大晦日に【調査会NEWS2894】(30.12.31)
今年は「何か動くのではないか」という期待と、「良い方向に動いてくれるのだろう」という不安が交錯した一年でした。結果的にはほとんど何も動きませんでしたが。
調査会の設立は平成15年(2003)1月10日ですから、平成の時代のちょうど後半にあたります。それにしてもまさか15年続けるとは想像もしていませんでした。スタートの前後、失踪者のご家族からのご連絡が殺到し、「いったいどうなるのだろう」「どこまでいくのだろう」と、底なし沼に足を突っ込んだように感じたものですが、15年経ってこの状態という現実からすれば、底なし沼もあながち間違いではなかったのかもしれません。
最近ではさすがに失踪の届けは少なくなりましたが、それでもときどきはあります。拉致ではないかと思いながらずっと言い出せずにいた方が連絡してこられる場合もあります。調査をしていくと何十年も前の事件でも新たな情報が出てきたりします。まだまだ自分たちの知っているのはごく一部だということを痛感します。
先日の要請文書で、亡くなっている拉致被害者に関する項目について、政府の回答では「政府としては、全ての拉致被害者の方々の生存を前提に…」となっています。ということは亡くなった拉致被害者のことは何も考えていないということです。寺越昭二さんや外雄さんはまさにそれなのですが、この問題だけでも大変なことです。
ですから拉致問題に「解決」はありません。全員が生きて一括で帰国するというのはもちろん願いであり、北朝鮮に求めるのもそうであるべきでしょうが、現実には不可能であり、様々なケースについて考え、準備をしておかなければならないと思います。
いずれにしても他人頼みで一喜一憂するのではなく、やはり自力でやらなければならず、また、「解決」はなくても「進展」はさせなければなりません。昭和と平成に起きた事件を、何とか平成のうちに山を越したいという思いです。本年一年大変お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。
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<官房長官への要請文書と政府からの回答及びそれに対する見解>
5、情報収集及び公開について
(4)DNAデータの収集について
<要請文書>
本人確認のための資料として、また場合によっては本人や家族が死亡した後の確認作業のためにも失踪者家族ないし本人の臍の緒などのDNAデータを積極的に収集していただきたくお願いします。
<政府からの回答>
DNA型鑑定資料の採取については、将来、北朝鮮から拉致被害者に関連する資料が出てきた場合において、本人確認に役立ち得るなどの観点から、御家族の御意向も十分に確認した上で、実施してきているところです。
<回答への見解>
実施した結果が将来スクリーニングなどに利用できるよう、体制づくりを求めていきたい。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました)
http://araki.way-nifty.com/araki/2018/12/301220-96bd.html
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<特定失踪者データ>
◎氏名:至極 透
◎よみかた:しごく とおる
◎生年月日:昭和28(1948)年7月26日
◎当時の年齢:29歳
◎失踪年月日:昭和53(1978)年7月13日
◎特徴:身長161センチ。体重63.5キロ。酒少々。耳の後ろに中耳炎の手術痕あり。昭和53年8月以降の休暇予定を記入。旅行好き。手帳にアリランの歌詞記入。競輪好き。移動式クレーン免許あり。
◎当時の身分:会社員(海洋土木建設社員)
◎最終失踪関連地点:和歌山県和歌山市の会社寮
◎当時の居住地:和歌山県和歌山市
◎失踪の状況:和歌山市の会社寮から、昭和53年(1978)7月13日付けまでの日記を記入した手帳のほか、船員手帳・年金手帳・健康保険証・定期積み立て預金通帳、実印・アルバムなども部屋に残したまま失踪。
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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等>
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
・1月12日(土)13:30「拉致問題を考える川口の集い」(川口市主催)
・川口駅前市民ホール フレンディア(川口駅東口前、キュポラ4階)
・特定失踪者家族会藤田副代表・調査会代表荒木が参加
・問合せ先 川口市福祉部福祉総務課(048-259-7929)
・2月9日(土)14:00「『北朝鮮拉致問題解結を願う都民の集い』コンサート」(東京都・政府拉致問題対策本部主催)
・なかのZERO小ホール(中野駅南口徒歩7分 中野区中野9-7)
・特定失踪者家族会生島幹事・調査会副代表村尾が参加
・問合せ先 東京都総務局人権部人権施策推進課(03-5388-2588)
※事前申込みが必要です。
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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」
毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌)
副代表村尾がパーソナリティー
インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。
http://listenradio.jp
・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http://ajer.jp
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)>
・定価1600円(税別)
<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)>
・定価1200円(税別)
<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)>
・定価1000円(税別)
<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)>
・定価1800円(税別)
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特定失踪者問題調査会ニュース
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発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は
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