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カナリアの検索結果1 - 40 件 / 116件

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カナリアに関するエントリは116件あります。 経済、 投資、 中国 などが関連タグです。 人気エントリには 『リリース手法多すぎワロタァ B/G、カナリア、機能フラグ、ダークローンチ、A/Bテスト、、など - Qiita』などがあります。
  • リリース手法多すぎワロタァ B/G、カナリア、機能フラグ、ダークローンチ、A/Bテスト、、など - Qiita

    この記事でCloudWatch Evidentlyについて調べていると、「機能フラグ」や「A/Bテスト」などインフラエンジニアには若干聞き慣れないリリース用語が出てきました。 アジャイル開発やCI/CDの台頭に伴い多数出現したこれらのリリース戦略用語をまとめて整理してみることにします。 インフラエンジニアやSREと呼ばれるロールの方々も、リリース戦略を知っておくとCI/CD環境の構築やIaC、はたまたミドルウェアのバージョンアップなどで役立つと思います。 以下ウェブサイトを参考に、各用語を「デプロイ戦略」と「テスト戦略」の大きく2つに分けて紹介します。 デプロイ戦略 従来型のデプロイ(インプレースデプロイ) システム本番環境が一種類のみ存在し、新バージョンの資材デプロイによって旧バージョンの資材を上書いてしまうパターンです。 環境の設計や管理、維持コストをシンプルに抑えられるメリットがあり

      リリース手法多すぎワロタァ B/G、カナリア、機能フラグ、ダークローンチ、A/Bテスト、、など - Qiita
    • FastlyとTypeScriptで実現するカナリアリリース / yamagoya2020

      #yamagoya2020 で 2020/11/25 に登壇させていただいたセッションの資料です。

        FastlyとTypeScriptで実現するカナリアリリース / yamagoya2020
      • 2月分で判明する新NISAキャピタルフライトの実像 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

        新NISAのインパクトの定点観測。新NISAが始まって1ヶ月余りで既に1兆8千億円以上の資金が流入した。日経の取材記事では投資信託と個別株に分けて紹介しており、海外資産と日本株という切り口では切っていない。1兆8千億円のうち約1兆円が投資信託、残りの約8,000億円を個別株になっている。個別株は証券会社の窓口チャネルが強いということもあり高配当株を中心に日本株が健闘しており、トップ10銘柄はシェアは低いものの全て日本株が占めている。そういう意味では、1兆8千億円のうち過半数は海外資産に向かったと確信できるものの、日本株も案外健闘していると言えるだろう。もっとも新NISAでは個別株は成長投資枠でしか投資できない。積立て投資枠のフローは海外株が8割以上を占めると思われる。投資信託1兆円のうちトップ10投信が全て海外株投信であり、それだけで8,000億円を占めるからである。本ブログが唱えてきた年

          2月分で判明する新NISAキャピタルフライトの実像 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
        • 田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 on Twitter: "山田太郎氏の動画で相変わらず「エロ表現、漫画は”最初に規制される”炭鉱のカナリア」論が繰り返されている様ですが、これは歴史を通してみれば「誤り」であることを、自分もここで表明し、メモしておきます。 https://t.co/XLt2liWhyt"

          山田太郎氏の動画で相変わらず「エロ表現、漫画は”最初に規制される”炭鉱のカナリア」論が繰り返されている様ですが、これは歴史を通してみれば「誤り」であることを、自分もここで表明し、メモしておきます。 https://t.co/XLt2liWhyt

            田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 on Twitter: "山田太郎氏の動画で相変わらず「エロ表現、漫画は”最初に規制される”炭鉱のカナリア」論が繰り返されている様ですが、これは歴史を通してみれば「誤り」であることを、自分もここで表明し、メモしておきます。 https://t.co/XLt2liWhyt"
          • リチャード・クーによる中国経済の解説 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

            本ブログが様々な視点から見てきたように中国経済はますますデフレーショナリーになっている。そのモヤモヤ感はどうもいわゆる「バランスシート不況」ではないかと思えてきた中、バランスシート不況の大家である野村総合研究所のリチャード・クー氏が中国の東呉証券の招待で香港で講演を行ったのが中国で大きな反響を呼んだ。講演の内容どころか、最終的にはスライドまでインターネットで出回った。それ自体が既にデフレーショナリーである。バランスシート不況と最近流行っている「日本化」はほぼ同義である。バランスシート不況とは バランスシート不況はクー氏が数十年にわたって推してきた有名な議論であり、筆者の手持ちの氏の著作、『陰と陽の経済学』からの丸写しで簡単に紹介する。本当は『The Holy Grail of Macroeconomics: Lessons from Japan’s Great Recession』の方が有

              リチャード・クーによる中国経済の解説 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
            • ZOZOTOWNマイクロサービスの段階的移行を支えるカナリアリリースとサービス間通信における信頼性向上の取り組み - ZOZO TECH BLOG

              はじめに SRE部プラットフォームSREチームの川崎 @yokawasa です。 ZOZOTOWNではモノリシックなアーキテクチャーから、優先度と効果が高い機能から段階的にマイクロサービス化を進めています。本記事では、そのZOZOTOWNの段階的なマイクロサービス移行で実践しているカナリアリリースとサービス間通信の信頼性向上の取り組みについてご紹介します。 なお、ZOZOTOWNのリプレイス戦略ついてはこちらのスライドが参考になります。 speakerdeck.com さて、ZOZOTOWNマイクロサービスプラットフォーム(以下、プラットフォーム)はAWS上に構築しており、コンテナーアプリ基盤にマネージドKubernetesサービスであるEKSを採用しています。また、複数サービスを単一Kubernetesクラスターで稼働させる、いわゆるマルチテナントクラスター方式を採用しています。 下記イ

                ZOZOTOWNマイクロサービスの段階的移行を支えるカナリアリリースとサービス間通信における信頼性向上の取り組み - ZOZO TECH BLOG
              • 株式と債券の逆相関復帰と円キャリーの幻影 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                パンデミック後のインフレレジーム パンデミック後の投資環境はグローバル金融危機からパンデミックにかけての15年間と比較して様々なパラダイムシフトが見られたが、中でも最も大きかったのはインフレ・レジームへのシフトだろう。2008年のグローバル金融危機の後、先進諸国で中央銀行のインフレ目標未達が常態化しており、どちらかというとデフレーショナリーな経済環境が続いた。これは景気が減速すれば中央銀行は金融緩和で対処することが可能であることを意味しており、その環境下では株式と長期国債は長い逆相関が続き――60 :40でも50 :50でもよいが――株式と長期国債を同時に保有すればそれなりに安定したリターンを獲得することができた。しかし、2022年にインフレ・レジームが始動し、Fedの金融政策がインフレ目標の厳しい制約を受けるようになると、債券と株式の逆相関は喪われた。多少リスクオフになったところで、Fe

                  株式と債券の逆相関復帰と円キャリーの幻影 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                • 半年デプロイ改善を継続して見えてきた「成果」 ~モノタロウのカナリアリリース導入のその後 - MonotaRO Tech Blog

                  ※この記事は 開発生産性 Advent Calendar 2022 カレンダー2 の20日目の記事です。 前回記事の16日目は nakayamaatsushiさんの 『Findy Team+ Award 受賞の裏側~開発生産性向上の取り組みを振り返る~』でした。計測した開発指標をどのように開発生産性向上に結び付けているのか、具体的なアクション事例が紹介されており非常に参考になりました! この記事の内容 カナリアリリースを導入しました やってみての感想 うまくいったこと デプロイ頻度が上がる 本番で発覚するバグのユーザー影響を抑えられる 試しやすくなる 期待通りじゃなかったこと 開発リードタイムが短縮される⇒それほどでもない 機能開発のスループットがあがる⇒べつに上がらない マージが分散することで、衝突が起こりづらくなる⇒ならない 本番環境での不具合は発生しなくなる⇒そうとはいいきれない わ

                    半年デプロイ改善を継続して見えてきた「成果」 ~モノタロウのカナリアリリース導入のその後 - MonotaRO Tech Blog
                  • EC2からFargateへの移行 ~shadow proxyとカナリアリリース~ | GREE Engineering

                    こんにちは、メディア事業でエンジニアをしている木村洋太です。 昨年のGREE Tech Conferenceでは「LIMIA」のフレームワーク移行プロジェクトにおけるコードの自動修正について話させていただきましたが、今回は同時に行ったインフラ移行について紹介いたします。 EC2からFargateへの移行例は多く存在しているとは思いますが、今回の移行では安全な移行のために、shadow-proxy環境での移行前のテストやEC2とFargateの同時稼働によるカナリアリリースなどさまざまな工夫を行いました。これらの中で得られた知見や失敗をまとめられたらと思っています。 インフラ移行の概要 フレームワーク移行プロジェクト フレームワーク移行プロジェクトでは、グリーが運営するメディアの一つである「LIMIA」のフレームワークをFuelPHPからLaravelへ移行することを目的としていました。 移

                      EC2からFargateへの移行 ~shadow proxyとカナリアリリース~ | GREE Engineering
                    • æ–°NISAのアノマリーと円安効果が世間でも話題に : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                      本ブログが昨年末に取り上げた新NISA開始に伴う海外株投資についての考察が世間にも広がっている。日経新聞も新NISAが招く円安圧力を取り上げた。その記事内で「(松井証券の)窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは"これを前提にすると年間5兆円規模の円売り・外貨買い需要が発生し、これまでより年2兆〜2.5兆円ほど円売りが増える可能性がある"と指摘」しているが、これは本ブログが「年間5兆円の海外投資フローを想定するのはかなりフェアではないか」としていた数字とぴったり一致する。その後この金額を日本の経常収支と比較する発想も前回の記事と同様である。ピクテ・ジャパンの大槻奈那シニア・フェローは積立てフローを「為替の相場観とは関係なく機械的なドル買い・円売りを生むため、岩盤的なドル買い需要になる」と表現している。それに対する異議は少ないだろう。実際、我々が多くの識者から今年はドル安円高が進むとロジカルに

                        新NISAのアノマリーと円安効果が世間でも話題に : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                      • 「声の上げ方、忘れたカナリアの集まり」政権転落が生んだ沈黙の自民:朝日新聞デジタル

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                          「声の上げ方、忘れたカナリアの集まり」政権転落が生んだ沈黙の自民:朝日新聞デジタル
                        • 『ダンジョン飯』カナリア隊、「非常事態が起きた際に鎮圧に派遣される手段を選ばない特殊部隊」の役を囚人エルフにやらせてるのは、かなり尖った設定で面白いという話

                          影月 @kagetsuki1988 「怪」のつくものを好むオタク。HP「ドードー鳥は舞い降りた」、ブログ「BLACK DODO DOWN」運営中。 守備範囲:特撮(怪獣映画、ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、牙狼等)、ガンダム、プラモ(ガンプラ、30MM)、妖怪、怪談、恐竜、歴史 dodohaslanded.web.fc2.com 影月 @kagetsuki1988 カナリア隊、「非常事態が起きた際に鎮圧に派遣される手段を選ばない特殊部隊」(しかも囚人部隊でもある)というミリタリー作品に出てきそうな連中なのに、その役をファンタジー作品の種族の代表格みたいなエルフにやらせてるのが面白い。 #ダンジョン飯 pic.twitter.com/wsKKYCacRb

                            『ダンジョン飯』カナリア隊、「非常事態が起きた際に鎮圧に派遣される手段を選ばない特殊部隊」の役を囚人エルフにやらせてるのは、かなり尖った設定で面白いという話
                          • Argo Rolloutsを導入してカナリアリリースを実現する - ZOZO TECH BLOG

                            はじめに こんにちは。計測プラットフォーム開発本部SREブロックの纐纈です。今年の4月に入社し、ZOZOMATやZOZOGLASSの運用改善に取り組んでいます。また、今年の夏US向けにZOZOFITをリリースしましたが、そちらの機能追加にも今後関わっていく予定です。 計測システムでは最近Argo Rolloutsを導入してカナリアリリース、自動ロールバックを実現しました。本記事では、その具体的な導入方法と効果についてお伝えします。 目次 はじめに 目次 Argo Rollouts導入前のリリースの問題 カナリアリリースの導入 導入後の効果 ツールの選定 Argo Rolloutsについて DeploymentからRolloutへの移行 1. 既存のDeploymentを参照するRolloutリソースを作成して、Podを立ち上げる 2. HPAの対象をDeploymentからRolloutに

                              Argo Rolloutsを導入してカナリアリリースを実現する - ZOZO TECH BLOG
                            • Cloudflareが政府に情報を提供していないことを示す「令状のカナリア」が機能していないと騒ぎになりCEOが降臨して釈明する事態に発展

                              コンテンツデリバリネットワーク(CDN)を提供するCloudflareは法執行機関に情報を提供していないことを示す文書「令状のカナリア」を公開しています。しかし、2020年12月以降「令状のカナリア」公開ページが更新されていないことや、2022年下半期の透明性レポートが2023年7月時点でも公開されていないことなどから「Cloudflareの『令状のカナリア』は機能していないのではないか」という臆測がソーシャルニュースサイトのHacker Newsに投稿されました。記事作成時点ではCloudflareのマシュー・プリンスCEOが当該スレッドに降臨し、「令状のカナリア」が更新されていない事実を認めています。 令状のカナリア(Warrant Canary)とは? | Cloudflare https://www.cloudflare.com/ja-jp/learning/privacy/wha

                                Cloudflareが政府に情報を提供していないことを示す「令状のカナリア」が機能していないと騒ぎになりCEOが降臨して釈明する事態に発展
                              • AWS App Mesh を使用した Amazon ECS でのカナリアデプロイパイプラインの作成 | Amazon Web Services

                                Amazon Web Services ブログ AWS App Mesh を使用した Amazon ECS でのカナリアデプロイパイプラインの作成 この記事は Create a pipeline with canary deployments for Amazon ECS using AWS App Mesh を翻訳したものです。 この記事では Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) で実行されるアプリケーションのカナリアデプロイ戦略を、AWS App Meshと組み合わせて実装する方法を説明します。ALB の加重ターゲットグループを使用した AWS CodeDeploy でのカナリアデプロイを行う場合はこちらの記事を参照してください。 Amazon ECS や Amazon EKS などのコンテナオーケストレータを利用することで、世界中

                                  AWS App Mesh を使用した Amazon ECS でのカナリアデプロイパイプラインの作成 | Amazon Web Services
                                • カナリアリリースを自動化!Flaggerでプログレッシブデリバリーを実現した話 - ZOZO TECH BLOG

                                  はじめに こんにちは。SRE部ECプラットフォーム基盤SREブロックの大澤と立花です。 本記事ではマイクロサービスのカナリアリリースに関して私達が抱えていた課題と、それをFlaggerによるプログレッシブデリバリー導入でどのように改善したのかを紹介します。 ZOZOTOWNのマイクロサービス基盤におけるカナリアリリース手段の変遷については以下のテックブログで紹介しておりますので気になった方はご参照ください。現在はIstio VirtualServiceの加重ルーティングを用いたカナリアリリースに一本化しております。 techblog.zozo.com techblog.zozo.com 目次 はじめに 目次 カナリアリリースの運用課題 解決手段としてのプログレッシブデリバリー Flaggerとは? Flaggerによるプログレッシブデリバリーの進み方 Flagger導入時の検討ポイント (

                                    カナリアリリースを自動化!Flaggerでプログレッシブデリバリーを実現した話 - ZOZO TECH BLOG
                                  • AWS Load Balancer Controller を使った Blue/Green デプロイメント、カナリアデプロイメント、A/B テスト | Amazon Web Services

                                    Amazon Web Services ブログ AWS Load Balancer Controller を使った Blue/Green デプロイメント、カナリアデプロイメント、A/B テスト これまで AWS をお使いのみなさまは、一般的に Flagger やサービスメッシュ、CI/CD などのソリューションを使用して、Blue/Green デプロイメント、A/B テスト、トラフィック管理をしてきました。AWS Load Balancer Controller ( 旧称:ALB Ingress Controller ) がリリースされたことで、EKS ユーザーは AWS Application Load Balancer をネイティブサポートした Kubernetes Ingress リソースを介して Blue/Green デプロイメント、A/B テスト、カナリアデプロイをすることが可能

                                      AWS Load Balancer Controller を使った Blue/Green デプロイメント、カナリアデプロイメント、A/B テスト | Amazon Web Services
                                    • ブルーグリーンデプロイとカナリアリリースを理解したいならOSSの「Argo Rollouts」で実践しよう

                                      ブルーグリーンデプロイとカナリアリリースを理解したいならOSSの「Argo Rollouts」で実践しよう:Cloud Nativeチートシート(27) Kubernetesやクラウドネイティブをより便利に利用する技術やツールの概要、使い方を凝縮して紹介する連載。今回は、代表的なデプロイ戦略の「ブルーグリーンデプロイ」と「カナリアリリース」について「Argo Rollouts」で実践する。

                                        ブルーグリーンデプロイとカナリアリリースを理解したいならOSSの「Argo Rollouts」で実践しよう
                                      • ロシア・ウクライナ紛争は20世紀型の全面戦争に : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                        ウクライナ紛争についての前回の記事は大恥をかいた。「引続きキエフをはじめとするウクライナ本土は安全である」とした翌朝からキエフが空爆を受けたのである。もし現地に住んでいてそのような判断をしていたら死ぬところであった。ドンバス戦線への介入に続き、プーチンは2/24に「特別軍事作戦」と称してウクライナに全面的な宣戦布告を行った。前回の記事でドンバス紛争介入について「落としどころに到達したわけではない」「(そのままでは)ウクライナの大勝利である」までは分かっていたのに、プーチンが怒りに任せて更に全面戦争を仕掛けて来るとまではまさか思わなかったのである。前回の記事ではロシアの言い分にもそれなりの紙面を割いたのだが、どれを取ってもウクライナが全面的な侵略を受けなければならない理由にはならず、侵略戦争には旗幟を鮮明にして反対していかなければならない。当然ロシアはその後SWIFT締め出し、中銀資産凍結を

                                          ロシア・ウクライナ紛争は20世紀型の全面戦争に : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                        • モノリシックなAPIでのカナリアリリース導入と開発者の認知負荷を減らすためConfigMapを使わない選択をした話 - MonotaRO Tech Blog

                                          こんにちは、プラットフォームエンジニアリング部門コンテナ基盤グループの岡田です。 当社ではECサイトの裏側で利用されているモノリシックなAPIをコンテナ化し、Elastic Kubernetes Service (EKS) に移行しました。 移行直後は下記のようにトラブルに見舞われましたが、現状安定した運用ができています。 EKSコンテナ移行のトラブル事例:推測するな計測せよ -CoreDNS暴走編- - MonotaRO Tech Blog EKSコンテナ移行のトラブル事例:FargateにおけるAZ間通信遅延の解消 - MonotaRO Tech Blog 今回はトラブル事例ではなく活用事例になりますが、アプリケーションリリース起因でのトラブル影響を減らすため、コンテナ化したAPIに対してカナリアリリース導入を行いました。そのため、導入に際して生じたConfigやSecret周りの課題

                                            モノリシックなAPIでのカナリアリリース導入と開発者の認知負荷を減らすためConfigMapを使わない選択をした話 - MonotaRO Tech Blog
                                          • デブサミ2022夏に登壇してきました! ――信頼性とアジリティを同時に上げろ!モノタロウのカナリアリリース導入 - MonotaRO Tech Blog

                                            ソフトウェアデリバリーチームの市原です。先週、社内の有志メンバー3人でISUCONに参加してきました。私自身は初参加でした。結果は予選突破ならずでしたが、それなりに手ごたえもあり、学びも多くあり、何よりめちゃくちゃ楽しかったです。 さて、2022年7月21日にオンライン開催されたDevelopers Summit 2022 Summer(主催: 株式会社翔泳社 CodeZine編集部) で登壇してきましたので、ご紹介します。 発表内容について 資料 質問に回答します Q プロジェクトの仕切り直しは、内部品質起因なのでしょうか?要件などの上流工程にも課題がありそうに思いました。 Q 経過観察の日数は何日間くらいですか? Q デプロイの自動化は何かツールを使いましたか? Q テストをすべて自動化することは、かなりテストコードの作成にも工数を要すると思いますが、それ以上にデプロイ頻度が多いのでメ

                                              デブサミ2022夏に登壇してきました! ――信頼性とアジリティを同時に上げろ!モノタロウのカナリアリリース導入 - MonotaRO Tech Blog
                                            • グローバル大手機関投資家の2023年マクロ見通し : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                              明けましておめでとうございます。新年一発目は偏ったビューを開陳する代わりに、グローバルの機関投資家大手が公表している2023年のアウトルックの取りまとめた。ゴールドマンなどのウォール街のセルサイドのレポートもリンクが出回っているが、そちらより優先度が高くしたのは、バイサイドの方が当たるからということでは全くないが、セルのレポートがどちらかというと投資家にリスクとポジションの点検を促すものであるのに対し、バイは戦略に共感してもらってお金を集めるのを目的としており、個人投資家から見てもバイサイドの方が多少なりとも相性がよいと思われるためである。「じゃお前がそのポジションを張ってみろ」という話になるので極論も排除されている。 ブラックロックの大局観から始めよう。過去40年間の大安定期(Great Moderation)が終わり、今後の新レジームでは先進国は①高齢化に伴う人手不足②地政学的な緊張③

                                                グローバル大手機関投資家の2023年マクロ見通し : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                              • 日銀のYCC修正の住宅ローンへの影響の仕方 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                前回の記事では他の先進国の住宅ローンの変動比率を見て来たが、投資とは別に我々の実生活に最も関連が高い日本はどうだろうか。日本はリーマンショック前は米国と同様、固定金利住宅ローンが大半を占めていたが、リーマンショックを経てかなり長い期間にわたって低金利政策が続くとの見方が圧倒的になると変動金利住宅ローンのシェアが上がって来た。マイナス金利政策導入後はその傾向が更に加速し、変動金利住宅ローンのシェアはフローベースで7割まで上昇した。海外ではカナダのようにパンデミック後の低金利時代に目先の金利に釣られて変動金利化が進んだケースがあり、それが利上げサイクルに入った今になって裏目に出ている。日本銀行も既にYCCを撤廃しており、次は利上げ(マイナス金利政策撤廃)をも警戒する必要が出てきたが、住宅市場には住宅ローン金利急上昇による激震が走るのだろうか。 変動金利の決まり方と短プラ 本ブログは例のごとく極

                                                  日銀のYCC修正の住宅ローンへの影響の仕方 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                • ドンバス戦線はついに第二次世界大戦レベルの陸戦に : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                  前回の記事ではロシア軍のキエフ近郊からの全面的な撤退の開始、マリウポリの攻防そしてドンバス戦線へのシフトを描いた。攻勢でも勝てなかったキエフ近郊からの撤退に際し、もしウクライナ軍が反撃、追撃に出たら無理に突出していたロシア軍が壊滅的な打撃を受ける可能性まで考慮していたが、現実にはドニエプル川両岸のロシア軍は共に素早い撤収に成功したようである。 ドニエプル川西岸では最後尾の第35諸兵科合成軍がベラルーシに帰投する直前にようやく追い付いた第44砲兵旅団の観測砲撃を食らった程度で、この方面のロシア軍はベラルーシまで逃げ切りそのままロシア領内を鉄道で東に移動した。略奪したTVや大量の服を故郷シベリアに郵送するほど余裕があったようで、ベラルーシを出撃した時から言われ続けた兵站機能に欠陥があったわけでも、大損害を受けたわけでもないことが伺える。「第二次世界大戦後ここまでソビエト・ロシア軍の主力機甲部隊

                                                    ドンバス戦線はついに第二次世界大戦レベルの陸戦に : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                  • 中国テックへの圧政がいよいよ一線を越える : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                    やはり触らない方がよかったと言うしかない。本ブログがDIDIについてようやく調べ終わったところで、更に教育機関やデリバリー業界への圧政第二弾、第三弾が続いている。本ブログは当局の圧政の流れを5月から取り上げ続けたのに、やってきたバーゲンセールで目が眩んでしまったのは失敗であった。何ならバーゲンセール後の下落幅の方が大きい。 7/24に中国国務院は学校教科の個別学習指導を提供している全ての機関が非営利団体として登録され、新たな営利団体としての設立を禁止するなどの新規則(关于进一步减轻义务教育阶段学生作业负担和校外培训负担的意见)を地方政府に通知した。教育機関はストーリーも描きやすく海外投資家にも注目されていたセクターの一つであったが、「意見」一枚で痛みを感じる暇もなく即死した。中国が人口減に転じたのではないかという観測が4月にあって衝撃が走ったのは記憶に新しい。翌月には子供3人目まで容認する

                                                      中国テックへの圧政がいよいよ一線を越える : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                    • Railsメジャーバージョンアップを 安全にカナリアリリースする

                                                      銀座Rails#40 登壇資料 最近、弊社のRailsアプリケーションをv5.1からv6.1へメジャーバージョンアップしました。メジャーバージョンアップは大きな変更ですが、カナリアリリースにより安全にリリースすることができました。この発表では、Railsアプリケーションの各種プロセス(puma, sidekiq, delayed_job, cronなど)をカナリアリリースする際のチップス、及びバージョンアップする際に問題となった箇所について共有します。

                                                        Railsメジャーバージョンアップを 安全にカナリアリリースする
                                                      • 「炭鉱のカナリア」の警告 米クレジット市場が変調 編集委員 川崎健 - 日本経済新聞

                                                        世界経済は本当にリセッション(景気後退)を避けられるのだろうか。ロシアのウクライナ侵攻や高インフレなど景気を冷ますマイナス材料が相次ぎ、投資家の景気見通しが揺らぎ始めている。その動向に注目が集まる市場がある。景気後退の予兆を真っ先に嗅ぎつける「炭鉱のカナリア」に例えられてきた、米低格付け債などのクレジット(社債)市場だ。格付けがダブルB格以下である米低格付け債のファンドから、資金が流出しつづけ

                                                          「炭鉱のカナリア」の警告 米クレジット市場が変調 編集委員 川崎健 - 日本経済新聞
                                                        • 強制MMTで沈黙するカナリア 衰える市場機能 一目均衡 高井宏章 - 日本経済新聞

                                                          国際通貨基金(IMF)が14日に発表した財政報告には、ちょっとしたサプライズがあった。世界全体で政府債務が国内総生産(GDP)に匹敵する規模まで膨張する予測自体は意外感はない。驚きだったのは、新型コロナウイルスへの対応を巡り「積極的に財政政策を活用すべき」としたうえで「低金利の恩恵で高水準の債務残高は当面はリスクにならない」と明言したことだ。15日にはゲオルギエバ専務理事が「企業や家計への支援

                                                            強制MMTで沈黙するカナリア 衰える市場機能 一目均衡 高井宏章 - 日本経済新聞
                                                          • 日本銀行がYCCを突如修正した背景と評価 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                            年末を前に日本銀行が唐突に今までのイールドカーブ・コントロール(YCC)政策における10年国債金利の誘導幅を±0.25%から±0.50%まで拡大した。今まで誘導幅上限の+0.25%に張り付いていた10年国債利回りは直ちに+0.50%に近付いた。金利スワップ市場は既にこの修正を事前にフル・プライスインしていたが、アキレスと亀のように国債金利が近付いて来るとスワップ金利は更に上昇した。2016年のYCC導入以来6年余りにわたって10年国債金利が概ね±0.25bpの50bp幅の水準で変動していたのに対し、20日の1日で20bp上昇した時の日本国債市場(排他的である上で参加者が減ったので村と呼ばれる)への衝撃は推し量れる。為替相場もドル円の1日の下落幅が前回の為替介入の日をわずかに上回り、20世紀で最大の単日値幅となった。ドヤ 本ブログなどは4月の時点でYCCの持続可能性に疑問を呈してきた。もっと

                                                              日本銀行がYCCを突如修正した背景と評価 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                            • ブラックマンデーと高金利下のリスクプレミアム : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                              直近の株式指数の値動きを最も綺麗に説明する切り口の一つが「S&P 500の債券化」であることに異論は既に少ないだろう。S&P 500のフォワードEPSから計算される益回り(フォワードPERの逆数)と10年国債利回りを比較したエクイティ・リスクプレミアム(ERP)はGFC後の全ての領域を下に抜け、GFC前の2000年代の水準と比較しても低くなっている。特に2023年に入ってからはこれが著しく、GFC前の200bpを抜けたと思ったら数ヶ月でわずか25bpまで縮小している。10年後に必ず返って来る安全資産である10年国債と比べてS&P 500で様々なリスクを取っても利回りが25bpしか増えないのである。 ERPの急激な縮小は、2023年に入ってから株式指数が国債をアウトパフォームし続けた、具体的には株式指数が債券ほど値下がりしなかった結果である。2022年はTLTとQQQが似たような値動きになっ

                                                                ブラックマンデーと高金利下のリスクプレミアム : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                              • Flaggerでも手動カナリアリリースがしたい! - ZOZO TECH BLOG

                                                                はじめに こんにちは。株式会社ZOZOのSRE部プラットフォームSREチームに所属しているはっちーと申します。 本記事では、Kubernetesクラスター上で自動カナリアリリース機能を提供するFlaggerが導入済みのマイクロサービスにおいて、手動カナリアリリースを実施する方法について紹介します。一見、矛盾するように思えるかもしれません。しかし、時にはそのような要件も発生することがあります。また、手動カナリアリリースで運用している状態からFlaggerの導入を検討している場合、導入後も念のために現行の手動カナリアリリースができるのか、という点は気になるかと思います。すでにFlaggerを導入している、これからの導入を検討している、という方の参考になりましたら幸いです。 目次 はじめに 目次 前提知識(Flagger) Manual Gatingの基本 Manual Gatingとは Man

                                                                  Flaggerでも手動カナリアリリースがしたい! - ZOZO TECH BLOG
                                                                • 中国リオープンは存在しなかったことを確認 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                                  パンデミックが明けた中国経済のリオープンは2023年の一大テーマになるとされてきたが、その失速が明らかになってきている。リオープンがインフレを輸出するなどという話もあったが、現実には消費者物価(CPI)は前年比でわずか +0.1%、生産者物価(PPI)は -3.6%と、中国は急速にデフレーションに向かいつつある。パンデミック後の世界の大半でインフレが続いているのとは全く異なる光景である。2020年頃からの本ブログの読者であれば、パンデミック中に主要経済体の中で中国だけがほとんど給付金を大々的に配らなかった(移転所得がなかった)ため、中国だけは余剰貯蓄が少なく消費と物価が戻らずむしろデフレを輸出すると何度も主張してきたのが記憶が残っているだろう。これはリオープンしたところで変わらない。逆に物価変動、特にインフレがいかに給付金(移転所得)のみによって規定されるかも、先進国と中国との比較で答えが

                                                                    中国リオープンは存在しなかったことを確認 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                                  • 炭鉱のカナリア🐤〜繊細だから人を救う仕事ができる✨自分の特性を逆手にとって強かに生きようっ🌷 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                                                                    少納言👩は、大雑把で適当でええ加減💧 そのくせ変なところが繊細という厄介なやつでございます💦 ネガティブな場所とか人に近寄ると具合が悪くなる。 ニュースなどで悲惨なニュースを見るとしんどくなる。 若い頃ならば、己の気質を落ち込み嘆いたことでしょう👸 しかし、か弱き乙女👸も何十年も経てば大人女子👩 ああ言えばこう言う、屁理屈という名の理論武装する哺乳類最強のオバチャンになるわけよ🌟 繊細であることは危険を察知する能力に優れていることっ🕺 これは、人類が命を繋いでいくにあたってとても大切な能力だと思います🌟 炭鉱のカナリア🐤ってご存知ですか? まずはこの記事をご覧あれ💖記事引用↓ 毒ガスを感知するため炭鉱に持ち込まれていたカナリア🐤 およそ30年前まで、炭鉱夫たちはこうしたガラスの容器の中に入れたカナリア🐤と共に地下へ潜って作業をしていた。 地下の鉱床では、火事や爆発

                                                                      炭鉱のカナリア🐤〜繊細だから人を救う仕事ができる✨自分の特性を逆手にとって強かに生きようっ🌷 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                                                                    • 中国上場の日本株ETFのアホらしい舞 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                                      中国で上場する日本株ETFの乱高下が話題になっている。日経平均指数は年末から年初にかけて連日上昇してきたが、その指数を追い越す形で中国上場の日本株ETFが更に高騰し、日経平均指数から離れて勝手に乱高下を繰り返した。年初来の日経平均指数の上げ幅は6%程度であったが、中国上場の日経平均ETFは度々のストップ高を経て一時年初来22%も上昇した。これではもはや日本株のチャートではない。 一般的にETFはファンド価値が原資産指数の値動きに連動するような原資産のバスケットを保有しており、一方で取引所では投資家の売買(需給)に基づいた価格が形成される。原資産の日本株はその間上昇はしたものの、極端には上昇していないので、直近の中国上場の日本株ETFの上げの大半は、ファンドが保有する原資産のフェアバリュー(1口当たり純資産価格、1口当たりNAV)対比の上海市場での需給由来のプレミアム拡大と解釈される。 1口

                                                                        中国上場の日本株ETFのアホらしい舞 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                                      • 12月か1月の日銀再利上げが徐々に近付く : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                                        日本銀行は7月に利上げを行った後、8月には早速金融市場の混乱を受けて動揺して軌道修正を試み、Fedの利下げ開始と円安の一服、更に日本の政治的日程もあって9月、10月は難なく据置きで通過した。しかしここに来て、米国の成長減速懸念の剥落とトランプ大統領爆誕に伴い米国の長期金利とドル円が再び上昇し始めたことで、日本の金融政策にも再び徐々に緊張が高まっている。 9月の据置き理由—―流石に7月との連続利上げにはならないので本来は理由も何もないが――を総裁記者会見で復習すると「円安リスクの低下→輸入物価上昇を受けた物価上振れリスクも相応に減少→時間的な余裕が出てきた」というロジックであった。早い話、ドル円が下がったからハト的になったわけだ。しかし円安の再進行に伴い、10月会合では一転して「時間的余裕」という表現がフェードした。例によって「時間的余裕」のワーディングを記者陣は執拗に攻め立てた。結局植田総

                                                                          12月か1月の日銀再利上げが徐々に近付く : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                                        • LGFV債務が開く中国QEへの道と末期まで来た冷戦 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                                          中国景気の悪化は続いており、それに対して政府は連日刺激策を打ち出しているが、本ブログの読者であれば全ての刺激策に共通点があると思いながら眺めていることだろう。規制緩和はまだよい方で、それ以外は号令ばかりで中央政府は全くお金を出さないのである。景気悪化に気付いたとしても脊椎反射で「従って景気刺激策が出て成長を下支えするだろう」と書いてきたエコノミスト達のシナリオから着々と遠ざかっている。中国景気の急速な悪化の起点を不動産バブル崩壊に結びつけ、また不動産バブル崩壊という共通点をもとに「日本化」を論ずる声が多いが、本ブログが中国民間企業の日本的な「バランスシート不況」を否定したように、中国と1990年の日本との共通点は限られている。中国経済の問題はあくまでもこれまで「バランスシート不況よりも猛なり」と表現してきた習近平政権の苛政である。 2023年8月までのいかなる時点でも中国には不動産バブルが

                                                                            LGFV債務が開く中国QEへの道と末期まで来た冷戦 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                                          • 消化試合にならなかったウクライナ戦争後半 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                                            すっかり注目度が下がってしまったウクライナ戦争について久々に。セベロドネツク・リシチャンシク戦役の後の情勢は圧倒的にロシア軍優勢、ウクライナ軍劣勢であった。しかしロシア軍と政権の戦争指揮はまたしても本ブログの予想の斜め上を行ったため、前回記事の敗北主義は滑稽なものになった。敗走する敵を追ってスラヴャンスク・クラマトルスク方面へと戦果を拡大するわけでもなく、セベロドネツク・リシチャンシク戦役に参加した部隊を中心にロシア軍は休息(Operational Pause)に入ったのである。 志願兵の契約期間は3ヶ月であり、2ターム目までは多くの兵士が強制的に契約させられたが、2月の開戦から半年も経つと多くの将兵がロシア国内に引き揚げた。犠牲に敏感すぎるロシア当局はウクライナ戦争のシリア化を画策したようである。つまり攻勢継続をドネツク軍、ルガンスク軍、そしてワグネル軍に委ねてロシア軍はあくまでも支援的

                                                                              消化試合にならなかったウクライナ戦争後半 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                                            • 米国の賃金インフレは何の疑念もなく減速 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                                              雇用者数が再び跳ねた「2024年の春」 米国の雇用に本ブログが注目しなくなって久しい。2023年中は新規雇用者数をNFP(Non-Farm Payroll、米国非農業部門雇用者数)で見てもADP雇用統計で見ても金融引締めの影響で低調さが続いた。しかし2024年春になるとどちらも盛り返しており、元々遠かった雇用の緩みがもたらす景気減速への望みが更に遠ざかった形になる。「2024年春の改善」は他の米国の指標とシンクロしたものであり、これだけ雇用が堅調だと労働市場の逼迫の解消は遠ざかり、賃金インフレが再燃して「Fedは早期に利下げできないのではないか」という懸念が再び持ち上がった。 JOLTSと失業率 もちろんそれは勘違いであり、雇用者数以外のどの指標を見てもインフレーショナリーにはなっていない。絶対水準はまだまだ低いものの、失業率は淡々と上昇している。正社員になりたいのにパートに甘んじている労

                                                                                米国の賃金インフレは何の疑念もなく減速 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
                                                                              • 炭鉱のカナリアを死なせないために使われていた「カナリア蘇生装置付きケージ」とは?

                                                                                美しい鳴き声でペットとして人気の高いカナリアは、一酸化炭素や有毒ガスの濃度が高いと鳴き声が止まることを利用し、炭鉱内の有毒ガスを検出する「炭鉱のカナリア」として使われてきました。炭鉱のカナリアのエピソードを聞くと「カナリアがかわいそう」と思う人も多いかもしれませんが、ロンドンにある国立科学産業博物館には、炭鉱のカナリアを救うために作られた「カナリアの蘇生装置付きケージ」が所蔵されています。 This device was used to resuscitate canaries in coal mines – Museum Crush https://museumcrush.org/this-device-was-used-to-resuscitate-canaries-in-coal-mines/ イギリスの生理学者であるジョン・スコット・ホールデンは19世紀後半、多くの鉱山労働者を死に

                                                                                  炭鉱のカナリアを死なせないために使われていた「カナリア蘇生装置付きケージ」とは?
                                                                                • 全人代で幻に終わる中国の財政拡張期待 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                                                  中国経済については昨年厳しめの記事を連発してから力尽きていたが、この間に一度財政拡張の期待というものが盛り上がっていた。2023年10月24日に中国の全人代(国会みたいなもの)常務委員会は財政赤字の拡大を可決した。前回の記事では「確かに理論的には春の全人代会期以外でも2ヶ月に一回開かれる全人代常務委員会(次回は10/20 -24)で補正予算を組むことは可能であるが、ある程度の埋蔵金的な資金を使える可能性はあるものの、財政赤字拡大まで踏み込む可能性は高くない。2023年暮れにあえて財政拡張を行うとすれば、それは2023年の成長目標の5%達成が危うくなった時である。しかし、2023年はゼロコロナ政策からのリオープン効果があるのでさすがに5%成長は余裕である」とスケジュールまで調べてあったにもかかわらず、まさか本当に財政赤字が年末に引き上げられるとは思っていなかった。全人代が開かれる春まで待てず

                                                                                    全人代で幻に終わる中国の財政拡張期待 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

                                                                                  新着記事