Wunder Kammer(驚異の部屋)

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世界を我が手に…(本城直季スタイルへの道 その1)

2006-06-12 01:51:39 | Koneta
子供の頃、ジオラマ、或いは箱庭に強く魅かれる事はありませんでしたか?

鉄道模型の走るジオラマや、よく出来たガンプラのジオラマ写真作例などはいくら見ていても見飽きなかったものです。

それが嵩じて、フィギュア集めに精を出しているという噂もありますが、そこは華麗にスルーさせていただこうくゎっ!!(唾っ)

とはいえ実際にリアルなジオラマを制作するのは非常に面倒な訳で、そう簡単に手元に置いておく訳にはいきません。

そんな中、見つけたのが本城直季氏の写真です。


これが本城氏の写真


これ、一見ジオラマのようですが、実写だそうです。

画像処理しているのではないということですので、シフトレンズを使った技法ですが、とってもミニチュアっぽいです。

一目で気に入ってしまいました。

少し調べてみたところ、丁度写真集が発売されたようで、写真展なども催されていたようです。

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惜しい…もうちょっと早く知っていれば…

あと、この技法でミニチュアっぽい作品を撮る人として、「Marc Rader」「Miklos Gaal」などがいて、本城氏をパクリとしている人も多いようです。

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Miklos Gaal: Sightseeing TourCantzこのアイテムの詳細を見る


う~ん…。

正直経緯とか考え方とか全然知らない状況で、同じ技法使ってるからって即パクリと非難は出来ないし、和田某のように構図まで全部パクッてるならともかく、被写体の選択は全然違うようだから、絵画で言う印象派みたいにミニチュアライズ派とでも呼んでカテゴライズしてもいいように思うんですけど…

ま、海外2氏の作品は殆ど見てないけど、僕としては、本城氏の作品の方がより玩具っぽくて可愛らしくて良いなぁ…と感じたのです。

写真集買おうっと。

ちなみに…インタビューによると、ご本人は『こういうスタイルで写真を撮っている人は他にもいると思うんですが、そういう人たちのことは意識してます?』という問いに対して、『撮っているときは知らなかったんです。基本的には人と違うことをしようと思っていたので、誰もやっていないことをしているつもりだったんです。それで、後から「いたんだ」みたいな(笑)。』

そんなもんでしょう。いいじゃん、それで。



さて、絵画や本物のジオラマなら真似て作るのは大変ですが、写真なら腕に覚えもあるし、ちょっとやってみたくなるのが人情ってもんです。

まずは、手持ちのNikonに使えるシフトレンズはっと…

シフト機能とティルト機構を搭載、アオリ撮影が可能なレンズ、PC Micro Nikkor 85mm F2.8Dしかないですね。

PCはパースペクティブ・コントロールの略か、なるほど希望小売価格は…195,000(税込 204,750)

ぐはっ!(吐血)


いや、悪かった。もうしません、もう言いませんから、許してください、ホントごめんって。

いやぁ危ないとこです。なんて危険なんだ、単玉って奴は…しかも当たり前だけどマニュアルフォーカスじゃないか、目が悪くてAFにしたのに…


き、気を取り直して…


わ、忘れたのか?
僕らはデジタルの申し子じゃないかっ!?

画像処理で誤魔化しちまえっ!!(安易…)

という事で、さらに調べてみたところ、なんと「本城直季」風ミニチュア写真を作り出すソフトを作っちゃった方がおられました。すげー、すげーぜっ!>平林さん(うわなんかいろいろ面白そうですね、これはまたゆっくりじっくり拝見させていただこう)

早速DLしてみましたが、すみません上手く使いこなせませんでした。っていうか僕の非力なLet's note R3には色々荷が重かったようです。

そんな訳で仕方なく黄土色靴下もといオードソックス(死にたいオヤジギャグっていうか最近子供が怪傑ゾロリに汚染されている件について小一時間膝詰め談判をさせていただきたいのだが、これってゾロリ脳とか言わね?言わねーか…)に、フォトショで頑張ってみる事にしました。

そこ、非力なマシンに何故フォトショが?なんて言わないように。フォトショじゃなくてAdobe CSが入ってるんだから。高くてCS2にアップデート出来てないんだけど。あとDVDオーサリングソフトとか動かすとマジで体感速度落ちる軍団てんこ盛りでHDDの空き容量も無いんだからそりゃ落ちるって。


さて、無駄話はともかく、素材として俯瞰の風景写真を探したけど、結構無いもんです。

なんとか使えそうな写真を見つけました。
ちょっとガラスの写り込みとかあってクオリティ低いけど勘弁な。



びふぉー



取り敢えず、画面中央部の建物を長方形に選択し、さらに観覧車のホイール部分を追加選択。
選択範囲を適当にぼかしてマスクを作りました。

これを反転して、中央部以外をぼかせばいいって事で、フィルタ→ぼかしを選択。
色々試行錯誤してみたけど、結局「フィルタ→ぼかし(レンズ)」で一発で出来ることが判りました。

ひっじょ~うにインスタントなマスクですが、こんな感じになりました。



あふたー



いかがでしょう?

結構いい感じではないでしょうか?
これで、観覧車とジェットコースターメインの写真にすれば、かなりミニチュアっぽく見えるんじゃないでしょうか?


これは、きちんと素材を撮影して、丁寧にマスクを切れば、相当上手く行きそうです。

今度高いところに登る機会があれば、是非試してみたいものです。

…と思ってたら、動画をミニチュアライズするソフトが販売されていました。
Syntherealという会社さんです。

嗚呼、世間って広いのか狭いのか…



コンテナ・ターミナル
うぅ、可愛いよぅ…プラレールとか走ってそう。

Miklos Gaalさんの写真
人物が出てくるのがMiklos氏の作風なんですかね?これまたフィギュアっぽくてGJ。

本城氏インタビュー


<関連記事>

本城直希スタイルへの道 その2

本城直希スタイル その3

ミニチュアライズ写真術

ミニチュアライズ写真術 ふたたび


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あのう... (ひでぶ)
2006-06-12 19:50:54
すごく面白い撮り方なんですけど、何でそうなるか分かりません!

勉強し直してきます。
返信する
まいどっ! (HAL9K)
2006-06-13 10:31:06
>ひでぶさん。



長くなるので新しいエントリ上げました。



蛇腹レンズほすぃ~!!
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すみません (K.Noguchi)
2007-05-01 22:03:29
そのレンズで本城風で撮って見ました。
吐血しながら購入で・・・

http://tokyominiature.blogspot.com/
返信する
すごいですね! (HAL9K)
2007-05-02 12:31:22
野口様、はじめまして。

コメントありがとうございます。

サイト見せていただきました。
素晴らしいですね!
モチーフの選び方が絶妙です。

ミニチュア風に撮る場合、視点の確保が難点ですが、ヘリのパイロットさんだったら思うがままですね。
羨ましい限りです。

またちょくちょく覗きに伺います。
返信する
ぐはっ (PN105A)
2008-05-29 16:37:47
ぐぐって来ました。
この一番上の川崎市営バスが写ってる画、アタシが2006年のゴールデンウィークにD1XにPC85付けて撮ったヤツっす。
プロの画だと紹介されてしまうのは恥ずかしい限りなので勘弁してください。
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すみません (HAL9K)
2008-10-11 15:00:14
随分久々にメンテをしています。

PN105Aさんからのコメントを拝見し、この記事を書いた当時にどういう経緯で写真を選び掲載したか思い出せず、また確認の手段もありませんので、明らかに本城氏の写真と差替えさせていただきました。

当ブログの誤りにより、PN105A様、本城様にご迷惑をおかけした事をお詫びいたします。
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