goo blog サービス終了のお知らせ 

彩賀の徒然なるままに…

徒然なるままに,種々様々な事を記す控帳(TB&Comenntは表紙1番目の記事をご参照を。)

【地獄少女三鼎】悔之捌 「隣」

2008-11-23 17:35:45 | ã‚¢ãƒ‹ãƒ¡ãƒ¼ã‚·ãƒ§ãƒ³
今週の『地獄少女 三鼎』第8話「隣」の感想記事です。

依頼人とターゲットが立場を入れ替えた様に描かれていたのは,前シーズンでもあった(正確には,過去に地獄送りの依頼を行ったが土壇場でキャンセルした人物が,別の地獄送りのターゲットになった―『地獄少女 二籠』の第8話「偽地獄通信」)記憶がありましたが,今回はそこに,

 ターゲットの暴走が,依頼人のふとした(他者を省みることがない)言動から来たもの

という,一捻りを加えたもの―。

今風で言えば,

 KY気味な言動を行う人が自分で災厄の種を生み,ターゲットの執拗なストーキングに悩まされた挙句,ターゲットを地獄送りにしたものの己が原因を省みることなく,死後は地獄行きが確定になった―。

と,今回のエピソードを第三者視点で依頼人側を見ると,こんな感じで表現ができるんですね。

確かにターゲットの,依頼人に対してのストーキングは地獄送りにされても仕方がない人物に描かれていますし,今回の一件がなくてもあるいは地獄送りにされなくても隠された「意地の悪さ」はあったかもしれない。

実際に,依頼人にストーキングしていたターゲットは,それこそ執拗(というか,陰湿)に依頼人を追い込んだので,情状酌量の余地は全くといってないに等しいでしょう。

が―。

そのターゲットが,パンドラの箱を開けてしまうくらいのきっかけを与えてしまったのはほかならぬ依頼人にあった訳で,ホントに第三者的視点で言うとこうなったのは,

  ほかならぬ依頼人の自業自得

でしかない―と判断ができると思います。

だから,依頼人がターゲットを地獄送りするシーンでは,これまでにあったある種の爽快感はなく,ただ淡々とそれを描いている様にも思いますし,依頼人が藁人形の糸を解くシーンでは,

  依頼人とターゲットが同時に地獄行き

になるのだと思っていました。

ただ,依頼人がマンションの屋上から転落したにも拘らず生き残ったのは,依頼人の

  無意識,無自覚な”悪意”

を描く為に敢えてそうしたのだったら,あの描写で正解だったのかもしれませんね。

第5話「うつせみ」のターゲットとはとは立場が違って,依頼人のあの性格だったら,今後は逆に彼女が,地獄送りのターゲットになる可能性もあるのではないかという推測も可能でしょうし。

予告編を聞いた限りでは,正直に言って余り期待をしていなかったのですが,一捻りの描写で当方が「おっ,これはちょっと(ストーリー的な意味で)面白かったのかも!」というエピソードだったと思います。


最新の画像[もっと見る]