環境問題を柔らかく考える

仕事で環境問題を硬く考えているので、柔らかく考えてみたいと思っています。

続 チッソPT和解案受け入れ拒否

2007-11-29 13:12:46 | Weblog
前回に続き、水俣病(チッソ)問題について述べたいと思います。

とりあえず、家電メーカーに液晶テレビの材料にチッソ㈱の製品が使用されているかを問い合わせました。

シャープ、ソニー、三菱電機は、製品の材料までは公表していないとの回答でした。まぁ、普通の対応だと思います。

東芝は、問い合わせをしてから1週間が経ちましたが、未だに回答がありません。アメリカの原子力発電機会社を買収するなど、環境保全とは逆の方向へ走っている会社なのかなと思います。

松下からは誠実な回答を頂きました。「チッソ㈱は液晶テレビの製品材料の2大メーカーであり、残念ながら使用しています。どこの会社でも使用せざるを得ないのではないでしょうか」との事でした。(このように真摯に対応して頂ける会社(松下)が発展して欲しいと願いますし、今後、家電製品を購入する際は、まず松下の製品から検討をするようにしたいと思います)

との事で商品の不買運動は難しそうです。
しからばではないのですが、東京の大手町にあるチッソ㈱に直接伺い、水俣病の患者さんを救済して欲しいというお願いをしてきました。
チッソ㈱の総務部の方に対応して頂きました。その方曰く、「チッソとしても水俣病問題の解決を望んでいるが、PT和解案では解決できないので、拒否した。解決の為の話し合いを拒否している訳ではない」との事でした。

この「水俣病問題の解決とは?」という事をどうとらえるかが、重要だと思います。ぼくの推測ですが、チッソ㈱側の考える解決とは、その後は補償して欲しいと求めてくる人がいなくなる(補償額が決定する)事だと思います。しかし患者さん側の考える解決とは、水俣病患者さん全員が救済される事だと思います。

補償額が決定すれば、企業としては良いでしょうが、患者さんにとってはある手続きを経て、水俣病患者と認定されなければ補償が永久に受けられなくなる事を意味します。

ぼくは、水俣病が発生した当時、水俣付近に住んでいて、水銀中毒の症状が出ている方は全員救済するべきだと思います。それが、あれだけの公害を引き起こして、直接、間接的に係らず、多くの方に被害を与えた企業が果たすべき責務だと思います。



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