疾風の帰り径

　さて酒田訪問第二弾です。



　あの大人の休日倶楽部のCMで、吉永小百合さんが舞娘さんと遊んでいたシーンの舞台です。

　　　

　内部の写真は撮れないし、正面は正面で、読売旅行のバスがどーーんと駐車中。



　内緒で、パンフレットやホームページから写真を拝借です。(上のお店のロゴからもHPにジャンプします)

　　　　　

　休日倶楽部の会員は50歳になってからなのですが、と言うことは50になって人は大人に成るということでしょうか?



　酒田と言えば、豪商本間家が有名ですが、此処は新田さんという平牧三元豚の牧場オーナーが楼主と言うことです。今期J1に上がったモンテディオのスポンサーでもありますね。



　なんともいえない雰囲気。

　　

　明治初期に一度火災に会っているのですが、そのあとに残った五つの土蔵をつなぐ形で現在の建物が造られたそうです。色の基本になっている、朱が、浮世離れした雰囲気を醸しだしています。
　竹久夢二を含む美術品の展示もありました。

　ここでは舞妓さんではなく、舞娘さんと呼ぶようです。

　　　　

　踊りは見られませんでしたが、廊下で一瞬だけ遭遇できました。

　　　　　　

　このあと、本日のメーンエベントに向かうのですが、時間を潰したせいで、雪は上がったものの、この日の自由時間2時間半のうちすでに90分消費しているではありませんか!!　夢見心地だったせい?

　早足で、中町通り商店街へ。



　酒田寒鱈まつりの会場です。



　想像していたよりはだいぶ規模も小さく、ほとんど200mほどの歩行者天国に露店が集中していました。



　それでもほとんど仙台からと思われる観光客と、地元の人で、それなりにごった返していました。



　仙台から2980円のバスツアーについていた、鱈汁券でどんがら汁をいただきます。



　一見さっぱりした白味噌仕立ての汁物に見えますが、ご覧のように白子と、さらには肝も入っていまして、かなりこってりしたものをいただいた印象が残る、日本海の冬ならではの美味です。



　お餅を入れて食べてみたいものです。

　雪の山居倉庫や、旧鐙屋、本間美術館など、見てみたい場所はたくさんあったのですが、タイムオーバー。

　集合場所である、さかた海鮮市場に向かいました。

　ここでどんがら汁のネタを仕込むことも出来ます。



　市場ならではの、リーズナブルで美味しい食堂もあるようでした。

　ここで、まあ予想されたハプニング。

　団体バスを降りた場所と、集合場所は今回少し離れていたせいか、女性が二人迷子。
　30分以上遅れて到着したのでした。
　それならもう少し歩きたかった。

　このあと少し国道を走って、鶴岡に新しく出来たJAの施設「おばこの里こまぎ」へ寄ります。
　ここでもどんがら汁のネタは仕込めます。



　此処は地元のスポーツ施設に隣接していて、温泉施設もあるようでした。
　鶴岡には、庄内観光物産館と言う類似の施設が、鶴岡インターの隣にあります。どちらもいわゆる国土交通省認定(?)の道の駅ではないようですが、バッティングしないのでしょうか。

　宮城では、本間家や新田家のような「本間様には及びもないが、せめてなりたや殿様に」と言われるような豪商はいなかったと思います。そのせいか、文化の担い手は伊達家を中心とした武士。武士に力があったから商人が台頭しにくかったのかもしれません。
　その違いが道の駅のスタイル、国家公認型と、民間型になっているとしたら面白いですね。

　今回は全く時間が足らず、消化不良で帰仙しました。
　次回は早いうちに酒田市内で一泊してまた文化の違いを追及したいと思います。

　最後に「おばこの里」での収穫。



　右は庄内人さんお奨めの「焼畑あつみ赤かぶ漬け」元祖一霞かぶら、竹炭入りです。ひとかすみ。

　左は大のお気に入り、大山の冨士酒造、栄光冨士、仙龍のしぼりたて。新酒、生酒とあります。これが今回のツアー最大のサプライズなのです。

　2月第二土曜に開かれる、大山の「新酒・酒蔵まつり」。今年も行きます。
　あの時振舞われる酒が、今年最初の新酒ではなかったのか。うーーーーん。

　ところで、その今年の大山新酒・酒蔵祭りのバスツアーですが、無事最低催行数に達し、実施されることになりました。めでたし、めでたし。