マイクロソフトは25日、Windows XP Home Editionのサポート期間を2014年4月まで延長すると発表した。当初は2009年4月までとしていたが、XP Home Editionの利用者が多いことを考慮して、さらに5年間の延長サポートに踏み切った。合わせて、XP Media Center Editionも同期間延長する。なお、両製品ともService Pack 2(SP2)を適用していることが条件となる。
■ サポート期間延長求める声を反映、Vista販売への悪影響は否定
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マイクロソフトのジェイ・ジェイミソンWindows本部 本部長
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25日に開催された記者会見でマイクロソフトのジェイ・ジェイミソンWindows本部 本部長は、サポート期間を延長した背景を次のように説明した。「日本市場では多くのXP Home Editionの利用者から、セキュリティを確保するためにはサポート期間が短すぎるという要望が寄せられていた。これまでマイクロソフトでは、コンシューマ向け製品のサポート期間を延長したことはなかったが、セキュリティの確保と顧客の要望をフィードバックすることが重要だと判断した」。
XP Home Editionのサポート期間が延長したことにより、1月30日に一般向けに発売されるWindows Vistaの普及に影響を及ぼすという懸念もある。しかし、この点についてジェイミソン氏は、「今回のサポート期間の延長は、マイクロソフトが顧客の声を反映し、セキュリティに力を入れているというアピールになる。これにより、ユーザーに安心感を与えることができ、ユーザーは自信を持ってWindows Vistaを購入できるだろう」と語り、Windows Vistaの販売を後押しするとの考えを示した。
なお、Windows XPではSP2が最新のService Packだが、2008年上半期にService Pack 3をリリースする可能性もあるという。SP3が公開された場合は、SP3を適用すれば2014年4月までサポートを受けられる。ただし、マイクロソフトではSPのサポート期間を、「最新のSPが公開されてから最短で12カ月間」と定めているため、SP3を適用せずSP2の状態のままでは、2014年4月までサポートを受けることはできないとしている。
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今回延長されたWindows XP Home Editionのサポート期間の概要
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サポート期間延長の対象となるOS
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■ サポート終了後には最新のセキュリティ更新プログラムを適用できなくなる
マイクロソフトが全製品に対するサポート提供期間を定めた「サポートライフサイクルポリシー」では、ビジネス向け製品は発売後から最短10年間(メインストリームサポート:5年間、延長サポート:5年間)、コンシューマ向け製品は最短5年間(メインストリームサポートのみ)をサポート期間としている。
メインストリームサポートとは、有償・無償サポートのほか、セキュリティ更新プログラムおよびセキュリティ関連以外の修正プログラムの新規作成リクエストを提供する。延長サポートはメインストリームサポート終了後に、主に有償サポートとセキュリティ更新プログラムを提供する。そのため、延長サポートが終了すると、新規のセキュリティ修正プログラムをダウンロードできなくなり、PCが脅威にさらされる危険性が高くなる。
ただし、製品移行を円滑に行なうため、メインストリームサポートは「発売日から5年間」または「次期製品の発売日から2年間」のどちらか長い方、延長サポートは「メインストリームサポートの終了から5年間」または「次々期製品発売日から2年間」のどちらか長い方の期間が適用される。これにより、コンシューマ製品にあたるXP Home Editionのサポート期間は、Windows Vista発売から約2年後の2009年4月までとされていた。なお、ビジネス向け製品のXP Professionalのサポート期間は、当初から2014年4月とされていた。
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サポートの内容
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Windows XP Professionalは当初から2014年4月までがサポート期間だった
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■ URL
Windows XP Home Edition のサポート期間の延長
http://www.microsoft.com/japan/windows/lifecycle/homeeol/default.mspx
(増田 覚)
2007/01/25 17:17
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