今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)
マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。






「ラブプラス」で丹下桜さん復活記念!………とか思って「MAICO2010」をLDボックスからリストアしていたのですが…ひどく時間がかかってしまったですよ…?orz こう、やる事なす事遅くて、なんかもうあんまりタイムリーっぽくないのですが、この作品好きなんで、ちょろちょろと紹介を…。

「アンドロイド・アナMAICO2010」(制作1998年)は、2010年にニッポン放送が社運をかけて導入した女性型アンドロイドアナウンサー“MAICO”の番組「飛び出せマイコ2010」の制作で起こるスタッフたちの悲喜こもごもの奮闘を描くシチューエーションコメディ。…って、おお、2010年って来年じゃないかwWOWOWのノンスクランブル番組「アニメコンプレックス」の中で放送された15分1話の作品ですね。大元はラジオ放送作品からスタートしているようですが、僕はそっちは聞いた事がないです。
アニメ作品としては珍しいシチューエションコメディになっています。CGで描かれたマイコの放送室からほとんど全く場所が動く事なく(全24話中1話くらい変ったかな)エピソードが組まれて行きます。CGの固定背景と、15分番組でかなり安く作っているはずです。またこの頃、アニメ制作上でCGやデジタル彩色を手探り的に取り入れはじめている時期で、背景固定で全部CGというのは、その回答の一つだなあ…と当時、僕は思ったんですがその後、あんまり導入されていませんね。なんでだろう?もっと、シチューエーションコメディとか、あるいは「スタートレック」みたいに大半を宇宙戦艦の司令室で展開させる話とか作ればいいのに…って思うんですけどね。

まあ、それはそれとして、一風変った作品として記憶に残っているのですが、それともう一つ僕が黒田洋介という脚本家の名前を覚えたのもこの作品なんです。(倉田英之さんも参加しているんですけどね…この人を頭に刻むのは、もっと後……存在は知っていたんですけどね)シチューエーション・コメディというのは、かなり脚本力を試される場だと思うんですが、場面も時間の尺も限られた空間で笑いあり涙あり不条理ありのなかなか観応えのある作品になっています。そして、この閉鎖された空間内での群像劇の資産が、あの「無限のリヴァイアス」に繋がって行くんのですよ…………嘘です。∩(・ω・ )∩ いや、あながちウソでもないけどw



【松っつあん】「とびだせMAICO」のディレクター。「MAICO2010」と言うとこの人を思い出します。正直、影の主役だと思っています。(´・ω・`) だらしなくって、いつもかったるそうにしていて、何かというと下っ端のAD伝助に八つ当たりする、大凡そ主人公と呼べるようなキャラじゃないんですけどね。この人が“番組を作る気”にならないと番組が始まらないし、また終わりもしないんですよね。元々、やる気があるのか無いのか分らない連中が揃っているのがこの作品なんですが、松っつあんは、ほとんど窓際と言ってもいいこの企画を盛り立てようと奮闘するんですよね。その小者っぷりに笑いながらも、仕事に対する姿勢は少なからず胸を打ちますね。
第4話でマイコを使えるMCにするために、放送作家がでっちあげたお葉書の悩みに対して、納得できる答えを返すまでマイコにリテイクを出し続ける話は圧巻でした。「その涙はニセモノだ!お前は何も悲しくなんかねえんだよ!頭ん中にある単語つなげれば、言葉になるわけじゃねえ!考えるんだ!考えて吸血部隊くん(葉書のPN)の悩みを癒せぇ!!それがパーソナリティってもんだ!」とか言ったりしてね。



【スガちゃん】「とびだせMAICO」の放送作家。人の不幸が好きで、人の不幸を観ていると脚本のスピードとクオリティが上がるという変人。「輝いてるよお!」が口癖で、人の幸も不幸もその一言で片付ける人。しかし、松っつあんが番組を投げ出した時も一人淡々と脚本を書いている人でもありました。
それがある時、突然、吐血して果ててしまうという…(汗)最初、何かの冗談かと思ったのですが、本当にそのまま死んでしまって、それっきりだったんですよね。基本、コメディアニメなんでちょっと驚きました。まあ、そんな感じに狭い空間でいろいろ振り幅広く展開してなかなか良作だったと思うのです。

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