DO NOT PAY FOR JAILBREAK YOUR DEVICE!

最近、『NTTドコモのSIMカードでLTEを使えるようにする』『ソフトバンクやKDDIで月額を払わなくてもテザリングができるように』などのフレーズで『CommCenter* patch』や各種キャリアバンドルをインストールする代行業者があるようで、たいへん多くの「どのような関係性があるのか」「無償で提供しているように見せかけてカネを取るのか」「いくら儲かるのか」といった問い合わせを受けています。

これらの悪質な業者と我々は、いっさい関係がありません。Jailbreakは無償で提供されるべきものであり、これを商用利用すべきものでもありません。 [続きを読む »]


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2013年1月28日月曜日

CommCenter* patch for iOS 5+ (~iOS 6.1)

For foreigners
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Evad3rs Jailbreak TeamがiOS 6.1のuntethered jailbreakを一般に向けて近日公開するとの報があったので、iOS 6.1を対象にCommCenter* patchをアップデートしました。CommCenter* patch自体はこれまでにサイレントアップデートでiOS 6.0.xをサポートしており、『CommCenter* patch for iOS5+』と改称しています。

現在のところ、redsn0wなどツールの制約からA4プロセッサ搭載デバイスでしか動作確認が取れず、検証用のiPhone 3GSのバッテリーが膨らんでしまい使用不能だったため(Amazon wishlistあります!)、iPhone 4 GSMのiOS 6.1(10B144)のみで検証作業を行っています(追記: iPhone 3GSは復旧作業を行いました)。

当初はA6プロセッサ以上の端末(iPhone 5 GSM/CDMA, iPad Retina GSM/CDMA)で依存プログラムが動作しなかったため、これらの端末ではインストール自体が不可能でしたが、6.1r1-8でA6プロセッサ以上の端末を、6.1r1-10でiOS 6.0.2をサポートしています(つまり、6.1r1-10で全環境に対応したはずです)

──全環境をサポートしたつもりでしたが、もしかするとiPhone 5においてはA1428/A1429 GSM/A1429 CDMAでそれぞれバイナリが異なる可能性があります(未確認)。開発担当者が即座に確認できる検証端末は A1429 CDMA 6.0(10A405) KDDI・A1428 GSM 6.0.2(10A551) SoftBank・A1429 CDMA 6.1(10B143) KDDI のみです。

以下に、パッチのベースとした環境を◎印・動作を確認している環境を○印・動作が不明な環境を?印で示します。

もしもこれらの環境で動作が怪しいと思われる場合、iPhoneのOSバージョン(ビルド番号)・モデル番号・販売キャリアを分かる範囲で書き添えて、 /System/Library/Frameworks/CoreTelephony.framework ディレクトリをZIPなどに圧縮したものを開発チームまでお送りくださると幸いです(もちろん、正しく動いたという報告も大歓迎です)。

※不幸にも〝赤ロム〟になってしまったなどの、検証端末として使用可能な機材のご提供などもお待ちしております! :-)

Tested devices (iPhone)
 3GS4 GSM4 CDMA4S5
A1303A1332A1332 (Rev.A)A1349A1387A1428 (GSM)A1429 (GSM)A1429 (CDMA)
6.010A40310A405
◎ *1○ *1???○ *1◎ *2○ *3
6.0.110A52310A525
◎ *1○ *2?????◎ *3
6.0.2-10A551
?◎ *2?
6.110B14110B14410B14110B14210B143
◎ *1◎ *2??◎ *3??◎ *3 *5
6.1.1-10B145-
◎ *3
6.1.210B146
◎ *1○ *1?○ *4○ *3??◎ *3
Tested devices (iPad)
 2 GSM2 CDMA3 GSM3 CDMA4 GSM4 CDMA
A1396A1397A1430A1403A1459A1460
6.010A403-
????
6.0.110A52310A8426
????××
6.110B141
??????
6.1.210B14610B147
??????
Tested devices (iPad mini)
 GSMCDMA
A1454A1455
6.0.110A8426
××
6.0.210A8500
?◎ *1
6.110B141
??
6.1.210B147
?◎ *1
Appendix
◎ Patch based
○ Confirmed
? Not confirmed
× Unsupported
*1 Unlocked
*2 SoftBank
*3 KDDI
*4 Verizon
*5 Sprint

なお、編集したキャリアバンドルが正しく読まれないときは、過去にiTunesやOTAなどでキャリアアップデートを適用してしまっていることがあります。その場合は『Carrier Update Remover』をCydiaからインストールしてお試しください。

ベースバンドを01.59.00に維持したiPhone 4 GSMで、ultrasn0w 1.2.8を使用しても正しくアンロックが行われないのは、CommCenter* patch由来の問題ではなくultrasn0w側の互換性チェックの不具合です。Backspace Dev-Teamとしてできることは何もありませんので、iPhone Dev-Teamへお問い合わせください。

少なくともiPhone 5でのlockdowndとCommCenterには相互に不具合があり、非公式キャリアでのLTE有効化手続きに問題があります。iPad miniにおいては非公式キャリアでのLTE接続に関して問題がないことを確認しています。このため、CommCenter* patch とキャリアバンドルの書き換えだけではLTE接続を有効にできないことがありますが、本件に関してはシステム側の不具合に起因するため、Appleへお問い合わせいただくか、システム側のバージョンアップをお待ちください(この際にjailbreakが行われるかは別問題です)。

NTTドコモ『FOMAプラスエリア』(およびXiの800MHz帯サービス)に関しては、CommCenterの領域ではありません。iPhone 3GS/4/4Sに関しては、最近のベースバンドファームウェアであれば対応済みです。iPhone 5/iPad Retina/iPad miniのベースバンドチップ(の汎用品)はハードウェア的には対応しているかもしれませんが(Apple向けカスタムチップであるため省かれている可能性も否定できない)、少なくともiPhone 5のベースバンドファームウェアはこの周波数帯に対応していません。このため、ソフトウェア的に〝起こす〟ことは不可能です。我々に対応を望まれるよりも、NTTドコモの携帯電話をご利用ください。

リポジトリで提供している各種キャリアバンドルのほとんどは、現在のところiOS 6以上とiPhone 5には正式対応していません。パラメータはすべてiOS 5.1.1までとiPhone 4Sまでのハードウェアに最適化されています。順次アップデート予定ですが(※現在『NTT docomo bundle(generic)』にてiOS 6対応作業を進行中です)、CommCenter* patchの動作検証を完了することを優先しています(※上記の表でまだ動作確認が行われていない環境での検証にご協力をお願いします)。

現段階で公開されているキャリアバンドルを改変し、iOS 6.xで使用している環境において〝非公式キャリアの電界強度表示が異なる〟という問い合わせがありますが、電界強度の値設定や表示はCommCenterやキャリアバンドルで行っているものではなく、直接的には無関係です。また、出典不明の画像を根拠に〝日本国内のメガ3キャリアでは電界強度とアンテナピクトの数値が異なる〟という指摘がありますが、このような値を3GPPやETSIなどが規定したりキャリアが公表しているという根拠はなく、一般にこの数値(RSCPなど)の解釈と表示に関しては端末メーカーに委ねられているのが現状です(Androidのソースなどを読みましょう)。

新たな対象デバイスとして、iPhone 5 GSM/CDMA および iPhone 4 GSM Rev.A、iPad mini GSM/CDMA、iPad Retina(4th) GSM/CDMAを追加しています。このうち、状況が整った際に開発チームとして検証が可能なデバイスはiPhone 5 GSM/CDMAのみです。他のデバイスに関してはこれまでのiPadと同様で、確認が行えるまでは暫定的な対応措置となります。また、iOS 6.0.2は現段階では検証環境が作れないため、対象から外しています。

CommCenter* patchと直接の関係性はありませんが、キャリアロックのあるiPhoneでの検証作業において、iPhone 4 GSM(ソフトバンク版、ベースバンド04.10.01)をiOS 6.1上で正常にアンロックできたSIMロック解除アダプタ(いわゆる〝下駄〟)は現在のところ『HeiCard』のみでした。『GEVEY Ultra』などはアダプタのアップデートが必要となる可能性があります。

パッチを行うための解析方法に関してはBeta 1のエントリを、6.1でのポインタについては続きをどうぞ。

2012年11月6日火曜日

iOS 6.0.1でNTTドコモ『Xi』でのLTEを使うためのアレコレ

今回のエントリは、筆者自身がiPhone 5のSIMフリー版(A1429)を保有しておらず再現実験が完全ではないため、一部に間違いがあるかもしれません。にもかかわらず〝どうしてこうなるの?〟という問い合わせが多いので、手順と原理(の推定)を記しておきます。

今回の検証に際して、『MACお宝鑑定団』のライター諸氏にはたいへんお世話になりました。謝辞を申し上げます。

iOS 6.0.1へのアップデート提供開始以降、インターネット上で〝ドコモSIMでLTEが使える〟ということが話題になりました。当初は再現する環境が少なく、設定画面にLTEの切り替えスイッチなども表示されないため、「表示が間違っているのではないか」「そもそもウソなのではないか」といった声もあったようです。

以前にもエントリにしたように、NTTドコモとソフトバンクのLTEは方式と周波数帯が同一です。このため、SIMロックが解除された端末であれば相互にLTEが使えるのではないか、という見立てを書きました。また、これに該当するiPhoneはiPhone 5の〝A1429〟型番であることも書きました。

筆者はiOS 6.0.1リリース当日に、このバージョンからOS側のデータベースにキャリアHNI 44010=NTTドコモ=が〝LTE利用可能〟としてフラグが立てられたことを確認しており、少なくともローミング受け入れ時にはLTEが使えるのではないかという仮説を立てました。また、ふだんどおりにNTTドコモのSIMカードを挿入してもLTE表示にはならず、LTEスイッチも表示されないことを確認しました。これは、デフォルトのキャリアバンドルにLTEスイッチに関する設定がないので当然です。

1/30追記
このエントリの手順は、今のところiOS 6.0.2までで有効です。iOS 6.1にはOS標準の『設定』アプリとlockdowndのLTEフラグ制御にバグが残っていて、特定のUIDeviceFamily(※今のところ確認できているのはiPad miniおよびiPad Retinaのみ)でしか(非公式キャリアの) LTEエントリが有効になりません。

このように接続できるはずなのに接続できないものを接続するまでの手順をまず示します。

2012年9月21日金曜日

GALAXY S III SC-06Dで(iPhone 5の)SoftBank 4G LTEを使う

iPhone 5がたいへん期待外れな代物だったので、最近はすっかりGALAXY S III SC-06Dを便利に使っています。あまりにも細かな気配りの行き届いた環境に、コピーキャットなどと馬鹿にしているだけではいけなかったのだなと思い知らされます。iPhone 4Sもとても便利な電話機です。カメラとMapsとSafariとExchange ActiveSyncが正しく美しく動くだけでもiPhone 5にはない価値を提供してくれています。

いえ、CommCenter* patchのような成果物を作らなくなるかと言えば直ちにそんなわけではないのですが、今後も 5S・6…… とこのような失態をAppleが続けるのであれば極めて厳しいですね。

SC-06D自体はドコモXi SIMのままでまったく問題はないのですが、iPhone 5に付属してきたSoftBank 4G LTE契約のnanoSIMをSIMロック解除したSC-06Dへ挿してみたら正しく動いたので、どうしてそのようなことが起きるのかも含めて、そこら辺の話を備忘録的にまとめておきます。

2012年6月27日水曜日

〝The New iPhone〟のパーツ……? それならばnanoSIMを作ってみよう。

(W)8.8*(H)12.3*(D)0.67mmという大きさだけが先行していて、策定していたETSIは結局どのベンダーの案を採決したのかはイマイチ不明だった(日経によればApple案? ただしソースは日経)〝nanoSIM〟(4FF)と呼ばれる新しいSIMカードの規格があります。

どうもそれらしきスロットを含む、それっぽいパーツがどこからともなく筆者の手元に流れてきたので、SIMカードを切って検証してみましょう。

謎のパーツ群

その前に、ちょっとだけパーツ群を紹介しましょう。

それぞれのパーツはとても精度が出ていて、悪い中国人がちょっと〝オッ、これを作ればニホンジン簡単に騙されるアルよ!〟と言って作った感じではありません。──いや、iPhoneのカスタムパーツなどでは一見純正と見まごうようなパチモノがあるのも事実なのですが。

どこかGALAXY S IIIを彷彿とさせるブルーとシルバーといった感じの電着塗装ですが、塗装やメッキは剥げてきたときがみっともないからしない、というJobsの哲学はどこへ行ったのでしょうね(いやだからこそパチかもしれないんですかね)。

スロットも大変精度は高く、まあ、これなら確かにホンモノかも…… と思ってしまわないでもない出来です(ところで、最近は低品質のものしか出回っていませんが、iPhone 4初期のころは大変精度のよいニセスロットがありました)。

さて、気を取り直してSIMカットに移りましょう。

2012年5月25日金曜日

CommCenter* patch for iOS 5.1.1 (9B206|9B208)

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CommCenter* patchをiOS 5.1.1 (9B206) および iOS 5.1.1r1 (9B208)向けに更新しました。iOS 5.1.1 (9B206)に向けた対応は比較的初期に完了していたのですが、iPhone 4 GSM向けの新しい更新版であるiOS 5.1.1r1 (9B208)がAppleよりリリースされたことと、Chronic-Dev Teamによる当該ビルドへの対応がずれ込んだため、リリースを延期しておりました。お待たせいたしました。

多くの要望を受けて、今回のリリースから暫定的にiPadファミリへ対応していますが、我々の手元にはiPadファミリがいっさい存在しないため動作の確認は行っていません。初代『iPad Wi-Fi+3G(GSM)』・『iPad 2 Wi-Fi+3G(GSM)』・『iPad 2 Wi-Fi+3G(CDMA)』・『The New iPad Wi-Fi+Cellular(GSM/LTE)』・『The New iPad Wi-Fi+Cellular(CDMA)』それぞれのiOS 5.1.1(9B206)へ対応しているつもりですが、動かない場合はiPadの世代とOSバージョンを添えてご報告ください。

このブログの右上のほうにある v.backspace.jp のリポジトリからもインストールできます(動作に関して何の保証もありません)。

パッチを行うための解析方法に関してはBeta 1のエントリを、5.1でのポインタについては続きをどうぞ。

2012年3月12日月曜日

ibeats/urbeats by "Beats by Dr. Dre"

Beats by Dr. Dre』シリーズはBeats Electronics社の製品で、Dr. Dreによるチューニングが施され、Monster Cable Products社が製造するヘッドホンのブランドです。

全体としてはモニタヘッドホン志向の味付けでありながらも、ヒップホップ界の重鎮らしい迫力ある重低音を再現したチューニングで根強い人気があります。

特徴のある平たいケーブルを採用したインイヤー型ヘッドホン『Tour with ControlTalk』(MH BTS IE CT)などは、特によく街の中でも見かけることが多いのではないでしょうか。赤い平型ケーブルと〝b〟のロゴは遠くからでも大変目立ちます。

もう少し(外見的な)味付けのおとなしいシリーズとして『ibeats with ControlTalk』(MH IBTS IE CT)があり、こちらはケーブルが通常の丸形でありながらも重低音の強いモニタという方向性は変わらず、堅実なラインです。

このヘッドホンとスペック的には同一ながら付属品や有線式リモートコントロール〝ControlTalk〟部分の仕様が異なる(Android向けとなる)、〝Beats Audio〟などと呼ばれるHTC社『Sensation XE/XL』の付属ヘッドホンが多少安価に売られています(※参考)。

市場には偽物も出回っている(※参考: 日本国内正規代理店からの警告)ため、あまりにも安いものは出所が怪しいのですが、このHTC製携帯電話機に付属したものを入手したので、レビューします。

2012年3月8日木曜日

CommCenter* patch for iOS 5.1 (9B176)

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CommCenter* patchをiOS 5.1向けに更新しました。このブログの右上のほうにある v.backspace.jp のリポジトリからもインストールできます(動作に関して何の保証もありません)。

パッチを行うための解析方法に関してはBeta 1のエントリを、5.1でのポインタについては続きをどうぞ。

2012年2月26日日曜日

KDDI版iPhone 4Sにおける、他機種用SIMカード(R-UIMカード)の活用

KDDI版iPhone 4Sには、いわゆるレベル2ロック(L2ロック)がありません。キャリアロックのみ施されているため、KDDIの発行しているマイクロタイプのR-UIMカード(※CDMA 2000方式における〝SIMカード〟は『R-UIMカード』と呼称されます。以下同)であれば他機種や他のKDDI版iPhoneとカードを挿し替えて使い回すことが可能です。

auショップではiPhone 4Sを持ち込んでの新規契約や機種変更を認めていないようですので、ここで紹介する手法は、あくまでも「プールに水没させちゃったけど保証ないし全損だしヤフオクでアイホン落とすかぁ」などと言った、ある種の奇特な人が使用できる手段です。

2012年2月17日金曜日

Edy も内蔵したiPhoneを作ろう

あっという間に当サイト一の人気エントリとなった前回のSuica内蔵エントリに続いて、iPhoneへEdyを追加して内蔵してみました。

複数のFeliCaチップの可載性について

FeliCaチップ搭載のICカードは、異なる種類(属性)のカードを3枚まで重ねて使用することができる〝アンチコリジョン〟に対応していることがあります(※参考)。アンチコリジョン対応カード(たとえばSuica)と非対応カード(同Edy)が重なっている場合、それぞれのカードの発振時間が異なるためにリーダーがそれぞれを検出できることがあります。たとえば以下のような組み合わせ例があります(※必ずしもこの組み合わせで使用できるというわけではありません)。

エラーの起きない例
Suica+Edy+nanaco(QUICPay)
Suica+WAON+社員証(電子マネー非搭載)
エラーの起きる例
Suica+PASMO+Edy
PASMO+Edy+WAON

アンチコリジョンが働くことが期待される組み合わせでも、決済端末の仕様によってはエラーが起こったり、希望とは違う電子マネーから決済が行われてしまう場合もあります。ローソンなどはこの問題を防ぐため、利用可能な電子マネー一覧を客側タッチパネルで確認させる仕様になっています。

現実的には、表裏に2枚ずつ計4種類程度のFeliCaチップ内蔵が可能なのではないでしょうか。

2012年2月10日金曜日

SGP CASE Linear EX Color Series [Lime] for iPhone 4/4S

SPIGEN SGP(旧称SGP)のiPhoneケースは以前に『Neo Hybrid EX 2』シリーズを過去のエントリで紹介していますが、今回は『Neo Hybrid EX』シリーズとは違って全体が樹脂パーツで構成されたバンパースタイルの新製品『Linear EX』シリーズを購入したので軽くレビューします。

2012年2月7日火曜日

Suica内蔵のiPhoneを作ろう

筆者は初代iPhoneから数えて長年ずっとiPhoneをメインの電話機として使い続けていますが、iPhone以前の過去に一時期だけ使っていた日本の〝おサイフケータイ〟はとても便利なものだったと思っています。

日本の交通システムに言いたいことはいろいろありますが、FeliCaチップを利用した『Suica』や『PASMO』などの交通系電子マネーも大変便利だと思います。iPhoneでも使いたいですね。

「NFCが内蔵されればあるいは……!」などと偉い人たちが言っていたら、『Galaxy S II』のように日本向けにはNFCが搭載されなかったり『Galaxy Nexus』のように(そもそもFeliCa互換としては動作しない)遅いタイプのNFCが搭載されたりで散々でした。あのような悪夢は一刻も早く忘れましょう。我々には使いやすい電話機が必要です。iPhoneがふだん使う電子マネー搭載型携帯電話として動いてくれればそれでよいのです。

FeliCaチップ内蔵の非接触式ICカードからフレキシブルプリント基板(FPC; シート状の基板。以下、フレキシブル基板)を取り出して携帯電話に内蔵する試みは既に各所で行われていて、このエントリで取りあげるアプローチも目新しいものではありません。

ここで紹介する手順としては、Suicaの圧着部分を切り離し、表層シートを剥がし、溶剤に漬けてフレキシブル基板を取り出し、そのフレキシブル基板を元にiPhoneへ内蔵するための改造を行うというものです(※後日談として、Suicaに加えてEdyをiPhoneへ内蔵したエントリを公開しています)。

2012年2月3日金曜日

KDDI版iPhoneでiMessageとFaceTimeを有効にする

KDDI公式情報としてのiMessage対応はiOS 5.1からですが、Backspace Reposで提供している『KDDI JP Bundle(logo)』の内容を若干編集すると、iOS 5.0.xでも設定にiMessageとFaceTimeの項目が出現します。

筆者の手元の端末では、項目が出現するだけで有効にすることはできなかったのですが、「送受信できるようになった」という声をいくつか耳にしたので、なぜこのような差異が出るのか調べてみました。

結論としては、以前の(ソフトバンク版iPhoneなどの)バックアップをKDDI版iPhoneへ復元していて、バックアップ元の端末でiMessageを有効にしたことがあるとバンドルの書き換えでiMessageが使えるようになる、ということのようです。

このフラグがどこに立っているのかを調べるのが本筋なのですが、いくつかのplistやsms.db内のレコードを改変しただけでは設定を有効にすることができず、それほど深く追求するモチベーションもないため、少しトリッキーな方法で実現してみました。

2012年1月26日木曜日

SoftBank SELECTION SB-KB02-CPKB/BT by IODATA

iPhone/iPad向けのBluetoothキーボードと言えば大変ニッチな市場ですが、フルサイズだったりスライド式だったりする製品は多くリリースされているにも関わらず〝小型〟で〝パンタグラフ式〟のキーボードというのが実はこの製品しかありません。ソフトバンクBBIODATAから供給を受けて販売するソフトバンクセレクションSB-KB02-CPKB/BT』を紹介します。

念のためお断りしておくと、〝ソフトバンクセレクション〟とはありますが、KDDIのiPhoneでも問題なく使えますのでご安心ください。

2012年1月20日金曜日

CommCenter* patch for iOS 5 (〜5.0.1r1 9A406)

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〝Dream Team〟によってA5プロセッサ搭載デバイスであるiPad 2/iPhone 4SのiOS 5が攻略され、jailbreakツール『Absinthe』が一般へ解放されたため、旧来の『CommCenterClassic patch』を『CommCenter* patch』と改称して更新しました。今回の更新からはKDDI版iPhone 4Sを含むCDMAネットワークのキャリアバンドルにも対応しています。このブログの右上のほうにある v.backspace.jp のリポジトリからもインストールできます(動作に関して何の保証もありません)。

パッチを行うための解析方法に関してはBeta 1のエントリを引き続きご覧いただくとして、CommCenter周りに関する今回の更新内容について記しておきます。

2011年12月24日土曜日

MacBook Air (Late 2010)が出火した

年の瀬迫るクリスマスイブ、皆様が充実したときをお過ごしの中、筆者のMacBook Air 11 (Late 2010)はLCDインバータ付近より出火しました。

あらかじめ書き添えておきますが、この問題は既にAppleより誠意ある対応をしていただいて解決済みの事項であり、問題を再燃させたいという趣旨のものではありません。

同様の事例はそれほど多いものとも考えられず、当該端末固有の事象であると思いますが、その後の対応の話に関してはインターネット上にもそれほど見当たないため、後の参考のための記録として公開します。

2011年11月11日金曜日

iPhone 4S 海外版は日本国内で修理できない

2011.11.18 追記
全世界へ向けたApple Inc.からの通達により、サポート対応の当該国以外で購入されたiPhone端末はリージョンや国にかかわらず、正式に修理不能となりました。つまり、故障端末のユーザーはその本人の責任において購入国のApple修理担当窓口まで端末を送付する必要があります。また、この対象にはiPhone 4などの過去の端末も含まれ、キャリアやロックの状態を問いません。何とも残念な結果に終わりました。
これを受けてエントリのタイトルを『iPhone 4S 北米版は日本国内で修理できない』から『iPhone 4S 海外版は日本国内で修理できない』へ変更しました。
※一部報道などが〝香港版だけは除外〟といった誤った情報を流していますが、当該記事の執筆者は以前より香港から日本への携帯端末の輸入代行などを行っている事業者であり、かなり恣意的な報道だと思われます(当該記事中にもあるとおり、Appleに対して正式な取材をしたものですらありません。また当エントリでも触れているとおり、Apple CareやApple Storeのスタッフの大半には正しい知識と情報がないため取材してもほとんど意味がありません)。少なくとも日本のApple Care/Apple Storeは、11月18日以降より香港版(を含む海外版)のiPhone 4/4Sに関して修理受付を拒否しています。
2012年初頭より、GSMリージョンの異なるiPhone 4S端末本体の交換用在庫がある場合(※ごく少数のようです)においてのみ、Apple Store店頭での交換修理に応じるようになっています。日本のApple Storeにおいては、日本のキャリアで契約された端末でない場合で、その端末と同一のGSMリージョン用の交換用在庫(※とはいっても基本的には日本版であるJ型番です)がない場合は、これまでどおり修理受付を拒否されます(このため、修理手続きのためには事実上、事前にApple Careで電話によるシニアケアマネージャとの調整が必要です)。エントリのタイトルを〝ことがある〟程度に改めるべきかと考えましたが、在庫がない場合の予約などが出来るわけでもない(※交渉次第では電話によるコールバックがもらえる場合もある?)ため当人の〝運〟的な要素も強く、当面はこのままで様子を見たいと思います(※別の方向の進展があればぜひお知らせください)。
「2台とも同じ型番の香港版なのに1台は修理を受け付けてもらえなかった。これはなぜ?」という質問を受けました。これはこのエントリで扱っている問題とは少々違う話で、修理を受け付けられなかった端末は香港の携帯電話キャリアにて購入されたものです。
他国においても基本的に同様ですが、キャリアロックのない香港版の端末を海外で保証サービスを受けるためには、正規のApple Storeで購入している必要があります(キャリアショップやApple認定販売代理店などで販売されたものはダメです)。香港版の端末を並行輸入などで購入される際は、その端末の購入経路をしっかり確認したほうがいいでしょう(※保証サービスを受けるためには、香港へ端末を持参した上で同一キャリアのショップへ持ち込まなければならないため)。日本で端末の保証サービスを受けるにあたっては、香港のApple Storeで購入された端末で、日本のApple Storeに香港と同一リージョンの修理用在庫があるという、2点の状況が揃っている必要があります。香港で販売される携帯電話機端末本体にSIMロックがないことと、その製品の海外保証サービスの有無はまったく別の話ですのでご注意ください。

11月6日に手元に届いたMC921LL/A (カリフォルニア州現地11月4日購入)ですが、タッチパネルの反応が当初よりとても悪く、だんだん使えなくなっていくという初期不良がありました。

日本のApple Careの電話サポートへ問い合わせると「お近くのApple StoreやApple認定正規サービスプロバイダ(AASP)で修理できます」「修理端末は、日本のソフトバンク版などの現地(国内)仕様をアンロックしたものになります」とのことだったので、最近はじまったばかりのAASPによるiPhone修理サービスを使ってみようと思いました。

2011年11月10日木曜日

CommCenterClassic patch for iOS 5.0.1 (9A405)

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CommCenterClassic patchをiOS 5.0.1向けに更新しました。このブログの右上のほうにある v.backspace.jp のリポジトリからもインストールできます(動作に関して何の保証もありません)。

パッチを行うための解析方法に関してはBeta 1のエントリを、5.0.1でのポインタについては続きをどうぞ。

2011年10月5日水曜日

iPhone 4SとCDMA 2000について、今知っておいてほしいこと

おおかたの予想どおりのスペックで、『iPhone 4S』が発表されました。端末自体については、ある程度正確な情報に触れられる立場にあったため特に感慨はないのですが、ローレベルな携帯電話ネットワーク周りのハッカーとして、報道ではあまり詳しく掘り下げられなさそうな部分について触れておこうと思います。

iPhone 4Sのデザインについて

〝iPhone 4と比べてミドルフレームのデザインが変わった〟というのは厳密には正しくなく、ミドルフレームの絶縁体の位置に関しては既にVerizon版のiPhone 4で採用されていたデザインであり、これはCDMA 2000が規格としてクロスしたダイバシティアンテナを要求するために設計変更されたものです。

これによってiPhone 4のケースが使用できなくなるという説がありますが、いわゆるGSM版iPhone 4(W-CDMA版を含む)専用で〝タイトに〟設計されたケースはサイレントスイッチの位置が異なるために使用できなくなるというのが正しいです。米国などで設計されたケースであれば、この開口部が大きく設けられていて両対応になっていることが多いです。

CDMA 2000の仕様について

CDMA 2000には、規格上〝SIMカード〟という概念がありません。KDDIはauブランドの携帯電話に、SIMカードにとてもよく似た『R-UIMカード』を採用しており、またほぼ同一のCDMA 2000向け規格として『CSIMカード』というものが存在しますが(両者の大きな違いはGSMネットワークの対応可否)、これは(GSM/W-CDMAにおけるSIMカードの主な役割である)契約者情報の管理というよりも、コンテンツの権利検証・復号鍵としての意味合いが強い(つまり日本のTVにおけるB-CASカードに近い)ものです。

2011年10月4日火曜日

CommCenterClassic patch for iOS 5 GM (9A334)

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CommCenterClassic patchをiOS 5 GM向けに更新しました。このブログの右上のほうにある v.backspace.jp のリポジトリからもインストールできます(動作に関して何の保証もありません)。

パッチを行うための解析方法に関してはBeta 1のエントリを、GMでのポインタについては続きをどうぞ。

2011年8月31日水曜日

CommCenterClassic patch for iOS 5 Beta 7 (9A5313e)

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CommCenterClassic patchをiOS 5 Beta 7向けに更新しました。このブログの右上のほうにある v.backspace.jp のリポジトリからもインストールできます(動作に関して何の保証もありません)。

パッチを行うための解析方法に関してはBeta 1のエントリを、Beta 7でのポインタについては続きをどうぞ。