デイヴ・クラーク・ファィヴ(DC5)は、’60年代ビートルズに対抗してヒット曲を
かなり飛ばした英国のロックンロール・バンドでした。
1962年の結成から1970年の解散までの8年間で、1億枚以上のレコードを売り上げ、
15曲連続で全米トップ20入りを果たしている。
日本でも地名にちなんで、ビートルズが(リバプール)マージー・サウンドなら
DC5はトッテナム・サウンドなんて呼ばれかなりの人気グループになりました。
1964年に英国のグループで初めてアメリカン・ツアーを行ったバンドでもある。
グラッド・オール・オーバー・アゲイン/デイヴ・クラーク・ファィヴ
Grad All Over Again / The Dave Clark Five(1993)
これは、そんな彼らの待ちに待ったコンピレーションCD盤だ。
僕が小遣いでレコードを買うようになった’70年代に、DC5のレコードは店頭には並んで
いなかった。ラジオで聴ける彼らのヒット曲は知っていても、買うことはままならなった。
いけずなリーダー:デイヴ・クラークが原盤版権を所有しており復刻・再販を許さなかった
のである。そのままレコード時代は過ぎ去り、やっとこのCD(1993年)で復刻が許された。
ビートルズ、ストーンズ、ザ・フー、アニマルズなどのブリティッシュ・インベンジョン
により頭角を現したグループのなかでDC5の音源不在による要因により若いロックファン
には情報が抜け落ち、忘れられているのでないでしょうか。
DC5は曲調も大きな変革もなく持ち味のブリティッシュ・ビートを作り続けた為、時代
(サイケデリック、ニュー・ロック)の波に乗れず’70年にはグループの活動も崩壊した。
そんなビートルズのヒット曲を蹴落とし、英国チャート1位を奪ったこともある爆発的な
人気グループを思い出し、きっと貴方にも聞き覚えがある楽曲の数々を聴いてみましょう。
Grad All Over 『抱きしめたい』The Beatlesの首位の座を奪ったDC5初の大ヒット曲
Bits and Pieces 愉快な足踏み曲、床が薄い集合住宅にお住まいの方は音量に注意!
Over and Over 1965年初の全米ナンバーワンヒットを獲得した曲
Because 日本でも大ヒットした曲。BC5を知らなくてもこの曲は知ってるかも?
最後は<誰もが君のことを知ってる Everbody Knows>と歌っている同じ曲名なのに
内容が違う2つの楽曲を、
Everybody Knows (I Still Love You)
Everybody Knows (You Said Goodbye)
どちらもヒットしたが今では<DC5を知ってる人は>・・・。後ろの曲にいたっては
『青空が知ってる』なんて素敵な邦題のオチがついてます。(笑)
Do You Love Me Good Old Rock'n'Roll
デイヴ・クラーク・ファィヴのロックンロールは、永遠に不滅...これでいいのだ!!