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吉野さんは変わった人だった。 吉野さんは2つ上の部活の先輩で、同級生に友達がいなかったのか、いつも... 吉野さんは変わった人だった。 吉野さんは2つ上の部活の先輩で、同級生に友達がいなかったのか、いつも僕に構ってくれた。 飲みに行くたびに、 「うぇーい」 と声を上げて札束を出し、何杯でも酒を奢ってくれた。 その代わり、トイレから出られなくなるくらい馬鹿みたいに酒を飲まされた。 トイレの中で吉野さんの一気コールがエンドレスに耳に残り、飲みに行くたびにもう二度とこの人とは飲みたくないと思っていた。 ある時、吉野さんに尋ねてみた。 「吉野さんはバイトもしてないくせに、なんでそんなに金があるんスか?」 すると、吉野さんは真面目な顔で僕に言った。 「お前に秘密を教えてやる。部活が終わったらうちに来い」 ボロいアパートの2階の角に吉野さんの部屋があった。 女っ気の欠片もない部屋だった。 部屋の奥の方にある、明らかに勉強して無さそうな机をゴソゴソと漁ったかと思うと、そこから札束を出してきた。 「これが、5