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空挺ドラゴンズ 3

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桑原太矩先生


うまく捕ってやれなくて ゴメン



「空挺ドラゴンズ」第3巻


捕龍船・クィンザザ号はとある空で小龍の群れに出会います。
さっそく捕龍を開始する乗組員たち。
しかしヒロイン・タキタが捕獲に手惑い、龍と共に下界に落ちてしまったのでした。


ということで。
捕龍船ががいつの間にか「タイガー・モス号」に見えてきてしまいます。
アニメ化するなら宮崎駿監督が良いなと思わせる冒険ファンタジー作品。
描き方、演出など宮崎カラーが色濃く見えまして。
漫画版「風の谷のナウシカ」が好みならきっと気に入る作品です。


小龍と落ちたタキタは運良く助かりました。
助けを呼ぼうと火を起したりしまして。
小龍の死体を処理していたところ、その母体から龍の子供が出てきて。
タキタはなぜかその子に懐かれてしまうのでした。

自分は龍捕りだと言い聞かせ。
子龍の前で。
今を生き残るため、母龍を食べなければなりませんでした。
そして、この子龍だけは群れに戻そうと。
タキタは怪我をしているにも関わらず、勇気を振り絞るのでした。


「腐海」っぽい景観。
「森の人」みたいな下界人との接触。
そして龍の子供を群れに返そうと必死になるヒロイン。
オマージュの効いた作風が素晴らしく、心躍ります。

勇敢で心優しいヒロイン・タキタ。
絶対助からないと思っていた乗組員たちが彼女を発見した時の喜びようといったら。
仲間って良いなあと思わせる気持ちの良い読みごごちでしたね。


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