彩賀の徒然なるままに…

徒然なるままに,種々様々な事を記す控帳(TB&Comenntは表紙1番目の記事をご参照を。)

【ガンダム00】Counteroffensive.02「ツインドライヴ」

2008-10-13 21:23:10 | ã‚¬ãƒ³ãƒ€ãƒ ã‚·ãƒªãƒ¼ã‚º

今週の『機動戦士ガンダム00』第2話(通算で第27話)「ツインドライヴ」の感想記事です。

サブタイトルの「ツインドライヴ」にあるように,今回はタイトルロールキャラクター=主役MSのダブルオーガンダムが本格的に活躍を開始した,

 謂わば 「主役ロボットの交代―初出動」劇

を描いた,ロボットアニメの定番中の定番エピソード。

しかしそれはあくまでエピソードの主軸であり,前回同様,並行してサブエピソードが描かれる形式になっていたと思います。

今回はそれぞれのエピソードを項目別に挙げる記述スタイルを採ってみました。

1.ライルのCB参加とその真意
今回,自分がCBのガンダムマイスターにスカウトされ,兄ニールが名乗っていた”ロックオン・ストラトス”のコードネームを受け継いだライル。

しかし,ライルが刹那のスカウトを受けたのは,単に「亡き兄の遺志を継いで―」という美談めいたものからは,少々かけ離れていたものの様に思います。

一つは,CBの参加を決めたそれぞれの「年齢」からくるもの。

兄のニールの,CBの正確なスカウト時期は不明ですが(ひょっとすると,設定的には明確になっているのでしょうが,当方はそこまで設定を深く追求する―ということを『ガンダム00』では行っておりません。従って,既に設定で判明していても知らないことがある―と先に明記しておきます)ファーストシーズンでの刹那のスカウト時期や外伝での第3期ガンダムマイスター候補が明らかになっていることから考えると,ニールが20~23歳の時期ではないかと考えています。

一方,弟のライルは公式HP上でも記載がある様に,年齢が29歳とあります。
ここから判断すると(本来なら性格も考慮に入れる必要があるのですが,それは一旦判定材料から除外して),年齢から来るものの考え方が左右される事とするなら,とても「遺志を継ぐ」という理由からではないと思われます。

二つ目はこれが主な理由なのでしょうが,ライルが刹那との接触後にカタロンとの連絡をとっているシーンとクラウスたちの会話のシーンから考えるなら,ライルがCBの動向(CBがカタロンとの共闘を決めているかどうか)を探る為のスパイとして接触し,仮にCBがカタロンとの共闘を行う場合は折衝役としてカタロンの基地に連れて行く,もしそうではない場合はオリジナルのGNエンジンを搭載したガンダムを奪取する―という指令を受けているのかもしれません。

後者はカタロンにとってGNドライブを搭載した(しかも,永久的に稼動可能な)MSの存在を放置するという事はしないでしょうし,ただでさえMS戦で押され気味のカタロン側からすれば,どっちに転んでも悪くはない話―でしょうし。
因みにクラウスたちの会話のシーンで,カタロンカラーのフラッグがMSデッキにあるシーンがあり,まさに「旧三大勢力(ユニオン・人革連・AEU)のMSが一同にそろっている」という面白いシーンが今後あるのかもしれません。

刹那を除いて,ライルの顔を見たCBメンバーの対応は「ニールと瓜二つ」なので驚いている」リアクションが同じ様なのは流石に仕方がないのですが,ただ口調がニールに比べて軽い(あえてカタロンのスパイである事を隠すための措置か)のと,ニールに親近感を抱いていたフェルトは否応なく現実=ニールの死亡を認めざるを得なくなり,ニールの影響を受けているティエリアにとっては,「(ライルはニールに)そっくりだが別人」という事をしっかりと理解しているようです。

これが,今後の新生CBの結束(結成ではなく)に大きく関わってくる気がします。

2.真相に近づきつつある沙慈
前回刹那に救われたものの,依然としてCBの存在や行動に批判的な意見を持っていた沙慈ですが,赤ハロを経由してDBにアクセスした結果,チームトリニティによるハレヴィ家襲撃事件の真相に近づきつつあるようです。

これは前回のラスト,ティエリアから指摘された「世界を知らない君は,現実世界を自分の目で見る必要がある」からきているだけではないのでしょうが,矢張り,CB側からある程度の真実を知っておいたほうがいいと判断されたのか,敢えてDBにアクセスができる赤ハロをわざと置いていった―のではないかと思います。

本来こういった事は「思想的な洗脳」と評されるのですが,ストーリー的にアロウズがセカンドシーズンに於ける敵という立場を明確に表現している為,こういった話になっているのでは―と思います。

沙慈はルイスの左手首が細胞レベルのでの復活が不能ということは看護士さんから聞いていますし,その影響はガンダムスローネのGNドライブ[T]のものからくる―という事までわかりましたから,ひょっとしたら,沙慈がチームトリニティの生き残りのネーナとの因縁が発生する事になるのかもしれません。

ということは,沙慈がCBに参加する―ということなのでしょうか。

3.失意のスメラギとカタギリ
スメラギが酒浸りになっている理由は,小説版の『ガンダム00』で明らかになっている(嘗て戦術予報士として活躍していた頃に大切な人の死を経験した事から来る罪悪感を払拭できずに酒浸りになった―といった描写がありました)のですが,今回の酒浸りのシーンも,CBの活動にも拘らず世界は何も変わらなかった=自分が行ってきた事は無意味だったと結論して,そうなった様です。

刹那がスメラギの元を訪れる前,彼女がどういった状況下はある程度知っていないと,CBで活動していたというのをあからさまに第三者に暴露するような,「それは機密を自分から暴露している」というやり方はしないと思いますが,刹那はファーストシーズンでも同じ事をしている(マリナ姫に身分を暴露している)ので,余り説得力がないですね(苦笑)。

それでも,そのスメラギを引き取って世話をしていたカタギリがちょっと不憫に思われる展開でしたが…。
幾らなんでも,アレはないだろう―荒れるカタギリが報われないなぁというという意味で。

ひょっとすると,彼がアロウズに参加する複線―なのでしょうかね。

4.アロウズ
ラッセが沙慈に語った事から,アロウズは地球連邦という一つの組織を纏めるのに際して,反対意見を持つ非三大勢力やカタロンに鎮圧という名の虐殺を行っていた事が明確になりました。

それにしても,その悪事(14件)が報道に流されないというのも異常といえば異常なのですが,日本だって色々と報道の情報がすんなり把握できるわけではなく,ネットを介して表立った報道から入手できない情報―というものもあるわけですし,そこは物事の一つの側面と見たほうがいいのでしょう。

これからアロウズの悪事を報道が暴く―というような展開でも面白いかもしれません。

アロウズの鎮圧という名目での弾圧は,元ネタであろう『Ζガンダム』のティターンズに比べると,開始早々というのもありますが,いまひとつその悪辣ぶりが判り難い―というのがあります。
ただ,ファーストシーズンに於けるCBの介入行為(分けても,チームトリニティの軍事施設の有無を言わさない破壊振り)がトラウマ的になっていて,未だにガンダムの影響が影を落としているせいなのか,「やられる前にやってしまう」という意味で悪い方向に突き進んでいるのかもしれません。

それにしても様々なメンバーが参入しているようで,中々バラエティに飛んでいるようです。
何故か,人から離れて自販機の陰に隠れている仮面の男もいましたが…。

なんですか。これは笑う所=ネタですか。
美味しい所をワンカットで持っていくなぁ,ミスター・ブシドーさん(微笑)。

5.00(ダブルオー)、起動
00ガンダムの起動シーンは,「ああいう描き方は,ホントに燃える!」という一言でも足りないくらい,中々良かったです。

修復しても装甲の経年劣化などで本来の能力を発揮できなかったエクシアが敗れた相手を,足蹴にするような圧倒的強さで倒してしまう―というのは,最新鋭機かつ主役MSの立場としては,視聴者に印象付ける意味からしてもああいう描き方で良かった―と思います。

きちんとやられ役を演じているジンクスⅢやアヘッドの描き方も,悪役としての演出も考えるときちんと役目を果たしていますし,ガンプラの購入意欲を掻き立てる―という目的も果たしているのではないか,と当方は思います。

今回の悪役 その1
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※アヘッド(量産型)は11月発売予定。詳しくはこちらを参照のこと。

(次回予告)
 捕らわれたマイスターを救うべく
 失意の戦術予報士が戦火の中へと飛び込む

 次回「アレルヤ奪還作戦」

 もう 誰も失いたくはないから…



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