「夢を抱くのはやめときな」と、あの欽ちゃんが言う理由。
2007年 03月 13日
ドーンとやってみよう! 欽ちゃん流、若手育成法(MSN毎日インタラクティブ)
次は、悩める新人君たちへのメッセージ。「20代は損だらけなの。損に気付かないくらい鈍感な方がいい。上司に『たばこ買ってこい』と言われたら『たばこを買うために就職したんじゃない』と腹が立つだろう。でも、それは20代の自分の体に失礼だ。20代って自然に体が動き、自販機に買いに走れる時期なの。考えて行動するな。行動してから考えろ。答えは体が出してくれる」僕は、この言葉に全面的に賛成というわけではありません。
わかる。でも難しい。だって若者には夢がある。ところが日々の仕事は単調で、夢につながるとは到底思えない。だから、これでいいのか、と迷い始める。
すると欽ちゃん、意外なことを言う。「20代は夢を持っちゃいけない」。次々と夢をかなえてきたあなたが、なぜ?
「20代の現実は厳しい。夢が遠くに見えて、だから、段々とつらくなる。夢を抱くのはやめときな。抱くなら目標。目標ならいつでも捨てられるから。でも夢は捨てられないだろう? 捨てられない夢にこだわり続ける20代はつらいよ。夢は、目標の先にある。夢には一直線に向かうな。回り道が大事なんだ」
また、夢にこだわり続けて、それを実現させた20代の人も現実にはいるでしょう。
けれど、僕自身、今の会社の前に他の会社で「回り道」をした経験は、ムダではなかったと思います。
僕が前の会社で作った本の大部分は、必ずしも自分が作りたいテーマではなかったけれど、その制作の過程で学んだことは、その後の本づくりにも生きています。
最初から最短コースを走れれば、それにこしたことはないのかもしれないけど、大事なのは「回り道」の経験をムダと思わずに、そこから何を得られるのかを考えることかもしれません。