コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

機動戦士ガンダム00(セカンドシーズン) 第16話「悲劇への序章」 感想

2009-01-25 21:50:27 | æ©Ÿå‹•æˆ¦å£«ã‚¬ãƒ³ãƒ€ãƒ 00 1&2期(2008-2009)

 今回はハーキュリーがいよいよ軌道エレベーターでクーデターを起こし、これによりそれぞれの勢力が集うことになります。そんな中、ハーキュリーと旧知な仲にあるセルゲイがどう動くのか気になります。
 でも今回はやっぱり刹那対ブシドーの戦いが良かったです。とにかく動きと表情がすごいです…!前半見ていた時は2人の戦いが気になって仕方なかったです。そんなわけで今回はこの2人の戦いについて語っていきたいと思います。


 始めは軌道エレベーターで遂にクーデターを起こしたハーキュリーの様子から始まります。ハーキュリーはあの後軌道エレベーターのすべてを占拠し、4万5千人を人質にして立てこもってしまいます。ここまでは上手くいっている様子。ハーキュリーは制圧した後、世界へ向けて声明を発表。ハーキュリーは覚悟を持ってクーデターを決行しました。ここでのハーキュリーのセリフからはハーキュリーの軍人としての熱心さが感じられました。

「我々は連邦市民の利益と安全を守る軍人だ。
 ゆえに、謝った政治、間違った軍隊を
 正すこともまた、我々軍人の使命なのである」

 こう聞いているとハーキュリーはこの世界では正しい意見を持った人のように感じます。アロウズがあまりにも悪役すぎて…。今回はそんなハーキュリー・セルゲイの過去、クーデターの様子中心に進んでいきます。

 …で、OP明けは刹那とブシドーの対決から始まるのかと思っていましたが、なんと今回は3分の2がハーキュリー・セルゲイメインの政治パートでした。00のメインはこういう世界の政治話なので何ともいえないところですが、このペースで3月までに終わるのかなと疑問に思ってしまいました。ヴェーダとかイオリアの思惑とか色々やるべき話は残っていると思うんですが…。

 前半はまず自宅でニュースを見ているセルゲイから。前回ハーキュリーから色々言われたものの、セルゲイはまだ動きを見せていませんでした。そんな中、セルゲイは部屋に飾られた写真を見ます。アンドレイの写真が何だか切ないです…。で、その中のハーキュリー、ホリー(多分セルゲイの亡き妻)との3人での見て、セルゲイはこう一言。

「このような状況で、何ができるというのだ、ハーキュリー」

 今のセルゲイにはまだハーキュリーの真意が分からないようです。とりあえずこのままセルゲイが傍観者でいるとは思えませんが。
 ここからはセルゲイの回想。セルゲイは若き日のことを思い出します。セルゲイが本当若すぎて驚き。いい感じに年を取ったんだなと感じました。その頃の3人はこれからの世界について熱心に考えていました。その頃のハーキュリーは軍が正常に機能し、市民・政治・軍隊と相互理解を深め合い、協力し、そしてそれで世界が緩やかに統一していけばいいと願っていました。本当そういう風に進めばいいんでしょうけど…。難しいところです。
 ですが、今の世界はハーキュリーには受け入れがたい状況になっていて…。ハーキュリーの理想は昔から今も変わっていないようです。
 その回想後、セルゲイにもカタギリ指令から「極秘任務」が。この裏にはカタギリの出世欲が…。嫌な世界です。ですがセルゲイはこれを受け、ハーキュリーの元へ向かうことになります。果たしてセルゲイはここでどう出るんでしょうか。

 一方留美達。そこではネーナが留美にイノベイターが何を考えているのか訊ねていました。それに対して留美は彼らなりの思惑があると答えます。今回イノベイダーは動かないようです。何だか更に不穏な予感が…。
 またここで何だか久しぶりの紅龍の出番が。紅龍は留美の行動について疑問を感じ続けているようです。

「このクーデターが世界を変えることになるのでしょうか?」
「さあ?終焉のはじまりかもしれなくてよ」
「それを、お嬢様はお望みなのですか…?」

 そう留美はまた何でもないことのように軽く答えます。留美が想像する世界の変革は一体どういうことなのやら…。紅龍は2期が始まって以来、留美に振り回されっぱなしのような気が。どこかで見た記事では紅龍が留美に妹としてなのか愛を持っているということで、期待しているんですが、紅龍が活躍する時はいつになるんでしょうか…。何だか最終回までこういう状況が続きそうで不安です。

 一方ソレスタルビーイングではこのクーデターのことを聞き、イノベイダーが動きを見せないことを怪しみつつも、アロウズが動く以上は動かないわけにはいかない、刹那もそこへ向かっているはずだと、現地へ向かうことを決めます。
 途中にあったイノベイダー3人のやり取りは見ていてなんだか面白かったです。イノベイダーも個性豊かなんだな~と思いました。ヒリングとリヴァイブが絡むといいです。

 別の場所で待機しているルイスとアンドレイ。アンドレイはハーキュリーのことをルイスに話していました。アンドレイはどうやら6万の市民を人質に立てこもっているハーキュリーのことを許せない様子。ですがルイスは反乱の理由をアロウズとして反政府勢力を叩くだけだと気にせず。それをルイスは平和を勝ち取るためだと話しますが、この考えもどうかと思ったり。それをアロウズで本当にできるとは思えません…。
 その後もアンドレイの話は続きます。ここでは士官学校に入学した時のアンドレイ・ハーキュリーのやり取りが。アンドレイはハーキュリーの協力で士官学校に入学したようです。この頃からアンドレイにはセルゲイへ反抗心があったようです。何というか考えが若いですね。父が母を殺したと、セルゲイへの恨みを語るアンドレイ。そんなアンドレイにハーキュリーはこう言います。

「それでホリーが喜ぶと本気で思っているのか?」
「思います。母はだれよりも 平和を願っていたのですから」

 でもハーキュリーの言葉はアンドレイには届かず…。で、今もそんなアンドレイの考えは変わらず。

『大佐、生半可な決意では平和は訪れない。
 今はアロウズの力が必要だということが、
 何故分からないんですか』

 アンドレイは色々間違っていそうです。まったく好感が持てません…。アンドレイがセルゲイの意図を知る時はいつになるのやら。

 軌道エレベーターではその頃アロウズがあのオートマトンを射出しているところが。久々に出てきました…。オートマトンはキルモードにされており、一般市民も殺していきます…。オートマトンが出るといいことないです。アロウズは本当悪ですね…。ハーキュリーが言うように本当間違っています。
 ハーキュリーもオートマトンのことは想定内。ハーキュリーはこれでアロウズの悪行が世界に明らかになると考えつつ迎え撃ちます。が、全部は仕留めきれず。残ったオートマトンが反乱軍が市民を脅している映像を入手してしまいます…。これは後々意味が明らかに…。
 で、その後極秘任務を受けたセルゲイがハーキュリーの元に。そこでセルゲイは速やかなる投降を勧告すると、連邦政府の考えを伝え投降することを促し、説得を続けますが、ハーキュリーは聞く耳もたず。ハーキュリーはセルゲイにこう語ります。

「無関係ではない。
 豊かさを享受し、連邦議会の政策を疑問もなく
 受け入れた市民達が、政治を堕落させたのだ。
 アロウズなどという組織を台頭させたのは、市民の愚かさなんだよ。
 彼らには目覚めてもらわねばならん。
 たとえ痛みを伴ってもな」 

 ハーキュリーの手段は強引だと思いましたが、00の一般市民的な考えを持っている自分にはグサりときました。やはり事実を踏まえた上で、きちんと自分の考えを持たなければいけないなーと何となく思いました。
 結局セルゲイの説得は失敗。ここでセルゲイは連れ出されそうになりますが、それをセルゲイは拒みます。

「私はここにいさせてもらう」「何?」
「命令を受けただけで、私がここにきたと思っているのか。
 私は、もう二度と……」

 やっぱりセルゲイもセルゲイなりに何か意思がありそうですが…。これがクーデターにどう影響してくるか気になります。
 その後ハーキュリーはオートマトンにより、アロウズの悪行が明らかにされたと市民を解放しようとします。これに驚くセルゲイ。ハーキュリーの、

「彼らを目覚めさせるためなら、私は喜んで捨て石になろう」

 という言葉が重いです。ハーキュリーも世界を良くするために動いていました。
 でもそう上手くはいかず。ここでニュースでオートマトンが入手した映像が流されます。しかしオートマトンの代わりに反乱軍に差し替えられていて、悪者は反乱軍に…。アロウズは本当外道です。でもハーキュリーは6万の市民がいる以上、口をふさぐことはできないとまだ自信を持っていました。こうしてクーデターは続きます。でもここでセルゲイが言うように、アロウズが終わるとは思えません…。


 で、後半半分ぐらいの地点でいよいよ心待ちにしていた刹那対ブシドーの戦いに!待っていました~。あれからマスラオでトランザムを発動させたブシドー。そのトランザムの力は相当なもので、最初の方では刹那を圧倒します。で、それにともないブシドー節炸裂。

「隙あり!」
「斬り捨てご免!!」

 もう日本人以上に日本人なのでは?と思ってしまいました。今の日本人でも使わないんでしょうね…。とりあえずそんなブシドーに目が釘付け状態になってしまいました。最高すぎです。
 でも刹那もここでやられているわけではなく。刹那もトランザムを発動させダブルオーライザーでブシドーに対抗します。2人の戦いはそれにより更にハイレベルなものに。見ていてそのスピードに追いつけませんでした…。白熱した戦いです。
 そんな中、交わされる2人の会話。それは1期最終回のあの2人の会話に続くものでした。

「私は純粋に戦いを望む!」
「戦うだけの人生…」

「だがガンダムとの戦いを!」
「俺もそうだ…」

「そしてガンダムを超える!それが私の――」
「だが今は…」

「生きる証だ!!」
「そうでない自分がいる!!」

 このシーンは本当2人の表情に鬼気迫るものがあってすごいな~と思い見ていました。2人の気迫が半端ないです。刹那もいつもより感情が出ている気はしましたが、ここはブシドーの方が上をいっている気がしました。やっぱり00で一番戦う姿が勇ましいのはブシドーだな…と思ったり。
 グラ…いやブシドーはあれからも変わらずガンダムとの戦いを渇望し続けていました。それがブシドーの生きがいになっていました。ブシドーの考えは4年前と変わっていないようです。というかもうブシドーでなくても話的にいいのではと思ってきました。バレてまずいキャラもいなそうですし。何か噂でグラハムに戻るとか聞いたんですが、もう本当そうなってほしいです。
 が、刹那はブシドーとは対照的に戦うだけの人生に抵抗を感じ始めているようです。1期で戦うことだけが生きがいだったことを考えると刹那もまた変わってきているのだと改めて感じます。刹那・ブシドー、2人の考えが交じり合うことはありません。上に書き出したセリフを見返してみて、それがはっきりと分かりました。
 白熱していく2人の戦い。ですがここで邪魔…じゃなくソレスタルビーイングの援護が入ったことで戦いは中断、これによりブシドーは撤退することを決めます。最後にブシドーは刹那にこう言い残し去っていきます。

「ええいっ、水入りか!粒子量も少ない…。
 あえて言うぞ少年!覚えておくがいい!!」

 ブシドーが今回刹那に言ったことは今後の刹那の考えに影響してきそうです。で、ソレスタルビーイングのメンバーとようやく再会を果たした刹那でしたが、もう刹那の気力は限界…仲間と再会して安心したからか、刹那は気絶してしまいます…。ここまでよく頑張ったなと思います。その際に刹那は改めて変わる決意をします。

《刹那、お前は変われ。
 変わらなかった、俺のかわりに――》

『分かっている、ロックオン。
 ここで俺は変わる。俺自身を変革させる』

 前回の夢の出来事がここで絡んでくるとはニクいです。今回、ソレスタルビーイングと離れたことで刹那はまた成長したようです。これにより刹那は戦争根絶に向け、本格的に動くことになるんでしょうか。何かガンダムのない世界を~的な展開になりそうな気が…。今回のEDのあの朽ちたガンダムがそんな未来を更に予感させました。そうなれば一番いいのですが…。

 Cパートではまたハーキュリー・セルゲイパートに。その頃軌道エレベーター周囲では軍が包囲を解いていたり、部隊が2か所に集結したりとアロウズが不穏な動きをしていました。明らかに怪しい行動…これをスメラギも怪しみます。

「いいえ、違うわ。
 この布陣には、大きな意味が隠されている――」

 スメラギはその軍の動きを怪しみ、どういうことなのか突き止めようとします。そしてそれはマネキンも同じ。2人共何か感づいているようです…。
 そしてそんな中明らかになったのは破壊したはずのメメントモリがもう1基あったという、衝撃的な事実――。そして宇宙のグットマン。あのにやついた笑みには何だかイライラ…。で、やることはもちろん、

「反乱分子カタロン、そしてソレスタルビーイング…
 まとめて受けるがいい。神の雷(いかずち)をな」

 と、今回はそんなもう1基のメメントモリが掃射準備に入っているところで終わり。まだ放たれてはいません。と、またまた嫌~な雰囲気になってきたところで次回へ続きます。もうこれを後何回やる気なんでしょう…。何だか焦るハーキュリーとセルゲイを見ているとかなり不安です…。確かにこれはタイトル通りですね…。


 次回は「散りゆく光の中で」今回最後でまたメメントモリがレーザーを掃射するところで終わってしまい、今はセルゲイ達がどうなるのかハラハラしっぱなしです。まだハーキュリーとセルゲイには生き延びて欲しいです。世論操作には苛立ちをとても感じました…。アロウズに早く制裁が下る時を心待ちにしています。軌道エレベーターがどうなるか気になります。悲劇は起きてしまうのでしょうか…?

 ではまた次回に!



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Unknown (灯篭)
2009-01-26 15:30:48
正月特番の監督のコメントもあり、先週からずっとクーデター軍&市民もろとも壊滅フラグのような気がしてしょうがありません。
オートマトンをKILLモードで突入させたくらいだし、メメントモリで脱出艇ごと照射する事くらいやりそうだ(ノД`)
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コメントありがとうございます! (管理人:ソウキ)
2009-01-26 21:32:43
灯篭さんコメントありがとうございます~。
何だかメメントモリがもう1基あったということで、
不穏な状況になってきましたね。
今回のあのアロウズの行動からして、
私も軌道エレベーターごと破壊してしまうような気がします。
4クール目ということで、何が起きるかちょっと怖いです…。
ではでは~。
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少しテンポが… (ごろー)
2009-01-30 20:34:43
こんばんは。
毎週感想楽しく読ませていただいてます^^

4クールに入ってのここ2回、イマイチテンポが失速したような気がします。
今回はあまり気になる点がありませんでした^^;

メメントモリがもう一機あったのは驚きですが…アロウズの非道が極まるのでしょうか!?

「コロニー潰し」はガンダムの定番ですが、00の世界の「コロニー」=軌道エレベーターなのでしょうか!?
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コメントありがとうございます! (管理人:ソウキ)
2009-01-31 21:54:06
 ごろーさんコメントありがとうございます~。
 確かに今回はセルゲイ・ハーキュリーの政治の話がメインでこうあまり盛り上がりどころはなかった気がしますよね。私も8話辺りからちょっとそんな気がしています。でもきっとラストにかけて仕掛けてくるはずだと思い、見ていこうと思います!

 メメントモリがもう1基あったのは驚きでしたよね…。アロウズは本当に悪そのものだと思います。とりあえず4クール目ということで何が起こってもおかしくない感じはします。
 ガンダム00ではコロニーはまだないみたいなので、もしかすると00のコロニーは軌道エレベーターなのかもしれませんね。軌道エレベーターがもし崩壊したら世界にどんな影響が出るのか気になるところです。でも本当過去のシリーズを遡ってみるとコロニー潰しとか多すぎですよね…。そろそろどうにかしてほしいと思ったり。

 ではまた~。
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