gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

ゲーム・アニメ・ライトノベルの感想サイトを目指します。Twitterでもつぶやいてみたり。

スイート☆ラインの感想レビュー(ライトノベル)

2009å¹´05月14æ—¥ 13時56分18秒 | ãƒ©ã‚¤ãƒˆãƒŽãƒ™ãƒ«ãƒ»å°èª¬
電撃文庫のラノベ、『スイート☆ライン』(有沢まみず先生原作、如月水先生イラスト)が発売中です。

5月に発売された電撃文庫の新刊では、5タイトルの新シリーズがスタートしているのですが、本作もその内の1つです。

表紙はメインヒロインである16歳の新人声優、永遠(とわ)と、主人公の正午。
腕を回す正午と、それを嫌がらない永遠の親しげな様子が微笑ましいですね。

ちなみに、『スイートライン』という単語は、アニメなどの『決め台詞』というニュアンスを持っているみたいです。
作品内ではラスト部分でもう一つの大きな意味が与えられていますが、個人的には『永遠と正午の確かな絆』みたいな意味もあるのではないかと思ってみたり。
その意味ではぴったりな表紙だな~という印象です。

お話的には、声優として天才的な素質を持ちながらも、極度の人見知り&男性恐怖症のせいで正式に事務所契約まで至らない永遠。
彼女の身を案じたアニメプロデューサーである姉、真弓の計らいで永遠と知り合った正午は、アニメについては素人同然の知識しか持っていないながらも、永遠の演技を見てその才能に惹きつけられる事に。
彼女の将来を決めるオーディションまでのタイムリミットは2週間。
それまでに彼女の男嫌いを克服させるため、正午は永遠と同居する荒療治に…という展開です。

タイトル通りの甘~い同居生活がメインになるかと思いきや(いや、十分に堪能出来ますが、その上で)、中身は意外と熱血モノで驚かされました。
『必死に頑張っている人を見ると、思わず応援したくなってくる』という性格の正午が、本気で永遠を応援するため、彼女を理解しようと努めたり、助言をしたりする様子が熱いです。
そのノリはむしろスポ根モノのコーチと生徒的な感覚に近いかと。
永遠も永遠で、自分の欠点を無くそうと努力する様子がひたむきに描かれていて好印象です。
2人の二人三脚っぷりと、それを通じて心が通い合っていく様子に、温かい気持ちにさせられました。
託すのではなく、一緒につないでいく感じがグッドですね。
(*^-^)b

ヒロインと主人公の性格や、それがどの様な過去をキッカケに形成されたのか?というキャラクター設定の部分だけでなく、今後、何をどうしたいのか?という目標についての方向性も明確に説明されているので、非常に読みやすく、説得力も高いです。

声優業界を舞台にするという最大の特徴を生かすために、物語内の人気声優の系譜や現状を丁寧に説明しているのも上手いと思います。
声優さんに詳しい方にはニヤニヤする部分も多そうですし、あまり詳しくない方でも理解しやすいようにまとめられているのが嬉しいです。

2巻の発売が前提になっているからこそというのもありますが、今後の登場が気になるキャラクターの存在に関する伏線なども仕込まれていて、引きの上手さもあいまって素直に続きが気になります。
それでいて、この巻でのメインとなるエピソードについては見事に結ばれており、読者に必要な情報の出し方も的確で、単品としての起承転結がしっかりしている辺りは有沢先生の職人芸が光っている感じですね。

永遠以外にもはるかと舞という実力派の若手美少女声優が登場し、タイプの違った魅力を感じさせてくれます。
場合によっては恋のライバルになってくれたりもしそうな展開で、次巻が楽しみです。
如月先生によって描かれる柔らかなタッチのイラストが可愛らしく、女性の読者にも受け入れられそうな感じかもしれませんね。
特にディフォルメされたチビキャラがラブリーです。
(≧▽≦)

2枚目ではないものの、正午の良い人っぷりには素直に好感が持てます。
恋愛面を盛り上げるなら、新しい美少女声優キャラを追加したりする他、イケメン声優がライバルとして出てきても面白いかな~と想像してみたり。
今後も、さまざまな事態に直面しながら、公私ともにパートナーとして成長していく2人の様子を見守って行きたいですね。

個人的に、かなりの良シリーズになりそうな予感がするのでオススメしたい作品です。

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。




最新の画像[もっと見る]

1 ã‚³ãƒ¡ãƒ³ãƒˆ

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通りすがりの者)
2009-05-24 18:03:38
自分は最初ブックカバーの永遠の可愛さに惹かれて買ったのですが、中身が声優のことや、アニメをよく分かっていない人でも、読みやすくキャラも新鮮で面白かった。これから、2巻、3巻とどんどん続いて永遠たちの世界をもっと感じたいです。これからが楽しみな本なので、読んでない人も試しに読んでみて下さい。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。