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秘密の話

最初から写真を参考に描いても良いと割り切ってから、俄然気が楽になりました。
さて、最初の作品のテーマをどうするかです。
絵を描き始めてから、旅行や外出先で印象に残った情景やこれは絵になる、何時かは描いてみたい風景等をスマホの写真で記録していました。
数年前まではスマホの撮影はあくまでも備忘録的存在でしたが、最近のスマホはカメラの性能が格段と良くなって、スマホの写真から描き起こす事も苦にならない精度になりました。
そんな訳で、過去の写真から色々題材になるような写真を探していたら、ありました。
6月の関西旅行で大阪の法善寺横丁で撮った一枚。
偶然映り込んだ店頭で水をまく中居さんがいい感じです。
人物は苦手ですが思い切って描いたのがこの作品。
まず、鉛筆で下描きをしてその後ペンを入れていきます。

newconvert2
その後、時間をかけてゆっくり写真を参考に色を入れていきます。
色や細部は多少アレンジしています。
色入れ中に辻褄の合わない箇所を発見、修正に手間取りましたが強引になんとかしました。

納得して、サインを入れて完成まで約一ヶ月です。

「打ち水」F6  Pigma0.03mm Winther&newton
20041030cut1

さて、秘密の暴露です。
実は中居さん、ホースで散水していたのです。
ちょっと情緒に欠けると思い修正したのですが、実はそのままの方が良かったかと思っています。

cut1030

この作品、来年2025年3/14(金)~3/22(土)に世田谷美術館市民ギャラリーで開催される「世田谷区民展」出品応募中です。出品が決まった、また報告します。


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新作 「引込線」

本当に久しぶりに風景画を描きました。

15年前、本格的に絵を習おうと思い地元の水彩教室で出会ったのが、下描きなしに消せないペンで直感式に対象を描くという「永沢まこと式ペンスケッチ」。
それ以来、風景画・静物画全てその方法で描いてきました。
風景画は現場でペンで仕上げ、色は写真を参考に家で入れます。
しかし、短時間で描ける小さいサイズはともかく、F6/F8等の大きいサイズの風景画は準備もあるし、現場で一日集中して描くのは気力や体力も必要です。
コロナで外出のチャンスが減り、年齢とともに気力や体力、視力も衰えて大きいサイズの屋外スケッチは諦めていました。
ただ、毎年一回開催される世田谷美術館友の会水彩教室だけは参加していました。
講師は二紀会の板倉美智子先生、生徒も半分以上常連でサロンのような雰囲気です。
そこで、先生から風景画を堂々と写真を参考に描くこと勧められました。
本や絵葉書を参考にするのではなく、自らそこへ行き、描きたいと思った風景を自ら撮影したものを参考にすれば良いとのアドバイスです。
今まで、そうすれば良かったのに出来なかった自分がいました。
肩の力が抜けました。

そんなわけで、早速以前から気になっていた場所にロケハンに向かいました。
そして、描いたのが「川崎埠頭の引込線」です。
まずが、今まで通りペンで下描きを完成させます。

202410232

そして、楽しみながら一ヶ月かけて色を入れました。
完成です。

20241020
しかし、最近のスマホのカメラの性能は15年前とは格段の進歩ですね。
ロケハンが楽になりました。
これから大きいサイズの風景画は、気兼なくこの方法で描いていけます。

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近況・関西旅行

先月末、妻の誕生日祝いにかこつけて関西方面へ行ってきました。
コロナ禍以来5年ぶりの京都で2泊、そして大阪と3泊4日の旅行でした。
京都の目的は2020年にリニューアルオープンした京都市京セラ美術館で開催中の「村上隆もののけ京都」を観ること。
久しぶりの京都ですが、高校の修学旅行以来何度も来ていて、主な観光地はほとんど訪問しています。
ましてや、体力的にももうあまり無理はできないし、昨今のニュースで散々オーバーツーリズムの様子が伝えられて来るので、特にそれ以外の目的はつくりませんでした。
定宿のホテルは立派なスパの施設があるので、いつもの店で朝食をとり、馴染のまちを散策し疲れればホテルで休養するという温泉地に来たようなつもりで過ごせば十分という気分でした。
そんな気分の旅でしたが、一つ大きな収穫がありました。
展覧会を見終えて裏の日本庭園で休憩していると、木立の向こう側に見えたのが「京都市動物園」の看板。
展覧会以外目的のない旅ですから、ちょっと覗いて見るかという軽い気持ちで向かいました。
動物園はそれなりに楽しめましたが、展望デッキからの眺望に息を呑みました。
見えたのは以前から気になっていて、何時かはちゃんと訪れて見たいと思っていた琵琶湖疎水の南禅寺船溜の景色です。
しかも、動物園に隣接して琵琶湖疏水記念館があります。
そして記念館からなんと蹴上インクラインへ接続した遊歩道もあります。
偶然とはいえ予想外の展開に、インクラインの終点蹴上の「旧御所水道ポンプ室」まで頑張ってしまいました。
動物園も記念館もインクラインもほとんど人出は無く、市内の喧騒は嘘のようです。
早めに夕食をとって、温泉でゆっくり疲れをとりました。
マイペースで過ごせて思いがけない発見と、ふとした巡り合いもあり、いい京都の旅になりました。
3日目大阪入り、70年万博のときに2年ほど居住していたので、懐かしく帰ってきたという感じでがあります。
梅田と難波を巡り、喧騒を逃れて中之島を散策。
そこで出会った「アオサギ」、ちょうど雲が切れて日光浴なのか、近づいても動きません。
この旅行でのスケッチはこれだけ。



moleskinenote copic 0.03mm colour pencil

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[ 2024/07/03 ] モレスキンノート | TB(0) | CM(0)

近況報告 6月

年齢とともに時間の経過がとても早く感じます。
このブログも前回の更新からもう3ヶ月、この調子だと、年3~4回の更新がやっとということになってしまいます。
最近はFBのグループやInsta、Xの更新もほとんどしていません。
後期高齢者認定を受けて、もう何があってもおかしくない年齢ですから、このペースの更新では近況報告というよりまるで生存報告だなあと反省しつつ、なるべくそうならないように、こまめに更新を心がけようと思っています。

さて、昨年は秋の開催だった世田谷美術館友の会水彩画教室、今年は従来の5月の開催になりました。
会期は3日間、午後1時から4時までの計9時間で2つの作品を仕上げます。
講師はいつもの二紀会板倉美智子先生、参加者は20名半分は顔なじみ、他は初心者の方々。
4つのテーブルにそれぞれ異なるモチーフが用意され自由に選択できます。
モチーフの選び方、アングルの決め方で出来上がりに影響が出ます。

まず、最初のスケッチに選んだのはこれ。
表情の違う様々なモチーフの描き分けに苦戦しました。
なんでこれを選んでしまったのかと後悔しつつ、なんとか初日にペンスケッチ完了。

202353

2日めに色入れ、2時頃4時間で完成。

20240530



空いている場所を探して、次に選んだのはこれ。

20240603_101402_convert_20240603102930.jpg

3日めの最後は講評会なので、少し急いで実質3時間で仕上げたので若干手抜きです。
講評会では短時間にちゃんと仕上げた事を評価してもらいました。
作品は秋に開催の世田谷美術館の展覧会に出品するつもりです。

モデル犬のピースを看取ってから、絵を描くモチベーションが全く無くなってしまい、再び絵を描くことはない、もう描けないと思いながら、こうしてしっかり描けました。
それから、以前描いた作品ですが、来年度の年賀状イラスト集に掲載したいと出版社から連絡がありました。
うん、本当に描けなくなるまで、もう少し頑張ってみるかと思いました。頑張れ自分。


追記、最近自分に取っては大きな出来事がありました。
気持ちを整理するのに時間が掛かりそうですが、いずれ報告します。


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近況報告

3ヶ月ぶりの更新です。
昨年8月に報告した、居住するマンションの大規模改修工事も12月末に無事終了。
建物も気持ちもリフレッシュして、新しい年を迎えることが出来ました。

工事終盤、足場が取れて開けた東側の窓から新しく開業した「麻布台ヒルズ」、そして東京タワーとスカイツリーが同じサイズで仲良く並んで見えることに気が付きました。
今まで、手前の神社の大銀杏で視界が遮られていたのですが、どうやら工事期間中に伐採されたようです。

20242

工事期間中は、業者や居住者だけでなく近隣の方々との調整ごとも必然的に増加し、突発事態に対応するために外出もままならない状況でした。
工事が終わり、年が明けても2月開催のマンションの管理組合の総会に向けて、議案の策定、決算や資料作成などで相変わらす慌ただしい状態が続き、とにかく理事長の役割を全うすべくただただ慌ただしく過ごしていました。
というのも、今期で理事長を退任したいと希望し理事会で了承されていたので、引き継ぎのためにもちょっと頑張らざるを得なかったのです。
定年後を見据えてこのマンションに入居して知った、中古マンションの抱える諸問題。
気がつけば、いつの間にか理事長。
管理会社の変更、規約の見直しから始まり、スケールは違いますが、ほとんど現役時代の管理部門の業務の延長の様でした。
そして、隠れていた様々な諸問題を一つ一つ解決し、就任時の目標であった大規模改修工事で今に至ります。
総会は24日無事終了、新任の理事長は私にとっては二世代も違う30代。
しかし、それは実は私の狙い通り、中長期的展望から考えれば当然の世代交代です。
先程、議事録を確認、サイン捺印して理事長印も引き継ぎ、やっと全てから開放されました。

毎年2月に受診している持病の定期検診も、特に大きな変化なしとのことで、これもやれやれ。

さーて、開放されたのは良いけれど、次になにか集中できる何かを探さなくてはと思う、今日この頃です。


おまけ、3連休中日、雨が上がり空気が澄んでいて、久しぶりに横浜ベイブリッジも見えました。

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[ 2024/02/26 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)