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書籍

電子書籍におけるフォントライセンス問題 78

ストーリー by hylom
フォントのライセンスは複雑なんですよね…… 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

最近書籍の電子化が話題だが、電子化の障壁となる思わぬ問題が明らかになった。フォントのライセンスだ(電書業界にフォントメーカーから冷水BUKKAKE祭り)。

フォントのライセンスはメーカーごとにばらばらで、たとえば既存の書籍をスキャンして画像データ(画像を埋め込んだPDFも含む)として提供する場合と、PDFにフォントを埋め込む場合とでは扱いが異なる場合がある。また、スマートフォンなどに多いアプリ型の電子書籍でフォントをアプリに埋め込む場合もまた微妙な問題となる。

電子書籍時代、「フリーなフォント」が今までとは別の意味で注目される日が来るかもしれない。

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  • デザイン書体ではない、フリーな文字セットをゴシックと明朝でつくりたいな...
    それを自由にwebフォントにして(ほぼ)パブリックドメインに近い使い方が
    できるように仕込むのが夢... いまのフォントづくりがたぶん活かせそう... .
    高速道路ゴシックも自由に使えるものを目指しているのですが、
    視認性と文字を並べた時の親和性チェックが文字が増えるほど
    芋づる式に手間になってしまい、確認待ちの文字がうずたかく積み
    あがってしまっております...何らかの形で製造工程の見直しが要るな...

    --
    ( ´・ω・`)いままでとこれからを比べる生活
    ぱんかれ
  • by 335 (4199) on 2012年02月27日 17時00分 (#2106934) 日記

    紙の書籍の時には無償または有償でフォントのライセンスを得ていて、その分は出版費用に上乗せされているんだから、個別に契約交渉すればよいだけのことでは?

    出版を業としていた人たちが権利者の存在を今まで無視していたとしたら悪いことだし驚くべきことだけど、それ以上でもそれ以下でもないと思う。

  • ライトノベルの本文書体と萌え傾向の相関関係
    http://www.fukapon.com/showcase/misc/fontlightnovel.html [fukapon.com]

  • 文芸誌のファウスト [wikipedia.org]は、組版にこだわった内容の紙面で、
    作品ごとにフォントが違ったり、作品の末尾にフォント名が明記されるような雑誌でした。
    講談社のそのあたりの作品群(講談社BOX等)はえらくフォントにこだわりを持っていたような覚えがあります。
    そういったものについては電子書籍化する場合、ライセンスの都合で他のフォントに変更するなんて対応は恐らくされないでしょうね。

    最近は漫画でもフォント弄りをするものも見かけますしねえ。
    その辺りのライセンスのケアが甘かったのは、今後の電子書籍化にとっては思わぬブレーキとなるかもしれません。

    • by fukapon (4131) on 2012年02月27日 21時48分 (#2107124)

      フォントに本当にこだわっているなら、それを前面に出しはせぬだろう。
      と思うのは、少数派なのですかね。

      言わずとも良さは伝わる、結果になる。それこそが最高のこだわりであり、道具の至高。

      親コメント
      • 手元にあったファウストの最新巻を捲ってみたらフォント名の明記は無かったので、方針は色々変わっているのかもしれません。
        # 自分の記憶に自信がなくなってきた……。

        「そのあたりの作品群」及びその延長線上にある講談社BOX [kodansha.co.jp]や星海社 [seikaisha.co.jp]の本も確認しましたが、デザインのクレジットに近い扱いでフォント名が明記されていました。
        真意は私では分からないのですが、フォントの明記はリスペクトかと想像しています。
        こだわっているからこそ明記するというのも美学の一つではある(同様に明記しないのも美学の一つ)かなと、個人的には。

        親コメント
        • by fukapon (4131) on 2012年02月28日 11時10分 (#2107411)

          エンドユーザの意識が道具に向けられたら負け。とゆー私のポリシーの他に。
          多分、こんな思いが落ち着かない感じを生んでいます。

          それがなければフォントが実体にならないとゆーのまで含む、他の道具たちは...

          ま、気にもとめられない存在っているよね。大事だとしてもね。
          そうそう、人間の仕事で言うシステムインテグレータみたいにね。

          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2012年02月27日 19時51分 (#2107060)

    ・・・明朝の冷え込みにご注意下さい。

  • テレビのテロップに使われているフォントについて、
    HDDレコを1日2つチャンネルごとに仕掛けて、週末にだらだらと
    16倍速+スキップでで見てたけど、このテロップに関しても、
    世代交代していっている感じがする
    ひところ安かったのですごく多かったダイナフォントは絶滅に
    近いぐらい無くなってて、一部のU局ぐらい。写研の筐体から打てる
    フォントも、古い番組を残してだいぶ減っちゃった印象。
    書体名わすれちゃったけど書体倶楽部のG体とかZ体のアレも、
    CXで多く採用されてたけどだいぶ減った感じ。夕方と夜の
    ニューステロップぐらいかしら。

    簡単にザッピングして、流し見してるだけでも、
    フォントワークスの書体がかなり数を伸ばしている印象。

    やはりオンデマンドを意識しているところは、ネット配信は
    別ライセンスとか別途費用発生という問題を気にしてか、
    確実に採用を減らしている感じがする。
    NHKとかもフォントの使い方がここ数年変わってきていて、
    これはNHKオンデマンド・アーカイブでの運用が少なからず
    念頭にあるものと考えられます。

    中華系(中国で制作された番組)はバラエティ番組で
    日本で編集されて出てくるのを見てる限り、ダイナコムの書体が
    結構多いなーとか、綜藝体もうあちこちで見られるのも、
    たぶんライセンス体系が日本と全く違うんじゃないかなって
    いう気がしないでもない。

    あ、統計的な詳細調査はしてないよ...個人の雑感ぐらいと
    おもってちょーだいです。ごめんね。

    --
    ( ´・ω・`)いままでとこれからを比べる生活
    ぱんかれ
  • 自前でフォントを作って「自社の出版物に限りフリー」ってやればいいんじゃなかろうか。
    フォント丸ごと揃えるのにかかるコストと、これから先余所に払うフォント使用料。比較できないほど開きがあるんでしょうかね。

    ……出版側にとっては他力本願かもしれないけど、電子書籍販売側が「ウチのショップで売る分に限ってフリー」ってやれば、フォントにコストをかけ[たく|られ]ない中小出版に参入を促すウリにならないだろうか。
    • フォント作成には年単位の時間と、数千万円から数億円のお金が掛かります。
      1書体だけでは話にならないので、最低でも数書体は作らなければならない。
      数億円の費用を掛けて自前で用意するよりは、
      ライセンス料が例え何十万から何百万円でも、払った方が安くつくでしょう。

      #1字 10000円かかるとして、2万字で2億円。
      #1日10字作るとして、年間250日働いて8年。
      #1万字しか作らなくても、その半分。

      --
      TomOne
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2012年02月27日 15時28分 (#2106869)

    あれか、著者が意図するデザインで見るかさもなくば死ね系?

  • by Anonymous Coward on 2012年02月27日 15時41分 (#2106879)

    追加料金払いたくないの?

    • by Anonymous Coward on 2012年02月27日 15時51分 (#2106890)

      フォントメーカーがつぶれてたらどうなるんだろうと、ふと思った。

      #「さよなら絶望先生」のタイトルロゴの書体(昭和モダン体)のメーカーもつぶれてたっけ、と思ってググってみたら、(コメント欄に)こんなやりとり [murablo.jp]が。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2012年02月27日 16時56分 (#2106932)

        相続人が不存在の場合、相続財産は国家に帰属するのが原則です(民法959条)。しかし、著作権法は文化の発展を目的としているため、この観点から著作権を消滅させて、万人による自由な利用を認めています(62条1項1号)。したがって、当該著作物はパブリック・ドメインとなります。

        もちろん、破産した時に債権者が権利を相続していれば、相続人に権利は移転されます。

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2012年02月27日 15時47分 (#2106885)

      本当に個性的なフォントならともかく
      字を書く(文章を表現するための単なる記号としてフォントを使う)だけでお金を払いたいとは思いませんね

      親コメント
      • by tomone (15592) on 2012年02月28日 4時13分 (#2107267) ホームページ

        フォントによって印象・読みやすさとかが全然変わってくる

        同じ明朝体でも、見出しに適してる、雑誌に適してる、書籍に適してる、
        縦書きに適してる、横書きに適してる、とか色々ある。

        見出し用だとかなが大きめだったり、
        本文・長文用だとかなが小さめだったりする。

        漢字とかなとで大きさが違うと、メリハリが付いて、
        意味がすっと入ってくるようになる。長文を読んでも疲れにくい。

        かなが大きいと、漢字とかなの区別が付きにくくなり、
        文章の理解を妨げるが、見出しでのインパクトが大きくなる。
        #小塚明朝とか。

        縦書きに適しているフォントを横で使うと、字間がスカスカに見える。
        横書きに適しているフォントを縦で使うと、行間が詰まって見える。

        他にも品質が悪いフォントは、中心線がずれていて、目線がぶれたりする。
        拡大するとひらがななのに、直線で構成している部分が有ったりする。
        #MS明朝とか。

        たまに中国語や韓国語(に入ってるかな)で日本語を書いているサイトを見る。
        一応読めるが、非常に読みにくい。品質が低いとこうなる。

        もっと極端な話をするなら、漢字とローマ字を組み合わせてみる。
        一応読MOUTO思EBA読MERU。

        英語だって、大文字と小文字で印象変わってくる。
        This is a pen. と THIS IS A PEN. とか。
        意味は変わらない。でも印象は変わる。

        それにソフトウェアだって、文字を入力するだけならメモ帳があるのに、
        わざわざ WZ だとか MIFES にお金払うんだし。

        --
        TomOne
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        お金を払いたいとは思わないなら、フリーのフォントを探すか、作ればいいじゃん。

    • by Anonymous Coward

      文句を付ける前に、せめてリンクが張られてるソースくらい読んだら?

    • by Anonymous Coward

      リンク先の冷や水BUKKAKE祭り読めばわかるが、今後はライセンス問題が無いメーカーを使うとしても、今までの資産が破棄されるのが厳しい。
      特にコミックのフォントを入れ替えるなんてまず不可能、ってことのよう。

      コミックのように、文字を画像として入れ込んでいる場合も再許諾が必要とするメーカーがあって、これでは採算合わないよね。

      という話。

      追加料金なんて払いたくないでしょう、大半の作品はどうせ採算ぎりぎりでしか売れないんだから。
      となると、採算が合う作品だけ、フォントライセンス払うか問題無いフォントに入れ替えて販売ってことになり、マイナー作品は二度と日の目を見なくなる。

      許諾必要としたフォントメーカーは敬遠されるし、誰も得しない気がするねぇ。

      • 一番問題なのは、
        「古い本の電子化なんてしたくねえ。だって新刊売れないじゃん。よしフォントのせいにしちまえ。」
        というケースでしょうね。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        いままでの資産についてフォントを置き換えるのが困難だとしたら、タレコミの
        > 「フリーなフォント」が今までとは別の意味で注目される
        はどういう意味なんだろ?
        「フリーなフォント」が注目されるとしたら、いままでもこれからも同じ理由だと思うんだけど。

  • by Anonymous Coward on 2012年02月27日 16時36分 (#2106914)

    誰もが自由に使える紐つきじゃない高品位漢字フォントを作っとけと…

    # 情報処理の将来を考えると絶対に必要だと思うんだ

    • by Anonymous Coward

      印刷レベルでのフォント吟味をまともにやったことはないのですが、IPAとかM+あたりではやっぱり物足りないもんなんでしょうか

      • Re:だから (スコア:3, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2012年02月27日 17時10分 (#2106947)

        M+は漢字部が足りませんし、IPAはレギュラーだけですから、印刷レベルではあまり満足できるようなものではないのは確かですね。

        英語圏のフォントは、例えばGoogleのDroidとかRobotoはRegularやBold、Italicといった印刷では最低限必要な種類をそろえている上に、多くの英語圏フリーフォントがRegular、Bold、Italicの他にLightやUltra Bold等、印刷どころか様々なデザイン分野で十分に使えるぐらい種類をそろえています。
        一方で、日本語フォントや中国語フォント等、アジア圏のフリーフォントは漢字などの必要な収録文字数が多いのが原因だと思われますが、多くの場合で1種類のみのラインナップが多いですね。

        話を本題に戻すと、電子書籍へのフォントの利用は、現状でフォントワークスが無難でしょうから多くの場合はフォントワークスを利用するでしょうね。あとは、モリサワあたりはがこのライセンス問題を解決したものを提案してきそうですが。いづれにしても、電子化が進み、電子化で先行しているメーカーの売り上げが上がれば、他社も追従するでしょう。

        # IPAにボールド体を作ってほしいけれどAC。

        親コメント
        • by fukapon (4131) on 2012年02月27日 21時42分 (#2107120)

          Adobe様を忘れるな。
          あそこはデジタルデータに対して理解のあるフォントベンダー。みんな嫌いだろうし、私も嫌いだけど、ことフォントについてはぐっじょぶだ。

          しかしねぇ、和文はいまいち、つぶしが利かないんだよねぇ。
          小塚は...。ま、りょうと混植すれば...。

          親コメント
        • by take-ash (28862) on 2012年02月28日 3時21分 (#2107260) ホームページ

          モリサワはオンラインで料金別に適用数を制限するようなライセンスを考えているみたいですね。
          TypeSquare [タイプスクウェア] [typesquare.com]
          クラウドフォント・シミュレータ [typesquare.com]
          通常価格表 [typesquare.com]
          オフラインの電子書籍だとこの仕組みは適さないとは思うのでオフトピックかな。

          --
          # SlashDot Light [takeash.net] やってます。
          親コメント
          • by tomone (15592) on 2012年02月28日 4時29分 (#2107269) ホームページ

            モリサワは、PDF埋め込みなんかはライセンス範囲内ですね。

            フォントメーカーによっては、印刷物を無料で配るのも別料金なんてのがあって、
            自分の家で自分で読むだけにしか使えないようなフォントに価値あるの? って感じですが。

            --
            TomOne
            親コメント
      • by Anonymous Coward

        関連リンクにもIPAやM+があるのに誰も読んでいないっぽい件。
        それ以上の品質を求めるならそれこそ別途金払えでいいと思うんだけど。
        ちなみに外国に任せておくと中華デザインの書体になるので(Droid Sans Unicodeみたいに)日本人が作らなきゃ誰も作ってくれない(Androidの日本語フォントも結局モトヤが提供したよね)。

    • by Anonymous Coward

      日本が行政レベルでフォントを開発または民間フォントを買い取って公開でもしない限り無理でしょうねえ。
      そしてそんなことを期待できる政府なら苦労はない・・・
      情報処理の将来には、日本語が存在しないんじゃないでしょうか。ほらすげえ楽になった。

      • by Takahiro_Chou (21972) on 2012年02月27日 22時13分 (#2107136) 日記

        日本が行政レベルでフォントを開発または民間フォントを買い取って公開でもしない限り無理でしょうねえ。
        そしてそんなことを期待できる政府なら苦労はない・・・

        IPAフォントのベースって、タイプバンクのTB明朝・ゴシックじゃなかったっけ??
        特殊法人だから、ギリギリ「行政」に入るんじゃね??

        親コメント
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