その名も『観音寺睡蓮の苦悩』。
作者はカエルDX先生。
おでこぱしーでお馴染みの『星屑テレパス』について熱く語ってた先生だったなと思いながら発売してからすぐは手を出さなかった。
だが、そんな自分にとある出来事が…
それは『ヒーローさんと元女幹部さん』こと『ヒロかん』の作者であるそめちめ先生が『観音寺睡蓮の苦悩』について良い感じのコメントをTwitterに書いていたこと。
それを見た自分は「なん…だと…」と感じ、これは避けては通れないやつだと謎の使命感を抱き、後日『観音寺睡蓮の苦悩』1巻を購入した。
今回は『観音寺睡蓮の苦悩』1巻について全力で語っていこうと思う。
1.基本情報
『観音寺睡蓮の苦悩』1巻のISBNなどは以下の通りです。
タイトル | 『観音寺睡蓮の苦悩』1巻 |
---|---|
作者 | カエルDX(@kaeru_dx) |
出版社 | 芳文社 |
掲載誌 | まんがタイムきららフォワード |
発売日 | 2020年9月11日 |
ISBN-10 | 4832272136 |
ISBN-13 | 978-4832272132 |
主人公の観音寺睡蓮が後輩の府中紫陽花と中目黒椿を見て、百合妄想を膨らませる漫画。
紫陽花と椿のお姉さん的な存在である有明牡丹が加わることで睡蓮の中の百合が爆発する―
ストーリーをザックリ説明すると、こんな感じです。
ページをめくるとカエルDX先生の百合に対する美学とセンスが爆発しています。
2.『観音寺睡蓮の苦悩』1巻の内容
『観音寺睡蓮の苦悩』1巻に収録されている内容は以下の通り。
- 1話:やはり両想い…!
- 2話:授業中に…何をしてるの!?
- 3話:いわば…聖地!!
- 4話:お姉ちゃん!?(ガーン)
- 5話:百合は現場で起きているのよ!!
- 6話:脳内睡蓮戦略中枢議会
- 7話:二人の仲の最終防衛ライン
- レポ漫画
サブタイトルを見る限り、睡蓮のクソデカ感情がにじみ出てる感じがしますね。
ここから睡蓮のソウルを感じろというやつですか。
3.『観音寺睡蓮の苦悩』1巻の感想
さぁ、『観音寺睡蓮の苦悩』1巻の感想行きますよ!!
今回は帯・1~7話まで語っていこうかなと。
帯
まずは帯から行きましょう。
『観音寺睡蓮の苦悩』1巻を語る上では帯は避けても通れない道なので。
「私が描きました」「信じてくれ…」って自己主張強過ぎなんですけどぉーーー!!!
何なの?カエルDX先生!?睡蓮達に負けず劣らずの存在感出してるじゃないですか!?
担当さーん!!カエルDX先生前に出しちゃって大丈夫なんですか?帯ヤバいですよ!?
帯一つで本の売り上げ変わるみたいなこと言われてるけど、この帯は正直ズルい。
帯がきっかけで手に取った人もいそうだな、おい…
ここまで強いカエルはカエルDX先生かギニューくらいな気も。
それかマスドライバーで射出されるカエル達…
「百合は神」という一文から百合をリスペクトしているのが感じられますね。
表紙の睡蓮をグッと引き上げる感じになっているのは高評価。
1話
最初の立ち上がりはまずまずといったところだろう。
睡蓮の持つ2つの顔や表情により変化する触覚など粒ぞろいの魅力がそこにあった。
紫陽花と椿の間に入るのは皆無、そんなものがあったら排除する的なことを睡蓮が言ってたけど、「いや、あなただよ」と思わずツッコみそうになった…
だけど、ツッコんだら負けそうな感じがした。
そうすると、カエルDX先生のマジックにかかりそうな気がしたから。
紫陽花と椿の間に何かが入るとイレイザーガンが炸裂するのは分かった。
2話
椿のおんぶしてというおねだりは個人的にツボ。
紫陽花が椿をおんぶ…それはそれで見たかった…
紫陽花の小玉スイカ良いですね…
紫陽花と椿のやり取りが睡蓮にクリティカルヒットした時の描写とかはカエルDX先生の真骨頂の一つなのかなと感じた。
睡蓮のHPが減っていく時、「ポケモンか!」って全力でツッコミたくなった。
3話
睡蓮の百合妄想が爆発した回だっと個人的に捉えている。
1話、2話の時点でも十分妄想が炸裂していたけど、3話はそれらを上回っていた感じがしたんだ。
紫陽花と椿の店の間にある道をミルキーウェイと感じるとか単純に考えすぎだろ…
徒歩で何時間もかからないよ…
3話で特にヤバいのは水蓮の脳内で紫陽花と椿のゴールインまでの妄想ロールバックだろう。
アルバム1冊でどんだけ妄想広げるのよ!?
finとか勝手に終わらせないで!!
まだ『観音寺睡蓮の苦悩』を追わせてよ…
最後に甘めな感じを持ってくるのも〇
4話
紫陽花と椿のお姉さん的存在である牡丹が登場した回。
睡蓮の百合妄想が炸裂した回でした。
目の前の犬を見て、睡蓮がチェーンソー持ってるイメージを見て「これがチェーンソーウーマン」かと感じたのはここだけの話。
集〇社さんに怒られるのを避けるためにこの辺にしときますが。
睡蓮の中で紫陽花・椿・牡丹が合わさるとビックバン的なことが起きるみたいな描写が描かれていたけど、一体何ができるのか気になるところ。
まさか、ホルアクティ的なやつだろうか…
牡丹の可愛さと睡蓮の妄想が一段と光る回だった。
個人的には1巻の中で1番好きな話かな。
フォントの使い方も光っていた。
5話
出だしから睡蓮がヤベェ…誰か睡蓮をどうにかだな…
百合は現場で起きてるとか『踊る大捜査線』かよ!?
○○は現場で起きてるみたいな言葉使う人たまにいるなとふと感じた自分がいた。
書店で見せた椿のデレがたまらない…
5話で特に感じたことは睡蓮にカメラとSNSを持たせたらヤバいということだ。
あかん、これはあかんよ…
読んでない方も何となく想像できるかもしれないけど、その辺は本編を一度見てとしか言うことができない…
本当のヤバさはすぐそこにある。
牡丹の登場で睡蓮がリミッター解除したりと豊富なリアクションが『観音寺睡蓮の苦悩』の大きな武器だと実感する。
プリクラ見た時の睡蓮がSSRみたいなことをイメージしてたけど、ガチャじゃないから!とページに向かってツッコんでしまった…
6話
睡蓮が熱を出す話だけど、6話も他の話に負けず劣らずのヤバさがそこにあった気がする。
睡蓮の脳内会議…んっ…
『はめふら』か!?『はめふら』なのか!!!
『はめふら』の場合、もっと人いたけど。
それかあれか、獏良とマリクか!?それとも遊戯とアテムか!!
介抱する紫陽花と椿が『フランダースの犬』でネロとパトラッシュを迎えに行く天使的な何かじゃないかと想像した自分がそこにいる。
別荘とか南の島をプレゼントって睡蓮さん!贈与税!!
プレゼントしても贈与税とかだな…後は固定資産税とか大丈夫なのだろうか。
その辺もなんやかんやするかもしれないけど…
睡蓮のぶっ飛び具合を楽しめる回だった。
7話
睡蓮が十字架にはりつけられるイメージは笑ってしまった…
火あぶりの刑じゃん、600ダメージ受けるやつじゃん…
フォントの使い方もお見事だった。
そして、勝手に終わらせようとするところがだな…
思わず勝手に終わらせんじゃねぇーって誰かに言いたくなってしまう。
ツッコミどころを至る所に散りばめつつも話が崩壊しないようにまとめている。
すかさず、液体百合ってツッコミどころを用意してくるのはズルい…
液体百合って何でできてるんだろうか…何かの女帝液的なやつだろうか…
4.電子書籍でも読めるのか
『観音寺睡蓮の苦悩』はコミックシーモア、ブックウォーカーなどで配信されています。
紙媒体ではなく電子書籍で楽しみたい方は一度チェックしてはいかがでしょうか?
こちらもリンクを載せておきます。
5.最後に
『観音寺睡蓮の苦悩』は
- 睡蓮の百合妄想が面白い
- キャラクターの豊富なリアクションが光る
- ここぞという時に見せる尊いが光る
- フォントの使い方が上手い
といくつもの強みがある漫画。
ツボにハマった時のポテンシャルが高く、ハマる人はとことんハマるのかなと。
読んでいく内にカエルDX先生のペースに飲み込まれてしまった気がする。
良いものをたくさん持っているので、気になる方は一度チェックしてみるのもありだと思う。
これから読む方達!帯ばっかり見るんじゃなくて中身もしっかり見るんだよ!
これ約束ね!!
この記事へのコメント