実家の片づけをしていたら古い映画のチラシが出てきた。写真はその一部だが、大半は1980年代に那覇の映画館で観たものだ。当時は国際通りにグランドオリオンや国映館、東宝劇場などがあって、ほかにも琉映本館や桜坂オリオン、開南琉映などが近くにあり、那覇や宜野湾に住んでいた頃によく通った。
1982年に国映館の地下にシネマオスカーができた。懐かしの名画やヨーロッパの作品などをミニシアターで . . . 本文を読む
4日(日)に那覇の桜坂劇場で話題の映画「新聞記者」と「主戦場」を見てきた。どちらも見ごたえ十分で、ぜひ多くの人に見てほしい。一カ所で二つの作品が見られるのは有り難い。
「あいちトリエンナーレ2019」で展示されていた「平和の少女像」が、抗議に名を借りた脅迫によって展示中止に追い込まれた。それを煽った政治家の発言を含めて、日本が犯した加害の歴史の隠蔽を許してはならない。この問題を考えるうえでも . . . 本文を読む
15日(日)は兵庫県立美術館で「エルミタージュ美術館展」を見た。この春に東京に行ったときもやっていたのだが、その時はミュシャの「スラブ叙事詩」やブリューゲルの「バベルの塔」、「茶の湯」展の曜変天目茶碗など見たいものが多くて、足を運ぶことができなかった。心残りだったが、兵庫に来た際に見ることができて幸運だった。
その後、『サーミの血』という映画を見た。ある人たちには普通に得られる自由や権利 . . . 本文を読む
6月13日(月)から沖縄市のシアタードーナツで映画『風音』が上映される。6月26日(日)まで午前11時から1回の上映なのだが、関心のある方は下のサイトを見てほしい。
http://kozaweb.jp/event/detail.html?&sp=true&id=3204
http://theater-donut.okinawa/
『風音』の原作を書いたのは25歳の時だからもう30年以上前 . . . 本文を読む
10日から那覇市の桜坂劇場で『密約』(千野皓司監督/1978年)が上映されている。沖縄の施政権返還をめぐり日米間で交わされた密約文書の公開を求めた訴訟の判決が9日に下された。それに合わせた企画で、原作は澤地久枝著『密約ー外務省機密漏洩事件』(1974年中央公論社)。
沖縄の米軍基地の地主に対する損害補償を日本が肩代わりするという密約を暴いた新聞記者・石山太一と極秘電信文のコピーを石山に渡した外 . . . 本文を読む
最近は那覇で映画を見る機会がすっかり減ってしまったが、この映画はぜひみたいと思っている。上映日時は、
10月7日(水)~12日(月)
時間 11:00 / 13:30 / 16:00 / 18:30
会場はリウボウホールです。
多くの方に見てほしいので紹介します。
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前にもお知らせしましたが、映画『大丈夫であるようにーCocco終わらない旅ー』(是枝裕和監督)が、今日、明日とヤンバルで上映されます。映画館のないヤンバルでスクリーンで映画を見る機会を作ろうと、実行委員会形式で上映するものです。近隣のみなさんに足を運んでいただければと思います。
会場:名護市中央公民館 2階小ホール
日時:2月14日(土)12:00/14:35/17:10/19:45
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昨日、今日と沖縄も冷え込んでいる。夕方のニュースでは明日は霰が降るかもしれないとのこと。以前見たのはいつか思い出せないくらい、長いこと霰が降るのを見ていない。久し振りに目にしてみたいものだ。
話は変わって、お知らせを三つばかり。
今発売中の『世界』2月号に評論〈沖縄戦「集団自決」訴訟という虚構〉を書きました。宮平秀幸証言や藤岡信勝意見書、梅澤裕陳述書など虚言、嘘、虚構を重ねて大江・岩波沖縄戦 . . . 本文を読む
ある人の好意で映画『靖国 YASUKUNI』(リ・イン監督)のサンプルDVDを見ることができた。『すばる』6月号に書いた文章を読んでわざわざ送っていただき、深く感謝している。桜坂劇場でやるのは7月らしいから、早めに見られて有り難かった。
沖縄の人で8月15日の靖国神社の様子を目にした人は少ないと思う。この映画を見たらアキサミヨーと思うかもしれない。映画を見て興味が湧いた人は、8月15日に東京に . . . 本文を読む
昨日は桜坂劇場に若松孝二監督『実録ー連合赤軍 あさま山荘への道程』を見に行った。2:50からの上映で客は30名ほど。20代から60代まで年齢層は幅広かった。
映画は3時間10分という時間をまったく感じさせないほど集中して見られた。緊迫した場面が連続することもあるが、当時の状況を連合赤軍の活動家たちの視点から描く上で必要なものだけを圧縮しているからだろう。若い役者たちの演技もよかった。
以前か . . . 本文を読む
この四年ほど、年一度は靖国神社に行っている。昨年、一昨年、四年前は八月十五日の敗戦の日に、三年前は十二月八日の太平洋戦争開戦の日に行った。今の日本の状況を理解する上で、靖国神社の様子を自分の目で確かめることが必要だと思ったからだが、沖縄から行くのは金も時間もかかって簡単ではない。ただ、靖国神社と沖縄をめぐる問題は、これからより重要になっていくだろう。沖縄戦で犠牲になった多くの住民が、日本軍に協力 . . . 本文を読む