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宮沢 賢治 作
読み手:齊藤 雅美(2024年)
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おきなぐさ
風はそらを吹き そのなごりは草をふく おきなぐさ冠毛の質直 松とくるみは宙に立ち (どこのくるみの木にも いまみな金のあかごがぶらさがる) ああ黒のしやつぽのかなしさ おきなぐさのはなをのせれば 幾きれうかぶ光酸の雲
(一九二二、五、一七)