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熱帯魚は雪に焦がれる 4

萩埜まこと先生
萩埜まこと先生

おっ いいこと言うねえ 毎日がパラダイスやねぇ!

「熱帯魚は雪に焦がれる」第四巻

唯一の部員・小雪先輩が風邪ということで。
水族館部の文化祭の出し物「はまちショー」を。
ひとりでやらなくてはならなくなってしまったヒロイン・小夏。

心配で寝ていられない小雪でしたが。
小夏の努力もあって、はまちショーは無事成功。
しかし会えない間、ふたりは常に相手のことを考えてしまうのでした。


ということで。
ふたりっきりの水族館部で繰り広げられる女の子たちのラブロマンス。
まだそこまで意識した関係では無かったのですが・・・

文化祭も終わり。
小雪先輩は東京へ修学旅行へ行くことになりました。
今度は5日も先輩と会えなくなってしまうヒロイン・小夏。
自分はカエル、先輩はサンショウウオみたいだと言われたことを思い出し。
以前読んだ小説の二人の関係を現しているのかなと悶絶してしまうのです。

井伏鱒二の作品「山椒魚」でありますね。
一緒に穴に閉じ込められ、最後は一緒に最期のときを迎える。
「月が綺麗ですね」的な文学的愛の表現で非常に美しく感じます。

引っ込み思案であった小雪先輩が小夏のおかげで、とても明るい表情となり。
そのことが恥ずかしいと嘆く姿もまた、いじらしく可愛いのです。
でも先輩だから先に卒業してしまうというジレンマもあり。
悩める乙女の学園生活がストレートに描かれております。

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