はてなキーワード: 猫背とは
最後の公式戦(夏季県大会)は印象に残っている。毎年、県内で一番立派な総合体育館で行われる大会だった。梅雨時にある。
団体戦予選は、秋季大会と同じく4校によるリーグ戦だった。上位2校が決勝トーナメントに上がる。
当校の場合は、全国レベルの高校と、それに準ずる高校と、平均レベルの高校の3校での争いだった。前二者には、それぞれ0-5,0-4という散々な結果に終わった。T君は健闘して強豪校相手に引き分けに持ち込んだし、ほかの選手も一年前に比べたらずっといい試合をするようになっていた。
だが、勝負の世界は厳しい。現実のリアルビジネスの世界でもそうなのだが、自分が成長しても、ほかのライバルはもっと成長している。最後の三試合目は、確か4-1で勝ったのかな。これで、T君の世代にとっての最後の団体戦は終わった。各リーグで上位2校だけが勝ち抜いて、決勝トーナメントに進出する。当校は第3位だった。これで、本当に終わったのだ。
翌日には団体戦の決勝トーナメントがあって、うちの学校と同じ市内のところが優勝した。N君が所属する学校だった。広島県は、伝統的に野球と柔道が強い。サッカーもそれなりである。
大体のスポーツは広島市にある学校が県内最強なのだが、柔道の場合は、広島市と福山市にある高校が県内二強である。いずれも全国に通用する実力を有していた。
記憶に残っている試合の話をする。その翌週には個人戦の部門があった。各階級に分かれて戦い、優勝者が全国大会に出場する。T君は、81kg級で出場した。
1回戦は、尾道にある高校の選手と当たった。確か、今年放送のアニメ『ぽんのみち』の舞台の近所にある学校である。俺は、第一試合が始まる前にT君の打込練習に付き合っていた。体を温めておくのだ。体を超動かすスポーツの場合は、事前のウォーミングアップが欠かせない。無論ハードモードである。
T君の試合が始まる直前だった。
「勝つとか、負けるとか考えるな。試合の邪魔だ。柔道のことだけ考えろ」
と言った。T君は「やり切ってきます!」と言った。
やがてT君が呼ばれて、試合場の前と、開始線の前での二度の礼が終わった。
「始め!」
という審判の声とともに、相手と組み合った。練習で教えたとおり、大内刈りと小外掛けを繰り返しやっていく作戦を採っていた(T君は左利きの左組み。多くの場合はケンカ四つの組み手になる。鏡写しの組み姿勢)。彼の運動神経だと足技の威力は弱いのだが、技をかけ続けていれば指導は取られない。
相手が技を仕掛けてくると、T君は隙を見て――寝技の態勢に移行した。その時はたしか、相手が低くしゃがんで投げる背負い投げに失敗したのかな。
すると、T君は相手に密着しつつ、真横に体重を預けるようにして、釣り手だけで送り襟締めを決めた(相手の背後から横襟を掴んで、手首の尺骨でグイっと頸動脈を圧迫する)。
相手がたまらず仰向けになったところで、両足を絡めた縦四方固めに移行すると、相手は全く動けずに25秒が経過した。一本勝ちである。
よく、ここまで強くなったと思った。彼と出会った頃は、紐に巻かれたチャーシューが柔道をしているように思えた。あまりにボテボテとした動きで、才能がないのは明白だった。
だが、T君はここまで寝技を鍛えた。彼にとってのエクスカリバーだった。この頃の彼は、俺と寝技の乱取りをしても1分以上は持ちこたえることがあった。
さて、次の試合だが……例の強豪校の子だった(N君)。T君と同じく高三で、改めて見るとスマートな体形だった。背丈はやはり185cmはある。あの細長い足から繰り出すカミソリのような内股で、T君は何度も吹っ飛ばされてきた。
おそらくこの時点で、すでに名門大学からスカウトを受けている(記憶によると、その後明治大学に進学している)。
試合が始まる直前、T君と最後の技の打ち込みをして、最後は大内刈りで投げさせてやった。試合場に送り出す時、背後から彼の両肩に手を置いた。肩甲骨のあたりが1年前より逞しくなっている。そのまま、グイっと前に押し出すようにして闘魂を注入した。
試合前の二度の礼の最中、対戦者であるN君の表情を見た。高校三年生とは思えないほど大人びていた。歴戦の兵を見ているようである。高校三年間をスポーツに捧げた者の目つきだった。子どもの頃から、数多くの試練を乗り越えてきたのだろう。こういう野獣の眼をしている若人は少ない。
試合場の外には、そのN君の学校の仲間と、あとは監督・コーチ陣が控えていた。これといった表情はない。自分の教え子の初戦を観察するのは指導者の基本である。それだけだ。
実は、この時の試合はビデオ撮影している。映像は悪いのだが、できるだけ実況風に説明してみる。わからない単語があった場合は、とりあえずこちらの、
柔道チャンネル:柔道用語https://www.judo-ch.jp/terms/
柔道の技https://www.judo-ch.jp/technique/
をご覧になるといい。
別に、不明な単語や表現があって気にしなくていい。読んでいるうちになんとかなる(と思われる)。以後、試合が終わるまでT君はTと表記する。N君はそのまま。紛らわしいからな。
さて、二度目の礼が終わった直後だった。試合場内ではTとN君が向き合っている。そして、審判が両者を確認する――試合開始の宣言があった。
「始めっ!」
Tは左組みで、N君は右組みだった。
N君は殴り抜くようにして釣り手を取ってきた。横襟のあたりだ。Tも相手の前襟を掴んだが、どこか心もとない。柔道力に差がありすぎて、まともに襟を掴めないのだ。厳しい印象の組み手だったが、後は引き手を握ることができれば……。
次の場面では、同じタイミングで袖を握り合った。中ほどの位置だった。相手はちょっと嫌がったかもしれない。かくして両者の組み手が完成する。ケンカ四つの組み手である。
Tは大内刈りに入ろうとしたが、難しい様子だった。対戦相手と体力差があると、そもそも技のモーションに入ることすら難しい。両者、ジリジリと畳の上で移動を重ねていく。N君が技に入る様子はない。シード枠で第一戦目だった。慣らし運転という印象を受けた。
これは舐めプではない。トーナメントの初戦というのは、綺麗に勝って勢いをつけるものだ。何事も始まりが大事である。
重心移動を重ねていく両者。ここで、Tが小外掛け、そして大内刈りに入ったが……全く効いていない。もう一度リズムを取って、トン、という畳を蹴る音が聞こえた(ビデオ映像では聞こえないが、俺は確かに聞いた)。Tが足指の裏で畳を蹴り込んで、再度の大内刈りを放ったのである。
今度はバッチリ効いていた。左腕で相手の肩を制していたのが大きい。ふくらはぎを刈り取られるようにして、N君が後ろに後退していく。数歩だけ後ろに下がったところで、技が解けて動きが膠着した。
Tは、そこから双手刈りに変化して、相手を押し込んで寝技に持っていこうとする――が、相手は両手を使ってTを上下に振って無効化した。Tの体が揺れている中、N君の大内刈りがしっかと掛かると、真後ろに倒されるのをどうにか我慢した。間合いを取ろうとしたが、遅かった。
N君は、Tの体を引き出して崩しつつ、股下に飛び込んでいた。全身を躍動させて、右脚でもってTの骨盤を跳ね上げた――内股、炸裂。
会場がどよめいた。それくらい、鮮やかな技の入りであることの証明だった。Tの身体が浮いている。が、まだ投げられてはいない。右足をケンケン状態にして抗っていた。歩幅のあるケンケンをしていた。
最後に、ダメ押しとばかり身を捨てたN君に巻き込まれる格好で、畳に落ちていく。
「……!」
主審の動作は、会場全体の視線に応えるかのようだった。右腕を緩やかに振っている――ノーポイントだ。背中がついてないので当たり前だが。
会場の反応を気にする素振りもなく、それからの寝技の攻防を見守っていた。Tが上からN君を攻め立てるが、「待て」がかかる。
次の組み手でもそうだった。お互いに十分な位置で組めているとは思うが、相手の圧に押されて、Tは身動きが取りにくい。N君は、けん制気味の大内刈りで攻めていた。タイミングを合わせて内股を狙っている。
ある瞬間だった――N君が内股を仕掛けた。すると、Tの動きがおかしかった。ジャンプするようにして真横に飛んだのだ。相手の振り上げた足がぶつかって、コロンと畳を転がった。背中がついている。
「技あり!」
N君にポイントが入った。背中はついていたが、勢いがなかった。
その後も厳しい展開が続いた。Tは相手とガッシリと組み合った後、てんで効かない大内刈りを繰り返していた。そして、N君はそれを上回る勢いで足技を仕掛けてくる。
Tは、それからも真横にジャンプするような動きをすることがあった。対するN君は、いい位置の組み手を取って大内刈りを仕掛けている。大内刈り→内股に繋げるのが狙いだ。
Tは正面から大内刈りを受けるも、後ろに飛んで腹ばいになって回避した。「待て」がかかった。その後、Tに指導(※ノーポイント)が与えられた。
「始め!」
ここで、N君が奥襟を掴もうとしてきた。奥襟というのは文字通り、横襟よりも奥になる。あなたが今着ている衣服で言うと襟首である。
Tは抵抗を見せるも、最初は横襟を掴んでいた敵人の右手は、ついに奥襟に差し掛かった。Tは体を後ろに下げつつ……なんと、内股を放った!
N君の奥襟を取る力を利用しようとしたのだろう。ただ、懐には入れていたが全く効いていない。発想はよかったが、素の柔道力の違いがこういう所に出る。威力が無さすぎて、N君の方が戸惑っているように見えた。
今は、互いに横襟を握り合っている状態だ。ケンカ四つなのは変わりない。さっきとは、うって変わって静かだった。N君は小刻みに大内刈りを繰り返している。投げる気はない。けん制だ。Tも、何かを狙うかのように釣り手を小刻みに動かしている。
N君が、釣り手を下方向に絞ったかと思うと、Tの胸をいきなり突いた。一歩下がることになり、また前に踏み出そうとする。その時、Tの胸を小突くようにしてまた大内刈りを放った。Tは嫌がって、猫背気味に距離を突き離した。そして、背筋を真っ直ぐに戻した直後である――直立姿勢。一瞬の静止。
N君は脱力している。俺はつい、「あ……」と言った。技に入る準備ができている。もうダメだ。直観である。
一瞬だった。N君は釣り手と引き手を利かせつつ、軸足としての左足で、Tの股下に飛び込んだ。体を密着させつつ、右足を高らかに振り抜いた――内股、一閃。
「技ありいいぃーーーーッ! ……抑え込みッッ!!」
審判の声が響いた。
彼らを視認すると……TがN君を横四方固めで抑え込んでいた! とともに湧いてきたのは、会場からのどよめきと、賛辞の拍手だった。
「なにしとる、N。まだ逃げられる! 右に回転せえ、手を、手を突っ込め!!」
N君の高校の監督が、試合場の外から怒号交じりのアドバイスを送っていた。不完全ではあるものの、N君は確かに抑え込まれている。
何が起こったのか。一応、撮影したビデオ画面をベースに説明すると……あの時、N君が振り上げた右足は、Tの身体を跳ね上げることなく空振りし、宙をひと回り以上して畳に落ちていったのだ。返し技――内股すかしである。
Tがやったのは、まず一番に跳ね上げられるであろう左足を、真後ろに隠して回避するという古典的な内股すかしだった。あとは、N君が内股を空振りして自らの威力で吹っ飛び、空中を一回転半して腹ばいで畳の上に落ちた。そして、Tが電光石火の早業で抑え込んだ。以上である。
「てら、全力で体重乗せんだよ。あと半分、半分!」
※あと10秒抑え込んだら合わせて一本
気が付くと、横四方固めはガッシリ入っていた。N君の動きは著しく制限されている。しかし、彼も体力は相当ある方だ。寝技が解けないならばと、背筋で跳ねるのを繰り返すことで、徐々に移動して……試合場外への脱出に成功した。
審判の「解けた!」の宣言の瞬間、試合場の端から抑え込みタイマーのブザー音が聞こえた。これは……!?
「待てー、待て……!」
審判の声は焦っていた。
開始線に戻った両者。ここで主審が、副審のところに行って協議を始めた。N君の学校の監督・コーチ陣は、ギラついた目で審判団を睨んでいた。タイマーを見ると、残り試合時間は1分半だった。
戻ってきた主審は、「技あり」のジェスチャーを取った後で、上方向に手を振った。ノーポイントに訂正する、という意味だ。
残念だった。あれは内股すかしだったが、投げ方は確かに変だった。N君が技に失敗して、自分で体勢をコントロールして腹ばいに落ちたようにも思えた。
正直、一本でもよかった。今の柔道では、スーパー一本といって、技の威力がありすぎて腹ばいに落ちた場合、一本になるルールがある。当時もその概念はあったが、ルールブックに明文化されているわけではなかった。
その後、併せて審判は、T君が寝技で抑え込んだことによる「技あり」の宣言をした。
「始め!」
N君は即座、猪突の勢いで駆けた。右手でTの奥襟を奪いに行こうとするが――パシン、という音がすると、なんとTが相手の柔道着の背中を掴んでいた――奥襟の、さらに真下の部分である。
N君は、前傾姿勢になった。彼もTの奥襟を掴んではいるが、動きはない。静止している。
「なにをしよおる、はよう技に入れ!!」
わかっていない。N君は動かないんじゃない、動けないのだ。Tの腕力は本物だったようだ。
「ようだ」というのは、俺がTと乱取りしていて、背中を取らせたことは一度もないからである。
体捌きも、総合的なパワーも、ありとあらゆるテクニックも、俺の方がずっと上だった。よって、奴のパワー(ベンチプレス160kg,背筋280kg以上)を体感する機会はなかった。
とにかく、N君は前傾姿勢のまま動けないでいる。その状況で、Tは不意に大外刈りに入った。N君のふくらはぎに刈り足が当たって、ケンケン状態で後ろに下がった。
Tが大外刈りをやめると、すぐさま、今度は連続して内股に入るのだった。釣り手で背中を掴んだまま、大腰みたいにしてN君の体が浮いたが……やはり柔道力が足りない。そのまま両者、畳に沈み込んだ。
いや、違う! Tはこれを、寝技を狙っていた。寝姿勢に入った途端、N君の片腕を取りつつ、巻き込むようにして後ろ袈裟固めに入ろうとする。N君はさらに体を転がして回避した。防御姿勢になる。
Tは亀状態になったN君の上に乗ると、帯を掴んだ。すると、体を捨てる重心移動によって亀状態をひっくり返した。そのまま縦四方固めに持っていこうとする。
再び、N君は腹ばいになって逃れるも、ここでTは――中腰の姿勢になり、両腕で相手の柔道衣を握った。胴衣の腕の部分と、下袴の太腿部分をそれぞれ握っていた。そのまま、立ち上がってN君を両手で宙づりにすると――畳の上にゴロンとひっくり返した。
「抑え込み!」
タイマーのカウントが始まるが、抑え込んで十秒もしないうちに解かれてしまった。試合の残り時間は、あと30秒ほどだ。
いい作戦だった。まともに立ち技で勝負してN君に勝てるはずがない。先ほどの背中を掴んだ組み手は本当によかった。寝技にもっていくための算段のひとつである。背中を掴んだ後は、なんやかんやで相手を動かし続ければいい。
背中を掴むのに成功してからは、立ち技をガンガン打って、早々に寝技に引き込んで、審判の「待て」がかからないように動きまくるのだ。それで時間を稼ぐ。
彼は、これを狙っていたのか。作戦だったのか? そんなことは……あるかもしれない。まぐれはこんなに続かない。彼の脳裏にこの流れがあったのだ。
主審は、選手2人が開始線の前に立つと、柔道衣の乱れを直すようポーズを取った。
そして、N君に対して指導を与えた。一瞬、彼の表情を見たが、恐れを感じていた。眉のあたりが強張っている。恐怖を感じる時の表情だ。これから自分がどうなるかわからない、そういう恐怖を感じている。
会場がどよめいていた。大番狂わせのニオイを感じ取っている。
「始め!」
N君は脱兎のごとく、Tの奥襟を取った。対するTが背中に手を回すよりも早く、伝家の宝刀、内股に入った――不十分な組み手だったが、Tの股下に入った足がガッシリ効いている。浮かないようにするだけで精いっぱいだった。
「ヤアァァーーーーーーーーーーッ!!」
N君は咆哮を上げつつ、内股から大内刈りに変化した。自分の後ろに投げる技から、前に投げる技への連続――完璧なタイミングだった。
「終わった……?」と思ったその瞬間、Tは自らの体をコマのように回転させて、腹ばいになって畳に落ちた。寝姿勢で向き合って、怒涛の勢いでN君を組み敷いたかと思うと、縦四方固め……? いや、違う。それはフェイントであり、腕がらみ(アームロック)を極めようとしていた。審判が真上から様子を見ている。関節技が極まるか極まらないか、際どい局面だった。
刻一刻と、時間が経過していく……Tの作戦が功を奏したのだ――試合終了のブザーが鳴った。
「それまで!」
ここまで四分。実時間で約十分。お互いによく戦った。ポイントは同点である。この場合は、主審×1と副審×2による旗判定で勝敗を決する。
試合用のタイマーが置いてある長机から、審判員が手慣れた動作で紅白旗を取った。元の位置まで戻ると、主審は、副審を見やってアイコンタクトを取った。全員、どちらに旗を上げるか決まったようだ。N君が赤旗で、Tが白旗だった。
紅白2本の旗を手前に持ち上げる審判員――白い旗が2本だとTの勝ちである。会場の一角は、静かだった。かくいう俺も心臓がバクバクだった。僅かな時間のはずなのに、長く感じられる。
「判定ッ!」
赤2本、白1本という事実を確かめて主審は、溜め息を吐きながら白い旗を仕舞うと――N君の方に勝利の手を掲げた。
この試合を見ていた観客は、ほぼ全員が選手2人に拍手喝采を送っていた。スタンディングオベーションである。いい試合だった。勝ち負けとかどうでもよくて、とにかくいい試合だった。
俺はしばらく其処に立っていたが、T君の後を追いかけてトイレの方に向かった。
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1. [すぐにイライラする、イライラで人をコントロールしてくる] 意味不明なところでイライラされる。これが一番大きい。対等な関係を築けない。この人のためになにかしてあげようと思えなくなる。
2. [「自分はいいけど他人はダメ」という事が多い] 決定的なものはないけど、チクチクとそれを感じる。いわゆるポジショントーク。自分のことは棚に上げて的な。
3. [何かと馬鹿にしてくる] 容姿、仕事、臭い、、とにかく粗探ししてるようにしか思えないくらいチクチク言ってくる。冗談のつもりかもしれないけどいい気分はしないよ。
4. [完璧主義] そこまで気にする?ってところまで気にしてウジウジしてる。正直見てて鬱陶しい。あれダメこれダメのルールが多すぎる。ただ完璧主義の良い面もあるので諸刃の剣ではある。
5. [地図が読めない、運転ができない] 2に通じるところがあるけど、自分が地図が読めずに運転ができないで頼ってきてるくせに人が道を間違えたりすると非難してくる。
6. [精神的に自立してない] ことあるごとに実家のママに愚痴ってママがこう言ったママがああ言ったと。
7. [発言に一貫性がなさすぎる] 一時的な感情で物を言い過ぎ。一生〇〇しないと言いながら次の日には意見を変えてる。こちらはそれに合わせて計画を考えてるのに狂わされる。
8. [他責思考] うまくいったら私が言ったおかげ、うまくいかなかったらお前のせい。とにかくなんでも人のせい。
9. [暴力] 喧嘩でいつも先に手を出すのは君だね。そのくせ反撃されたら被害者ヅラ。いい加減大人になりな。
1. [姿勢が悪すぎる] 近くで見ていたら気にならないけど外で遠目で見たら不格好。猫背で巻き肩で首が埋まってる。
2. [好奇心が低い1] なにかやってみようとかここに行ってみようとかの提案に乗ってくることはほぼ皆無。基本的に何もしたがらない。そのくせにどこも連れて行ってくれないと言う。
3. [好奇心が低い2] 娯楽の幅が狭い。基本的に動画や映画を見るだけ。それに合わせるこちらもたまにしんどい。
4. [爪を噛む] 普通に見苦しいからやめてほしい。やめられない理由をストレスを与えるお前のせいと人のせいにするのはもっとやめてほしい。
俺はこれを娘と見ていたのだが、娘が「猫背のまま虎になりたい?どういうこと?」と聞いてきた。
いきなり娘に山月記の話を始める自意識歪めママにはなりたくなかったので「虎みたいに強くなりたいってことだよ」と説明した。
ああ、なんてことだ、本来の意味の3割ぐらいしか伝わっていない。
「猫背のままで?」と娘は返してくれなかったので、ただ「強くなりたい」という歌だと思ってしまったかも知れない。
でもそこで掘り進めるのは感想押し付け狭量ママみたいだから辞めた。
でもそれは弱いままの自分に対して否定と肯定を織り交ぜた強さだ。
李徴のように自意識過剰な自分の存在に対して「心が弱いままでも、物理的には強くなれるなら、そんな不健康な強さを自分のロックとして貫きたい」と宣言している、はずだ。
ギターヒーローとしての強さと、後藤一人としての弱さ、その二つを合わせた自分を「ぼっち・ざ・ろっく」として肯定してくれたことで、走り出した思いを載せた歌詞、のはずだ。
だから「虎」が意味しているのは「強くなりたい」では不正解なのだ。
「猫背のままで」と合わせて2回分の弱さと1回分の強さで、2:1で弱いに偏ったままの歪な強さ、それしか出来ないならそれを目指すという決意なのだ。
たとえば世の中によくあるのは「健全な精神と健全な肉体の両立。つまり強くなることで両方手に入れる!」という完全に前のめりな精神、最終的に0:1で強さが圧勝する強さ、それを目指すことが肯定されがちだ。
そんな世界に押しつぶされ、自分を偽りながら手に入れた見た目だけは0:1だけど実際には1:1の強さなギターヒーロー、そして結局残った1:0で切り捨てた弱さばかりの自分の心、それらを混ぜ合わせて生まれる2:1の弱さ多めの強さ。
「ぼっちちゃんのロックを」と背中を押されたことで、弱さ成分多めなままの自分を光の下に曝け出すことを選らんだから手にした1:0じゃない自分、それが「猫背のままで虎になりたい」なんだって、俺は思ってるから。
でもこんなこといきなり言われても相手は困るだろうな。
一生始まらないんだ。
なんてことだ。
でも猫背だと肩がやられるんだぜ
私は姿勢が悪い.一般的には極度の猫背ということになると思う.
普段は姿勢が悪いことを自覚していない(自覚していたら直っている)が,
写真や映像に映る自分を見ると吐きそうになる.特に横顔がヤバい.
BMI17 なのに二重顎.
肩甲骨を締めて顎を引き肩を下ろす,何度も試したが,その姿勢をキープできない.
つーか姿勢を矯正しようとしたことを三日後には必ず忘れている.
寧ろ,なんでみんな真直ぐ立てるのか教えて欲しい.
首が細くなりたい!首が長くなりたい!顎を突き出さなくても歩けるようになりたい!
頭の中ではいろんなこと聞いてほしくて、嫌だったこととか弱いところとか自分のことたくさん話して
でも実際に推しの前では、自分と相手同じ位話せたらとか、そういうこと考えて
誰がそんなふうに思わせたのだろう
言うまでもなく彼女だ
わたし、わたし彼女のことが好きだった。好きっていうのは、彼女から良く見られたくて、彼女みたいになりたくて、だから彼女みたいに誰かを助けられるような人でありたかった
彼女は何でも聞いてくれるってわかってた。だから、聞いてほしいことは全部飲み込んだ。代わりに一生懸命彼女への質問を考えたり、彼女の負担にならない話題を考えた。
わたし、彼女の前では、彼女とおんなじくらい立派になりたくて、とっても頑張ってたんだ
それで今も 彼女にだけは 胸を張りたくて
ねえ ここにゃ
...きいて、わたしさあ
でもね、わたしは頑張れない自分しか知らなくて、自分への信頼なんて全然なくて
だけど
あなたには胸を張りたいって、今も思うよ
実際はまだまだ這いつくばってて張る胸もなくても
それでも努力くらいはみせたいって
なんでかって
褒めてくれたから
だから頑張りたいよ
ここにゃ