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今年の「#文学」
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HOME>装束の知識と着方>装束以外の有職故実 付録:装束以外の有職故実 畳の縁(へり) 畳の縁につけられている生地を見ると、そこに座る人の身分がわかります。さまざまな図像を見るときに興味深いものです。 繧繝縁(うんげんべり・うげんべり)は最も格の高い畳縁で、天皇・三宮(皇后・皇太后・太皇太后)・上皇が用いました。親王や高僧、摂関や将軍などの臣下でも、「准后」(准三宮)という称号が与えられると三宮扱いになるため、繧繝縁を用いることが出来ました。また神仏像などでも繧繝縁を用いています。雛人形の親王雛は繧繝縁の厚畳に座っています。「源氏物語絵巻」でも匂宮や女三の宮が座している畳は繧繝縁で、臣下が座しているのが高麗縁と描き分けられています。 高麗縁(こうらいべり)は白と黒の織物で、親王・摂関・大臣は大紋高麗縁、公卿は小紋高麗縁です。清少納言の枕草子では盛んに「青畳と高麗縁の取り合わせが美しい」と
平安時代を代表する室内遊戯といえば、まず碁でしょう。そしてより庶民的で流行したものに「双六」があります。 囲碁に関しては用具もルールも現代に伝わっていますので、あえて紹介するまでもありませんが、双六は子供の お正月遊び「紙双六」に変化してしまって、平安の遊びとは違うものになってしまい、本当の双六「盤双六」は すたれてしまっています。 ここでは双六のルールをご紹介して、賭事に使われて何度も禁令が出されたほど平安人が熱中した楽しみを 感じていただきたいと思います。 ただし本当の平安時代のルールというのは実は判っていません。「ぞろ目」である「重五」「朱四」などの さまざまな専門用語が古い記録に残っていますが、それがどういうもので、どういった働きをゲーム中でするのか 今では正確なことは不明です。たぶん「ぞろ目が出ればもう一度賽を振れる」ルールであったでしょうが・・・。 ここでは文献に見られるルール
HOME>装束の知識と着方>公家の礼法 公家の礼法 装束着用時の挙措振る舞いなど はじめに 武家の礼法は小笠原流をはじめ、伊勢流、今川流などさまざまな体系化がなされていますが、公家の場合は形式化された宮中での儀礼を除いて、割合と自由闊達なところがあります。宮中行事の規則や故実に関しては、平安初期の「西宮記」、中期の「北山抄」、末期の「江家次第」をはじめ、数多くの有職書があります。また家々の口伝をまとめた故実書(たとえば一條兼良の「桃華蘂葉」など)がますが、公家の各家が皆これを一律に守っているようなものではなく、皆暗黙の了解として当然の儀礼を形作っていたと言えるでしょう。特に自邸内では、かなり自由に振る舞ったようです。ですから、ここでは某公家の内々に口伝として継承された礼法を紹介するに過ぎないことをまずお断りしておきます。 なお、体系的に故実書で勉強されたい方に最適と思われるのは、三条実冬(
このたとえで判ることは、「冠」はネクタイ着用、「烏帽子」はノーネクタイの雰囲気です。一般的にはネクタイで出勤が原則でしょう。そのように、冠無しでの参内はあり得ません。天皇は常時参内状態ですから、天皇の烏帽子姿はあり得ないのです。 本来は男子の通常服であったモーニングは今や完全に礼服。通常は背広です。これが束帯と衣冠の関係。直衣はちょっと見は背広に見えて実は違うブレザー、つまり「雑袍」で、一部の先進的エグゼクティブはこれで出勤することもあるでしょう。つまり勅許があれば参内できた「冠直衣」に匹敵します。 烏帽子直衣は一般的には普段着で、出勤姿ではないブレザーノーネクタイ姿。日常の遊び着でブレザーを着こなすのはかなりのお洒落者。つまり公卿階級です。狩衣はその名の通り元々はハンティングウエア、つまりスポーツウエアです。通常の出勤には使えませんが、社長がこれを着ているカジュアルな雰囲気の会社なら、社
装束店サイト 現在、インターネット・サイトを開設している装束店をご紹介いたします。 その中で、価格を明示してありネット通販可能、しかも 一般人でも親切に対応してくれる装束店は次の3店です。 レリコジャパン(斎藤専商店) [京都府] 装束ネット通販の草分け、神社装束だけでなく平安装束も幅広く対応 http://www.yusoku.com 神栄 [東京都] 気さくな若い社長が親切に対応してくれるお店です http://shin-ei.org/ しろくま堂 [奈良県] 珍しい「舞楽装束」を破格の価格で提供されているお店です http://www.shirokumado.net 雅楽専門店「雅房」Webショップ[奈良県] http://gagaku.suki2.com/ そのほか、Webサイトを開設している装束店は次の通りです。 業態、ネット通販の可否等については各店に直接お問い合わせ下さい。
(装束の決まり事基礎知識) お節介とは思いますが、装束の一応の決まりを守って素材を利用されますと、 きちんとしたイラストになると思います。 これは何も「時代考証を守りましょう」と申し上げているのではありません。 イラストですから、自由な表現も面白いでしょう。 でも、1000年の間に形作られてきた装束の決まり事は、 やはり美意識の上でも完成を見ています。 この決まり事を尊重すると、華やかであるけれどもド派手ではない、本当の有職の 美しさをイラストでも再現できるのではないかと考えまして・・・。 (テレビの衣装では、狩衣の生地で指貫を作るような、トンでもないことをよく目にします。) なお、装束それぞれの名称や着用のTPO、色彩の決まり事などについては、 本館「装束の知識と着方」をご参照いただけますと幸いです。 男性装束 束帯(最高礼装) 冠 色は漆黒です。文官は後ろの纓(えい)が垂れ下がり、武官
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近代国家には司法制度の確立が不可欠です。明治元年、太政官に「刑法官」を置いたのを皮切りに、さまざまな変遷を経ました。服制としては特に定めはなく、法曹界の人間は各自で自由な衣服を着ていましたが、諸外国の法服(裁判官などの服)にならい、法服の制度の根拠となる「裁判所構成法」が明治23(1890)年2月10日に公布され、同年11月1日より施行されました。 「裁判所構成法」(明治23年法律第6号) 第百十四条 判事検事及裁判所書記ハ公開シタル法廷ニ於テハ一定ノ制服ヲ著ス 2 前項ノ開廷ニ於テ審問ニ参与スル弁護士モ亦一定ノ職服ヲ著スルコトヲ要ス さて、こうして法的根拠を得た法服(制服)ですが、ヨーロッパ諸国の法曹は、古くらの伝統衣装を身にまとって法廷の威厳を保っていました。また人を裁く立場の人間は、個人ではなく公人であることを端的に示す必要もあります。当時の司法卿山田顕義は、ヨーロッパ諸国同じような
HOME>装束の知識と着方>装束の種類>直垂 装束の種類(直垂) 直垂の歴史 直垂は原始的な構造ですから古代から用いられましたが、こうした「垂領(たりくび)」つまりVネックの衣服は、袍のような丸い「上領(あげくび)」の衣服よりもグレードの低いものとして扱われ、長く庶民の服でした。平安後期に活動的なところが評価されて武士が着用しはじめ、鎌倉時代になると幕府に出仕する時の通常服となりました(上級武士は水干ですが)。鎌倉時代後期には水干に代わって武士の代表的な衣服となり、さらに室町時代には礼装としての地位を占めるようにさえなります。武家の服装を代表するものとなりました。 江戸時代には束帯などを除いた一般的な最高級礼装となりました。この場合、袴は長袴を用います。 幕末維新期に直垂が復活します。鉢巻きを付けた梨子打烏帽子(なしうちえぼし)を付けた装束が公家や大名の間に礼装として用いられました。明治初
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HOME>装束の知識と着方>雅なお遊び>学芸会装束の自作 学芸会用装束の自作 装束を自作するということはとても難しいことです。縫製には装束の構造を熟知していなければなりません。ちょっと見の記憶で作ると、とんでもない装束になってしまいます。また生地も入手し難く、安い生地で作るとデレデレのみすぼらしい襤褸(ぼろ)になってしまいます。かと言って装束向きの生地を購入すると高価ですから、結局装束店できちんと作っていただいた方が安く正式な物が作れます。ですから私は装束は買うものとはっきり申し上げます。 ですが、装束を「作る」こと自体に喜びを見いだす方もまたおいでであることも事実のようです。多くの自作ファンの方からお問い合わせのメールをいただきました。そこでここでは「許容範囲ぎりぎりの装束モドキ」の自作についてのアドバイスをしたいと思います。本来の装束ではあり得ない部分、省略した部分も多いですから、これ
冠位の大小を濃淡で表したことには諸説あります。 この当時は記録もあいまいで、濃白と薄白など分類をどのようにしていたのか不明です。 衣服については冠色に準じたと考えられています。 「青」は日本ではブルーもグリーンも両方含んだ名称でした。ここでは中国の直輸入制度であることを考慮して選択しました。 ともあれこの記録も聖徳太子時代よりもずっと後年に編纂された日本書紀の記載ですから、どこまで真実の記録かは不明です。 この後、冠は色彩のみでなく織り方による区別もなされ、大化改新後の孝徳天皇三年に13階、天智天皇三年には26階にもなっています。聖徳太子時代には冠の色であった当色(とうじき)ですが、やがて冠の縁、そして服の色へと変化します。 天武天皇の六十階服色
HOME>装束の知識と着方>装束の種類>狩衣 装束の種類(狩衣) 狩衣の歴史 狩衣はその名の通り野外狩猟用のスポーツ服で、着用も簡便で運動性も高いものでした。便利なため一般公家の日常着として愛用されました。それが次第に院参にも用いられるようになり、時代を経るに従って公服としての色彩も増してきました。ただし狩衣での参内(昇殿)は一切認められず、狩衣に冠をかぶることは特殊な事情を除き(下絵巻参照)決してありません。 狩衣の区分 狩衣は古くは麻布製でしたので「布衣(ほい)」と呼ばれましたが、次第に上級公卿が着用するに及び綾織物なども現れました。そこで有文を狩衣、無文を布衣と呼ぶようになりました。狩衣には夏冬とも裏地を付けますが布衣には裏地を付けません。裏地を付けることで狩衣には美しい重色目が生まれました。江戸時代の公家社会では狩衣は堂上(殿上人以上)、布衣は青侍(公家に仕える侍)などの地下(じげ
近代女子袴の歴史 平安時代以来、一定階級以上の女性たちが着用してきた袴ですが、鎌倉時代以降衰退して、宮中以外で女子が袴をはくことは見られなくなりました。この女子の袴姿が復活するのは明治になってからです。 西欧文明の導入と共に、立って歩き椅子に座る生活が公式になってきますと、女子も外を歩くことが容易で、裾さばきを気にしない服装が必要になってきます。宮中では1880(明治13)年、袿袴姿の袴を切袴にして、袿の裾をたくしあげた「袿袴道中着姿」が導入されました。それ以前に一般の女性たちも、外出を必要とする職業にある当時のキャリアウーマンたちは、必然的に袴をはくようになります。 当初は女子も男の袴、仙台平などを着用していました。学制公布の1871(明治4)年の錦絵では、仙台平の袴を着用した女教師の錦絵が描かれています。学校の教室は机と椅子の生活なので、教師・生徒共に裾の乱れを気にするようになったため
HOME>Web素材集「綺陽堂」 ようこそいらっしゃいませ。 2000.3.21開設から人目のお客様です。 千年の伝統を受け継いだ平安装束の文様「有職(ゆうそく)文」は、その上品な 美しさ、雅やかさが非常に魅力的です。 インターネットの世界では元来和風の素材集は少ないですが、その中でも有職文様を モチーフにしたものがとても少ないのは残念なことです。 そこで、もっとこの素晴らしい有職文様を知っていただきたい、活用していただきたい と考えましてこのページを作りました。 このページの素材は御約束を守っていただければ自由に使用・改造して下さって 構いません。当サイトへのリンクを張っていただくことが基本的な使用条件です。 ご感想、お問い合わせなどメールいただければ幸いでございます。 「綺陽堂」主人・八條忠基 敬白
HOME>女子袴普及部>袴コーディネートシミュレーター 袴コーディネート シミュレーター どのような組み合わせでも美しくまとまる 袴姿の良さを実感してください。 着物 帯 袴 履物 羽織 小物 髪型
HOME>装束の知識と着方>色彩と色目>かさね色目 有職の「かさね色目」 かさね色目には3種類の意味があります。 1.表裏のかさね色目(合わせ色目)(重色目) 2.重ね着のかさね色目(襲色目) 3.織物のかさね色目(織り色目) 経糸緯糸に違う色を使うことで複雑な色合いを作り出します。 装束の色彩は、これら3種の色目の混合体なのです。 数多くの新案かさね色目が生まれていますので、ここでは江戸時代以前の文献に登場する組み合わせのみご紹介しましょう。また、時代、公家の家流で同じ色目でも名称が変わったり、逆に名称は同じでも色目が異なったりします(最下欄に例示)。ここで紹介した名称と組み合わせは、ほんの一例であるとご承知おき下さい。 1.合わせ色目 春夏秋冬のシーズン色と雑(四季通用)があります。 平安の絹地質を考慮して全色について透過率3%としています。 特に白、夏の全色については「生絹(すずし)
HOME>装束の知識と着方>色彩と色目>青色あれこれ 青色あれこれ 日本では、グリーンの信号を「青信号」と呼び、芝生を「青々」と表現します。 古い時代になると寒色系の色はすべて「あお」と称したのではないかと考えられています。 ここでは装束の色としての「青」をあれこれと考えてみましょう。 色としての青 まず日本には固有の色表現は「あか(明)」「くろ(暗)」「しろ(顕)」そして「あお(漠)」しかないということを知っておくべきでしょう。 これは古代のみならず現代でも言えることで、末尾に「い」を付けて形容詞として使える色は、この四色と黄色、茶色だけです。「青い空」「赤い夕日」とは言いますが、「緑い森」とは言いませんね。固有四色以外はかならず何かから借用した「何々の色」なのです。「みどり」も「草木の新芽、初夏の若葉」の生き生きとした姿を指し示す言葉です。つまり「萌出る」(もえいづる)という大和言葉が
HOME>装束の知識と着方>装束の持ち具>冠と烏帽子 冠と烏帽子 古墳の埴輪で判るように、ハット形式の帽子は古くから存在していましたが、朝廷に属する官人が制帽として冠をつけるようになったのは聖徳太子の冠位十二階制が出来てからと考えられています。こうしたステータスシンボルから出発した被り物着用は、やがて成人男子の証(あかし)と言えるような存在になりました。平安時代には庶民(京畿在住者だけでしょうが)に至るまで頭に被り物をつけ、露頂を恥とする文化が生まれたのです。 冠(かんむり) 冠は朝廷に出仕するときの公式ユニフォームに附属する帽子です。天皇は常時宮中にいるので、常に冠であり、烏帽子を着用できるのは退位して上皇となってからのことでした。 奈良時代の律令では冠は「頭巾(ときん)」と呼ばれるもので、羅や縵(かとり)という薄い布の袋でした。これには4本の足がついていて、前2本で頭頂部を覆って結び、
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当サイトは、いかなる宗教とも無縁ですが、制度の説明をする上で、どうしても触れなければならない用語などがあります。 そこで、装束に最も近い立場にある神社の神職に関する豆知識をご紹介します。 管理人は神社と無関係ですので、理解不足言葉足らずの部分が多いと思いますが、そのあたりはご容赦下さい。 神職について ~神社本庁の包括する神社の神職~ 神職数 全国で約21500名。そのうち宮司は約11000名です。 神社本庁の統計によると、女子神職は年々増加し、平成9年には10.2%。階位検定合格者1183人のうち女性は279人、実に23.6%を占めたそうです。 神職には上下のランク付けが3つあります。それは学識の指標である「階位」、経験功績を反映した「身分」、そして神社内の役職である「職称」です。「階位」は神職になるための基礎資格であり、「身分」は神職となった者に与えられるものです。 神職階位 上位から
装束を彩る有職の色はとても優美です。 しかし平安時代の実際の布が残っておらず、また古い布地や絵巻物は染料・顔料が退色していますので、参考になりません。ここでは、想定しうる古い染色法で草木染めした近年の染色見本の数々で色彩を再現してみました。同じ原料を用いても条件によりまったく異なる色彩を呈するのが天然染色ですので、あくまでも目安として考えてください。 なお、Windws+IEでのみ色彩確認しています。Macでは正確に再現されません。 参考:故実叢書「織文図譜」色目見本 装束織文図会 草木染日本色名事典 (山崎青樹・美術出版社) 草木染日本の色百二十色 (山崎青樹・美術出版社) 譜説日本傳統色彩考 (長崎盛輝著・京都書院) 平安王朝襲色目 (河田満智子監修・三喜工芸) 日本の色辞典 (吉岡幸雄・紫紅社) ほか ※延喜式における染料は綾一疋あたりの分量です。媒染剤等について
HOME>装束の知識と着方>色彩と色目>襲色目 襲色目・かさねいろめ(女房装束) このホームページでは女房装束にはあまり触れていませんが、装束の華と謳われる襲色目については触れておきましょう。これも重色目同様にさまざまな説があって一定しないのですが、ここでは平安末期に源雅亮が著したとされる「満佐須計装束抄」に準拠しました。同書では五衣と単の構成で色目を表現しています。この本では、たとえば松重は「うへ二つすはうのこきうすき。もえぎのにほひたる三。くれないの単」などとおおざっぱな表記なので再現はかなり難しいのは事実です。 正式の女房装束はこの上に「表着」や「小袿」、さらに「唐衣」を着用しますから、表面に表れる面積では「五衣」は少ないのですが、袖などに表れるこの部分の美しさを女房たちは競いました。またこの五衣の色目に合わせて表着も選びましたから、この色目が女房装束の基準とも言えるでしょう。 ここ
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