JAL羽田追突事故、類似事故、、、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E6%97%A5%E7%A9%BA%E5%B0%8F%E7%89%A7%E7%A9%BA%E6%B8%AF%E8%A1%9D%E7%AA%81%E4%BA%8B%E6%95%85
JALの羽田事故は死者が5名1名大けがと言う大事故なので、関係者の法的な責任がどうなるかと言う点が気になるところですが、過去には夜間滑走路上で、ANAと自衛隊の戦闘機がぶつかって3名の死者が出て、管制官が執行猶予付きの有罪になる結果が出ています。
私が自衛隊に入ったのが1968年で事故は1960年に小牧で起きていますので、事故に関する情報は知っていましたが、詳しいことは今回ネットで調べてみました。
事故は着陸したANAのDC3が滑走路上でUターンをして戻ってくるところで、管制官がF86Dに離陸許可を出してしまったため、滑走路上で衝突炎上した事故でした。
もちろん双方のパイロットはぶつかる寸前にお互い、相手機に気が付いて避けようとしましたが回避しきれずにぶつかったようです。
F86Dのパイロットも運輸省航空局の労働組合が、なんら処分を受けてない自衛隊機パイロットにも滑走路上を走行していた旅客機の両翼にある航空灯を確認出来たはずであり、前方不注意の過失があったとして名古屋地方検察庁に告訴した。そうです。
結果は起訴猶予処分で、ANAのパイロットも管制官の指示にしたがっただけなので、事故の責任はないとされたそうです。
事故の内容はほとんど似通っていますが、それぞれ法的責任の有無については、まともな検討がされていて、ずいぶんとまともに見えますが、今回はいかにもいい加減と言う感じです。
管制官がアラームが鳴っているのに気が付かないでゴーアラウンドの指示が出せなかったのはかなりの怠慢で有罪になってもおかしくはなさそうです。
また海保機に対する指示が大変あいまいで、接近するJAL機の情報を与えていないうえ、海保機が滑走路手前で止まることを目視で確認しないなど注意義務違反を問われてもおかしくはないでしょう。
JAL機は前方不注意義務違反の容疑が濃厚ですが、それはどの程度見えたかと言うことと、パイロットの審査に集中しすぎていた可能性は検討されるべきでしょう。
一番容疑が薄いのは海保機で、地震救援で優先順位を与えるようなあいまいなNO1と言う語句を含んだ管制指示を誤解することは情状酌量の余地があるでしょう。
60年前の事故処理の方がはるかにまともに見えるのは、人間はいかに進歩しないかと言うことの表れのようです。
今日の記事 良ければ 「拍手」 クリックよろしくお願いします。
コメントの投稿
No title
管制指示は適切であり、曖昧でなく紛らわしくもない
ナンバーワンと言われたからといって誤進入など普通はしない
"Taxi to holding point"をかつての"Taxi into position and hold"と誤解する人は過去にはいたが、さすがに羽田ベースの若い操縦士がやることではない
海保機は、正確にリードバックした後、地上走行するうちに、"C5で待機"の指示の記憶が曖昧になったにもかかわらず、コンファームするべきものをせず、"Line up and wait"の行為をしたのでしょう
海保機の過失は極めて重大です
誤進入を看過した管制官の過失程度についても引き続き捜査が行われ、業過で送致もあり得るでしょう
JALの操縦士も法71条の2の義務の問責を免れないでしょう
ナンバーワンと言われたからといって誤進入など普通はしない
"Taxi to holding point"をかつての"Taxi into position and hold"と誤解する人は過去にはいたが、さすがに羽田ベースの若い操縦士がやることではない
海保機は、正確にリードバックした後、地上走行するうちに、"C5で待機"の指示の記憶が曖昧になったにもかかわらず、コンファームするべきものをせず、"Line up and wait"の行為をしたのでしょう
海保機の過失は極めて重大です
誤進入を看過した管制官の過失程度についても引き続き捜査が行われ、業過で送致もあり得るでしょう
JALの操縦士も法71条の2の義務の問責を免れないでしょう
No title
同感です!管制指示は適切だった思います
管理人さんの言う「海保機に対する指示が大変あいまいで、接近するJAL機の情報を与えていない」とありますが、無線の基本は簡潔明瞭!余計なことをベラベラしゃべらない事、これがヒューマンエラーを防止することにもつながります。
多分管制官は「Taxi to holding point C5,No1」と言ったんでしょうそれに従わなかった海保機の過失が大きいでしょうね!?私に言わせれば「No1」も余計な情報だと思います、だからヒューマンエラーが起きた可能性も否定できません
昔名古屋空港で妙に巻き舌で余計なことをベラベラしゃべる管制官が居ましたが、「うっとおしいな~~、肝心な事だけ喋れよ!」と思ったものでした
管理人さんの言う「海保機に対する指示が大変あいまいで、接近するJAL機の情報を与えていない」とありますが、無線の基本は簡潔明瞭!余計なことをベラベラしゃべらない事、これがヒューマンエラーを防止することにもつながります。
多分管制官は「Taxi to holding point C5,No1」と言ったんでしょうそれに従わなかった海保機の過失が大きいでしょうね!?私に言わせれば「No1」も余計な情報だと思います、だからヒューマンエラーが起きた可能性も否定できません
昔名古屋空港で妙に巻き舌で余計なことをベラベラしゃべる管制官が居ましたが、「うっとおしいな~~、肝心な事だけ喋れよ!」と思ったものでした