警察はどの位分かっているのか
おそらく、警察の関係者はこのブログもチェックしているでしょうから、可能であれば教えてもらいたいところですが、推測では、相当数の事件について警察は拉致の疑いを持ってきたのではないかと思います。
この画像は宮崎県警が海岸で撒いたビラです。昭和63年に宮崎で会社社長の林田幸男さんが友人とプレジャーボートに乗り釣に出たまま船ごと失踪する前ですが、このビラからすると拉致のことまでは書かれていないものの、宮崎県警が北朝鮮工作員侵入に相当神経を使っていたことが分かります。
そして、林田さん失踪のとき、周囲の方は拉致の可能性を感じたと言いますが、県警は「証拠がない」という返事だったそうです。
警察組織の限界と、工作員を、工作活動をやっているという理由で取り締る根拠法もなく、妨害こそあれ応援のない最前線の人々の苦労は、担当者個々人の名人芸で取返せるものではありません。システム自体を変えていくことが必要だと思います。そして国民が「どうにかしてくれるだろう」というお客様意識ではなく、警察組織に対しても厳しい目をむける一方、果たすべき責任は果たし、応援すべきは応援することが必要だと思います。
現状を追認していれば拉致被害者は救われません。警察の幹部は、拉致問題に関して事実上唯一の捜査権を持つ組織として、放っておいたら尼崎の事故におけるJR西日本の幹部以上の責任を取らされるという思いであたって欲しいものです。そして、その第一歩が「一体誰が拉致されているのか」についての国民に対する情報開示であることは言うまでもありません。
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