうな、と思う。
(同じ、というのではなく、
相手を受け入れたり、自分を開放したりが心地よくできる関係)
ネットイナゴは、その濃度のバリアを
数に任せて変化させようとする、その行為自体が楽しいのではないか、と。
実は、ネットが&ブログがすごいのは、
リアルだと、なかなか感じられない&もしかしたら勘違いしやすい
そうした濃度の差を、ROM含めた様々な記事を通して、
語りかける前に感じることができることそのものにあると思う。
ネットいなごもいるけど、そんなものとは引き換えられない
上質コミュニケーションに出会える場がたくさんある。
ネットイナゴをおそれず(できれば襲われないにこしたことはないですが)
鍵をあけて、自分でネットフィールドを歩く。
すると発見がむこうから飛び込んでくる。
過剰防衛で、早々に閉じこもってしまうのはなんだかMOTTAINAIと思います。
参考:
[雑記][議論]ネット!イナゴ!(novtan別館)
[雑記][議論]ネット赤潮(novtan別館)
ネットイナゴ、ネット赤潮、ネットエチゼンクラゲの定義が面白い。
追記と修正:
今回のイナゴ騒動は、もともと専門外のネットワーク関連について
記事化した内容に対し、正当なものを含めて来た反論を、
池田氏が自己批判として全てアラシ扱いしたことが原因のようですね。
うーむ・・・。
関係性を見ず、記事単体で深く考えず、記事化しましたが、
こういう行動もまたネットイナゴなんじゃ?(大汗;)と大反省いたしました;
勉強になった記事を修正版として紹介させていただきますです。
アラシ関係の捉え方と書き手の品位の規準が凄くわかりやすい。
※一部抜粋です。記事元へGO!
[Text]書き手側の品格(NC-15 )
えーと。今回の炎上って、そもそも知識不足でわけわからんエントリ挙げた挙句、論理的に異論を唱える奴も荒らし認定して対応してたのが原因じゃねえのかと。要するに自業自得って奴で。
俺が考える「書き手側の品位」は具体的にこんな感じかなと。
・反対意見はあることを前提に書く。
・論理的な反論については真摯に返す。
・反対意見を全て「相手が悪い」と思わずに、まず「自分のエントリのどこに原因があったかを考える」。
・事実誤認があるときは素直に謝る。
・自分のミスで不具合なコメントがついたエントリは削除しない。わかるように訂正する。
具体的にそこら辺が書く側に要求される最低限の品格だろうと。てか、俺のところは全部それやってるけど、それでも荒れるときは荒れるからね。
そもそもブログで意見を発信するっていうことは、当然レスポンスを期待してるから発信するわけで。そうでなかったらチラシの裏に書いてりゃいいだけの話じゃん?そのレスポンスには当然ポジティブなものもあればネガティブなものもあるわけで。どっちか一方だけ欲しいといっても無理な話。
明快だ!
それにしても、はてブ(はて部?w)はブログ考察活動が活発です。
もう自分で考えないで、秀逸だと感じた記事の編集だけしてればいいかも?
なんてことも思いつつw
や、やっぱ何かアンテナにひっかかった話題を自分なりに考え、
腑に落とすのが楽しいってことですね。ぱくぱく。(←鯉の口イメージ
ただ、こういうコミュニケーション考察エントリはもともと大好きなので
ハイったら出てこれないのが個人的な問題だ。;ぱくぱく(←エラ呼吸
で、こういうネットトラブルテーマの自己増殖傾向もまた
赤潮現象なのかな?と。
関連カテ:
ブログについて考える
ブログについて考える★「炎上」はリアル飛び火が一番問題では?
で、ネットイナゴであっても、そういう現象自体興味深く、ある種の「正しさ」を示している場合もあるように思います。
そもそも、ネットイナゴが喪失したといわれる「個」とは何なのか?
などと、考えていましたが、あまりに幼稚で、●ホな、コメントを見ると、考えるのが嫌になり、彼らもしくは彼女らと同じく思考停止に陥ります。
きっと、思考停止は伝染するんでしょう。
>もう自分で考えないで、秀逸だと感じた記事の編集だけしてればいいかも?
編集こそが「知」なのだと思う今日この頃です。
で、ここが、ネットと「知」の関係を考える上でのポイントだろうなと。
意外と?「個」や「知」「感覚」の問題を考える上で、面白い記事だな~と思ったのでした。
天の岩戸の前で踊っちゃうところでしたよ。捧げ物もって・・・
>ネットイナゴであっても、そういう現象自体興味深く、ある種の「正しさ」を示している場合もある
なるほど。確かにそれは「あり」ですね。
赤潮も条件が揃わないと発生しないしなぁ、と。
ところで、このコメントで、
地球環境問題も1つの環境の状態にすぎず、問題視してるのは人間だけだ、
という文脈を突然思い出したのはなぜ?<聞くな?
>意外と?「個」や「知」「感覚」の問題を考える上で、面白い記事だな~と思ったのでした。
そですか?って狙ってないから、自分ではよくわかってないです。ORZ
なので、理知的なじっぱ用語に翻訳希望です。
ネットと「知」の関係、知りたいです。(マジ
最近、私もやっと進化して(え?
以前のじっぱ様の、なんかいい感じに力が抜けた記事に
少しだけ近づいた気がして、ちょっぴり悦にいってるんですが
悦にいった時点で、まぁ妄想かもしれません(白旗、早っ;
なんか、別に自分が記事で頑張らなくてもいいんだよな(当たり前
の一方で、や、やっぱり折角だし書こうよ、な自分もいて。
そういう気分を好きなようにシフトチェンジできれば楽しいかも。
自分的にはですね、ブログに対して少しだけふっきれたと思ってるんですが・・・
まぁそれも妄想かもしれません。で、だったら妄想でいいかな、と。
私に、こゆレスを書かせてくださる、じっぱ様の存在はめっちゃでかい。
これからもよろしくです。