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今年の「#文学」
miwa719.hatenablog.com
お客さまへの製品リリースが頻繁には行えない状況でのMVP(Minimum Viable Product)は、どうしても機能を盛ってしまうことになりがちと感じています。そんななか、チームにJoinして2、3年の若者二人による、ある機能開発で何を作るか?の検討会がありました。「それを落としてきたかー」「そこをそう変えてきたかー」と思うような提案をしてきて、わたしたち(開発者)よりもお客さまに近い立ち位置の人も混ざっていたので、内心ハラハラしましたが、話し合いの結果「まずはそれでやってみよう」となり、へーー、ここまで削っていいのかーーーと、たいへん勉強になりました。 製品としての「ちょうどいい」を見つけたいとき「少なすぎるくらいの内容で提案する」というのは言葉としては知っていますが(冒頭にも書きましたが、製品リリースやアップデートが頻繁には行えない状況で)本当にそんな提案をするのは難しいです。
2023年(仏暦2566年)は、わたしにしてはあり得ないほど活動的な年になった。特に忍者式テストに関する外部への露出が増えて「急にどうした?」と感じられた方もいるかもしれない。なぜこんなことになったのかを記録しておく。 なお、タイトルは「AIタイトルアシスト」(はてなブログの生成AIによる新機能)に作ってもらった。リンク先の論文やスライドを見てもらえれば忍者式テストの秘密がわかるし、驚きの20年の実績(テスト結果)も載ってるから嘘じゃない。自分では思いつかないよ。すごいねぇ。 忍者式テストについて書き物を残したい なぜこんなことになったのかのアンサーは「忍者式テストについて書き物を残したい」これに尽きる。忍者式テストは @m_seki が率いるチーム(咳チーム)が続けているXP(エクストリームな反復開発)に有効なプラクティスである。わたしは忍者式テストの実践者であり、素晴らしい取り組みだと
先日の航空機事故を受けて書籍『失敗の科学』を読んでいます。第1章 失敗のマネジメント(「ミスの報告」を処罰しない)に、次のようなことが書かれていました。 学習の原動力になるのは事故だけではない。「小さなミス」も同様だ。パイロットはニアミスを起こすと報告書を提出するが、10日以内に提出すれば処罰されない決まりになっている。また現在航空機の多くには、設定した高度などを逸脱すると自動的にエラーレポートを送信するデータシステムが装備されている。データからは、操縦士が特定されない仕組みだ。 この「操縦士が特定されない仕組み」は、忍者式テスト*1の「テスト履歴」を思い起こさせました。履歴として記録するのはテストした日付と結果(OK、NG)のみ。誰がテストしたかは記録しません。といっても、NGの場合はその詳細が報告されるので誰がテストしたかは自ずとわかります。OKの場合はわかりません。この記事の最後に忍
ソフトウェアテスト講義ノオト: ASTERセミナー標準テキストを読み解く の 4.5 経験ベースのテスト技法 (1) エラー推測(P.191)に、このように書かれています。 推測は、「テスト担当者の経験、欠陥や故障のデータ、ソフトウェアが不合格となる理由に関する一般的な知識」にもとづいて行います。逆にいえば、経験と知識が貧弱であれば良い推測はできません。エラー推測によるテストで良い結果を出すためには、深い経験と高度な知識が必要ということです。これは、他の「経験ベースのテスト技法」でも同様です。 どうすれば、深い経験と高度な知識が身につくかというと、一件一件のバグを大切にするしかないと筆者は思います。具体的には、テストしてバグを見つけて直ってきたら、その原因について自分が納得するまで理解するの繰り返しです。 ”どうすれば、深い経験と高度な知識が身につくか”の具体的な方法が「その原因について自
はじめに 2020年12月に 無意識なテスト - CAT GETTING OUT OF A BAG を投稿しました。無意識なテストというのは ”意識して触っているわけではないのにバグを出せてしまうテスト” のことです。わたしがそう呼んでいるだけで一般的なテスト用語ではありません。この記事を3行で説明すると、こんな感じです。 意識して触っているわけではないのにバグが出せます 無意識なテストはこんな特徴があります なぜこんなことができるのかはよくわからないけど、無意識(意識下)に強い影響を与えてそうな2つの習慣を紹介します 先日、認知科学*1の面からプログラミングを理解する本 プログラマー脳 ~優れたプログラマーになるための認知科学に基づくアプローチ を読みました。「なんとなくそうだろうな」と感じていたことが、わかりやすい例とともに科学的に解説されていて、ある種の爽快感がありました。 本記事は
5年前に入手して雰囲気で読んでいた Fifty Quick Ideas To Improve Your Tests (English Edition) の待望の日本語版『ソフトウェアテストをカイゼンする50のアイデア』が出版されました。 この日本語版を使って2022年11月からオンライン読書会を行っています。本記事ではこの読書会のつくりかた=設計について記載します。 読書会のつくりかた はじめに考えること「読書会で何を得たいか」 オンライン読書会を主催するのは今回がはじめてですが、社内では何回か主催したことがあり、読書会の設計はそこでの経験をベースにしています。いつもはじめに考えるのは「読書会で何を得たいか」です。今回は自分が言い出しっぺなので考えるまでもないのですが、社内だと同僚や後輩から受ける相談から「◯◯の本を使って、読書会をしてみようか」となる場合もあります。読書会の初回には必ず「
ソフトウェアテスト Advent Calendar 2022 - Qiita 19日目の記事です。 はじめに 「慣れ」の違和感に鈍感になっているな、と思うときがあります。失敗の言い訳に「慣れのせい」と思ったり、誰かがそう言うのを聞いたりすると、なんとなく釈然としない気持ちになります。こういった種類の違和感をいちいち表明するのもなんだか面倒になって……というより、仕事中はもっと具体的な問題や課題を大切にしてしまいがちで、つい「まあいいか」となってしまうのです。これはよくないよね。 慣れの違和感の正体 より良い製品をつくるために製品や開発に関する知識や失敗を含む経験は不可欠です。知っていることが増えれば増えるほど、調査や試行錯誤にかかる時間、ゴールに到達するまでの時間を減らせます。製品の細部にまで自分たちの知見(あたたかい血)を巡らせることができます。これはプログラマもテスターもみんなそうです
JaSST Online Daisy に参加しました。 www.jasst.jp 今回のテーマは「バグバッシュ」でした。 実際に運用されているプロダクトをお借りして、参加者全員が自ら手を動かしバグを探していきます。プロダクトの要件や仕様を学習しながら自身の経験や考えをベースにテストする、つまりは探索的テストに近いことを実践するという会です。しかし、それだけではわざわざ集まって同時刻に行う必要がありません。Daisyで行うのは、複数人で行うモブ探索的テストになります。まったく分野の異なる業界の人、異なる世代の人、探索的テストの経験がある人ない人と、多様なメンバーで構成されたグループで、テストを共に行います。(JaSST Online Daisy 開催要項から一部抜粋) "バグバッシュ"や"モブ探索的テスト"という言葉は知ってましたが、実際にやったことがなく一度体験してみたかったのと、他社製品
Calendar for ソフトウェアテストの小ネタ | Advent Calendar 2021 - Qiita 12日目の記事です。 はじめに アイヌ民族最後の狩人 姉崎 等(あねざき ひとし)さんを語り手として、編集、構成された書籍『クマにあったらどうするか』を、読んだことはありますか? クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫) 筑摩書房 Amazon 私は、クマを自分の師匠だと本気で思っています。なぜクマが師匠かというと、クマの足跡を見つけたときにクマを一生懸命追って歩く、そうやって追っていくうちに、山の歩き方やクマの行動などをすべて学んだからなのです。 こんな書き出しではじまり、姉崎さんの生い立ち、どうやってクマ撃ちになったのか、12歳から65年間、山に入ってクマを観察し続けた者にしか感じることのできないクマの生態や性質や習性、そこから導き出された
新型コロナワクチン接種(1回目)の副反応は、接種部位周辺の痛みと、1週間後に出現したモデルナアームくらいでぜんぜん余裕だったが、2回目はつらかったので記録しておこうと思う。 うちの会社の職域接種は1回目、2回目とも10日間の日程で実施した。私はあとのほうだったから、先に接種した同僚たちが2回目の接種後(翌日から翌々日にかけて)ばたばたと休んでいるのをみて、日に日に恐怖感を募らせていった。一方で自分の身にこれから起きる何かに若干のスリリングを感じていた。*1 接種日の5日前、私は蕁麻疹を発症した。5年前にも同様の蕁麻疹を発症し、このときは様子を見すぎて意識消失からの救急搬送となり、医者から「次回はすぐに来て。様子を見ていると死亡します」と宣告されている。そんなわけで「これはやばい!このテスト(仕事)してたら死んでしまう!」と、急いで病院に電話したら「外来は受け入れられない」とのこと。地域医療
先日のテストラジオで「初めてやる機能のテストの話」を聴きながら、そのお題の「自動保存機能」で起きるかもしれない嫌なことを考えていたのですが、そもそもなんで自動保存したいのかな、それを解決できるようになっているのかな、と気になりました。 これは自動保存に関わらずどんな機能でも同じで、仕様どおりに作れたのか?というよりも、作ったことで何がどう変わるのか、何ができるようになったのかということです。要件からブレイクダウンして仕様どおりに作ったのに、まったく役に立たなかったら悲しいですよね。誰も幸せになりません。 ◯◯したいの裏側には◯◯できない以外の課題や問題が潜んでいます。開発のはじめの頃はそれをちゃんと意識していたのに、設計や実装やテストといった具体的なフェーズに移ると、だんだんとそれがあたまのすみに追いやられ、結果的にズレていってしまう。わりとよくあるのではないでしょうか。それが悪いことだと
仕事とは関係ないんだけど「データ移行で起きるかもしれない問題」を考えていたらたくさん出てきて心臓がどきどきしてきた…— miwa (@miwa719) 2021年2月11日 毎週楽しみにしているテストラジオでデータ移行後に見つかったバグの話を聴き、わたしも「データ移行で起きるかもしれない問題」を考えてみました。メモ帳に書き出したものをツイートしたのですが、さらにいくつか追加(編集)したので、それもあわせて載せておきます。 逆引きテスト 今回は「データ移行で起きるかもしれない問題」をお題にしましたが、普段の開発でも "起きるかもしれない嫌なこと" を起点にした「逆引きテスト*1」をしています。それが本当に起きるとしたら原因は何が考えられるだろう。何をどうすればそれが起きるのかを想像し、嫌なことが起きそうな状況を実際に作り、動かして試すのです。 幸運なことに "起きるかもしれない嫌なこと" は
ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2020 - Qiita 11日目の記事です。 qiita.com はじめに 私は医療機器(自社製品)の開発者です。開発の現場で感じるちょっとした違和感を大切にし次の行動に移るためのシグナルとして使う、そんなお話を2年前のソフトウェアテスト #2 Advent Calendar 2018 - Qiitaに投稿しました。『違和感のつかまえかた』は多くの方に読んでいただき、これがきっかけで登壇したりと印象深い記事のひとつになりました。今でも覚えているコメントがあります。 この人、無意識を使おうとしてる。 / 他5コメント https://t.co/kF2KspYr5G “違和感のつかまえかた - CAT GETTING OUT OF A BAG” https://t.co/nS8efHY1WC — bowbow99 (@bowbow9
テスターのくせに Janet Gregory さんと Lisa Crispin さんの書籍『Agile Testing』『More Agile Testing』を読まずに今日まできてしまったのですが、この二冊を凝縮(Condensed)した『Agile Testing Condensed』(日本語訳)くらいは目を通しておかないとね!ということで読みはじめました。 leanpub.com この記事は本書に書かれていたある問題を取り出し、それに対してわたしたちのチームが普段やっていることをわたしの目線で紹介したものです。ツイートするには長いのでこちらに書きました。 チームが「サイロ化」する問題 複数のチームがすべて同じプロダクトで作業している大規模な組織でよく見られる問題の1つは、チームが「サイロ化」する傾向があることです。依存関係を解決するために他のチームと話すことを忘れています。(第3章:
今朝、Amazonのほしい物リストに愛用している替え芯を追加しました。商品名のほかにも必要な個数や持っている個数などを入力することができます。 最大何個まで指定できるんだろう?とソフトウェア開発者(特にテスター)ならあるあるな思考で大きな数字を入れてみました。どうやら最大値は 99999 のようです。(そういう風に動いているだけで、欲しかったものがそうだったのかはわかりません) 100000 を入力した時の ! 正しい数字を入力してください はすこし不親切だなと思いました。 「最大値のチェック」を確認したあと「最大値が保存できる」ことを試しました。保存先の入れ物のサイズが小さいと保存に失敗することがあります。保存後、ほしい物リストに戻り 99999 が表示されることを確認しました。念のためAmazonアプリを再起動し、ほしい物リストを開き 99999 が表示されることを確認しました。 「必
目黒の雅叙園で開催されたDevelopers Summit 2020(デブサミ)に行ってきた。今回も大盛況で満員のセッションが多く、人気のセッションでは壁沿いに立ち見も出ていた。どの会場も入場待ちの長い列ができていて大変そうだったが、わたしはお金の力(個人スポンサー)で解決したので快適だった。二日間でいくつかのセッションを聴講した。特に良かったものを数回にわけて書き記しておく。前回の記事はこちら。 『質とスピード』和田 卓人さん(タワーズ・クエスト株式会社) 今回のデブサミで楽しみにしていたセッションの一つだ。昨年の『技術選定の審美眼』もよかったなぁ。久しぶりにスライドを見てみようと調べたら一昨年のデブサミだった。いろいろ思い出したぞ。講演後 Ask the Speaker で「審美眼の美はどこにあったのか?」としょうもないことを聞いたらギクリとしていた。数時間後に別の講演会場で会ったとき
バグが報告されたときにベテランプログラマーSさんがやってること(コード修正以外) ①見つかったバグに関連するチケットAを探す ②チケットAで何をTestしたのか確認 ③なぜそのときにバグを見つけられなかったのかを考える ④チケットAに不足していたTest(今回のバグを検出できるテスト)を追加— miwa (@miwa719) 2019年5月8日 こちらのツイートですが、思いがけずたくさんの方に見ていただきソフトウェア開発(特にテスト駆動開発)への思いやご意見を伺うことができました。ありがとうございます。 この記事では「バグが報告されたときにベテランプログラマーSさんではなくわたし(テスター)がやってること」をメモしておこうと思います。 自分以外の誰か(以降、同僚)がバグを見つけたときにあなたは何をしていますか。個人的に大変興味深いテーマですが、バグを見つけるための手法やプロセス、バグを見つ
うちのチームのプログラマーはテストが好きかどうかは分からないけど「これよく見つけたなー」と思うようなバグを見つけてくるからテストがうまいと思う。で、なんでうまいのか考えているのだけど「毎日1時間、システムレベルのテストをしている」のが、うまくなる要因の一つなんじゃないか。— miwa (@miwa719) 2019年6月24日 医用機器(自社製品)のソフトウェア開発に従事して、あと数年で30年になります。いろんなチームに所属し、多くの開発者と一緒に仕事してきましたが、現在所属しているチーム(うちのチーム)のプログラマーはテストがうまいです。プログラマー時代の自分と比較してもそう思いますし、『ソフトウェアテスト』という側面から製品開発を考えられるようになった今の自分から見てもそう思います。いいバグを見つけたなぁ…(素晴らしい)と思うことが多々あります。 うちのチームのプログラマーはなぜテスト
ある機能にバグが見つかりましたが、その機能を使っている人はいません。 1. バグを直す 2. 放置する 3. 機能を削除する 品質が上がるのはどれ?製品価値が上がるのはどれ? — HARADA Kiro (@haradakiro) March 8, 2019 Twitterのタイムラインにこんなツイートが流れてきました。面白い問いですね。数年後にこれを見てどう思うのか(今の自分と比べてどう変わったのか、または変わらないのか)に興味があるので考えたことをメモしました。(自分宛てなので好き勝手に書いてます) なお、考えている最中「いつか誰かがその機能をうっかり使うかもしれない」呪縛に取り憑かれて何度も脱線したので「その機能は未来永劫、絶対に使われることはない」を前提とします。あと「誰も使わない機能をなぜ作った?」「他の機能は大丈夫なのか?」についても考えないことにします(書いておかないと妄想が
開発現場で課題や問題を解決していく最中におこる「小さな会話」が「よいチーム」をかたち作る(のではないか)という仮説から、うちのチームでよく使われる「フレーズ」をいくつかのイベントで紹介したのですが、とうとうボット化する者が現れました。これは感慨深い…。ありがとうございます! yoshitake-1201.hatenablog.com ちなみに私達は、資料で詳しく紹介されてないフレーズが通知されたときは「こういう風に使ってるんじゃないかな?」と想像しながら意見交換しています。 (なお、我々の中では「多数決で決める?」というフレーズは、「このままだと多数決になっちゃうよ、それでもいいの?」という感じで使っているんだろうという結論になりました。今度ご本人たちにお会いしたときにどういう感じで使っているのか聞いてみようと思っています) 詳しく紹介していないフレーズもこんな風に話題にしてもらえるのは想
2019年が始まって1か月半が過ぎようとしています。『今年の抱負』のようなものを設定しなくなってからだいぶ経つのですが、今年は50才を迎える記念すべき年なので、何かひとつ新しいことを始めたいな!と思っています。 始めるより終わりにするのが大変 何かを始める時ってそれなりに労力が必要です。始めてからそれを継続するのも大変なんですけど、一番大変なのは(途中で)やめる時です。自分(たち)でやるぞ!と決めたことをやめるわけですから、多少の痛みを伴います。でも痛いのは嫌なので無意識に避けてしまうのか、なかなかやめられないんですよね。 やめどきがわからない(わかりづらい)ケースもありますね。ダイエットなどは目標体重があるので比較的わかりやすいと思いますが*1、チームの風通しを良くするために朝会を導入します!みたいなケースです。風通しが良くなればいいのですが、どうなんでしょうか。 『やめどき』を決める
ソフトウェアテスト #2 Advent Calendar 2018 - Qiita 24日目の記事です。 qiita.com はじめに 医用機器(自社製品)のソフトウェア開発に従事して、あと数年で30年になります。うち15年くらいはプログラマー、現在はテスターとして日々奮闘中です。 私は開発現場で感じるちょっとした『違和感』を大切にしています。風邪のひきはじめに「なんとなくだるい」「鼻がツンとする」「喉が痛い」「寒気がする」というような違和感を感じた時、症状がひどくならないよう行動を変えるのではないでしょうか。それと同じようにソフトウェア開発の現場で感じる違和感も『注目すべきシグナル』と捉え、活動のきっかけにしています。 この記事では 何を見て違和感をつかまえているのか 違和感をつかまえやすくする工夫 違和感をつかまえたあとのこと 違和感をつかまえるために知っておくと良いこと について記載
この記事は、テストに関するツイート(わたしの)の抜粋です。 那須の「あのチーム」の話を聞いたからと言って、すぐに真似することはできないかもしれないけど、これなら明日から試せそうじゃない?と思うものを、集めてみました。 1. 実装する前にやってみたい(やる)テストを宣言する 実装する前や実装中に「こんなことしたらどうなりますか?」と、テスターが Testing の先出しをすることで、プログラマーが「こんなこと」を気にしながら実装してくれる。これは、とても良いことだなと思っています。— miwa (@miwa719) 2018年10月19日 ああ、これは良いですね。うちのチームも「前にこんなバグあったよねー」「ここ間違えそう!」などなど、起きたら嫌なことを話してます。もしあなたがテスターなら「こういうテストをしてみたい(します)」とモノが出来上がる前に宣言してしまうのもおすすめです。 http
はじめに この記事は、技術系ブログや書籍などに書かれているプログラミングの「アンチパターン」を読んだとき、わたし(テスター)が、どのようなことを考えているのか紹介したものです。 もし「アンチパターン」で実装されていたら わたしはよく「過去の不具合を使って(同じような)不具合が起きないかを確認する」ということをするのですが、この「過去の不具合」を「アンチパターン」に置き換えて、テスト対象のソフトウェアが、もし「アンチパターン」で実装されていたら どのようなこと(ミス、不具合)が起きそうか どのようなテストをやってみたいか を考えます。この2つが対になるように考えてもいいし、テストが思いつかないときは「こんなことが起きそう」だけでもOKです。要はより多くの「起こりそうな嫌なこと」を描くトレーニングです。 題材さえあればいつでもどこでもできます。一人でもできますが、何人かで集まってやると自分では
昨日おかしな現象をプログラマーOさんに見てもらった。5分くらい追試したら再現手順が分かったのでOさんの作業場に行ったら、どこのコードがおかしいか当たりがついたところだったようで、再現手順とコードで答えあわせをした。こんな時わたしは(テストというより)デバッグしてる気持ちになります。— miwa (@miwa719) 2018年10月5日 はじめに テスターが「仕様書」や「見た目の出来栄え」だけでなく「設計の良し悪し」を感じ、それをテストに活かすことができたら良いんじゃないかな、という話です。テスター向けに書いたのだけど、プログラマーのみなさんは、どんなときに「設計の良し悪し」を感じるのか、教えてもらいたい気持ちがあります。 「設計の良し悪し」とは 書籍『達人プログラマー』第2章(達人のアプローチ)「8 直交性」より 直交性とは、簡単に設計、製造、テスト、拡張できるシステムを構築する場合に必
このエントリーは こちらの記事 を Google 翻訳を使って雑に読んだときに、わたしが何を考えていたかのメモです。マニア向け! applitools.com Trippy Text Layout ホテルの名前と口コミでの評価の表示が重なって、見えづらくなってしまう問題 ホテルの名前が長いときに問題を見つけることができる 短いホテル名だと問題に気づけない 仕様(ホテルの名前が長いときにどう表示するのか)が分からなかったので、アプリ TripAdvisor for iOS をインストールしてみた 長い名前のときは、三点リーダー(ellipsis)を表示するのね(仕様) 現在は、長い名前でも重なってません ホテルの名前が日本語でも大丈夫そう よく見ると、三点リーダーの表示位置が英語と日本語で違うんだね。日本語は Midline horizontal ellipsis (⋯) になってる 1つ目
隣のチームのベテランプログラマーSさんとバグの調査(どの操作が引き金になってるのか)をしたんだけど、特定するまでの時間が(わたし一人でやるより)断然早くて素晴らしかったな。しかもSさん、いちいち悲鳴あげるから(ああ、こういうのがソフトウェアにとって嫌なのか)が分かって良かったです。— miwa (@miwa719) 2018年8月3日 これ、ツイートではさらっと書いてますけど、とても複雑な状況だったんですよ。非常に多くの入力項目があり、さらにROI*1 も設定できる。わたし自身、どの操作(入力)が引き金になったのか、予想もつきませんでした。すぐに、隣のチームのベテランプログラマーSさんを呼んで、現象を見てもらいました。*2 プログラマーに状況を説明する おかしな状態になる前に、どんな操作(入力)をしていたのか。たまたま、関係しそうな画面を4枚ほどキャプチャーしていたので、それを1枚ずつ見せ
druby.hatenablog.com この記事を読んだときに、この「テストの合間にプログラミングする」という感覚が、はたして読み手に伝わるのかしら、、と思いまして、テスターの立ち位置で、いくつかツイートしました。 今回はそれを引用して、さらに補足します。 2009年にも言ってたみたい。というかずっと言ってたけど記録が残ってるのは珍しい。 元の記事にも書いてあるように、咳マニアとか、咳フリークと言われる(または自覚がある)人たちにとっては、わりとおなじみのフレーズなのかもしれませんね。「テストの合間にプログラミングする」って、どのような風景を思い浮かべているのでしょうか。とても興味があります。 ここに書いてある「テストの合間にプログラミングする」というのが、どんな感じかというと、昨日、わたし(一日中テストするテスター)に割り込まれたプログラマーは11名でした。テスターはもう一人いて、同じ
これはバグだと思ったけど、調べたらそういう仕様だったとき、あなたはどうしてる? つい二、三日前にそんなことがあって、仕様だと分かったのは、Bugチケットを発行した後だったのだけど『そっ閉じ』しないで、チームのみんなに見てもらったよ。 "そういう仕様で作ったから、そうふるまうのは正しいよね" と、認識を合わせた上で "バグだと思ってしまったのは何故なのか?" に、論点(興味)が移るのが、うちのチームの素晴らしいところ。(今回の記事はチームの自慢が目的ではないので、ああ、そうなんだね、くらいに読んでね。) たしかに、この操作でこれが出来ないのは、分かりづらいかもね なんでこうしたんだっけ? ここは、◯◯のふるまいも気にして決めたんだよね ちょっと無理があるのかな そもそも、●●の制約を入れた時点で負けじゃない? もう一度(全体的な仕様を)考えてみようか じゃあ、続きは二次会で 何かを「間違える
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