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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
Twitter日本語版サービスが開始

Twitter日本語版のインターフェイス
 デジタルガレージと米Twitterは23日、一言コミュニケーションサービス「Twitter」の日本語版サービス「Twitter Japan」を開始したと発表した。

 Twitterは、140文字の短い文章を時系列に表示し、リアルタイム感覚でコミュニケーションできるサービス。米国サービスのためこれまでメニューなどは英語で表記されていたが、日本語での投稿や表示には対応しており、日本からのユーザーが20%を占めるなど日本でも人気を集めていた。

 日本語版はこれまでと同じURL「http://twitter.com/」でアクセスできるほか、日本語版専用の「http://twitter.jp/」も用意。メニュー表記などはすべて日本語化された。すでにTwitterを利用していたユーザーはこれまで通りTwitterを利用できる。画面の右上には広告が表示されるようになり、広告の企画・販売はデジタルガレージ子会社のCGM マーケティングが手がける。


米国以外のトラフィックでは日本が約4割。他言語版は日本が初

Twitter日本語版を担当するDGインキュベーション 投資・事業開発本部の枝洋樹マネージャー
 Twitter日本語版を担当するDGインキュベーション 投資・事業開発本部の枝洋樹マネージャーは、Twitterの現状について説明。Twitterの魅力について「一度に投稿できる文字数が140文字のため、気軽に投稿できる」「さまざまなデバイス間でリアルタイムにやりとりできるシームレスな利用環境」「“ゆるいつながり”を可能にする仕様」の3点を挙げて説明。

 リアルタイム性については、米国で行なわれたイベント「SxSW(South by Southwest)」の期間中、講演やパネルの最中にTwitterの投稿が急激に伸びたという事例を紹介。「ゆるいつながり」に関しては、「Twitterは登録した人同士のみ閲覧できるプライベート設定も可能だが、ユーザーの9割が投稿をオープンにしている」とのデータを披露した。

 Twitterのユーザー数やPVなどは非公開だが、枝氏はcompete.comによるトラフィックの調査結果を紹介。「2007年の春にTwitterのトラフィックが大きく伸び、2008年に入っても成長が続いている」と語った。

 Twitterの調査によるWebサイトへのトラフィックは、米国内が40%で他国が60%。この他国のトラフィックでは39%を日本が占めており、2位のスペインと比較して3倍以上のトラフィックを集めているという。また、地域別の投稿数では東京がニューヨークやサンフランシスコを抑えて1位となり、大阪もサンパウロに次いで14位につけるなど日本での人気が非常に高く、こうした状況がTwitter初の他言語版として日本語版のリリースにつながったとした。


compete.comによるTwitterのトラフィック SxSWでの投稿数変化。講演やパネルが始まると投稿数が飛躍的に上昇したという

日本からのアクセスが多い 地域別では東京が1位

広告展開は日本独自。モバイル版も日本語対応を予定

CGMマーケティング 営業開発部の杉崎健史プランナー
 日本語版独自となる広告展開も開始し、画面の右上に広告スペースを新設。日本語版の開始時点ではトヨタ自動車、エンジャパン、Twitterの関連書籍が広告として表示される。また、トヨタではTwitterの公式アカウントも開設。トヨタの自動車情報ポータル「GAZOO.com」の情報をTwitterで配信する。広告はまだ実験段階のためWebサイトでのみ表示し、API経由でのアクセスでは表示されない。

 今後も新たな広告メニューの実装を予定するほか、他サービスのAPIと組み合わせたマッシュアップツールの開発、テレビやラジオ番組との連動、リアルイベントでのTwitter利用といった展開を考えているという。CGMマーケティング 営業開発部の杉崎健史プランナーは、「リアルイベントでサンプルを配布し、その感想をTwitterに投稿して会場のスクリーンに映し出す、といった展開も考えられるのではないか」と語った。

 現在日本語版はWebサイトのみで、モバイル版は携帯電話キャリアによってログインできない、文字化けするなど未対応の状態だが、「近い将来に日本語のモバイル版も提供できる」(枝氏)。また、OpenIDへの対応や、メールによる投稿機能なども「今後の対応として検討している」(共同創業者のBiz Stone氏)とコメント。日本独自の機能追加に関しても「Twitterはユーザーのフィードバックを踏まえて進化し続けてきたので、日本でもユーザーの反応を見ながら機能を拡充していきたい」と柔軟な姿勢を示した。


Twitterの広告展開 Twitterで展開する広告メニュー案

共同創業者のBiz Stone氏(左)とEvan Williams氏(右)のビデオメッセージ。「ここ数カ月で日本語ユーザーが急増しており、英語以外で初めてTwitterをリリースした」(Stone氏) デジタルガレージ共同創業者兼顧問の伊藤穰一氏もビデオメッセージで登場。「SMS対応もできず、クチコミもできていないのに日本語ユーザーが増えたのは、Twitterがシンプルでいじりやすいサービスだったからではないか」とコメント

関連情報

URL
  Twitter
  http://twitter.jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.garage.co.jp/pr/pdf/080423_dg_twitter.pdf

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(甲斐祐樹)
2008/04/23 11:04


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