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あそびにいくヨ!第9話『いだいなるさいしょのあしすとろいど?』の感想レビュー

2010å¹´09月06æ—¥ 12時44分26秒 | ä»Šã¾ã§è¦‹ã¦ããŸã‚¢ãƒ‹ãƒ¡
みのりん熱唱!回でした。
文章とイラストがメインのラノベよりも、アニメに向いているのが歌演出だと思いますし、声優としてだけでなく、歌手としても定評のある茅原実里さんを起用したこともあって、アニメファンの方には特に嬉しい内容になっていたかと。
オープニングを削って専用エンディングまで用意する気合いの入りっぷりも良かったと思います。

お話的には、今までのエピソードは一旦置いておいて、宇宙からのお客様をおもてなしする展開でした。

アシストロイド達の祖であるラウリィは、まるで人間と同じ様な外見の持ち主で1000歳とは思えない美少女タイプだったわけですが、そんな彼女達アシストロイドがキャーティアの人間に受け入れられるまでには紆余曲折があった…というのがひとつめのポイント。
更に、ラウリィ自身の個人的な問題として、ワープ中の事故が原因で失った元ご主人様との切ない関係が描かれて…というのがふたつめのポイントだったと思います。

エリスがラウリィと上手く接する事が出来なかったのは、ラウリィの生い立ちとアシストロイド達の歴史に対する後ろめたさのせいだったわけですが、エリス自身に落ち度はなく、問題自体も解決したにもかかわらず、それを是とせず思い悩んでしまう姿に、キャーティア人の思慮深さと感受性の強さが感じられますね。
創造主と道具であるはずの関係が、一度は戦争状態にまで陥って…というのはSF映画やゲームなどでもよく見かけますが、むしろそこから和解したという事実の方が驚異的かも知れませんね。

それも、アシストロイドも人間と同じ権利を持つように…という展開ではなく、あくまで道具のまま、しかも後継の同朋達の見た目を人間から大きくかけ離れ、会話も禁じて…という方向で収束させたわけですから、アシストロイド達自身の徹底した自己認識や価値観が感じられます。
そこから再び大きな解放運動が起こったりしていないということからも、それは明らかかと。
以前、命令を遂行できないと判断した場合は自分で腹を切るという描写もあったわけで、限りなく人間のような行動や愛くるしさを見せるという事実とは裏腹に、本質的にはあくまでもモノとして扱うということが常のルールになっていると考えて良いかと。

反省するべき当時のキャーティア人達が反省を示し、アシストロイドもそれを全面的に支持しているわけですから、今となっては誰が不幸といった風に考えたり、それについて謝ったりする必要はないわけですが、いつも陽気なエリスがあそこまで悩んでしまうぐらいに重いテーマではあったと思います。

個人的には、戦争に関連した責任問題については、当時の関連者ではない未来の人間に負わせるべきではない(いや、責任を取らずに言い逃れし続けるとかは問題外ですし、過去のあやまちを二度と繰り返さないようにする義務は全ての人間にあるとも思いますが)と思うので、その意味ではぶっちゃけまったくエリスの境地に共感は抱かなかったりするのですが、自分ではなく、ラウリィの元ご主人様こそが地球人とのファーストコンタクトを果たすべきだったのではないか?と思い悩む気持ちはわかる気がします。

危険を犯してまで地球を目指し、理不尽な事故で死んでしまった彼と、そんな彼を慕いつつもアシストロイドとして独り生き残ることになってしまったラウリィの関係を思えば、エリスが今、キャーティアの大使として地球で暮らしている事実が如何に幸福なことであるかを実感させられたでしょうし、自分の延命(=新しい主人に使えるという権利)を拒否してまで元のご主人様の願いを叶えに地球まで来たラウリィが、単なる義務感などではなく、ある意味人間以上の深い愛情を持っていることにも簡単に気付けたかと。
本来、それだけの認識や感情を持つことが出来るアシストロイドを、自分たちに都合良く利用出来るように制限を与えているというわけですから、考え方によっては業が深いですね。
アシストロイド達を道具扱いせず、大切な友人として接している彼女だからこそ、却って考えずにはいられない部分も多いかと思います。

クーネ艦長をはじめとしたキャーティアシップの関連者達も、ラウリィの境遇についてそれぞれ思うところはあると思いますが、多感な思春期の年齢であり、また、自身が地球とキャーティアの架け橋になるという重責を担っている自覚のあるエリスが、プレッシャーから弱ってしまうのも無理はないところかと。
むしろここは、そんなエリスのピンチを救うべく、ラウリィのエスコート役をしっかり果たそうと奮起した騎央の態度を褒めるべきところでしょうね。
キャーティア大使とは言っても、家を間貸ししている以外は真奈美やアオイの様に実務レベルで役に立てていない騎央でしたが、今回の出来事を経て、その胸中に少しは変化が訪れるのかどうか、気になるところです。

歌そのものについては、劇中アニメの挿入歌という設定からして突っ込みどころ満載なのですが、宇宙をさすらう者の孤独は、異邦人である彼女達にとっては馴染み深いものなのでしょうね。
あの犬の人達ですら、そのアニメを見て歌を覚えてしまうぐらいですしw
(追記訂正:『おいらは淋しいスペースマン』はキャプテンフューチャーという作品に使われていた楽曲でした。
レコーディングの時の様子は茅原実里さんのブログの記事で紹介されていたので、こちらの記事の方を参照。)

地球で歌を歌いたいという元ご主人様の願いも叶え、自ら寿命を受け入れたラウリィは、テーマとしてはとても重苦しいものがありますが、十分に幸せだったのではないかと思います。
後継機であり、孫にあたるアシストロイド達が、キャーティア人や騎央達と幸せに暮らしている状況も確認できたわけですし、元ご主人様の死を嘆き悲しみ、ひょっとしたらやり場のない怒りに憤ったりしながらも、やがて受け入れる…というのに、800年という時間は十分な長さだったかと。
ここが、死んですぐに発見された!とか、ふたりで地球にたどり着いた!だったりすると、また違った展開があったのかも知れませんが、結果的に悠久の時が彼女の痛みを癒す役割を果たしたのは、想像に難くないかと。
その間に、キャーティア人類とアシストロイドの関係が良好に築かれていたのは、個人の思いはどうあれ、全体としては良かったかなと思います。
この関係が続く限りは、ラウリィの様な思いをする人型アシストロイドは生まれない訳ですし、元ご主人様以外の人間に仕えないという態度を示すことで、自分の想いを示すことが出来るのですから。
個人的には切ないながらも結構ハートウォーミングなエピソードだったという認識なのですが、Twitterを見ている限りだと、重くてびっくりという感想の方が多いような。
トラバ巡回楽しみw

次回、第10話『ねらいきにました』

今回のエピソードは基本的に番外編的なものだったので、本編再開が待ち遠しいですね。
良いお話だな~感はありましたし、駆け足ながらしっかりと見せた感もありましたが、アオイと真奈美、エリスの関係がいよいよ…!という今の時点で挟むべきエピソードだったかと言われると、個人的には微妙だったというのが正直なところかと。
それなら騎央視点での考え方や、エリスの胸中などについて語ったほうが、原作未読者の人達にとって納得のいく内容になった気がします。
原作を読んでいれば、エリスがほとんど焦ったりしない理由もわかるのですが、普通のラブコメの視点で考えれば、主人公やメインヒロインの心理描写が少ないことによるデメリットは多過ぎですし。
斬新さで『おおっ!』と思える展開を、上手く演出してもらえることに期待したいです。
これだけ真奈美押しで来ているアニメ版なら、ひょっとして一気に原作14巻のようなエンディングを持ってくるのかしらw

TVアニメ「あそびにいくヨ!」7月より放送開始!

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