ビッグイシュー・オンライン編集部より:女子高生サポートセンターColaboの仁藤さんの記事です。少年犯罪に対してどう向き合うべきか、重要な提言となっておりますのでぜひご一読ください。(仁藤夢乃さん公式ブログより、一部編集して転載)

川崎市中学生殺害事件。あなたは声をかけ、手を差し伸べる人となれるか

川崎市の中学一年生、上村くんの死を悲しんでいる人は多い。私もその一人です。

だけど、もし彼が今も不良グループの一員として深夜徘徊していたら、あなたは彼に声をかけただろうか。

近隣の方などの「異常さになんとなく気づいていた」というコメントも報道で数々取り上げられています。残念に思います。

街で出会う少年少女たちの抱える問題は、子どもたちだけではどうにもできないものばかりです。大人が勇気を出して一歩踏み出さない限り、変わりません。

そんななか、「川崎中学生殺害事件に極刑を!」という署名集めサイトのページに賛同しシェアする人が、私のFacebookタイムラインにもいます。ありえません。そのページには、こんなことが書いてあります。

「逮捕された主犯は18歳。少年法51条により死刑も求刑できる。本人らの口裏合わせ、野毛山公園の別件、主犯の父親による証拠隠滅教唆も徹底的に追及していただきたい。 カスを生かしておく必要はない。」

こんなものに署名しないでください。

刑を重くすればいいということではありません。

もちろん加害者となってしまった少年がしたことは、取り返しのつかないことです。

しかし、彼らをそこに追いやったのは、こういうサイトに賛同し気軽にシェアしてしまう一人一人、私たちがつくる社会なのです。

排除が排除を生んだ結果としての事件だと思います。ただ力で子どもを押さえつければいいという発想は間違っています。それでは問題はなくなりません。押さえつけられるものではないからです。少年たちの背景に目を向ける必要があります。

彼らが安心安全なもとで、暮らせていれば…。排除しない、一番大切なことです。

今日は、明日からの長崎・佐賀講演ツアーに備えて大人しく事務作業の予定でしたが、緊急対応で朝から地方へ向かっています。一つ一つ、大切なもの守るため。身体を張ってたたかってくれる専門家と、力あわせて。私はあなたの未来を覚悟を信じています。

現実は厳しいが、再会は楽しみ。お土産もあるし。

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