五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

DC5~Good Old Rock'n'Roll

2025-03-06 00:00:06 | 音楽

デイヴ・クラーク・ファィヴ(DC5)は、’60年代ビートルズに対抗してヒット曲を
かなり飛ばした英国のロックンロール・バンドでした。
1962年の結成から1970年の解散までの8年間で、1億枚以上のレコードを売り上げ、
15曲連続で全米トップ20入りを果たしている。

日本でも地名にちなんで、ビートルズが(リバプール)マージー・サウンドなら
DC5はトッテナム・サウンドなんて呼ばれかなりの人気グループになりました。
1964年に英国のグループで初めてアメリカン・ツアーを行ったバンドでもある。

グラッド・オール・オーバー・アゲイン/デイヴ・クラーク・ファィヴ
Grad All Over Again / The Dave Clark Five(1993)
これは、そんな彼らの待ちに待ったコンピレーションCD盤だ。

僕が小遣いでレコードを買うようになった’70年代に、DC5のレコードは店頭には並んで
いなかった。ラジオで聴ける彼らのヒット曲は知っていても、買うことはままならなった。
いけずなリーダー:デイヴ・クラークが原盤版権を所有しており復刻・再販を許さなかった
のである。そのままレコード時代は過ぎ去り、やっとこのCD(1993年)で復刻が許された。

ビートルズ、ストーンズ、ザ・フー、アニマルズなどのブリティッシュ・インベンジョン
により頭角を現したグループのなかでDC5の音源不在による要因により若いロックファン
には情報が抜け落ち、忘れられているのでないでしょうか。

DC5は曲調も大きな変革もなく持ち味のブリティッシュ・ビートを作り続けた為、時代
(サイケデリック、ニュー・ロック)の波に乗れず’70年にはグループの活動も崩壊した。
そんなビートルズのヒット曲を蹴落とし、英国チャート1位を奪ったこともある爆発的な
人気グループを思い出し、きっと貴方にも聞き覚えがある楽曲の数々を聴いてみましょう。

Grad All Over 『抱きしめたい』The Beatlesの首位の座を奪ったDC5初の大ヒット曲
Bits and Pieces 愉快な足踏み曲、床が薄い集合住宅にお住まいの方は音量に注意!
Over and Over 1965年初の全米ナンバーワンヒットを獲得した曲
Because 日本でも大ヒットした曲。BC5を知らなくてもこの曲は知ってるかも?

最後は<誰もが君のことを知ってる Everbody Knows>と歌っている同じ曲名なのに
内容が違う2つの楽曲を、
Everybody Knows (I Still Love You) 
Everybody Knows (You Said Goodbye)

どちらもヒットしたが今では<DC5を知ってる人は>・・・。後ろの曲にいたっては
『青空が知ってる』なんて素敵な邦題のオチがついてます。(笑)

Do You Love Me       Good Old Rock'n'Roll
デイヴ・クラーク・ファィヴのロックンロールは、永遠に不滅...これでいいのだ!!

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十代の爆走

2025-02-26 00:02:16 | 音楽

'70年代英国パンクロックとパブロック(ガレージロック)のミッシングリンクを繋ぐ見過
ごせないR&Rバンド。しかしバンド自体がミッシングMissing(笑)ムーヴメントの狭間に
落ち込んで忘れ去られているのが哀しい。パンク、パブロックファンは聴かずに死ねるか!

十代の爆走 / エディー&ザ・ホット・ロッズ
Teenage Depression / Eddie & The Hot Rods (1976)
彼らのファーストアルバム。僕が持っているCDはオリジナルLP盤11曲にシングル盤や
ライブEP盤など12曲のボーナスを加えた23曲入り73分収録のお徳用盤CDだ。

先ずは、タイトル曲 Teenage Depression(十代の爆走)...イカシテます。

カバー曲は先人達をリスペクトしたLIVE演奏が楽しい。Rock It!!盛り上がっていきましょう。
The Kis Are Alright(ザ・フー)
Gloria / Satisfaction(ヴァン・モリソン / ローリング・ストーンズ)
96Tears 96粒の涙(?クエスチョン・マーク&ザ・ミステリアンズ)
Wooly Bully ウリー・ブリー(サム・ザ・シャムとファラオス)
Hard Drivin' Man ハード・ドライヴィン・マン(J・ガイルズ・バンド)
Get Out Of Denver デンバーをはなれて(ボブ・シーガー)

大御所ローリング・ストーンズの”Bite My Head Off”と遜色ないでしょう。
しかし、このストーンズは溌溂としてるなぁ...。八十代の爆走てか  (^▽^)/)

この季節、花粉症のユウウツ(Hay Fever Depression)に悩まされている人へ(andオレ)
頭を銃🔫で撃ち抜くをやめて、こんなのを聴いて憂鬱をぶっ飛ばそうぜ...1.2.3.Buuum

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Hackney Diamonds

2025-02-15 00:02:15 | 音楽

今年のグラミー賞2025受賞作を貴方は覚えておいででしょうか?ここ数年のポピュラー
音楽シーンの主流が、ダンスミュージックとラップ、ヒップポップなのは、わかってます。
だからメインの最優秀レコード賞や最優秀アルバム賞の受賞作は、僕には大層つまらない。

日本人アーティストでチェロ奏者のエル・マツモトさんが初受賞。でも、あんた誰?日本
でもロックの扱いが年々低くなってるのが哀しくなる中、僕らオールドロックファンには
ローリング・ストーンズが最優秀ロック・アルバム賞を受賞したニュースは、喜ばしい。

ハックニー・ダイアモンズ  ローリング・ストーンズ(2023)
Hackney Diamonds / Rolling Stones これ発表後2年近くなってのグラミー受賞だけど
まぁいいか。久しぶりの大傑作、1曲目のシングル曲 Angryからわくわく感がたまらない。
2005年以来のオリジナル・スタジオアルバムで優れた曲を多数収録、傑作の誉れが高い。

Driving Me Too Hard 古いストーンズ・ファンがニヤッとする掴みでスタートしたり
Bite My Head Off ポール・マッカートニーの客演でベースをブイブイ鳴らせていたり
Sweet Sounds Of Heaven レディー・ガガとデュエットで粋なR&Bをたっぷり聴かせたり

5つ星☆☆☆☆☆(絶対不可欠)の評価をして良いアルバムだ。

しかしなんだね、バンド名の由来となったマディ・ウォーターズのRolling Stone Blues
幕を閉じるのはカッコつけすぎ。現役中にあともう一枚新作を僕らに届けてほしいな。

The Rolling stones gathers no moss!"(笑)

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マルクスの二挺拳銃

2025-02-05 00:00:05 | 映画

以前にここココでこの映画にチョットだけふれたことがありましたが遂に満を持して登場。

『マルクスの二挺拳銃』Go West(1940)MGM米映画 b&w80分
製作ジャック・カミングス 監督エドワード・バゼル 脚本アービング・ブレッチャー
出演マルクス・ブラザース(グルーチョ、チコ、ハーポ)ジョン・キャロル ダイアナ・ルイス

物語:西部開拓はなやかりし時代、金鉱を探して西部へ向かう途中のペテン師S・クェンティ
ン・クエール(グルーチョ)といかさま師パネロ兄弟(チコ.ハーポ)が西部行き鉄道駅舎で
出合う。そこから西部の鉄道建設予定地の権利書を廻り、婚約予定の恋人達、酒場の詐欺師や
インディアン達などを巻き込み ❝”笑い,女の子,歌で大盛り上がり!❞の傑作西部劇コメディ。

マルクス兄弟1930年代の傑作映画に比べ1940年代に入り、まくし立てるスピード、アナーキー
さは多少落ちるが(監督の腕のせいもある!!)列車上のドタバタ追跡劇は、今でも十分笑える。
数々のギャグ、ドタバタはドリフ(志村けん)などのお笑いの原点でもある娯楽映画の逸品。

ギャグ、ドタバタの数々は映画を未見の方に明かすと礼儀を欠くので紹介しませんが、
皆様にマルクス兄弟の魅力に興味を持ってもらうべく、毎回彼らのお楽しみのひとつである
音楽(ミュージカル)シーンをご紹介致します。もしこれがダメなら他の映画へ行ってくれ。

村の娘(キツツキの歌)/チコのピアノ演奏、ピストル奏法が傑作!
水碧き国より/うっとりするハーポのハープ演奏、機織り機がハープに!!
Ridin' The Range/西部劇のテーマ曲らしいカウボーイ・ソング、マルクス兄弟が楽しく唄う!!!

この映画"Go West"のポスターがエルトン・ジョンのLPレコード・ジャケットに載っていると
以前に書いてますが、うっかり見過ごすほど画像が小さい(わかりずらい)ので、ポスター
画像を拡大し完結編とします。まずは、元のオリジナル・アルバムがこちら。

『ピアニストを撃つな!!』”DON'T SHOOT ME I'M ONLY THE PIANO PLAYER" / Elton John 


NOW SHOWING...DON'T SHOOT ME I'M ONLY THE PIANO PLAYERELTON JOHN
現在上映中        ... エルトン主演映画 ~架空の映画です~ のポスター
次回上映予定     ..."GO WEST" MARX BROS.(1940)実際の映画のポスター

           ⇩ ⇩  拡大すると  ⇩ ⇩

どちらも見て損はない映画デアル。(笑)

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ラスト・ワルツ

2025-01-26 00:00:06 | 音楽

「ザ・バンド」のメンバーでキーボード奏者ガース・ハドソンが1月21日死去(87才)した。
ザ・バンド最後の生存者だったが、これでメンバー5人とも天国に旅立ってしまった。寂しい。
この偉大なロック・バンド及びG・ハドソンを偲んで、音楽葬といきたい。

The Last Waltz / The Band(1978)
ザ・バンドにとって2枚目のライブ盤で、映画のサウンドトラック盤。3枚組LPは、高価で
すぐに買えなかったな~。今回久しぶりに聴き返し、ゲスト陣の演奏に改めて感動しました 。

ザ・バンドは1968年~1977年の間に7枚スタジオアルバムを発表するが、メンバー間の軋轢に
より一夜限りの解散ライブ(1976年11月25日米国では感謝祭)をもってグループを解散する。
この模様を記録した映画が『ラスト・ワルツ』監督マーティン・スコセッシ。

1980年1月名古屋の納屋橋にあった名画座 ミリオン座にてロック映画2本立てで観ました。
併映はレッド・ツェッペリン 狂熱のライブ(1976)で、僕のロック狂への分水嶺でしたね。


エリック・クラプトンがザ・バンドのメンバーになりたかったという有名な話もあるほど
多くのミュージシャンから尊敬を集めた孤高のバンドだったから、ゲスト陣の豪華さも
うなずける。この夢のようなコンサートの観客になれたなら。(於:Winterland Ballroom)

では、この『ラスト・ワルツ』から   
ラスト・ワルツのテーマ - Theme from The Last Waltz

ゲストの中から僕は、ワイルドな親爺ぶりが魅力のヴァン・モリソンの歌に圧倒されました。
アイルランドの子守歌 -Tura Lura(That's an Irish Lullay)
なお、最初のレイ・チャールズ風歌い出しはThe Bandのリチャード・マニュエルです。

最後にG・ハドソンを哀悼し、ザ・バンドのファースト・アルバム『Music from Big Pink』から
G・ハドソンが弾くオルガンのイントロが印象的な曲で、さよならしましょう。
チェスト・フィーヴァー - Chest Fever

-THE BAND-

Rick Danko (December 29, 1943 – December 10, 1999)

Levon Helm (May 26, 1940 – April 19, 2012)

Garth Hudson (August 2, 1937 – January 21, 2025)

Richard Manuel (April 3, 1943 – March 4, 1986)

Robbie Robertson (July 5, 1943 – August 9, 2023) 

R.I.P

The Last Waltz Suite: Theme From the Last Waltz (feat. Orchestra)

コメント (8)
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