1+2は3である
【調査会NEWS1138】(24.2.29)
「山本美保さんにかかわるDNAデータ偽造事件」で、これまで8年もかかってしまった理由の一つにDNA鑑定というブラックボックスがありました。専門外の我々にとって生半可な勉強ではどうやって偽造されたかを明らかにすることはできないからです。
しかし、コロンブスの卵というか、皆で色々やっているうちに気付いた(別に私のオリジナルというわけではありません)ことがありました。それが「1+2は3である」ということです。
警察が言っていることは、例えて言えば「スーパーコンピューターを使って計算した。その結果1+2は4という答えが出た。だから4なのだ」というようなものです。スーパーコンピューターの中がどうなっているか、私たちには分かりませんが、4という答えが出たらそれは間違いに決まっているということです。
この問題では山形の遺体と山本美保さんが別人なのは遺体の状況、サイズ、遺留品すべてから明らかなわけで、どんなに「DNA鑑定の結果一致した」といってもそれが嘘であるのは間違いないということです(計算間違いでないことは、DNA以外の不一致点をすべて誤魔化していることで明らかです)。
このようなやり方は山本美保さんだけだと思いますが、他の特定失踪者、場合によっては認定被害者についても別の形で同じようなことをやっていないか、今後もしっかりと見て行く必要があるでしょう。それが拉致問題の解決を阻害しているとしたら、どうしても突破しなければならないことであるはずです。
なお、この事件の概略について知りたい方のために、いくつか参考文献を挙げておきます。
◎「週刊新潮」の櫻井よしこさんの論文
平成16年3月18日号「日本ルネッサンス」108回「“拉致被害者”美保さんの行方」
http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2004/03/18/post_105/
平成16年4月29日号「日本ルネッサンス」114回「私は美保じゃない、遺留品は語る」
http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2004/04/29/post_116/
◎平成21年6月3日〜11日 読売新聞山梨版連載 「失踪25年」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1243953285704_02/news/20090602-OYT8T01118.htm
◎平成22年11月2日 テレビ朝日スーパーJチャンネル 「20歳女性失踪 遺体が語る“真相” 特定失踪者 山本美保さん」
番組の内容があおいのママさんのブログに掲載されています。
http://aoinomama1313.seesaa.net/article/209238817.html
◎代表荒木の論文・著書
「WiLL」 平成23年9月号 「警察が隠蔽したもうひとつの拉致事件」
「WiLL」 平成23年11月号「民主政権ではなぜ拉致問題に冷たいのか」
『日本が拉致問題を解決できない本当の理由』(草思社刊)
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