わたしのワースト3は次のとおりです。
・隣の家の少女(ジャック・ケッチャム)
・ぼくはお城の王様だ(スーザン・ヒル)
・砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(桜庭一樹)
ネタバレ有りの感想を↓にリンクしておきます。
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2005/07/post_66b1.html
「感動的な」「泣ける」「爽やかな」物語なんていりません。
読んだことを激しく後悔するような、劇薬小説を、教えてください。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))
ZOOの最後の作品、セブンルームはすごく公開するかと思います。
夢野久作は「瓶詰の地獄」が。中学に入ったばかりのころ、読んでから「読まなければよかった」とはじめて思った作品です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4042541054/hatena-q-22
Amazon.co.jp: ロウフィールド館の惨劇 (角川文庫 (5709)): ルース・レンデル, 小尾 芙佐: 本
どなたもまだ挙げていないようなので、『ロウフィールド館の惨劇』を推しておきます。
少々古い (1984年) 小説ですが、定評があります。
ただし、現在書店で入手できるかどうかは微妙。
絶版なら、図書館を捜すしかなさそう。
前提が隣の家の少女なので、最悪の読後感では勝てない3冊ですが、読後感は確かに良くない3冊で、ケッチャム好きなら強力に薦められる3冊です。
異形の愛は僕にとって隣の家の少女とオールタイムベストワンを競う1冊です。読後感では負けるから、普通に面白いと思うかも。
戸梶作品は既に紹介されてましたが、読後感の悪さとケッチャム好きな人に薦めたい度で言うとこの2冊だと思います。個人的にも戸梶作品の中で最も好きな2冊です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410105021X/hatena-q-22
Amazon.co.jp: 春の雪 (新潮文庫―豊饒の海): 三島 由紀夫: 本
三島由紀夫の『豊饒の海』四部作はどうでしょうか?
最終作である『天人五衰』の締めの言葉(落語のサゲやミステリー小説のフィニッシング・ストローク)に虚無感が喚起されると思います。
小野不由美著 屍鬼 上下巻です。
怖くて気持ち悪くて昼間読めませんでした。
ラスト、怖いことも気持ち悪いことも、全てが
解決してすっきり終わるかと思っていたので、
想像を裏切る終わりかたになんともいえない
読後感を味わいました。
回答ありがとうございます、「屍鬼」は既読です。
帯のコピー「完全無欠、逃げ場無し」に偽りのない、恐ろしい小説ですね。この小説の底本であるS.キング「呪われた町」よりも面白いと思います。読後感は「怖かった!面白かった!ボリュームありすぎで人に勧められねぇ」でした。
http://blog.goo.ne.jp/take_14/e/b050fbdf0cad949032b56add5f65d604
D-ブリッジ・テープ/沙藤一樹 - 猫は勘定にいれません
沙藤 一樹の「D-ブリッジ・テープ」をお勧めします。近未来、ごみ廃棄場と化したベイブリッジで発見された一本のテープには、ある少年の、死の間際の肉声が吹き込まれていたという設定。
ひたすら少年が自分の数年にわたるサバイバル生活を独白するだけの小説なのですが、かなり胸の悪くなるような描写が満載です。グロシーンもありますが、あまりにも救いのない展開に鬱になれること請け合いです。自分のブログの感想にリンクしておきます。
回答ありがとうございます。リンク先も読みました。
実は、「角川ホラー文庫」に何度も痛い目にあっているので、正直敬遠していました…が、リンク先レビューの、
> 綾辻さんの「殺人鬼」は笑って読めた僕ですが、この「D-ブリッジ・テープ」には
> 何度も胸がむかつくような気持ちを覚えました
に惹かれました。わたしも「殺人鬼」を笑って読んだ一人なのでちょっと楽しみです。
http://www.bk1.co.jp/product/2337523
オンライン書店ビーケーワン:グロテスク
慶應女子をモデルにしたと言われている小説です。
非常に読み応えがあるのですが、読後感は最悪でした。
回答ありがとうございます、桐野作品ですか…
以前「OUT」を読んでて「あ、これは救いのないラストが着地点だなー」と思い、展開の緊迫性や表現のグロさで読ませる作品なんだと気付きました…ので、「もう読まなくてもいい」リストに入っています。
桐野作品が「現代社会の闇」がテーマである限り、新聞記事の方がウツになるんじゃないかと思っています。女性受けする本なので、とりあえずヨメさんに勧めます。
回答ありがとうございます、大昔コミック(たしか石森章太郎)で読みました…が、「ふうん」ぐらいしか残っていません。倒錯した世界設定を楽しみたいなーと思ったとき、原作を読んでみようと思います。
東野圭吾の「白夜行」です。
即効性は低いかもしれませんが、読後のヘビー感が
だらだらと長引く(凹む)作品だと思います。
叙事詩という形態と、緻密な伏線が生み出す最悪な読後感です。
(注:あくまで褒め言葉です。)
読み返すには腹筋とかを鍛えてからチャレンジしないと
体調が悪くなりそうです。
いつも読み返す度にブルーになります。
(でもまた読んでしまいます。)
回答ありがとうございます。「白夜行」は既読です。
緻密な伏線は再読するとあぶりだされて二度おいしいですね。
読後感はヘコむよりもむしろ、「哀しみ」が伝わってきました。
バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク (扶桑社ミステリー)
救いがないので。
パトリシア コーンウェルの検屍官シリーズも好きだけど、気分悪くなるときもあります。
回答ありがとうございます。「スロー・リバー」を除いて既読です。
「救いがない」ラストの小説はたくさんありますね。S.キング(ていうかR.バックマン)なら「死のロングウォーク」よりも「バトルランナー」の方が救いがないと思います。
P.コーンウェル「検屍官」シリーズは最初の一冊のみ。ヨメさんが全部読んでいて「巻を追うごとに面白くなくなる」と断言しているので、読みません。
一応これは推理小説の形を取ってますが、実際は悪夢のような作品です。
私にとってこれは大変な作品で、読み始めたら止まらなくなったのですが、読み終わってから、熱は出るわ不眠症になるわ、で散々でした。
とはいえ、何故か大好きなんですが。劇薬だからこそはまるのかも。
回答ありがとうございます。「ドグラ・マグラ」は既読です。
読んでいるうちに気付いたのですが、これは「私小説」じゃぁないかと。気付いたとたん、非常に面白く読めました。当時のコピーは「読んだら発狂する」と評判だったのですが、面白く読んだわたしは既に狂っていたのかもしれません(ぉ
黒田晶『メイドインジャパン』はどうでしょうか。文藝賞受賞です。
クライマックスの解体シーンがいろいろな意味で強烈で、しばらく頭から離れませんでした。
読了感最悪、だけどクセになる小説かもしれません。
回答ありがとうございます、未読です。
ううむ、これまでのわたしのコメントがいけなかったようです。必ずしもグロを求めているわけではありません。グロならいくつか読んできているし、グロを求めるならば映画やマンガに走ったほうがよさげと思われますので。
オススメいただいた本は映画「オールナイトロング」に着想を得たのかなーと思いました。
閉ざされた空間のなかで繰り広げられる残酷な行為を傍観するしかないといった、居心地の悪さと、グロテスクなもの、残酷な行為、人が目をそむけたくなるものを、容赦なく詳細に描写する文章は読んでいる途中で気持ちが悪くなりましたが、がんばって読みきりました。私にとっては、最後まで読みきったなかでは、一番読後感の悪い小説です。
途中で、気持ち悪くなってあきらめたのに、それでも激しく後悔したのは「ホットゾーン」。
これは読んだことをというよりは、手に取ったことを激しく後悔しました。
自分が感染するかもと思いながら読むと、
きっと激しく後悔できると思います。
回答ありがとうございます、エボラ・ザイールですか!読みました。表紙からしてアレで、読んでる途中でかゆくなってきますよね。何よりも恐ろしいのは、これがノンフィクションだというところですね。R.プレストンなら「コブラの眼」の方がセンセーショナルです(残念ながらフィクションだけど)
回答ありがとうございます。amazonレビューで賛否両論17件というのがスゴいですね。読むと語りたくなるのでしょうか。レビューをナナメ読みする限り「面白かった」という感想になりそうです。
http://www.bk1.co.jp/product/1597593
オンライン書店ビーケーワン 404 ページを表示することができません
先日読み直したばかりの本を紹介します。
映画でも大竹しのぶの熱演で話題になったと思うのですが、犯罪心理学を大好きな私にはとても「当たり!」の本でした。読み終わった後のどよーんとした感じがたまりません。
回答ありがとうございます、「黒い家」は既読です。
欲望をストレートに行動にうつす「彼女」をある意味うらやましく思ったり。映画も秀逸で、大竹しのぶの台詞「乳しゃぶれ〜」は絶品っす。「黒い家」にハマるのなら、ジャック・ケッチャムやジム・トンプスンをオススメしますよ。
一時期、チャールズ・ブコウスキーにはまっていた時に短編集「町でいちばんの美女」も読みましたが、中に幼女姦の話があってかなり気分が悪くなりました。(確か「淫魔」だったと思います。)「気持ち悪くなった」というのを含めて、作家の才能(想像力・描写力とか)はすごいと思うし、今でも嫌いな作家ではないですが、何となく「はまっていた状態」からはそれ以降距離ができました。
「心臓を貫かれて」(文庫版で上下2巻)は著者の家族の物語(ノンフィクション)ですが、ホラーでもないのに読んだ後(ちょうど夜)後ろに何かいるような気がして恐くてたまりませんでした。
また著者が心に抱えるものがずっしりと重く感じられてその後1週間くらい引きずりました。
ただ読んだ後後悔はしたものの、(なぜか)好きな小説の一つでもあります。村上春樹の翻訳も良かったです。(彼の翻訳-この本に限らず-は賛否両論あるみたいですが。)
「ハンニバル」(文庫版で上下2巻)は読んだあと「これでいいんだろうか?」と数日間何イヤな気持ちになりました。これはもしかすると「羊たちの沈黙」の印象(とくにクラリスの)が強かったせいかもしれないので、ある意味「期待を裏切られた」ということに過ぎないのかもしれませんが。
回答ありがとうございます、全て未読です。
名作どころをオススメいただき、嬉しいです。「町でいちばんの美女」「心臓を貫かれて」のいずれも友人より強力に「読め!」と勧められているので、そのうち読むかもしれません。「ハンニバル」はヨメさんが読んでseihouさんと同じ結論に。「期待を裏切られた」という一言だけで、ラスト二人がどうなるかを喝破したので、読みません。
「法月綸太郎の冒険」内の「カニバリズム小論」(短編)
ある男が自分の恋人を殺してその肉を食べた理由を推理していくという短編です。短いながら結末は意外性に満ちていて、なかなか後味悪いですよ。
下の2つは2chの「後味の悪い小説」というスレッド(今は見られないみたいです)で紹介されていた本です。自分が読んだ本ではないのでここで紹介してもよい物かと思ったのですが……。
一応そのスレッドへリンク貼っておきますね。
回答ありがとうございます、全て未読です。
「法月綸太郎の冒険」は食指が動きませんが、後二つは「読みたいかもリスト」に入っています。「コレクター」のラストはなんとなく予想済み(団鬼六なラスト?)。「完璧な犠牲者」は楽しみ。
…が、読後感の後味はたいしたことないと予感しています。
上海ベイビー
・最初の20Pくらいでオチが見える哀しさ…。しかも、衝撃的すぎてどーのこーの、と書評や帯にはありましたがたいして衝撃的でもありませんでしたし。中途半端で、あまり共感も納得もできず。情景描写は美しいんですが…。
読んでいる間ただただ長く感じました。
メルキオールの惨劇
・いや、そう言いながらも何回も読んでしまうのが怖い…面白いんです、正直なところ。しかし結構グロいので、読み終わったあと口をきくのも億劫なほど疲れます。周囲に薦められない一冊。
リアル鬼ごっこ
・旅先でつい買って新幹線で読んでしまいました。文章の稚拙さに眩暈がしました。暇だったんで最後まで読みましたが、寝てても良かったな、と思いました。→ファンの方いたらゴメンナサイ。
回答ありがとうございます、全て未読です。
どれもわたしの趣味と違うようなのですが、
> (自分は何度も読みたくなるが)周囲に薦められない一冊
にピクっときました。「メルキオールの惨劇」の題名は気に留めておきます。
回答ありがとうございます、未読です。それなりの小説という予感です。もっと強力に推すレビューに惹かれたら読むかもしれません。
全て短編です。どれも生理的に最悪な読後感を味あわせてくれる書籍です。
作品名:事業
収録書籍:壁 安部公房著 新潮文庫
内容:人肉を利用してソーセージを生産する話。
作品名:穏健な提案
収録書籍:奴婢訓 J.スウィフト著 岩波文庫
内容:サブタイトルは”アイルランドの貧家の子女た
ちが両親及び国の負担となることを防ぎ、
国家社会
的に有用ならしめんとする方法についての私案”。
当時、アイルランドで起こっていた食料不足、貧困、人口過剰を一挙に解決する提案が詳細に書か
れています。
結論は、安部公房の作品と同じです。
作品名:最高級有機質肥料
収録書籍:ベトナム観光公社 筒井康隆著 中公文庫
内容:ヒトの排泄物が至高の美食である星へ派遣されてしまった大使の話。
この作品を制作するため、筒井康隆は自分の排泄物を皿に載せ、
フォークとナイフを使いながら数日間構想を練ったらしいです。
回答ありがとうございます、全て未読ですが、「壁」と「アイルランドの…私案」については内容を聞いたことがあります。スウィフトなら「ガリバー旅行記」の第四篇「フウイヌム国旅行記」がウツになるのに最適かもしれませんね。
『隣の家の少女』や『ぼくはお城の王様だ』がすでに挙がっているので、どんなのオススメすればいいのか迷いますが、パトリック・マグラアの『グロテスク』(もしくは『閉鎖病棟』)あたりはいかがでしょうか。その歪みっぷりがたまりません。
国内作品としては、桐生祐狩『夏の滴』、ホラー小説大賞受賞作としてはじつはいちばんインモラル何ではと思います。
ライトノベルでは、稲生平太郎『アクアリウムの夜』。『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』とはちがった方向性からダークの極みだと思います。
各作品の感想については↓を。
回答ありがとうございます。まさかmhkさんからいただけるとは…感謝感激です。
> 『隣の家の少女』や『ぼくはお城の王様だ』がすでに挙がっているので、
> どんなのオススメすればいいのか迷いますが、
というコメントで方向性を把握しておられると判断し、リンク先の、
ジェラルド・カーシュ「壜の中の手記」
R・D・ウィングフィールド「クリスマスのフロスト」
ジム・トンプスン「ポップ1280」
舞城王太郎「煙か土か食い物」
ヤンソン「ムーミン谷の彗星」
のレビューを読んで大当たりだと思いました(「ぼくはお城の王様だ」のご指摘も激しくうなづかせていただきました)
オススメの小説は全て未読です。楽しみに読ませていただきます。
…が、ワーストNo.1「隣の家の少女」を超えるかどうかは…
1)麻耶雄嵩『神様ゲーム』(講談社)
既出かもしれませんが、今年の新刊ミステリでもっとも後味の悪い小説として評判になるだろうと思いますので。講談社ミステリーランドのラインアップに入っていて体裁は少年小説ですが、内容は大人への懐疑と世界の呪詛を訴えるものです。後半にいくにしたがって救いのない展開になっていくのが特筆もの。サプライズを重視したためか、結末につながる伏線が無く、唐突な印象を与えるためミステリーとしては大幅に減点せざるをえませんが、後味の悪い小説といえば今年はこれです。
以下ISBN不明で申し訳ないのですが
2)フランシス・リック『危険な道づれ』(ポケミス’81)フランス・ミステリです。ヒッチハイカーの青年を拾った老婦人が味わう恐怖を描いたもので、これも最後の最後にサプライズが。絶望に満ちた落ちが綺麗に決まり、小気味いいほどです。あ、読後感いいじゃん。
3)J・P・マンシェット『地下組織ナーダ』(ポケミス’75)
これもフランスミステリ。極左思想の作者が、テロリストたちの末路を描く小説です。救いのない結末が、これも爽快なほど。壮絶な暴力描写がエレジーを呼ぶほどです。泣かせる要素など、まったく無いんですけどね。
回答ありがとうございます。どれも未読なので嬉しいです。
「神様ゲーム」の
> サプライズを重視したためか、結末につながる伏線が無く、
> 唐突な印象を与える
時点でやめとこうかなーと思いました。ミステリというよりむしろファンタジーでした、というオチが待っているような予感。他2冊は「面白そうな本」として留めておきます。
すでに回答されてる方がいらっしゃいましたが、西澤保彦がお勧めです。シリーズ物じゃなくて、読み終わって後悔したものを挙げておきます。
ただ、『隣の家の少女』以上にはならないかなと思いますが……。
回答ありがとうございます。はてな住民では西澤保彦作品がポイント高いですね。
知らない作家なので漁ってみようと思います。
dadakoさんに限らず、皆さまからは、面白そうな小説ばかりオススメいただいて、大感謝です。
ただ、「隣の家の少女」を凌駕する小説はないのかもしれませんね…
「最悪」は文字通り最悪でした。読んでる最中も読後の感想も。
馳星周作品は基本的に救いがないので、最悪の読後感になります。
回答ありがとうございます。
「最悪」は物語がどっちへ転んでいくか全然予想がつかず、それぞれのエピソードが絡み合って終局へ突っ走る様はジェットコースターに乗せられた気分でした。
馳星周は「不夜城」を読みました。評判に違わず非常に興味深く読めました(わたしの知らない新宿を垣間見させてもらいました)。
ノワールがお好きなら、ジム・トンプソンの「ポップ1280」をオススメします。黒いカタルシスに身を委ねたいなら、ぜひ。
江戸川乱歩「芋虫」
有名な作品らしいのですが、自分は知らずに読んで、
激しく後悔しました。
「うわー、気持ち悪い…」という感想。
見つからなかったので他の文庫のISBNを貼りましたが、
自分が読んだのは江戸川乱歩の短編集で、
その、一番最後に収録されていたのが「芋虫」でした。
それまでの作品はかなりおもしろく読めていたので、
「最後にこれか…」と、ショックも倍増。
以後、怖くてその文庫が開けません。
でも名作なんだと思います。怖いけど。
回答ありがとうございます。「芋虫」ですか!既読です。エロとグロの融合がいいですね。
特に夫の○を○○すシーンなんて醜怪淫靡にえらく興奮したものでした。
海外ではF.カフカ「変身」がもてはやされていますが、わたしはこっちが好きです。
私も蝿の王はすごい怖くて2度と読まないと思ったものですが、そのつぎならこれだ、とおもいまして。
これ以上いえません。いやもうなんともはや。
回答ありがとうございます。同作家の「夏草の記憶」を勧められて開始数十ページでオチが分かった時点で挫折。「夜の記憶」はそれよりも出来がいいという評判ですね。
旧き良きアメリカ
一人称で過去を語る
無邪気だった若かりし自分と、人の闇
一見無関係の複数のエピソードがからみあい、大団円で明かされる
犯人(真相)は実は○○○だった!(が、それは読者にとってなじみの深い...)
というのであれば、M.アトウッド「昏き目の暗殺者」がイチオシ。「夜の記憶」は未読なので、そのうち読み比べてみますね。
回答ありがとうございます。未読です。
表紙のかわいらしさに惹かれて買うと恐ろしい目に遭う典型的な例のようですね。
楽しみ〜
...ですが、「最悪」にはならないことは確定。
『隣の家の少女』を凌ぐ作品はむつかしいかなあ。
やはり、異なった方向性からのオススメとなりますが、ダークファンタジーの人、ジョナサン・キャロルの作品中もっとも怖ろしく、イヤあああな『我らが影の声』はいかがでしょうか。ノンシリーズなんで気軽に読めますし。
あとは、狂気+妄想+暴力ということで、ジャン・ヴォートラン『グルーム』。ヴォートランの作品はみんな嫌ですけど、これがいちばん入手しやすそう。
妄想+暴力満載で、登場する人間のレベルを限りなく下衆にした作家として、アーヴィン・ウェルシュ『フィルス』、『マラボゥストーク』とか。ジム・トンプスンをイマ風に、そしてコテコテにした印象があります。
……なんか、好きな作品書いてるだけだな。
女性作家では、パトリシア・ハイスミス(短編の毒はストレートで強烈)、クリスチアナ・ブランド(毒毒本格ミステリ)、ブリジット・オベール(『雪の死神』は悪趣味の極み)、フラナリー・オコナー(『善人はなかなかいない』)などなど。
国内女性作家では皆川博子の初期短編(『悦楽園』収録作品)が血に飢えていてたいへん怖ろしいです。「疫病船」とか「獣舎のスキャット」とか、タイトルだけですごい嫌。
と、いくらでも書けるんですが、ケッチャム出されると、やはり、うーむ……。
回答ありがとうございます。うれしいです、(前提を把握いただいた上で)たくさんリストアップいただくと。
ジョナサン・キャロル「我らが影の声」
未読です。mhkさんのコメントから「あたりの予感」がするので、うっかり
書評サイトを覗かないようにして読みます。スターウォーズは予告編すら
眼を閉じて耳をふさぐタイプなので。
ジャン・ヴォートラン「グルーム」
本屋でこの本に「呼ばれた」ことがありますが、未読。面白い本って
向こうからアプローチするんですね。読みます。
アーヴィン・ウェルシュ「フィルス」
表紙がアレなやつですね。「ジム・トンプスンを今風に」で惹かれてるん
ですが、この手のはおなか一杯の予感が。
...なんだか「悪を楽しむ」小説ばかりで、非常に面白く読めてしまう予感。挙げていただいた本は全部未読です。楽しみ〜
ケッチャムは邦訳ものは制覇し、ただいま”The Lost”に挫折中ですorz
読後感の悪さといったら『不思議な少年』です。『トムソーヤの冒険』の作者とは思えない人間不信っぷり。
ラヴクラフトのほうは『時間からの影』がおすすめ。あまりの長さに死にそうになりますが、最後の一行に衝撃を受けます。
どちらも、自分の人生や意識の曖昧さについて考えずにはいられなくなる読後感最悪の小説です。
回答ありがとうございます。
トウェインっすか!「不思議な少年」は未読なのですが、彼の人間不信っぷりは「ハックルベリー・フィンの冒険」に余すところなく書き表されているかと。「トム・ソーヤー」こそが彼らしくない作品じゃぁないかと。
ラヴクラフトっすか!いつか誰かが挙げてくれるかとワクワクテカテカしてました。恐ろしくって大好きですよ、特に「インスマウスの影」なんか、夢に出るくらい。
五十嵐貴久さんの「リカ」はどうでしょうか?
ちょっとした出来心で出会い系サイトに登録したサラリーマンが、そこで出会ったリカという女の狂気によって、日常生活の全てが恐怖へと変わっていく・・・そんなお話です。
押し迫ってくる恐怖感から最後の最後になっても抜け出せないうえ、救いなんて何にもありませんでした。かなり読後感が悪いです。
ハードカバーと文庫本があるのですが、加筆されてさらに読み応えがあると評判の、文庫本のほうをオススメしておきます。
回答ありがとうございます。設定がシンプルな割りに評判がよいのは、筆力で読ませるからでしょう。しっかりと怖くなれそうな小説みたいですね、読みます。
…でも「面白かった、怖かったねー」になる予感が。
恩田陸作品は読後感が最悪というより、読んだ後に意味がわからないという気持ちで終わるのが多いです。
この作品は人間の意志のない悪意というかそういう恐怖が気持ち悪くてひきずります。
他にお勧めは「六番目の小夜子」とかですかね。
私は、最後にすごい落ちが待っている作品よりも、永遠に終わらない悪夢みたいな、螺旋的な話が好きだったりします。その方が後にずっと残るというか永遠に気持ち悪い。謎が解決しない後味の悪さみたいな。
同じような意味を持つ話で、ゲームなのですが(汗)、デザイアという作品もお勧めです。
でも、これは泣ける話だから駄目ですかね。
回答ありがとうございます。
恩田本っすか!「六番目の小夜子」「夜のピクニック」を読みました。「小夜子」は百合設定をハァハァしながら読む本だと思ってました。学祭の体育館のシーンは素で怖かったです。
「DESIRE」ですか!ラストは泣きました。この島そのものの本当の意義を知って、長い長い時間を経て再び逢うために彼女がしてきたことを想像して。そして彼女がこれから過ごしていかなければならない、長い長い時間を思って。それでもその途(みち)を選択した彼女を置いていかなければならない主人公に感情移入していると、「後味の悪い」思いをしますね、確かに。
「DESIRE」がお好きなら「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」が良いかと。ゲームですが(^^;
…てか、全然「サイアク読後感」の話になってないわたし。皆さん面白そうな本ばかりオススメするので、正直ダレてきたのかもしれませんな。
いやいや、「次の回答を見たい!」でサイアクの本に出合えると期待して、
http://www.bk1.co.jp/product/278081
オンライン書店ビーケーワン 404 ページを表示することができません
ジョージオーウェルの1984年です
近未来の全体主義国家を舞台にした作品です
途中、わずかな希望は出てくる感じはしますが、結局完膚なきまで打ちのめされます
読後感は最悪です
回答ありがとうございます。ビック・ブラザーっすか!いいですねェ!
オーウェルは「1984」「動物農場」「カタロニア讃歌」を読みました。「1984」は映画も良かとですよ。全体主義なら、同時期に公開された「未来世紀ブラジル」と比較してみると面白いかも(「1984」が陰で「ブラジル」が陽)。ラストはどちらも鬱になることを請合います。
小説「1984」を最悪というならば、ハックスリー「すばらしい新世界」なんぞはいかが? 「1984」の救いのないラストの代わりに、今、この国に起こっていることと酷似していることに気がついてガクゼンとして、いやああぁぁぁぁって思うかもしれませんな。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575507342/hatena-q-22
Amazon.co.jp: 鬱 (双葉文庫): 花村 萬月: 本
本の中に吸い込まれるように読めるのですが、やっぱり題名の通りのないようでした。アマゾンのレビューも見てみてください。
回答ありがとうございます。萬月本っすか!いいですねぇ
花村萬月は「二進法の犬」「皆月」などを読みました。「ゲルマニウムの夜」はケッサクだと思います。
amazonレビューにある筆者の「好きなように書かせてもらった」で決定、読みます。ただし文字通り「鬱」になるかは疑問。
いずれも既に読まれたかもしれませんが、念の為に紹介を。
乾くるみ氏の『リピート』はそれまでスリリングに引っ張ってきた物語をたった数行で台無しに(誉め言葉)する終わり方が興味深いです。「エロゲでバッドエンドを踏んだような気分」になると私は考えています。
貫井徳郎氏は『修羅の終わり』も『神のふたつの貌』も最高に後味が悪いのですが、手始めにこの作品をお薦めします。トリックはすぐに見破られるかもしれませんが、そうした仕掛けがこの作品の後味の悪さを更に引き立てていると思います。
戸梶圭太氏の場合、「劇薬」ではなく「激安」小説というところですね。ひとりのどうしようもなくうらぶれた人間の一生を、彼が流されていった世相と同時に書いていて、しかも戸梶氏はかなりドライに書き殴っているので読んでいると気が滅入ってきます。ある意味、筒井康隆氏のスラップスティックを想起させます。
回答ありがとうございます…
「慟哭」はダメです。いかに読ませる筆力があり、心理描写も的確で、展開もツボをおさえていても、「 絶 対 に や っ て は い け な い こ と 」を堂々とメインに持っていった時点で、彼の作品は一切読みません(いや、面白かったんだけどね)。読者を裏切るような作家は、いずれ、読者が裏切るようになります。
あ、でも読後感サイアクは合ってますね。
戸梶圭太作品は「牛乳アンタッチャブル」を読まねばリストにいれているところ。旅先でぽっかり1時間が空いたときに読むかも。
それなりに有名な小説家の内弟子にうら若き女性がやってきた。
で、若い女性に密かな恋心を抱くも、女性はエリート大学生(というか当時の大学生は皆エリート)と婚約。
失恋の傷心を彼女が使用していた蒲団の匂いをかぐことで癒そうしていたラストが、何か情けなくてきもくて嫌でした。
回答ありがとうございます…
この質問をするときに、どんなオススメがあるかいろいろ予想しました。「予想どおり!」「そうきたかー!」というのもあれば、全く知らないものを教えていただいて嬉しい思いをしたりしました…んが、まさか花袋がでてくるとは…
「蒲団」は既読です。情けなさもあるかもしれませんが、わたしにはあれは「放課後、誰もいない教室で、好きな子のタテ笛を舐めてみる」のと同じ情感じゃぁないかと…あ、konichanさんが女性ならキモくて嫌、というのはよくわかります。だってタテ笛(ry
http://www.bk1.co.jp/product/350957
オンライン書店ビーケーワン:避暑地の猫
宮本輝の「避暑地の猫」はどうでしょうか?
直接的なグロではありませんが、生理的に気持ち悪い話です、
回答ありがとうございます。宮本輝っすか!「螢川」「青が散る」なんかを読んでます。彼が気持ちの悪い話を…というだけで興味津々です。ドロドロ人間関係大好きですよ、どんなに煮こんでいても、しょせん小説、
リ ア ル の ド ロ ド ロ に は 程 遠 い か ら 。
amazonレビューを読んでいると惹かれますねー。でも「サイアク」からはめっさ遠いような。むしろこの本を評価する人がわたしのワースト3を読んで欲しくないですな、「壊れる」かもしれないので。
クリスマス・テロル―invisible×inventor (講談社ノベルス)
佐藤友哉はいかがでしょう?
中でも「クリスマス・テロル」は「これを書店に置いていいのか!?」と思えるほど破綻してゆきます。ひどいという意味ではありません。
初めての方にこれをおすすめできませんが……。
回答ありがとうございます。佐藤友哉作品は全く知りませんでした、教えていただいて嬉しいです。
amazonレビューには「佐藤友哉作品を読む順番」なるものがあるみたいですが、ケーキのイチゴは最初に食べる性質(たち)なので、「クリスマス・テロル」を読んでみます…んが、紹介文だけで分かった、これは叙述系っすねorz
既に読まれている気がしますが。
「盤上の敵」はショックを受けることを覚悟の上で読んだにもかかわらず、結果やっぱり打ちのめされ自分でも驚きました。
再読したいと思っていますが、また覚悟が決まるまでは怖くて読めません。
「悪童日記」は私も最悪な読後感ということで勧められ、読みました。こちらも続編2つは覚悟待ちです。
回答ありがとうございます、
アゴタ・クリストフっすか!「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」三部作は全て既読です。すんげぇ面白かったですな!自らを「訓練」する兄弟に戦慄したものです。
「悪童日記」を評価するayatarouさんがそこまでオススメするなら、がぜん興味がわいてきました >「盤上の敵」
フランケンシュタインの方程式―梶尾真治短篇傑作選 ドタバタ篇 (ハヤカワ文庫JA)
再回答なので、ポイントは結構です。
梶尾真治の上記短編集に収録されている『地球はプレイン・ヨーグルト』、ラストがとんでもないです。タイトルからまったく想像できないラストで、笑える人もいるかもしれませんが、わたしは見事へこみました。
あと、自分の日記でもちょろっとふれましたが、映画にもなった『戦慄の絆』もラストがまったく救いなしです。映画の方もなかなかの出来でオススメです。
回答ありがとうございます、どちらも未読です。梶尾 真治作品は「おもいでエマノン」を読みました。ヘコみ本も書いているんですかそうですか。
読んでみます…が、ヘコめるだろうかなぁ
ちょっと違うかもしれませんが、、、、、
今となっては読まれることが少なくなっていますが、
プロレタリア文学はおもろいです。(つまらないのも沢山あります)
その中にはどうしようもなくずぶずぶ終わってしまうものが多かったような気がします。
いやーな感じで読み終わったものが沢山あったはずなんですが、今「コレ」というのが思い出せないんです。ごめんなさい。
プロレタリアといえばという作品を選んでしまいましたが「セメント樽~」や「蟹工船」は学校の教科書で読んで「うわ、最悪」と思ったことには間違いありません。
回答ありがとうございます。
プロレタリア文学は、小説という形式のドキュメンタリーが多いため、いわゆる「オチ」を求めて読むと不完全燃焼のままになるかもしれませんね。オススメのうち「蟹工船」のみ既読です。触込みによる期待大だったため、小説そのもにガックリきたことを覚えています。
五十嵐貴久の「リカ」をお勧めします。
平凡なサラリーマンがふとした好奇心から出会い系サイトに手を出し、ある女性と知り合うが・・・というお話。
まったく気持ちよく終わりません。というか最悪の終わり方。
会社の先輩に教わって読んだのですが、その日は憂鬱な気分で過ごしました。
なんか、最初はエピローグが余りにえぐいので削除してたとかなんとか。
今売ってる文庫版は掲載されていると思うので大丈夫でしょう。
ちなみにドラマ化されたみたいですが、そっちの出来は最悪でしたし、ラストは正確に再現されてませんでした。
回答ありがとうございます。評判は良さげですねー
前の回答でもオススメということもあり、ぜひ読んでみようと思います…
が、読後感は普通に面白かったになるような。
黒死館殺人事件 (現代教養文庫 886 小栗虫太郎傑作選 1)
黒死館殺人事件はいかがでしょうか。
ドグラマグラ・虚無への供物と並び称される名作と名高いですが、敷居は他2作品に比べ相当に高いです。
まずカタカナ・英語・フランス語が連発されて読むだけでも一苦労。
出てくる大量の謎も、必死になって考えるとありえないトリックでぐったりの連続です。
がんばって最後まで読むと、えっ?そんな終わり方?と肩透かし感は抜群です。
また、ドグラマグラに近い謎解きを思わせる箇所が後半部分ででてくるため、ドグラマグラ既読の場合は更に混乱します。
確かに文章中の雰囲気は最高で、ほんとに脈拍があがりますが、多大な苦労を伴い読み終えた後の感想は「???」か「なんだそりゃ」です。
回答ありがとうございます。「読んだら外した本」のようですね。
http://ameblo.jp/rokugomarunisai/entry-10001913527.html
エラー|Ameba(アメーバブログ)
栗本薫『レダ』(早川文庫JA・絶版)
オーウェル・ハックスレー・ザミャーチンと言った面々を踏まえ、ありとあらゆること、叛乱者さえもが包括され無効化されてしまう世界、史上最悪のディストピアの現出を予見した小説。叛乱者でさえそうなら、いったいどうして、他で手応えを感じることができましょう。現在もなお有効な回答は提示されていません。
大江健三郎『芽むしり仔撃ち』(新潮文庫)
外界から隔絶した村に子供たちが閉じこめられ、次第に奇妙な連帯を見出すのですが、村人たちの帰還により水泡に帰します。文字通り芽はむしられ、仔は撃たれるのです。残酷なリリシズムと評されることもありますが……
ポール・ニザン『アデン アラビア』(晶文社)
まさしく青春と言うべききらめきに充ち満ちていて、しかもそれが現在、完全に不可能となってしまったことを悟らされる小説。
「ぼくは二十歳だった。それが人の一生でいちばん美しい年齢だなどとはだれにも言わせまい」
この超有名な一文だけでも価値があります。
ちょうどこれについて書いている最中だったので、冒頭を引用しておきます。
ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとはだれにも言わせまい。
一歩足を踏みはずせば、いっさいが若者をだめにしてしまうのだ。恋愛も思想も家族を失うことも、大人たちの仲間に入ることも。世の中でおのれがどんな役割を果たしているのか知るのは辛いことだ。
ぼくらの世界は何に似ていただろうか。この世界は、ギリシャ人が、雲のかたちにでき上がりつつあった宇宙の起源にあったとする混沌に似ていた。わずかにちがっていたのは、この混沌がおわりの、真のおわりの始まりであって、このおわりから何かがまた始まろうとする端緒ではないと思われたことだ。世界がなお保っている力のありったけを汲みつくそうとするさまざまの変容を前にして、ごく少数の目撃者だけがこの神秘を解く鍵を見出そうと努力していた。しかしただ分ったのは、この混乱のためにいずれ現存するもののすべてが天寿をまっとうして死ぬだろうということだけだった。いっさいは、もろもろの病いをしめくくるあの無秩序に似ていたのだ。つまり、肉体のすべてを結局は目に見えないものにしてしまう死が姿を現すに先立って、いままでひとつのものだった肉がばらばらになり、数を増した肉体の各部分がそれぞれ自分勝手な方向に伸びだすのである。その結果ゆき着く先はかならず腐敗であり、もはやそこに復活ということはない。
回答ありがとうございます。求めるものと違う気がしますが、紹介文を読んでいるとアンドレ・ジッド「地の糧」やドストエフスキー「悪霊」あたりを再読したくなってきましたな!
http://www.bk1.co.jp/product/2212654
オンライン書店ビーケーワン 404 ページを表示することができません
僕のなかの壊れていない部分 白石一文
そちらの主旨と合っていなかったらごめんなさい。
ヘリクツ本です。
私はかなりイライラしました。
回答ありがとうございます。わたしの求めるものと違っているようですね。
貫井徳郎のデビュー作の「慟哭」です。
ミステリーとしては面白いかも知れませんが、読後の感じは重く、すっきりとしません。
もう一作、「修羅の終わりに」です。
貫井徳郎の作品は、読後が重苦しい作品が多いと感じますが、この「修羅の終わりに」も遣り切れない感じがしました。
回答ありがとうございます。貫井本は、本好きの間で非常に人気が高いことは認めます。しかし、「慟哭」を読んでから、彼の本は一切読まないことに決めています。理由は、iduru さんの回答のコメントに書いたとおり。
57番の方が答えていますが、盤上の敵、結構嫌な終り方だったと思いますが(北村薫だったのに!)、詳細はあまり覚えてません。
というように、読後感の悪い作品って記憶にあまり残らないような気がします。
で思い出したもの。
1.有名です。救いがない話でした。
2.スティーブン・キングとしてはいまひとつです。読後感は悪いです。
3.37番の方が書いてますが、馳星周作品は基本的に救いがない、という意見に同意します。不夜城はそうでもない部類なので、他もどうぞ。
回答ありがとうございます…
「アルジャーノン」っすか!もう何度もこの本を買いました。なぜなら、「何かいい本ない?」と訊いてくる人に片っ端からあげているからです。この本に救いがないですって? むしろその逆でしょう。聡明でいられる間、ひいては命が尽きるまでの間に限りがあることに気付いて、懸命に努力を積む場面なんぞ、人生そのものでしょう。その時間がネズミの時間なのか、ヒトの時間なのかの違いにすぎません。この本をしっかりと読みこむと、アルジャーノンや「彼」にかける憐憫はそのまま自分の人生へも向けられることに気がつくかもしれません。
…で、blueberryjam さんは質問を把握していらっしゃらないなーと思ってました…
しかし、「痩せゆく男」っすか!そうですか!分かっていらっしゃる方だと考え直しました。R.バックマン本としては「後味の悪い本」ですな!もちろん、S.キング本を含めてもそういえますね。
仮にblueberryjamさんが、「救いのない」「後味の悪い本」を読むのであれば、ジャック・ケッチャム「オンリー・チャイルド」あたりから読むといいかもしれません。
吸血鬼のおしごと―The Style of Vampires (電撃文庫)
ライトノベルです。
地雷で言うと対人地雷程度でしょうが、小説を読んで初めて後悔した本でした。
回答ありがとうございます。質問の主旨とずれているような…
13階段オフィシャルサイト
「13階段」です。有名な本ですが、気軽に人から借りて読んだ私は激しく後悔しました…。怖くて心底ぞっとしました。重すぎるテーマに、読み終わったあと、どーん。ときた感じです。
感想は人それぞれかと思いますが、私のキャラには衝撃すぎました。
回答ありがとうございます。未読ですが、ふつうに面白いかという予感。リンク先に行って映画を見たいと思いました。
スコット・スミス『シンプルプラン』
平凡で善良な男が殺人を犯さざるをえなくなり、どんどんひどいことになってゆく話です。最後の殺人場面が圧巻。まったく予想外のいやーな終わりかたに気分が悪くなりました。
回答ありがとうございます。「シンプル・プラン」っすか!そうですか!確かにラストは「圧巻」と形容したくなりますね、その凄まじさに。
「シンプル・プラン」は既読です。最初は「シンプル」だったはずが、どんどんシンプルじゃなくなっていく様にハラ抱えて笑わせていただきました。
殺人場面のスゴさなら、クライヴ・バーカーの「血の本」シリーズを、どうぞ。
『おだやかな隣人』は赤川次郎にハマった中学生の時に図書館で借りてうっかり読んでしまい
実にイヤな気持ちになりました。
夫婦交換とか普通に出てくる時点で中学生には微妙だったわけですが、
とにかくラストがイヤでイヤで、古本屋で見かけたときに一応手元に置いておこうと思って
買ったはいいものの結局読みかえしてません。
あー、もしかしたらいま読んだら大したことないかも。
『霧の旗』の方がご質問の趣旨には沿っているかも知れません。
女性が悪徳弁護士に復讐する話で、復讐劇としてはハッピーエンドなんですが、
それなのにいったい何なんだこの後味の悪さは──。
いや、その理由は読めばはっきりしますけども。
なお、どっちもグロではないですし刺激的な描写もありません。なのにイヤ。
回答ありがとうございます。スワッピングですか!別の意味で読みたくなりますな!(ぉ
赤川次郎の本は一冊も読んだことがないまま一生を終えたいので、読みません。
一方、松本清張作品はおおいにソソられます。オモシロそうな本として覚えておきます。
ちなみに、松本清張作品で「読後感サイアク」はずばり「鬼畜」でしょう。ぜひ【読まないこと】をオススメします…が、新聞社会面でも同じ気分を味わえますね。
1.既出だけど家畜人ヤプー
2.アンデルセン童話全般
3.ガストン・ルルーの小説全般
2、3は話に救いが無い、読んだあと気分悪くなります、ほとんどの作品がそうだからすごい。
回答ありがとうございます。アンデルセンを挙げたのは、おそらく「大人のための残酷童話」からか、または、荒俣宏アンデルセン本を読んだからでしょうか? いずれも未読ですが、食指が動きません。
ガストン・ルルーは「オペラ座の怪人」「黄色い部屋の秘密」「ガストン・ルルーの恐怖夜話」が有名ですが、どれも未読です。「恐怖夜話」は読んでみようかと。
…でも、読後感はフツーかと。
まだ紹介されていないので、、、。
エヴゲーニイ・イワノヴィチ・ザミャーチン「われら」1920年の作品です。
最近では見かけなくなったロシア文学的な「語り」「告白」形式の小説です。
主人公「D-503号」の現実と夢、事実と想像が混乱し、
自分でも気付かないうちに変貌していく様がそのまま描かれています。
通常の一人称、三人称しか知らないと読みにくいかもしれません。
当時の旧ソ連の情勢を反映してか、社会の幸福の元に抑圧される個人が登場します。
オーウェルやハックスリーも読んで影響を受けた作品です。
この本に収録されている他の作品も読んでいて少しツライんですよねぇ、、、。
回答ありがとうございます。
ttp://d.hatena.ne.jp/kitano/20040715/p2
あらすじを読む限り、「1984」「すばらしい新世界」のタネ本であることは明白ですね。
アンチユートピア本が読みたいなーと思ったら開いてみます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4120036219/hatena-q-22/24...
Amazon.co.jp: 告白: 町田 康: 本
町田康の本作は、ユーモアにあふれているけれど読了感には救いがなく、おすすめです。
回答ありがとうございます。
こいつは読みたいです…が、読後感は(ry
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062127938/hatena-q-22/24...
Amazon.co.jp: グランド・フィナーレ: 阿部 和重: 本
あと、阿部和重作品もおすすめです。
不穏な「終わりのはじまり」が書き綴られています。
とくに『シンセミア』と『グランド・フィナーレ』の併読をおすすめします。
回答ありがとうございます。「シンセミア」はいずれ読みたい本リストに入っています…が、読後感は(ry
…なんだか皆さま、「オモシロかったけど、救いのないラストの小説」あるいは「記憶に残るグロ小説」をお勧めいただいているような気が…
ジョン・ソールから2冊
誰が言ったか「親の因果が子に報い、児童虐待ホラー」
子供が苛め倒される暗~いものばかり
最近作風が変わったとかいう噂
回答ありがとうございます。ネット評判を見る限り、あたりの可能性大ですね。読みます。
「いまだに『暗い森の少女』をしのぐ作品がでていない」といったベンチマーク的に語られるということは、それなりの本だと覚悟して読まないと。ちなみにJ.ソールは、大昔「ゴッド・プロジェクト」を読んだ記憶が。
なんだか「隣の家の少女」とお題が似ていますね。これを凌ぐ本なのか、すごく楽しみです。
回答ありがとうございます。「吾輩は猫」っすかorz
しかも質問の意図を把握されてなさそうだしorz
せっかくだから漱石で読後感サイアク本を考えてみると、やはり「こころ」ですな。キレの悪いウンチがいつまでも残っているような、すっきりしない気持ちがいつまでも残ります。これを「悲劇」の一言で片付けられる人がうらやましいですな。
さらに「吾輩は猫」の「首くくりの法則」を論じた章があるけれど、負の気持ちを引き立たせてくれますな。シャンソン「暗い日曜日」を聴くと自殺したくなる理由と一緒。J.アーヴィング「ホテルニューハンプシャー」の名台詞「開いた窓の前で立ち止まるな」や、太宰治「トカトントン」にも近いものが。
予め読んでおくと、うっかり首をくくらなくてすみますぞ。
はじめまして。
ケッチャムちょっと前に「老人と犬」を読んでそれからケッチャムを集めていてまだ「隣の家の少女」未読なんですけど色々な方への回答を見てこの作品はどうなんだろうと思って紹介させてもらいます。
「天に昇った男」 島田 荘司 です。
かなり昔に読んだのですけど1回目に読んだ時の読後感はかなり最悪でした。テーマやストーリー色々な意味で後味が悪いです。しばらく引きずりました。
2回目に読むとちょっと1回目のような感覚はなかったのですけど、最初の刑務所シーンの導入部の描写はやはり引き込まれました。
他の彼の作品は読んでないのでわからないのですけど、中では異色作のようです。
もしかしたら知っておられるかもしれませんが
むしろこの作品はどう思われているのか知りたくてあげてみます。
ブコウスキーも読んでおられないのでしたら来年ついに伝記映画も公開ということもあり(笑)ぜひお勧めです。
こちらも短編で既出の「町でいちばんの美女」とあわせてひとまとめという位置づけらしいですがこちらはどちらかというとおもしろかったになりそうかもです。でも獣姦も出てくる話やら(狂った生きもの:これは意外と読後感悪くありませんが、好きです)彼独特の生々しさと有機的な描写?のドロドロ感がたまらなく気持ち悪い人には気持ち悪いかもしれません。
回答ありがとうございます、どちらも未読です。島田荘司は「水晶のピラミッド」を読んでもういいやと思っているので、よっぽど惹かれない限り手を出しません。ブコウスキー「町でいちばんの美女」を読んでから考えます。
ケッチャム耐性をつけるために「老人と犬」を読むのは正しいですね。
まちがっても「オフシーズン」や「オンリーチャイルド」なんかを読まないように。
そして、十分に耐えられるぐらいになったら「隣の家の少女」を読みましょう。
小説だと「殺戮にいたる病」がまあまあいやな感じでした。
下のは小説ではありませんが、読後感の悪さならこの漫画も結構なものですよ。
回答ありがとうございます。我孫子武丸「殺戮にいたる病」は既読です。猟奇シーンが売り物でしたが、ラストで本当に驚かされました(いわゆる叙述系はこれが初めてだったので)。んで、最初に戻って確かめ読みをすると。
マンガもありにしてしまうと、それこそ百出するはずなので、今回はパスします(ちなみにわたしのサイアク読後感のマンガは日野日出志「地獄の子守唄」)
この短編集に収録されている「オメラスから歩み去る人々」。
「自分ならどうするだろう?」と、読んでからずっと考えていますが、まだ結論は出ていません。
それと、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」と同じモチーフの某古典ミステリ(ここでは作者・作品名は伏せます。「砂糖菓子~」の感想を検索すれば出てくるので探してみてください)も、同じモチーフと知りつつ読んでも、ラストのブラックさにひっくり返りました。未読でしたらオススメです。
回答ありがとうございます。「風の十二方位」は普通にオモシロそうな本として心に留めておきます。
> 「砂糖菓子の…」と同じモチーフの某古典ミステリ
ええと、ディクスン・カーの「○○の弾丸」ネタでしょうか? それとも、「お兄ちゃんが出したクイズ、答えは○○○○○」の話でしょうか? ネタバレにならないようにコメントするのは大変〜
よろしければ作品名を挙げていただければありがたいかと。
http://www.bk1.co.jp/product/278238/review/284906
オンライン書店ビーケーワン 404 ページを表示することができません
料理人/ハリー・クレッシングはどうでしょう?
最初は主人公の悪魔的な性格や行動が冴えていたのにどうしてこういう結末なってしまったのか。ユーモアブラックって言葉がぴったりな気がします。どうでしょう
回答ありがとうございます
> 悪魔的な性格や行動が冴えていたのにどうしてこういう結末なってしまったのか
この一文でシェイマス・スミス「Mr.クイン」を思い出しました。悪党小説ってやつですかね。オモシロそうな本として心に留めておきます。
「小説大逆事件」
明治以降の裁判史上最大の疑惑の一つ、大逆事件を題材にした小説です。
デッチアゲというのが簡単に行われるのを読んでいくと、暗澹とした気持ちになります。
「歳月」
司馬遼太郎でも読後感の悪いものはあります。
明治草創期の司法卿江藤新平が、大久保利通によってわなにはめられるようにして佐賀の乱を起こして刑死します。
日本の権力の底流に横たわる陰鬱さは、このあたりを原点としているのかもしれません。
「三たびの海峡」
戦争中、朝鮮半島から徴用されてきていた人々の間に仕組まれた支配関係と陰惨な私刑。
極限状態に置かれた人々のふるまいに暗澹とした気持ちになります。
回答ありがとうございます、全て未読です。ご紹介のコメントを読むと、手にしてみたくなりますねー
特に、「大逆事件」はとてもオモシロそう(って言ったら不謹慎か…)
オススメいただいたうち、司馬遼太郎はいくつか読みましたが、中でも「峠」の読後感が暗鬱たる気持ちに追い込まれました。幕末の傑人「河井継之助」の生涯を綴っていますが、逸材がつぶされる過程を読まされたという気がして。明治になるまでにあまりにも多くの血が無為に流されたことを考えると。
回答ありがとうございます、未読です。ノンフィクションっすか!
東電OLあたりからですよね、マスゴミが「心の闇」を調子こいて使うようになったのは。ある深さ以上にまで真実に達することが出来ないもどかしさがありますね。
ノンフィクションなら
うちの子が、なぜ!―女子高生コンクリート詰め殺人事件(佐瀬 稔)
女子高生コンクリート詰め殺人事件―彼女のくやしさがわかりますか?(門野 晴子)
十七歳、悪の履歴書―女子高生コンクリート詰め殺人事件 (渥美 饒児)
をまとめて読んだあと、実行犯たちが今どうしているかを検索すると、すっごく鬱になるかもしれません。
回答ありがとうございます、流行り本なので、もう少し時間をおいてから読む/読まないを決めたいと思います。
オリジナル・サイコ―異常殺人者エド・ゲインの素顔 (ハヤカワ文庫NF)
最悪本をかなり読まれているようですね。
もうそこまでいったのならノンフィクション物をお薦めいたします。
ありきたりな発言ですが、詰まるところ『事実は小説よりも奇なり』ですから。
求めている本にめぐり会えると良いですね。
それでは。
※「ジェノサイドの丘」は上下巻です。
ノンフィクションではないものをお望みでしたら「獣儀式」友成純一著はいかがでしょうか?
回答ありがとうございます。「子供たちは森に消えた」はヨメさんが「良い」といっとりました。読みます。「オリジナル・サイコ」も「ジェノサイドの丘」も本屋で呼ばれたことがあります(面白い本はわたしを呼ぶのです←電波?)
> 「事実は小説よりも奇なり」
激しく同意です。ただ、サイアク度合いが「それが現実に起こったから」に裏打ちされたものであるならば、インパクトを割り引いておかないと。
これまた有名な本ですが、雫井修介さんの「火の粉」はどうでしょうか?
読み終わった後というより、読んでいる途中から、とても後悔するような内容でした…
劇薬小説とまではいかないと思いますが、書いてみました☆
本は好きなのですが、こうやって、劇薬小説って、考えてみると難しいですね~。私はまだまだ読みがたりないようです。
回答ありがとうございます。未読ですが、これは「とっても面白い本」でしょうね。amazonレビューの
> 「犯人に告ぐ」ど俄然注目株となった雫井修介さんですが、本作「火の粉」は
> 「犯人に告ぐ」よりも完成度は高いと思います。
や、
> 雪見というキャラクターに、男の私が感情移入して読んだ。
> それくらい、この女性がうまく描けている。
を見ると、非常に楽しめそう。ぜひ読んでみたいですな(面白い小説として)。
どちらもドラマ化されている作品ですが、池袋のほうはドラマでは端折られている部分も書かれてあり、ドラマを見ていない人でも楽しめます
回答ありがとうございます。どちらも未読です。いわゆる「若い」人が読む本ですね。若い人とは、小説そのものの魅力よりも、他メディアとの混交から本を手にする人だと考えています。従って、他メディアの牽引力の低下に伴い魅力も下降する傾向があります。
あと数年してわたしのアンテナに引っかかってきたら、読みます。石田衣良「うつくしい子ども」は某殺人事件を調べなおす過程で読みました。そして「もう読まなくてもいいかもリスト」に入っています。
「溝鼠」を越えるかどうかは解りませんが…この2冊は文庫化されてるので、購入もしやすいかと。あとケッチャムつながりで。
回答ありがとうございます。新堂冬樹作品は、「溝鼠」を読んでから他の作品に手を出してみようと思います。
「オフシーズン」ですか!ケッチャム入門に最適ですね(一応ラストはアレだし)。ケッチャムは邦訳されたものは全て読んでいて、ただいま”The Lost”を挫折中です。
回答ありがとうございます。
「化石の荒野」「滅びの笛」「滅びの宴」などを読みました。どれも読後感はカタストロフを潜り抜けた!という感じでした。「化石の…」に代表される復讐譚では、復讐を成し遂げたとしても主人公は死ぬしかない絶望的な状況に追い込まれているパターンが多いですね。そんなところが負の読後感を与えてくれそうですね。