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2024-12-02

ごちゃまぜという意味の「ちゃんぽん」と料理の「チャンポン」は関係があるのか?

以下、ごちゃまぜという意味言葉は「ちゃんぽん」、料理のほうは「チャンポン」と表記する。

まず辞書では、

ちゃん‐ぽん[名・形動]《「攙和」の中国からか》

1 2種類以上のものをまぜこぜにすること。また、そのさま。「日本酒ウイスキーちゃんぽんに飲む」「話がちゃんぽんになる」

2 肉・野菜などをいため、小麦粉に唐灰汁を加えて作った中華風の麺と一緒にスープで煮た長崎名物料理

ちゃんぽん(チャンポン)とは? 意味や使い方 - コトバンク

たいていは先に書かれるほうが古い用法なので、ごちゃまぜの「ちゃんぽん」のほうが先にあったということだろう。

しかWikipediaで「ちゃんぽん」を調べると、いくつかの語源説が出てくる。

なかでも「攙烹」説「吃飯」説「喰飯」説などは、明らかに料理が前提にあるので、「チャンポン」が先でないとおかしいように感じる。

ざっと検索たかぎり、「どちらが先にあったか」を明言しているところがほとんどなかったので、ちょっと調べてみた。

結論から言ってしまうと、「ちゃんぽん」のほうが先である

ちゃんぽん」は江戸時代からあった言葉で、三好一光『江戸事典』や、

ちゃんぽん 交互、又は両天秤にかけるをいう。

非人一「そんならお志は附けたり」非人三「女の詮議半分」中間「両方掛ければ、これがちゃんぽん」(南北、独道中五十三駅)

前田勇『江戸語大辞典』にも掲載されている。

ちゃんぽん ①彼と此と入り混じること。まぜこぜ。ごちゃまぜ。文政五年・花街鑑 下「芸者の滑稽、チリツンテン、ちやんぽんの大さはぎ」②交互。かわるがわる。文政九年・契情肝粒志 二上「何時でも下馬一枚を棒組とちやんぽんで」


この「ちゃんぽん」の語源説は主に二つある。

ただ、前者は「鉦」が中国楽器、「鼓」が日本楽器から、という説明がくっつくことがある。

また後者は、中国人を「ちゃんちゃん坊主」などと言ったのは「鉦の音」に由来するというので、この2説は薄っすらとつながっていることになる。

一方、料理の「チャンポン」が生まれたのは明治30年代だとされる。

長崎明治32年創業した「四海樓」という中華料理店の「陳平順」という人が中国留学生向けに作ったというのが定説である

ちゃんぽんルーツ福建料理の『湯肉絲麺(とんにいしいめん)』である。湯肉絲麺は麺を主体として豚肉椎茸、筍、ねぎなどを入れたあっさりしたスープ。これに四海樓の初代 陳平順(ちんへいじゅん)がボリュームをつけて濃い目のスープ豊富な具、独自のコシのある麺を日本風にアレンジして考案したものが『ちゃんぽんである

今日では缶詰冷凍など保存技術の発達により食材が年中あるが、当時は、そういうわけにもいかず苦労していた。そこで長崎近海でとれる海産物蒲鉾竹輪イカ、うちかき(小ガキ)、小エビもやしキャベツを使い、ちゃんぽんの起こりとなった。

ちゃんぽんの由来 | 中華料理 四海樓

ただ、これもなかなか難しいところで、「支那うどん」と呼ばれる同種の料理は他にもあったらしい。

四海樓でも当初は「支那うどん」という料理名で出されていて「チャンポン」とは呼ばれていなかったという。

以下、チャンポン支那うどんに関する、明治から大正にかけての記述を並べてみる。

明治40年『長崎紀要』では「チヤポン」が紹介されている。

「チヤポン」(書生の好物)

今は支那留学生の各地に入込めるが故珍しきことも有らざるべし。市内十数個所あり。多くは支那人の製する饂飩に牛豚雞肉葱を雑ゆ故に甚濃厚に過ぐれば慣れざるものは、厭味を感ずれども。書生は概して之を好めり

チャンポン」ではなく「チャポン」になっているのは誤字なのかわからないが、後述の「吃飯」説の傍証としてよく引き合いに出される。

明治41年『中學文壇』では「支那うどんチャンポン」であり、長崎固有の料理だと言っている。

支那ウドン 長崎只一の固有の名物長崎では「ちやんぽん」と言つて居る


明治41年『ホトトギス』でも同じく「支那うどんチャンポン」。やはり「チャポン」は誤字だったのではないか…?

長崎名物 一、チヤンポン 支那うどん、俗にチヤンポンと云ふ、東京だッてこんなうまいものはめッたにありやしない


大正3年『長崎一覧』には「支那饂飩元祖三角亭だ」と書かれている。

支那うどんも亦長崎名物の一つである 名の如く支那より伝つたうどんである 日本人の初めて製造せし人は大波止三角亭の上田百十郎氏である。氏は初め今の九州日の出新聞の所で飲食店を営んで居た、支那うどんを創めたのは明治三十二年であつて、創めた当時はあまり歓迎せられなかつた

大波止三角亭は大正年間に「支那うどん元祖大波止三角亭」という広告をあちこちに出していたようだ。創業年の明治32年四海樓と同じ。

大正7年『漫画巡礼記』の著者は「近藤浩一路」という人で静岡育ち東京住まいらしいが「支那うどんについては皆さんご存知だろう」という書きぶりである

長崎名物のうちにチヤンポンといふがある。チヤンポンとは支那うどん異名と聞いたら何だつまらないといふかもしれぬがこれが仲々莫迦に出来ない代物であるエビ豚、牛肉蒲鉾ねぎ其他種々のものがチヤンポンに煮込んであるから其名が起つたのであらう、先祖支那うどんと銘うった家が長崎市中到る処に見られるが、これが皆なチヤンポンだから驚く

また四海亭(四海樓のことか)の紹介もある。

しかし其中でも支那町の突当りにある四海亭が最も代表的なチヤンポンを食はせるといふので我等はK君の案内で此四海亭に始めてチヤンポンなるものにお目通りしたのである。見た所は他の支那うどんと大差はあるまいが、何せい材料料理法が違ふ。


ちなみにWikipediaには「明治初年には既に長崎人の本吉某が長崎丸山で、支那饂飩ちゃんぽんの名で売り出していたともいう」と書かれているが、これは昭和13年長崎談叢』がソースらしい。

チャンポン濫觴明治の初年我が長崎本吉某が丸山にて支那饂飩チャンポンと名づけて開業したるものにして終にチャンポン支那饂飩固有名詞となり了りぬ。


総合して、

といったあたりが気になる。

さて、料理の「チャンポン」の主だった語源説をまとめる。

いずれも確証はなく「発音が似ているか関係があるかもしれない」程度の話に尾鰭がついただけのようだ。

吃飯」説だけは、四海樓が主張しているという点において説得力があるが、それにしたって確証はなさそうである

以上。

ちゃんぽん」と「チャンポン」に関係があるかどうか、については結論が出なかったが、普通に関係がない可能性もあるということがわかったので、とりあえず良かった。

Wikipedia説明がまさにそうだが、「ちゃんぽん」の語源説と「チャンポン」の語源説がごちゃまぜになっている、つまりちゃんぽんになりがちなので、そこだけは気をつけたいところである

2024-10-18

実家の近所が勝手に「複雑な歴史を持つ」場所にされていた

うちの実家の近所には、花街、つまり遊郭があった場所がある。もちろん地元人間は大体知っている。

さいころ、まだ生きていた祖母が、まあ壊れたレコードみたいに同じ話を何べんもするのだが、花街のあった辺りを指して「綺麗な女の人が大勢いてねー」などと教えてくれたことがあるし、花街はなくなっても花街相手商売していた商店とかは今でも存続している。

戦後花街自体がなくなった後も、映画撮影か何かで使われたことがあったらしい。

とにかく私はそこに「負の歴史」など感じたことはないし、その地域特に避けて暮らしたような経験もない。

何年か前、ふと思い出して、私の実家の具体的な地域検索した。

そうしたら、所謂花街研究者趣味者というのか、そういう人がまさに私の近所でフィールドワーク?をしていることがわかった。

ほうほうと思いながら見ていたら、その花街歴史が、「複雑な歴史」的な描写で描かれていた。まるでうちの近所が遊女死体を積み上げて繁栄したみたいな書きっぷりだった。

んんん???となって、その人に限らず他の花街探検系(変なジャンルだな)の人の記事とか見たら、何かどれも同じ書きっぷりだった。

この街繁栄遊女犠牲の上で出来ていた……」「地元の人はそれを知っているのだろうか……」みたいな。

いや、近所にそういう歴史があったの別に子供の時(平成中期)から知ってるし、それについて何とも思ってないのだが。

特に鼻についたのは、遊郭研究者たちの、「自分研究は覗き趣味ではない!」みたいな変な自意識だ。

〇〇ディープ案内みたいなのに影響を受けてドヤ街に行き地元労働者の顔をバシャバシャ撮って「これが日本真実!」みたいなことをやっても、それが薄っぺらくて日本の実情なんか何にも反映してないのはわかるだろう。

廃墟探検とかして私有地に入ってバブルの残り香がどうとか耽美ぶっても近所の人間には迷惑しかないだろう。被差別部落とされる場所に行って「ここは部落ですよー!悲惨歴史がある街ですねー!うわーホルモンだー!」なんてやる奴はましてだ。

だがそれが「遊郭」になると途端に高尚な研究になり、また地元民を指して「あなた方はこの歴史を本当に誇りに思ってるんですか?」的な問いかけまでし始めたりする。

いい加減にしてほしい。あんたがたはただ外からきて勝手に街を貶してるだけだ。しかもそこは廃墟ではなくまだ人が住んでいる場所だ。

遊郭(跡地)にもそれこそ「複雑」な歴史はあるだろう。だがそれは八百屋とかパン屋とか花屋にもそれぞれの歴史があるのと同じことでしかない。もちろん現代性風俗ラブホテルとかでも同じだ。

過酷さ」は別に遊女かにかぎったことではなく、農民でも漁師でも商人でもみんなが被っていたことだ。ただ「性」「セックス」が絡むだけで注目するなら、それはモンド映画趣味全然変わらない。

私は地元歴史に何の負い目とか感じないし、別に遊郭町おこし」とかやっても全然かまわないと思っている。この街暮らしていた漁民農民も侍もそして遊女も、露骨に言えば繰り広げられたセックスも、みんな絡み合った歴史の一つだ。

それを忌避したり、何なのか知らないが清廉ぶって「悲しい歴史……」などと暗黒時代の様に彩ることこそ、逆に過去の人々に失礼だろう。

2024-08-15

祇園祭の夜飲み中に気になったこ


今年の夏、ちょっと気になったことがある。

自分は毎年、祇園祭を観に行ってる。

みんな知ってるとは思うが、京都市の大きい祭典で、約1か月前にプレミアム観覧席の是非がニュースになった。

県外からほぼ必ず毎年見に行っていて、非日常感が気に入っている。

自分イベント仕事経験があるのだが、あん大通りパレードのために占用するなんて、一般市町村では警察から許可下り可能性はほぼゼロである

それくらいスゴイ。

山鉾巡行は、今年も大迫力で見させてもらった。興味のある方は、ようつべでの検索を推奨する。

それはそれで、夜になると祇園居酒屋で呑ませてもらう。お店はたくさんあるが、一言さんアウトのお店が半数以上といっていい。古風な見た目のお店は特にそうである

ただ、店先にメニューが置いてあるところは一見さんOKである。それで、花街の近くにある、純日本風かつ、そこまで高いでもないお店で飲んでたんだ。

大将割烹着姿でめちゃ格好良かった。だが……

あの時は深夜が近かった。刺身とか日本酒とかおいしく飲んでいると、とある男性が来店した。

作業服姿で、首にタオルを巻いている。

ここは作業服姿で来るお店じゃない~と思ったが、それは主観に過ぎない。京都ではアリなのかもしれない。

大将挨拶してるところを見ると、お馴染みなのかな?と思った。

で、この男性が席につくと、お隣さんに話を振られ答えていた。

わかった情報はこんなところだ。

祇園祭に警備スタッフとして参加した

・朝から晩まで出ずっぱりで疲れている

ちょっと水分補給をして帰りたい

こんな内容だった。

で、ここからなんだが。その人さ、カウンター席で女中さんにウーロン茶を注文したんだよ。

その時、大将店員さんの顔を見ると、変な感じだった。

それでさらに、その人は突き出しを食べ始めて、女中さんが注文を取りに来ると、

「疲れてるんで、食べ物が喉に入らなくて」と言っていた。

あっという間に、1杯目のウーロン茶を飲み干して、次に緑茶を注文したのかな。そしたら大将がさ、

「お客さん、もうお帰りやして! それで終わり」

と、はっきり告げたのだ。ぶぶ漬けとかではなかった。京都しからぬストリート物言いだった。

その人は残念そうな感じで緑茶を飲み干すと、すごすごとお金払って帰っていったよ……

思うんだが、なんでマスター塩対応だったんだろう。初見の客でもないのに。

祇園祭スタッフで参加した帰りだったんだし、そんな塩対応じゃなくていいと思う。

(想定される理由?)

食べ物を注文しないのが気に入らなかった

アルコールを注文しないのが気に入らなかった

作業服で汗臭いのが気に入らなかった

このどれかだと思う。

印象的な出来事で、個人情報も入ってて申し訳ないんだが、投稿させてもらった。

どうしても結論が出ないのだ。増田の諸兄のご意見をお伺いしたい。

2024-06-01

anond:20240601165833

から欧米では性にしろ恋愛しろファンタジーを徹底的に排除してリアリティを重視するんだよ

なんで他国規制してるのか、人間の性能にそんな大差ないんだからさ、いっぺん調べてみたら?

バカみたいにエロ日本特産品とか言ってないでさ

コンテンツ規制もそう、隠したりぼかしたり現実を分からない人間が変な情報だけ得たりファンタジー化したりすると、分かった気になるし認識の歪んだおかし大衆ミソジニー女性ヘイトを育ててるよね


日本女性ファンタジーに甘いんだよね

実際認知が歪んでる男に日夜加害されてるくせに、エロコンテンツ自体はあってもいいと思うとか、風俗で抜く分には気にしないとか(金銭を介してても不倫です離婚事由です)

風俗キャバクラなんて花街江戸吉原進化系だろ?親の借金のカタで連れてきた奴隷女にせざる得ない状況で無理やり同意させて早死にさせてんだろ?性ファンタジーの集合みたいなもんだが?

ミソジニー女性差別を育てる舞台装置を整えることにこんなに寛容な女も世界中で珍しいよ




日本エロに寛容な大人な女とかい害悪存在がより助長するから

性欲強いだけの女とは別概念だぞ

ファンタジーで頭のおかし社会を育ててるのは自分たちなんだよ

anond:20240601171440

から欧米では性にしろ恋愛しろファンタジーを徹底的に排除してリアリティを重視するんだよ

なんで他国規制してるのか、人間の性能にそんな大差ないんだからさ、いっぺん調べてみたら?

バカみたいにエロ日本特産品とか言ってないでさ

コンテンツ規制もそう、隠したりぼかしたり現実を分からない人間が変な情報だけ得たりファンタジー化したりすると、分かった気になるし認識の歪んだおかし大衆ミソジニー女性ヘイトを育てるよね


日本女性ファンタジーに甘いんだよね

実際認知が歪んでる男に日夜加害されてるくせに、エロコンテンツ自体はあってもいいと思うとか、風俗で抜く分には気にしないとか(金銭を介してても不倫です離婚事由です)

風俗キャバクラなんて花街江戸吉原進化系だろ?親の借金のカタで連れてきた奴隷女にせざるを得ない状況で無理やり同意させて早死にさせてんだろ?性ファンタジーの集合みたいなもんだが?

ミソジニー女性差別を育てる舞台装置を整えることにこんなに寛容な女も世界中で珍しいよ




日本エロに寛容な大人な女とかい害悪存在がより助長するから

性欲強いだけの女とは別概念だぞ

ファンタジーで頭のおかし社会を育ててるのは自分たちなんだよ

2024-05-01

anond:20240423093412

https://ameblo.jp/kamosikaneko/entry-12409589412.html

皆ケ作 遊郭

2018-10-04

 

建物も多く残っているのが「元皆ケ作地区こと船越町

京急田浦駅の海側に元海軍造兵本部があったので・・さぞかし賑やかだったと思われます

写真多数)

 

http://www.shurakumachinami.natsu.gs/03datebase-page/kanagawa_data/kaigasaku_file.htm

皆ヶ作 花街 長浦港に面した旧カフェー

三浦半島追浜横須賀の間は平地が少なく入り江の地形のため、国道16号線と京浜急行が並走し、トンネル連続する。そんな入り江地形の一つ、横須賀の北、長浦港に面する皆ヶ作という町がある。横須賀近代軍港として栄えた町であり、3つの遊郭があった。一つは軍港の開設にともなって置かれた「柏木田」、新開地として整備された「安浦」、そして規模は小さいが田浦追浜の間の皆ヶ作である

京急田浦駅を降り、国道16号線を100mほど横須賀方面へ歩くと、左手海側に「仲通商店街」のアーケードが見える。アーケードは今や寂れた商店街だが、そこから左右の路地に入ると住宅街の中にかつて花街時代建築が残っている。昭和30年では、40件ほどの店を数えたという。

銅板貼りやモルタル吹き付けの看板建築伝統洋式建築が細い路地に面してポツポツと建っている。比較的大きい割烹料亭もあった(現在営業しているか不明)。建物デザインは、玄関周りや窓周りに人目を引くための独特な意匠が施されているので、注意して見れば単なる住宅建築ではないことは分かる。かつては港に近接し、港近くの飲食店がひしめいていたような場所があったが、港が埋め立てられたため今や必然性のない不思議場所になっている。

 

http://sasabarikenta2019.blog.jp/archives/6127575.html

神奈川県横須賀船越「皆ヶ作カフェー街」201203・201808

  

前回は安浦の旧赤線跡を取り上げたが、横須賀にはその安浦の他にもう一か所同様のカフェー街があった。

それが今回紹介する「皆ヶ作」、現在地番横須賀船越、最寄り駅は京急田浦だ。

『全国女性ガイド』によれば、

安浦よりちょっと落ちるが、田浦追浜の間の皆ヶ作にも四十三軒ほどあり」

という。

 

この「皆ヶ作」の近く長浦港には戦前海軍工廠造兵部があり、戦後東芝に変わっていた。

恐らくはそこで働く労働者兵士などで賑わっていたのだろう。

おもしろいのは、割烹料亭のような建物が残っていたことで、恐らくは芸者もいたのだろうと思われる。

完全に私娼街の安浦とは違い、ここはカフェーや銘酒屋から転じた赤線と、花街の両面を持ちあわせていたのだと思われる。

実は、皆ヶ先には二度訪れている。

ネット情報などによれば、北側に行くと更に遺構が残っているというのだ。

その確認のため、5年後に再度訪れた。

(略)

写真多数あり

 

https://bonzin529.exblog.jp/10068182/

古い文献には現在船越町6丁目方面花屋敷と呼ばれた花柳界存在し、戦争法律変更等で、時代に合わせて業態変更を繰り返していったのだと思います。なんと言っても横須賀市は軍港の町です。現在船越町1丁目にある仲通商店街周辺に、昭和香りを感じられる建物が多く残っています

 

anond:20240423093412

https://apyway.exblog.jp/6657410/

2007年 11月 30日

花街 船越

 

昭和4年に建てられた、割烹料亭飯田屋さん。

中は汐入にあった新井閣のような木の階段やすてきな欄間があるんだろうな~

戦前軍人さんの社交の場だったそうです。

 

(略)

 

ここは安浦上町とならんで横須賀の三遊郭の町・・・らしい。

今でもカフェ匂いがぷんぷんと・・・

anond:20240501091027

門前町花街を兼ねてた場合はままあるし、地域史が地元出版社新聞社雑誌社自費出版等で何冊も発行されてきた程度に規模の大きい都市なら、そういう記録は文化史として割と残されていそうに思う

もっと直截的・大衆的な性風俗実態が知りたいというのはなかなか難しそうだけど

(この話題と直接関係いかもしれないが、30年以上昔は歓楽街公衆電話にはピンクカードが挟まれていたりしたな。ああいうのを収集する遊びが悪ガキの間ではあったけど、それを保管していたら地域性風俗史料になったりしたんだろうか)

anond:20240423093412

そうでもないぞ

むかし花街だったあたりには、スナックや小料理屋の集積がみられるよ

花街時代デビューしたてだった古参ママも、まだギリお店に出てるかも

歴史消滅を嘆くなら、オーラヒストリの収集でもやってみたらどうかな

2024-04-23

anond:20240423073159

なんで風俗でわざわざオナニーに女体を使うんだ

風俗って福祉の敗北だよな?福祉の不足や虐待や性被害ケアの不足を意図的放置してるよな?

好きで働いてるやつなんてほぼいないよな?

江戸花街とかと構造同じじゃん

子ども食堂とかと同じ、反吐が出る

そんなもん肯定すんなよ

手でしこればいいだろ

2023-11-24

anond:20231124042749

そもそも行為を断られるのが恥とかいうのが江戸レベル中世並みの土人思考花街男性都合エロファンタジーなのに甲斐性ってなんなんだよ


まともな自他境界のある人間世界では、両者の性的同意によって行為をするために、人間である相手意思尊重し、断ることの心理的安全保証するんだよ

2023-10-24

anond:20231024085509

女叩き、痴漢趣味文化、女の賞味期限は25、身売り花街、 暇空問題、何も止められない男どもの悪行を忘れたんかな

2023-10-03

anond:20231003134521

そもそも風俗をただの文化とか商売だと思ってる男が多すぎるんだよな

花街京都みたいに歴史的伝統文化の顔をして赤絨毯やおしろいや手遊び歌のように風情を感じさせながら性風俗提供するんで、長く続いた江戸売春文化の影響で日本全体で風俗の罪悪感が薄れてるんだと思うが、

その江戸時代の売春は身売りでしたよという。障害者虐待被害者貧乏の娘が、助けが必要な人ではなくて自主的セックスワーカーに数えられている。

今もほぼ変わらん。

2023-03-23

anond:20230323113131

公益財団法人京都伝統伎芸振興財団事実確認を行ったところ、

「五花街お茶屋組合役員が集まり以下の通り情報共有とコンプライアンスの徹底を行いました。

舞妓を名乗る『Kiyoha@物書き』さんが所属していたとされる花街からは、ツイートされた内容について、現在及び在籍していたとされる時期においても、そのような行為は一切なかったこと掲載されている写真については事実確認が取れていないこと、の報告がありました。

これまでから法令順守や悪質な顧客から芸妓舞妓を守る取組を進めておりましたが、改めて、『20歳未満の舞妓については飲酒禁止を徹底すること』『芸妓舞妓人権を守ること』など、法令順守やコンプライアンスの徹底を確認しました」

とのこと。

まり炎上目的で頭のおかしな女のでっち上げだと確定した。

anond:20230323112936

《元舞妓告発の波紋》「ほんまやからばらされても仕方ない」別の元舞妓も明かした花街に横行する“秘密の遊び”「お客さんの“モノ”を舐めたら何十万円、それ以上のことは…」

https://bunshun.jp/articles/-/55584

2023-02-19

舞妓も偽物で嘘つきなのか。本当にフェミニスト詐欺師だけ

https://youtu.be/jkfXXn4qBls

瀬川深 Segawa Shin

@segawashin

ものすごいバズってる舞妓さんの告発個人的にはチト様子見なのだが(虚偽だとは思わないが語り手の様子をもう少し見定めておきたい感じがする)、一般論として言えることとしては、京都の「伝統」にはああい人権を完全に軽視したものがまだかなり含まれてるんじゃないか西陣織とかも有名だが。

午前11:20 · 2022年6月27日

https://twitter.com/segawashin/status/1541244957440151553

アホか。

《元舞妓告発から1カ月》桐貴さんの訴えを封殺する“花街の体質”から見えてきた“お座敷セクハラ”が横行するワケ「舞妓は“子ども”なので『わからしまへん』と返すしかない」

舞妓告発#1

「文春オンライン特集

文春オンラインって虚偽を載せ続けすぎ。

都合がいいときだけ舞妓美談

都合が悪ければ舞妓虐待

女ってクズばっかりだな

名前はやめようかと思ったけど税金泥棒の仲間だ。

桐貴清羽(Kiyoha Kiritaka)

@kiyoha_xxx

おきないじゃん。LGBTじゃない人は今と変わらない生活がまってるだけだよ。代理母出産関係ないの。

午後9:30 · 2023年2月6日

はいこれは大嘘代理母とセットです。違うという人間同性婚に賛成する資格なし。

このクズライターとかだめじゃん。

嘘をつくのが得意なライターはいらない。

2023-02-01

anond:20230201151542

普通カレーが最強。

カレー匂いがすると客が家のことを思い出して遊ぶ気持ち萎えから花街ではカレーご法度って言われるぐらいだし、おいしいカレーを作る女はそれだけ強い。

他にそんな料理はない。

2023-01-23

anond:20230123120249

花街での太客自慢があったのは、とんでもない金額要求される故に社会的ステータスとしてマウント取れるからでは?

キャバでは散財するっていっても遊郭に比べれば知れてるしマウント取りとしては機能しないかと。マウント取り合いの土俵なら他にいくらでもあるしね。

2023-01-03

炎上しても謝罪しないほうがいい(2023年版)

ネット誹謗中傷問題で有名な唐澤貴洋弁護士は、日本テレビ世界一受けたい授業」に出演した際

炎上した時の最善の対処法は"沈黙"であると語った。

2019年時点での発言だが現在でもこれが正しいことがわかる。

謝罪などをしてしまうとそれを材料さら燃えしまうし、

炎上側が炎上した事実を認めることになり、訴訟誤報リスクがなくなるためマスコミも挙って報道し始め、さらなる拡散、延焼に繋がる。

その根拠として2022年炎上しても沈黙を貫き見事鎮静化に成功した事例を挙げておく。

堀川絵美

2022年1月、有名ラーメン店中華そば堀川」店主による女性従業員への暴行週刊文春に報じられる。

その折、店主の姉がお笑い芸人堀川絵美であることが判明、彼女SNS上に

弟についてコメントを求めたり、もうお姉さんの芸で笑えないなどといった書き込み殺到した。

https://twitter.com/horipis/status/1482970171119894528

炎上後、それまで毎日行っていたSNS更新を3ヶ月停止した。再開時に粘着は止んでいた。

スーパーポテト

有名なレトロゲーム販売店。2022年1月レトロゲームの100万円福袋販売したが、

大物配信加藤純一にの評価額の高い特別福袋指定して売っていたのではないかという疑惑が浮上。

指摘した者が店に電話して追及したところ、店側は疑惑を認めたが開き直った態度だったという。

その後進展は無かった。

新田真剣佑

2022年4月、ガーシー氏が有名俳優新田真剣佑からトイレに押し込まれレゐプされたという複数女性証言を紹介。

が、真剣佑からの反応はなく進展なし。

日本経済新聞講談社

2022年4月日本経済新聞に、胸の大きな女性へのフェティシズムを描いた漫画月曜日のたわわ」の全面広告掲載された様子の画像拡散される。

その後、漫画出版する講談社が「これを見て就活生に元気になってほしい」といった旨のコメントをしているweb記事が見つかり、ツイッター上の一部界隈から女性蔑視であるとの批判が噴出する。

しか日経新聞講談社沈黙さらにその後、ハフポスト記事国連女性機関日経新聞に抗議していたことが判明。

日経新聞は、広告ジェンダー平等を目指す「アンステレオタイプアライアンス」という取り組みに加盟していて、それに違反しているという。

それでも一切の沈黙を貫き、ネット界隈以外でこの件が取り沙汰されることはなかった。

くら寿司

2022年4月店長パワハラを苦に焼身自殺していたことを週刊文春が報じた。

さらにこのとき公式ツイッターの最新ツイートが「あぶりチーズポークカレー」を紹介していたことをブラックジョーク解釈されさら炎上

報道の2ヶ月後に公式ツイッター更新を再開。停止期間を経てもなお、件について批判するリプライが相次いだ。

謝罪するまで粘着するからな」と意気込むアカウントも現れる。しかしその後も会社側は一切の沈黙を貫いた。

次第に批判リプライは減っていき、粘着もいつの間にか消えた。

綾野剛

2022年5月、ガーシー氏が元NMB松岡知穂証言を紹介。

その内容は、綾野剛が当時未成年だった自分に酒を飲ませ、体の関係を持ったというものだった。

真剣佑の件と違い、告発者の名前が明らかであることから週刊誌メディアもこの件を報道した。

しか綾野剛サイドは沈黙。当時放映されていたドラマに影響はなかった。

その後ガーシー氏のオンラインサロン電話音声で登場するも、件には全く触れなかった。

そして2023年1月女優佐久間由衣との結婚を発表した。

TBS

2022年6月TBS社員日本避難してきたウクライナ人女性取材を装って近づき体の関係を持ち掛けるという出来事があった、

告発する者が現れ拡散されるが、特に反応はなく当人からも続報なし。

https://twitter.com/TsuyoshiMaehara/status/1532702745387409408

西原理恵子

子育て漫画毎日かあさん」の作者として有名な人物2022年6月、娘の鴨志田ひよが公開したブログ記事拡散される。

そこには母親から罵倒されていたこと、ブスだからという理由二重まぶたに整形させられたこと、無断で自分個人情報漫画ネタにされたことなどなど、毒親批判とみられる内容が具体的に綴られていた。

母親である西原氏への批判はもちろん、子供SNS投稿漫画に使うことの是非について議論も巻き起こすほどネット上の盛り上がりを見せた。

しか西原氏は沈黙。鴨志田氏からも動きはなく、そのまま鎮静化した。

松浦勝人

エイベックス会長2022年6月松浦氏個人YouTube配信で「レースクイーンはブスしかいない」「広瀬すず性格悪い」「深田恭子ババア

などなど発言していたことを週刊新潮が報じ、女性蔑視だと批判した。Yahooニュース経由でそこそこ拡散された。朝日新聞デジタルも便乗したコタツ記事をアップした。

これに対し松浦氏は、悪質な切り取りで女性蔑視ではないと配信上で反論週刊新潮は続けて8月問題配信動画が削除されていない、反省していないと指摘する記事を出すも以降特に反応も反響もなかった。

https://www.dailyshincho.jp/article/2022/08111057/

King Gnu

2022年8月に開催された音楽フェスサマーソニックにて英国ロックバンドマネスキン女性ベーシストヴィクトリア氏が上裸(ニプレスあり)で出演。これは女性身体性的に見られることへの反抗だという。

その後同出演者King Gnu乳首テープを貼って「マネスキンです」と茶化すくだりがあったという報告が挙がり、一部から女性蔑視であるとの批判が噴出した。

以降何もなし。

マキシマムザホルモン

↑と同イベントでカタコトでMCをするくだりがあり、外国人差別である批判されたが特に何もなし。

坂本勇人

現役の野球選手2022年9月交際女性中絶を求めたりするなどのやり取りがあり、女性自殺未遂するほど追い込まれたと週刊文春が報じた。

女性への雑な扱いを非難する反応のほか、記事にあったLINEのやり取りの「けつなあな確定(けつあな確定)」がネット上で一種面白ワードとして消費されたこともありかなり拡散され話題となった。

しか坂本サイドは完全に沈黙。何も動きはなかった。

MCJ

マウスコンピューター創業者であり現在持株会社MCJの会長である髙島勇二氏について、

2022年12月、ガーシー氏が交際相手へのDVがあったことを証拠映像と音声付きで告発した。週刊誌メディアもこの件を報じた。

その後ガーシー氏のインスタグラムで髙島氏への刑事告訴受理されたことが報告された。

今のところ髙島氏から会社からも全く反応はなく、あまり拡散されていない。

荻野由佳(おまけ)

2018年12月、当時アイドルグループNGT48メンバーだった山口真帆男性2名に自宅に押し掛けられ暴行を受ける事件があった。

ネット上では、同メンバー荻野由佳加害者が属していたファングループと関与していたのではないかと疑う声が上がる。

所属事務所疑惑否定するも全く鎮火せず。荻野氏は沈黙を続けた。

時は流れ2022年9月朝日新聞デジタル記事荻野氏が事実無根の誹謗中傷を受けた被害者として登場。

メディアにも登場し、時流に乗り自身への疑惑を堂々と否定することに成功した。

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最も注目したいのはくら寿司の事例である

焼身自殺という字面インパクトや炙りメニューのこともあって大炎上した件であるが、完全沈黙を貫いた結果見事鎮火に成功し、マスコミに報じられることもなかった。

2023年正月テレビ特番ジョブチューンにも登場しており、広報活動にも全く影響がない様子。

同じ大手飲食業吉野家対応対照的だ。

2022年4月役員が講演で「生娘をシャブ漬け戦略」と発言したのを女性蔑視だと批判した受講者のFacebook投稿ツイッターの一部界隈に拾われ拡散されたが、

吉野家ツイッターで騒がれ始めた翌日には謝罪リリースを出し、その翌日には当該役員を解任したことを発表した。

迅速な対応をすれば誠実と評価されるとでも考えていたのだろうか?しかし実際はさらなる拡散と延焼を招いた。

炎上側が炎上した事実を認めたためマスコミが一斉に報道した。ただ醜聞が全国に広められただけだ。

それどころか、謝罪を受けてさらなる内部調査しろ批判から追加要求https://www.businessinsider.jp/post-254054)されてしまう始末だ。これはその後わざわざ対応したらしい。

くら寿司の事例を見るに、完全沈黙していれば全国報道されることもなく、役員が辞めさせられることもなかったと思わざるをえない。

マスコミに取り上げられるかどうかで天と地の差がある。

この文章を読んでいる、ネット上の揉め事大好き人間なら上に列挙した数々の事例のほとんどを知っているはずだ。

だが家族会社の同僚に知っているか聞けば知らないと答えるだろう。

ツイッターで何万いいねあるから広く周知されていると考えているならそれはネットイナゴの自意識過剰だ。

いかなる炎上事案であっても沈黙を貫き、ネット空間だけで食い止めておくべきだ。

やはり、炎上しても謝罪しないほうがいい

謝罪百害あって一利なし

https://anond.hatelabo.jp/20201102010844

追記

思ったより反応をいただけたので、他のこの事例はどうなんだ、という指摘にコメントしていく。

西原理恵子

失念していた。間違いなくここに書いておくべき事例なので後ほど追加しておく。

安倍晋三

いわばまさに。彼のご飯論法には学ぶことが多い。

2022年政界で言うと、細田衆議院議長セクハラ報道の件は結局何もなく時間が経った。

まあアレはマスコミ側も色目使い狙って若い女記者をあてがっているフシがあるのであまり強く追及できないのではないかと思っている。

田中秀和

これは炎上事案ではなく逮捕歴による賞罰が淡々執行されたというだけかと。

ゲーム音楽配信サービスに残っているのは割と一般的対応で、

例えばMeTooムーブメントの発端として大問題になった俳優ケヴィンスペイシーの過去の出演作については現在も各種動画配信サービスで見ることができるし、

話題カニウェストSpotify配信停止しないことを表明している。

花街

週刊文春舞妓記事のやつかな?アレは非難されている主体有耶無耶なので反応のしようがないのでは。

椎名林檎

ヘルプマークの件は批判を認めて完全に折れたじゃない?その結果ワイドショーにも取り上げられてしまったし。

グッズの販売予定取り消しの発表があるまで1週間くらい謎の沈黙があったけど、あのまま予定通り販売する道も全然アリだった。

小山田圭吾

すでに指摘されているがこれは沈黙で無事逃げ切っていた事例。五輪の件も沈黙全然いけたはずだが運営日和ってしまい敗走してしまった。

一方で、LGBT差別すぎやまこういち(入場音楽)やナチスネタ荒木飛呂彦五輪公式アートポスター)が全く燃やされる気配がなかったことに呆れた。

ネット炎上を生み出している連中は相手を選んでいて、大義一貫性もないとつくづく思わされた一件であった。

2022-07-12

花街の話の

「だ、だから何…?」感がすごい

へーみんな大変な環境で生きてきたんやね。すごいね

…で?

2022-07-01

anond:20220630012027

これぞトリクルダウンよな

伝統芸能担い手が減る中で、花街で五つの日本舞踊流派が存続しているのは、舞妓さんたちがいるから。舞妓さんの着物、帯、帯留めのぽっちり、花簪を作る職人さんなど、さまざまな人の努力の上に花街存在し、今日まで続いて

https://bunshun.jp/articles/-/55584?page=4

2022-06-30

京都人ディスりはいい加減うんざりするのでやめて欲しい

 元々、ネットネタとしての京都人いじりは大概うんざりしてたんだよね。もちろん、県民ネタはある種テンプレ化したやり取りを楽しむって側面もあるから一概に悪いとは言えないけど、ネット上の京都人ミーム特に性格上の「悪い点」にフォーカスして弄るのが多すぎる。年配のごくごく一部でやる人がいるかもしれない(俺は遭遇したことないけども)ぶぶ漬け伝説やら、やっぱり一度も聞いたことがないピアノ上手ならはったなあとか。それでもネタならいいんだけど、花街関連のツイートでついでとばかりに京都人叩きまで始める「性格悪い」ツイートを多数見てで吐き気がする。京都人差別的発言を平気でする人がどの口で人権を語れるのか。ちなみに、本題じゃないけど、舞妓さんとどうこうは大抵の京都人は興味もないし体験したこともなかろう(俺も別に特に興味なかった)ってのが正直な実感。さすがに高級キャバクラ的な側面はあるよねってくらいのことは皆肌感で知ってるし、だからこそ行く人も多くないか実態あんまり知らないのだけど。

 もちろん、京都人だって人間から性格悪い人もいい人もいるし、婉曲に言う人もストレートに言う人もいる。地域や生まれによってドロドロした内面を持っている人だっている。でも、それは日本人全体で色々な人がいるのと同じ話でしかない。なんでこう京都人特別攻撃したがる怨念深い人がいるのか。京都人が~とネットで叩いている人の方が「よっぽど」地域差別主義者陰険性格悪いじゃんかと思う。

 京都が好きな京都っ子の一人として言いたいんだけど、京都に居て「嫌味な人」に出会ったのなら、それは「その人が嫌味」なのであって、別に京都人が総じて嫌味なわけでもない。逆に素直に言ってくれる人に出会っても「京都人「でも」こういう人がいるんだ」じゃなくて、単にその人が素直なだけなんだよ。地域バイアスというか、ネット上の真偽定かならぬ情報が広まって都市伝説を一部事実と思っちゃう人がいるのは仕方ないけど、自分たち地域で人を差別するという陰湿なことをしているのはそろそろ気づいて欲しい。

 その上で、あえて「京都人」なるものを語るなら、一つにはいわゆる洛中洛外みたいな区別はある。ただ、昔(肌感では70 overくらいでそう思ってる人はたまにいる)ならいざ知らず、現代っ子(俺は30台だけど)だと、北は北大路通、南は八条通京都駅)まで(東西は人によって見解が異なると思う)、それより北とか南になると「単に風景が違う」からなんとなく「別の区画」って認知してるだけ(同高出身の友人と以前に語ったんだけど、思春期洛中とか洛外かい意識はなかったけど、「風景が違う」ことは同じように認識してた)。あとは市内中心部(たとえば二条駅近く)とかはアクセスがいいから「便利だなー」って意味で「羨ましいなー」みたいな会話が繰り広げられることはあるけど、基本的にはそれだけ。地域マウント取り合ってるとかそういう深読みしてる人もネットにいるんだなと思うけど、それはその人が日常的にマウント取りあってる性格悪い人なんじゃないかと思う。

 京都市以外は京都と認めないみたいなお話もあれは外の人から見た偏見であって、単純に「市内」と「それ以外の京都府」だと風景が違い過ぎるから同じに見られないというだけ。東京都でわかりやすいように言うと、23区とそれ以外をなんとなく地理感覚として区別するだけの話かな。たとえば、宇治行政区画上は「京都府」だけど一度も行ったことがなくて、そこにある風景が肌感としてわからない。宇治出身の人に、「宇治てどんなとこです」と聞いたら「過疎化してますねー」とかえってきたことがあるんだけど「なるほど、宇治過疎化してるのかー」と思うだけで、そもそも宇治風景を知らないから語りようがないんよ。これが、市外の人からすると「見下されてる」という思い込みにつながるんだろうなとも感じるけど。

 あとまあ、日本有数の観光地だけあって、コロナ禍前は観光客多すぎてうんざりみたいな地元話はあるけど、こういうのもどこにでもある話よね。でも、別にそれは陰湿であるとかそういう話ではなくて、地元観光業に関わる人でなければ、人増えすぎて日常生活が阻害されるからしんどいってだけの話でしかないんよ。

 洛中に住んでるとかドヤ顔でいう人は(リアルではまず見ないけど)どうもネットの一部には棲息してるのは確かだけど、リアルでそんな時代錯誤なふるまいを取る人に遭遇したら間違いなく仲間内では「やな感じの人だよねー」って話になるよ。結局、京都人といっても現代日本に住んでるし、しか比較都市部から大枠では現代日本人だし、嫌味な人に遭遇したらそら嫌味だなって感想しかならない。

 もう一つだけ、京都人特にいわゆる洛中区画に居る人の特殊性が一つあって。いわゆる洛中って地域として超狭いから、そこに住んでるだけで「お互い結構ご近所にいる」って感覚なのよね。だから、その地域にある地名とかは一発でお互いに通じるし、京都の外でその辺の人に会ったら「ご近所さんだな」という感覚にもなる。だから、その地域にいる人ならすぐ通じる話とかあって内輪で盛り上がる習性は少なからずあるのは間違いない。この辺とかも、外から見ると「洛中出身の人が外の人にマウント取ってる」みたいな感覚になるのかもしれないけど、もう端的に言って誤解。もしマウント取ってる人がいたら、やっぱり「あの人やな感じよねー」となるだけよ。

 ちなみに、個人的エピソードを語ると、俺はチェーン店より個人経営飲食店が好きでよく行くんだけど、基本的には美味しかったら、素直に「このカレーとっても美味しかったです。また来ますね」みたいに褒めた方が喜ばれるし、嫌味に取る人なんぞ遭遇したことがない。というか、そう素直に褒めるだけで、次から顔覚えてて挨拶してくれるいい店主が多いくらい。一方、京都市内ってとにかく狭いから周りに迷惑かけないようにマナーに敏感な人は(これは偏見じゃなくて)多くて、周囲の人に迷惑をかけないように張り紙してる人とか多いけどね。地方都市の割に「狭いところに多くの人が住んでいる」故に神経質だったり繊細な人が多いのは京都人に多い気質かもしれない。

 京都人差別的に見ている人に、「京都人といっても普通現代日本人だよ」という感じが少しでも届けばと思ってちょっと書いてみることにした。

追記

 洛中洛外差別意識自覚してないとか、宇治差別してるとかいう人がいて、なんで普通に読んでくれないんだろうなと悲しくなるよ。

 東京墨田区)に一時期住んでたから、別の地域でわかるように書くと、亀戸錦糸町は駅としては隣接してるけど駅付近雰囲気は違うなーと思ったことはあるわけだ。たとえば、亀戸はやっぱ年配の方が多い気がするなーとか、遊べるところは少なめだなとか、街としてはおとなしめだなとか。一方、錦糸町はより栄えてて、駅北は家族連れ多くて全然雰囲気違うなーとか。そういう感覚で「いわゆる」洛中洛外雰囲気の違いはあるなと感じるというお話亀戸の人はどうだとか錦糸町の人はどうだとか論じたらダメだけど、街としての違いを論じたら差別かいうのは暴論もいいとこでしょうに。

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