藤子Ｆ不二雄作『Ｔ・Ｐぼん』スピルバーグ監督で映画化【四月一日のニュース】

2008-04-01 02:28:20 | 本・コミック・かってに配役

今年もこの日がやってきました！これまで当ブログにTBいただいた方に無差別返しさせていただきます。削除前に一度見に来ていただけると幸いです…。

藤子Ｆ．不二雄作品『Ｔ・Ｐぼん』Ｓ．スピルバーグ監督で実写映画化
ハリウッドジャーナル　2008年4月1日

T・Pぼん (1)藤子・F・不二雄中央公論新社

『ドラえもん』『パーマン』など数々の人気作品を世に送り出した日本の漫画史を代表する漫画家・藤子Ｆ．不二雄（1933～1996）のＳＦ漫画『Ｔ．Ｐ．ぼん』が，『ジョーズ』『Ｅ．Ｔ．』『シンドラーのリスト』などで知られるスティーブン・スピルバーグ監督の手によってハリウッド実写映画化されることがわかった。

『Ｔ・Ｐ(タイムパトロール)ぼん』は，平凡な中学生・並平凡（なみひらぼん）が偶然の成り行きでタイムパトロール隊（Ｔ・Ｐ）の一員となり，太古から未来までさまざまな時代を行き来して不幸に命を落とした人を救助する活躍を描くＳＦ作品。1978～1986年の間『月刊コミックトム』に不定期に連載され，1989年に２時間の特別番組として日本テレビ系でアニメ化されたことがある。

■Ｓ・スピルバーグ監督，映画化について語る
－藤子Ｆ．不二雄は日本では非常に有名な『ドラえもん』の作者ということだが。
「藤子Ｆ“センセイ”の作品は，高度な知識に裏打ちされたＳＦ感覚と非常に洗練されたストーリーテリング能力，そして深いヒューマニティに貫かれた哲学がある。30年も前から環境問題を取り上げ子どもにも楽しめる話を数々送り出すなど，私が尊敬する人物の１人である」

－『Ｔ・Ｐぼん』を次回作に選んだ理由は。
「時空を飛び回るＴ・Ｐの物語はとても壮大でイマジネーションをかきたてる。また，人々の命を救う仕事というものはいつでも子どもに夢を与えるものだし，豊富な歴史の知識に裏打ちされたストーリーは知的好奇心を十二分に満たしてくれる」
「この作品の主体となるＴ・Ｐの設定は非常に非常に巧みな配慮がなされている。重要なポイントの１つは，Ｔ・Ｐは助けても歴史に影響のない人だけを選んでその命を救うという点。“選ばれし者”ではなく“選ばれない者"を選ぶ。そしてＴ・Ｐは自らの仕事が終わると〔フォゲッター〕という道具を使ってその時代の人々の記憶から己の存在を消去する。我々も知らない間にＴ・Ｐに命を救われているのではないかと想像できないかい？
　また，主人公の凡が，最初Ｔ・Ｐの存在を知ってしまったためにその存在を消されそうになるが，彼がこの世に生まれないと歴史に重大な影響が生じてしまうために消去を免れＴ・Ｐの一員になるくだりも興味深い。有名無名にかかわらず，われわれの一人一人が自分の知らないところで歴史に関わっている可能性がある。ね？誰にだってその存在に意味がある・価値があるということ，歴史を遡ることで，その自分の存在は過去のそれこそ無数の人々の命の営みがあってはじめて今ここに存在し得ているのだと，哲学的な命題をいくつも提示してくれるんだ。この他にもいくらでも挙げられるが…このくらいでいいかな？」

－日本の俳優を起用する予定はあるか。
「2006年に製作した『硫黄島』２部作で数多くの日本人俳優・スタッフと関わる機会を持ったが，インスピレーションに富んだ経験だった。現時点では日本人俳優の起用は全くの白紙状態だが，日本には…もちろん他のアジアもそうだが…数多くの才能が存在していることを私は知っているので，重要な役柄を演じてもらうために日本から俳優を招聘する可能性は十分あるだろう」

■タランティーノら大物出演逆オファー続々
「『ＴＰボン』は，フジコ・Ｆ作品の中では珍しくバイオレンス的要素がインクルードされていて僕とは相性がいいと思うね。歴史の不条理なんてこんなどでかい暴力，タッチできたらと思うと非常にエキサイティングさ。ピラミッド編の悪宰相とか，魔女狩り編の密告者役なんてどうだい？」

■■
映画の詳細は未定。日米同時上映の可能性も含め日本市場を強く意識した制作・営業展開があるだろうとの予想が複数の業界関係者から聞かれる。

以上，本年のエイプリルフールの記事でした。