コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

STAR DRIVER 輝きのタクト 第25話(最終回)「僕たちのアプリボワゼ」感想

2011-04-03 21:43:48 | STAR DRIVER 輝きのタクト(2010秋-11冬)

 今回でスタドラもいよいよ最終回。どうなるかという以上に話が収束するのかどうか気になっていました。タクトは最後まで負けずにいられるんでしょうか…?色々ありましたが、スタドラらしい終わり方で満足しました。


 今回は最終回ということでOPなしでスタート。ザメクも復活し、クライマックスっぽい展開になってきました。
 アプリボワゼし、戦おうとするタクト。スガタもアプリボワゼし、ザメクを動かそうとします。ワコは止めようとしますが、ワコの力でもどうしょうもなく…。
 封印を解いてしまったことで、ケイトはなんだかかませ犬っぽくなってしまったような…。そしてヘッドを挑発するケイトでしたが、ヘッドは余裕。ヘッドはサイバディ・シンパシーとアプリボワゼし、なんとザメクとアプリボワゼし、支配してしまいます…。どうやら最初からこれを狙っていたようで。やっぱりヘッドは卑怯者でした。

 そしてタクト対ヘッドの戦いに。親子対決勃発。最終回ということで画の動きがすごいことに…。さすがBONESです。そしてヘッドのりのりすぎ。またゼロ時間の封印を解き、ザメクが復活したらどうなるか明かされますが、ザメクが復活したら、地球は滅んでしまうようです。やっぱり封印を解かれるわけにはいかないようです。
 ヘッドの企みに怒るタクト。やっぱりヘッドの目的はタイムトラベラーとなり、自分の過去をやり直すことにあったようです。そんなヘッドをカタシロも止めようとします。ヘッドかっこ悪すぎる…。
 綺羅星もヘッドにとっては自分だけ旅立ちを迎えるための駒でしかありませんでした。そのことに怒る綺羅星のメンバー達。ここのヘッドの言葉はスタドラの名言に入ると思います。

「何が綺羅星だ、馬鹿馬鹿しい」

 一番ノリノリっぽかったヘッドもそう思っていたんですね。綺羅星って一体…。そんなヘッドにタクトもクソオヤジと怒りを募らせます…!ヘッド、どこまであれなんでしょう…。
 そしてワコもアプリボワゼ!ワコの機体がいよいよ登場!女性の機体っぽくて良い感じ。ですがそれと同時に今まで出てきたすべてのサイバディがタクトの前に立ちはだかり…。今までの敵が一斉に登場。これもまた最終回っぽいですね。すべてがヘッドの思い通りになりつつありました。
 タクトは必死に止めようとしますが、ヘッドに阻まれてしまい…。ヘッド、すっかり小物です…。皆ヘッドに振り回されていたと思うとなんだか気の毒です…。


 後半。追い詰められていくタクト。綺羅星のメンバーも心配そうに見守ります…。でもタクトは諦めず、立ち向かい続けます。
 綺羅星ではカナコがサイバディに関わったことが間違いだと悔やんでいましたが、シモーヌそれを否定。シモーヌは未来の可能性を信じようとします。サイバディに関してもヘッドが間違っただけ、ザメクは間違った機体だと…。シモーヌが最終回でみせました。
 そしてシモーヌはじめ、綺羅星のメンバーに失ったシルシが復活し、メンバー皆の仮面が割れます――。そして綺羅星の面々もまた困難に立ち向かおうとしていました!

「綺羅星!」
「綺羅星!!」

 そうしてサイバディが元に!そしてタクトの加勢に!皆たのもしいです。自分はこういう展開が観たかったのかもしれません。挿入歌がまた良い感じでした。
 そして皆が光になり、ザメクに立ち向かいますが、やっぱり皆、倒されてしまいます…。皆が束になっても敵わず…。やはりタクトでなくてはダメなようです。
 若さをバカにするヘッド。過去にこだわったり、若さを否定していたりと本当にタクトと正反対です。そこがやっぱりタクトと決定的な違いなんでしょうね。
 絶望的な状況でも対抗するワコ。タクトもまた皆のように突撃!

「僕にはみえている
 まだ僕にはみえている!」

「僕にはまだ、みえている!」

 スタドラらしい熱い展開が続きますー。そして突撃したタクトはヘッドをぶん殴ります!こうしてヘッドKO!タウバーンカッコいい…。ここの白黒画が迫力あってすごかったです。ヘッドのやられっぷりにすっきり~。なんだかグレンラガンを思い出しました。スタッフの中に何人かスタッフが混じっていたのでその影響はあったのかもしれません。

 ヘッドを倒したことで王の柱が消えようとしていました。どうやらスガタがザメクを封印しようとしているようです…。スガタ、ここまで何をしていたかと思えば…。
 そのスガタの行動に涙を流すケイト。その時タクトが思い出したのは決戦前の3人での会話。与えられた役割を演じる続ける、ワコを守る覚悟…スガタは自分を犠牲にして、世界を、ワコを守ろうとしていました。スガタはそのために綺羅星に入り、ザメクに乗り込んだのでした…。スガタは結局ワコのために…。そうしてなんだかよく分からないまま戦いが終わろうとしていました…。
 カタシロ・ヘッド。ヘッドは相変わらず何も分からなそうでした。昔同じところにいたカタシロには何かが見えていました。今はもう自分には見えないもの…。
 そしてタクトも今自分が何をしたいのか自覚します――

「やりたいこと
 やるべきこと…」

 ワコを見つめるタクト。ワコもタクトの意図を感じ取り、覚悟します。

 そしてタクトはワコを斬ってしまいます――。

 タクトはスガタを救うために、ゼロ時間の封印を解きます――。やっぱりこの時がきてしまいました…。
 そしてワコの封印は解かれてしまい、ゼロ時間、ザメクの封印が解かれてしまう時が…。そしてまた出現するザメク。ですがタクトは恐れることなく、ザメクに立ち向かっていきます!
 そしてまたタクトが突撃!スタドラらしいノリです。タクト若いですねー。ワコもまたタクトがこうするであろうことを分かっていました。戦いの動きがまた半端なかったです…。さすが最終回。
 タクトが戦う中、ワコはタクトへ心の中でこう語りかけていました。


『ねぇタクト君、流石にほんの一瞬だけ驚いちゃったよ
 でも、タクト君ならこうするのは当たり前だよね
 あなたがスガタ君をこのまま放っておけるわけない
 あなたは、出会った時からいつも私達を笑顔にしてくれた…
 それこそが、あなたの第1フェーズなのかもね

 でも私最近よく思うんだ
 私はやっぱりあなたに出会わなければよかった、
 あなたが島に来なければよかったのにって

 ケイトは心に決めた1人の男性だけを
 思い続けるのが良いと言ったの

 本当にその通りだと思う

 私は彼氏の出来たルリが凄く羨ましかった

 ねぇ、タクト君
 2人の男の子をこんなにも深く同時に
 好きになっちゃった女の子の苦しみが、
 あなたには分かる?』


 出会わなければよかった、2人を好きになった苦しみ…前回の予告のワコの言葉はそういうことだったんですね。でも結局ワコはタクトとスガタ、どちらも選ばなかったんですね。まるでマクロスFのよう…。タクトを選ぶかと思っていたんですが…。ここら辺は後日談でまたその先がみたいです。後日談があったらまた違っていたと思うのですが…。

 そうしてザメクを破壊し、機体の中へ乗り込むタクト。そんなタクトを妨害する存在がいましたが、それでもやめず先へ。そしてザメクが爆発し、破壊されます――。そうして戦いは終わりを迎えました。

 その後。目覚めたスガタ。タウバーンも粉々に…。タクトもまた生き残っていました。


「すごい空だな…」
「ああ、すごいな。
 でも僕達はこれからこれとは違う
 もっとすごい空をきっと見るさ」


 そして朝焼けが見えてEDへ――。スタドラこれでおしまいです。まさかのタクト・スガタEDでびっくりしました。ワコって一体…。まあこういう友情EDもスタドラらしくてよかったです。
 ED真っ黒で呆然としました…。ここで後日談とか流してくれれば文句なしだったのですが…。後日談、BD最終巻で入れてくれないでしょうか…?人生という冒険は続く。
 今回のEDカードも相変わらず。君の銀河はもう輝いている…ここもまたスタドラらしい締めくくりでした。若さと未来の可能性の大事さを示してくれた作品だったと思います。


 スタドラもこうして最終回を迎えました。最後までタクトが諦めず若さを貫き、未来のために戦ったというのがブレがなくよかったです。そこがヘッドとの決定的な違いで、だからこそタクトが勝利することができたんだと思います。色々ありましたが、スタドラらしい終わり方でよかったと思えました。

 はじまったはじめの方(気多の巫女が島を去るまで)はテンプレ話が続き、あまり先にも興味が持てず、感想を書くのがしんどかったです…。これまで数々の日5作品を追ってきましたが、これは初めてでした…。7.8話ぐらいの時はもう感想をやめようかとも思いました。
 でも王の柱の話~日死の巫女の話から話も進展し始めてちょっと気になりだしました。特に日死の巫女の話、ミズノ・マリノの話は切ない展開で見入ってしまいました。今思えばここがスタドラのピークだったかもしれません…。メインキャラにももっとドラマが欲しかったです。
 スタドラに関しての残念な点はやっぱり本筋の展開に入るまで寄り道が多すぎたことでしょうか…。おかげで分からずじまいな謎もいくつか…。1話1話をじっくり見れば後の話に続く話もあるのですが、凝縮できる話もあったんじゃないかとも感じました。

 とにかく綺羅星のキャラ、無駄に多すぎでした…

 バニシングエージ、マドカとコウの話は面白かったんですが、メインの話の尺を削ってまでやるべき話だったのか疑問です。もう少しタクト、スガタ、皆水の巫女、ひが日死の巫女メイン話が観たかったです。特にワコ。終盤になればメイン回もあるだろうと思っていましたが、まさか最終回までメイン回がなく、答えも出さないとは…。終盤の話は面白かっただけにもっと話数が必要だったんじゃないかな…という気がしました。EDに後日談カットがあれば色々すっきりしたと思うのですが…。
 劇場版は何だかなさそうなので、とにかくBD最終巻に後日談をつけてくれることに期待したいと思います!色々書きましたが、スタドラらしい終わり方でよかったですー。


 ではこれまで記事を読んでくださった方々、
 TBでお世話になった方々ありがとうございました!