時々PC Watchなどに書かせていただいております大原と申します。今回は私のデスクトップを大公開。
■ デスクトップはとにかく面積を!
ということで、まずは私のデスクトップをご覧下さい。4,800×1,200ピクセル、横長で右上に空白部がある不思議な構成。
|
モニターは3台。左からiiyama HM903D(1,600×1,200ピクセル)、DELL 2407WFP(1,920×1,200ピクセル)、DELL E177FP(1,280×1,024ピクセル)という構成
|
以前はHM903Dを1,920×1,440ピクセルに設定していたが、最近は見えなくなってきた(理由は「老眼」)ので、泣きながら解像度を落として使っている。ちなみにOSはWindows 2000 SP4日本語版を未だに使っている。理由はWindows XPだとActive Directoryの接続が変になるからだ。この問題は最近になって回避法を見つけたのだが、とくにWindows 2000で支障もないので、引き続き使っている。
|
HM903Dは1,920×1,440ピクセルで表示していたが、最近は泣く泣く解像度を落として使用中
|
右端の液晶をUXGA(1,600×1,200ピクセル)にしたいとか、左端のCRTは消費電力が大きいので液晶に変えたいとか思わなくもないのだが、「動くものは捨てずに使う」という貧乏性と、現実問題としてUXGAを越える液晶は高価なため、今のところはこのあたりで落ち着いている。
ちなみに自分は「とにかく大きな画面が欲しい」人。例えばオリンパスのデジタル一眼レフカメラ「E-1」で撮影した写真は最大で2,560×1,920ピクセルになるわけで、これをPhotoshopで編集するときに、100%等倍は無理にしても75%位にはなって欲しい。あるいは図版を描く時(筆者は未だにMS Wordで図版を描いている)も、細かいところは200%表示とか500%表示にするから、その意味でもUXGAは最小限であって、もうすこし解像度が大きくなって欲しいところだ。
で、ウィンドウをなるべく大きく使うためには、無駄なアイコンなどは減らしたい。なので、アイコン類は最小限(とかいいつつ次第に増えてしまった)を左端に、ランチャーをCRTの右端に置き、それ以外は何も置かないのが原則である。
ファイルは最初にディレクトリを作り、その中で作業ファイルを順次作ってゆくのが筆者の鉄則。それでも一時的な作業はデスクトップ(これはWindowsのインターフェイスをカスタマイズできる「TweakUI」を使い、C:\Desktopに割り当てている)に作った「Work」というフォルダに保存しておき、後で分類する。仕事と仕事の切れ目に、毎回デスクトップの上を掃除することで気分を切り替えているが、逆に複数の仕事が同時に動いていると、なかなか整理できないのが困りモノである。
ちなみに原稿や写真・録音などは全部ファイルサーバー(兼ドメインコントローラ)に置いてある。それ以外にもメールフォルダなども全てファイルサーバー。後述するOperaの設定ファイル(sessionファイルやブックマーク)はローカルディスクだが、これは定期的に他のマシンと同期を取っており、万一HDDが飛んでもそれほど泣かなくて済むようにしてある。
■ メインブラウザはOpera。メーラーは数々の移行を乗り越えてBecky!に
まずブラウザ、メインに使うのはOpera 9.02。これは「2407WFP」をほぼ全画面使って常時開きっぱなしである。タブは最小で7つほどだが、仕事のピーク時は50を越える。もっとも使っている機能はブラウザのみで、ダウンロードウィンドウは外に出して利用している。Operaの互換性を気にする人は多いが、Opera 9以降はMSDNのSubscriber DownloadすらOperaで可能になるほどに完成度は上がった。まぁいろいろと動かないケースもあるのだが……。
|
メインで使うブラウザはOpera。タブは最大で50を超えることも
|
|
メーラーは「Becky!」で落ち着いている
|
サブブラウザはFirefox 2.0。こちらは筆者の管理するサーバーのメンテナンスをメインに行なっており、タブは常時15ほど開きっぱなしである。IEは6.0 SP1が一応入っているが、Microsoft Updateのように「OperaでもFirefoxでも動かないサイトにアクセスしたい場合」に使うのみ。普段はまったく動かさない。
メーラーは「Becky! Version 2」を使っているが、これもいろいろと変遷があり、元々はテキストエディタ「emacs」(実際には多言語対応版の「Mule」だったが)の上で動くvmというメーラーを使っていた。ただしこれはSunだったかNEWSだったかの上で動いていた環境。この環境を自宅でも作る必要があり、vmのメール保存フォーマットと互換性のあるメーラーを探して、見つけたのが高木 義博氏のMessage Manager。これを多分5年かそこらは使っていたと思う。時代で言えばWindows 95~Windows NT 4.0(Windows 2000の初期位までか?)であろう。
ところが1MB以上のファイルが送れない、複数アカウントに対応しないといったデメリットや、高木氏が開発を中止してしまった(今ではWebページそのものが消滅している)事などを踏まえ、複数アカウント対応のために併用していたAL-Mail 32に移行する。しばらくはこのAL-Mail 32(バージョンを見たら1.13だった)をメインに使っていたが、メールの数が増えるとしばしば落ちたりするのが困りモノで、途中からBecky!に移行、その後Version 2にアップグレードして今に至っている。
ライター仲間の中には、少なからずOutlook系を使う人が要るが、Windows 95/98の時代でよく落ちた経験に懲りて以来はまったく使っていない。個人的にはマルチアカウントへの対応が面倒だったり、APOPとかにも対応していないツールを併用すれば可能)。そもそもスケジュール管理とかPIMとの連動のニーズもなく、Exchange Serverに接続する必要もないので、使うべき理由もないのだ。
メールシステムはGmailとどう併用するかを考える必要があるが、クライアントそのものはBecky!のままだろう。ちなみにスパムフィルタとしてBkASPil for Becky!2を入れてあるほか、プラグインは10個ほど入っている。
■ スケジュールはブログで管理。メッセンジャー系は「苦手」
|
筆者のブログ
|
スケジュール管理などは「していない」。机の前に置かれたカレンダーに手書きで記入して終わりである。最近は筆者のブログが、事実上のスケジュール管理ソフトと化している。
RSSリーダー系は、一切使っていない。巡回にははてなアンテナとi-knowを併用しており、最新情報はこれで取っている。
メッセンジャーは、一応MSNメッセンジャーを入れているが、自動起動は切っており、あんまり使っていない。立ち上げるのは「こちらが用があるとき」のみである。ちなみに昔は複数のメッセンジャーを1つのソフトで使える「Regnessem」を使っていたが、動作がなかなか安定しないので、あきらめてMSNメッセンジャーに切り替えた。
同様にSkypeは一応入れてあるが、これはもっぱら発信用途、それも国外通話専用といった感じになっている。MSN メッセンジャーもそうだが、チャットの文化そのものは昔Nifty-Serveでたっぷり堪能したものの、今は別に積極的にしたいと思わない。むしろ仕事中は余計な呼び出しがかからない方が嬉しいし、ステータスをこまめに変えることがおっくうな人なので、あまりメッセンジャー系に向いていないのだろう。そんなわけで、Skypeも見知らぬ第3者からの着信とかは全部拒否である。
■ その他お気に入りのネットワーク系ソフト
|
xterm
|
ASTEC-X:Windows上で動くX Server。ウチのサーバー類をメンテするときに、各マシンにとりあえずtelnetでログインし、そこからxtermを飛ばして表示させている。今ならWeirdXあたりで代用できるだろうし、商用製品ならX on Windows 2などは安価でいいのだろうが、導入当時はこうした選択肢がなく、かつ個人向けに半額で購入できたために決断。その後バージョンアップを繰り返しつつ今に至る次第だ。
DCさくら:言わずと知れたダウンロードソフト。例えばあるサイトにあるプレゼンテーションをガサっとまとめて落としたい、なんて場合に威力を発揮する。
RealVNC:Windowsマシンのリモート管理に使っている。ちなみに使っているのは日本語化が行なわれたこちら。機能やパフォーマンスだけで言えばWindows XPに搭載されたRemote Desktopの方が何倍も優れているのだろうが、なにしろWindows XPは今のところ1台しか動いてないので。
FolderShare:外出先からファイルをアクセスするため。
■ デスクトップ環境
Windows 2000のデフォルトだと激しく使いにくいので、当然カスタマイズは激しく行なっている。とりあえず有名どころでは、
窓の手
Tweak UI:日本語化キットを併用済
桜時計
IP Messenger
あたりは有名だから説明の必要性はないだろう。ちょっと変わったところでは、キー割り当て変更ツールの「AltIME 3.15」、アプリケーションフォントの強制変更ツール「Emigrant32」、アプリケーションランチャー「SoH launcher 3」、マウス操作などのカスタマイズツール「ぴたすちお」で「デスクトップをダブルクリックでタスクマネージャ表示」「エクスプローラでダブルクリックすると1つ上のディレクトリへ」などの設定を使っているあたりがちょっと珍しいところか。
ちなみにEmigrant32は、画像管理用に使っているFirehand Ember MAXが日本語環境で文字化けすることへの対処。Emberはいわゆるサムネイラーであるが、世の中のサムネイラーがほぼすべて、サムネイルファイルを各ディレクトリに作るのがどうしても許せない(同じ理由で、Windows XPのサムネイル表示も大嫌いだ)。しかしEmberシリーズはこれを作らない設定が可能(毎回動的にサムネイルを作成)ということで、現在も愛用している。
ウイルス対策ソフトは「いやいやながら」Norton Systemworksを使っている。実のところ欲しいのはNorton Utilitiesに含まれるNorton Unerase(うっかり消したファイルを復活してくれる)のみ。今までに数え切れないほどこれのお世話になったことを考えると、これが入っていない原稿書きマシンは考えられない。
ウイルス対策はAvast! 4でも十分まかなえている。Norton Antivirusは動作が重く、自分に必要のない機能も多く入っているが、使わない機能をオフにしても機能のオンを促す通知が表示されるといった動作がどうしても気に入らないのだ。もしNorton Utilitiesだけが別売りになったら、迷わずこちらに入れ替えるだろう。
■ 現在の課題
今のところ大きな不満点はない。出先のメール同期については
出かける前に原稿書きマシンのBecky!を止める
ノートのBecky!は「受信メールをサーバーに残す」「送信メールのBccに自分を入れる」の設定にして送受信する
帰ってきたらBecky!を立ち上げなおし、まとめて受信
で問題なく対処できている。既に送受信したメールは、出かける前にMFSyncを使い、メールフォルダの同期を取っておけば対応できるからだ。またBecky!の「リモートメールボックス」を使うと、外からPOPでメールフォルダをブラウズできる。海外出張中などはこれでスパムメールを削除できるので、「帰国したらメールが10,000通」なんて事態は避けられる。
この方式の問題は、出先でもBecky!を使わないといけないこと。なので、Windows 2000なりXPなりが必須になってしまう。そこでメールをいったんGmailに転送して、ここでまとめてブラウズすることを考えてはいるのだが、Gmailのスパムフィルターが妙に強力かつ変な判断をするので、試しに使っている間にこちらのストレスが溜まりすぎ、利用をいったん中止した。このあたりをもう少し何とかしたい、というあたりか。
ちなみに原稿書きマシンには入っていないが、ノートにはいずれもSoftether 1.0が入っており、また仕事場にはSofterher Bridgeの動作をするWindows XPマシンも1台ある。実のところPacketiX VPN 2.0にアップグレードしたいところだし、ライセンス購入は全然構わないのだが、何度ページを読み返しても「で、ウチの場合は何を買えばいいのか」がさっぱり判らないために、ついに放棄してしまった。そういう訳で、いまだにSoftether 1.0を使っているわけだが、これもそろそろ何とかしたいところである。
■ 大原雄介の利用ソフト・サービス
2007/01/12 11:12
|
大原雄介 猫にかしづくのを本業とする。ライター業はどう考えても副業(?) |
|